Leonna's Anahori Journal
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2003年04月03日(木) ネオ・コンサバティブ

米国のイラク攻撃が始まったころ(直前だったかもしれない)にみた、NHKスペシャル『アメリカとイラク 〜蜜月と敵対の20年〜』と言う番組。
それと昨夜BSプライムタイムでみた『イラクに渡された大量破壊兵器』という番組。

こういう番組をみてわかったことのひとつは、この戦争は「ネオ・コンサバティブ」というキーワードを知らずには読み解けないということだ。

ネオ・コンサバティブとはチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官らを中心とするタカ派の米高級幹部のこと。もともとは民主党支持の急進左派だったが、レーガン政権登場の折に反ソ連感情から共和党支持になった人々、だそうだ。

この人達の出自や背景、政治的な足跡をみれば、どうしてこの時期にこんな方法で米国がイラクに攻撃を仕掛けるのかが見えてくるのだが…これってキモチ悪いなあ。そして、すごく怖い。

結局、米国内の反対派も含めたイラク攻撃反対派が嫌悪しているのは、このネオ・コンサバティブによる一国主義なのだ。国連やNATOのような平和維持のための機関にさえも平気で背く、強引な、一国主義。

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ネオ・コンについて知りたい方はこちら、もしくはこちらから。

検索エンジンを使ってより詳しい文献を探してみるのも良いと思います。

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しかしねえ、一時はイランをやっつけるためにイラクへの協力を惜しまなかった、デュアルユースの名のもとにボツリヌス菌でも炭素菌でも送ってあげてた国が、相手が手に負えないほど大きくなると(つまり自分らの国力を脅かすようになると)目の色変えて叩くんだから…。

ビンラディンにしろフセインにしろ、一時は米国が養って大きくした怪物でしょうに。その恐ろしさを知っていて攻撃するなら、彼らが一般市民を盾にするくらいのことは分かりきっているはず。叩く側も逃げる側も「強者の論理」じゃあ、バクダッド侵攻、いったいどんな惨事になるのかと、今から憂鬱でたまらない。



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