Leonna's Anahori Journal
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会社のテニス部、記念すべき第一回目の練習日であった。
ナイター設備のあるアウトドアコートで夜の7時から2時間、みっちりと打ちあった。負けず嫌いゆえ、少しがんばり過ぎてしまったかもしれない。コリャ筋肉痛は必至(ばかばかー)
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二ヶ月くらいまえ。
会社でいつも一緒にお昼ごはんを食べている総務のサワさん(仮名。三十代女性。以下出てくる人名はすべて仮名です)は学生時代からテニスをやっていて、いまでも草トーナメントに出場するほどの腕前なのだが、その彼女から「今度テニス、一緒にやりましょう」と誘われた。
彼女の話によると、会社にはほかにもテニスをやる人がけっこういるらしく、以前音楽ネタで登場したゲッツ君もそのひとり。また私の向かいに座っている関所守(せきしょもり)、隣の部署の深川氏、クワガタ氏など、集めれば7、8人になる。この際だから全員に声をかけて月に一度くらい、仕事の終わったあとテニスをやらないかというのだ。
それで、わー面白そう、やりましょう!ということになり、この度のナイターが実現した。
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しかし“部長”であるサワさんは元スポ根少女(しかも実力派)であるだけに言うことがキビシイ。彼女のキビシサの一端を紹介すると…
たとえば私が「合宿なんかどうですか。温泉のあるところで」などと温泉目当て見え見えの発言をすると、「合宿。なら、朝食のまえに走るわよ」。 また、私が普段インドアコートでレッスンを受けているというと、「テニスは外でするものよ。今度コート整備の仕方を教えてあげるワ」。
…とまあ、こんなカンジ。
おかしかったのは部費(月決め)の話で、関所守や深川氏には「市のコートなら一人千円くらいでも」と言っておきながら、ゲッツ君には「3万円」と言っていたこと(笑)。なるほど、こういう“取れるところから取る”ことで部の基礎を築こうとしているのだな。さすが部長。私は心底感心してしまった。
帰りにゲッツ君に「もう3万円払ったの」と訊くと、「ひどいっすよ。僕の顔みるたびに3万とか5万とか言うんだから!」とのことだった。(アハハハハ)
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コートからの帰路、マイカー通勤組の深川氏のクルマで送ってもらった私。ワンボックスというのかミニバンというのか、とにかく白くて大きくて四角い、きれいなクルマの後部座席にラケットの入ったバッグを置きドアを閉めようとしたところ、コレがびくとも動かない。困惑していると「あっ、手は離していいです」と深川氏。「ヘッ?」と言いつつ手を引っ込めると、ドアは自分で勝手にスライドしてガチャリと閉まった。
自動ドアだった。(カルチャーショック)
しかも家の前でクルマの助手席から降りたあとで、またしても自力で後部ドアをこじ開けようとしてしまった私…
自動ドアだってば。(と、自分で自分に突っこんだ) -- テニスの最中、8時半をまわった頃だったか、後ろの方でバラバラバラッと大きな音がして、すぐそばで大きな花火が上がった。東京ディズニーランドの花火だった。 見よ、ミッキーやドナルドもテニス部の発足を祝ってくれているのだ。 活動の長く続かんことを祈る。
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