| バカ日記★私が会社を辞めた理由。 |
お盆休みが終わってダーリンの仕事が始まると、いきなり出張続きで寂しいことこの上ないです。 てか、なんちゅうかもう1週間禁欲なんてのは当たり前になりつつあるのがやな感じ。
という事で何も書く事がないので過去話でも。 昔、派遣で働いていた会社の、事務の女の人達が、「自称・綺麗好き」な人達の集まりだったのです。 私も含め、女の子連中は、昼、会議室でお弁当を食べていたのですね。 で、彼女達はひそひそと声のトーンを落とし、おじさん社員の悪口に花を咲かせていたのです。 「ね、○○さんて、休みの日、一日中パジャマで過ごしてそうじゃない?」 「やだーだらしなーい。でも休みに歯も磨かないでいそうー。」 「やめよやめよ!ご飯中!」 てな感じで。 休みの日なんか外でなかったら部屋着がパジャマで歯も磨かないというのがデフォルトな私は自分の事を言われているようでヒヤヒヤしながらも 「はははーだらしないっスねー」 なんて適当に調子を合わせていたのです。 お昼休みは彼女達の悪口トークの時間で、私は内心 「くだらねぇ・・・タモさんでも見てよーっと」 なんて思いながら、ほとんどいいともを見てたのですが。 お弁当を食べ終わると、女子トイレはぎゅうぎゅうに混雑しました。 みんな歯を磨くからです。 歯を磨くのはいい事ですね。 でも面倒くさがりの私はぎゅうぎゅうの女子トイレにいるのが嫌で、同じく派遣の女の子と喫煙所で喋っていたのですよ。 ところがそのうちその子も歯を磨くようになり。 今思えば、私は空気が読めていなかったのですね。 事務の女の子の一人が、他の人達にいじめられていたのです。 その人はなんか 「もっと堂々としたほうがいいよ。」 と言いたくなるくらい地味でおとなしくて、服装も年の割におかしな感じで、その上仕事が出来ない人だったのです。 仮にSさんとしましょうか。 陰口は当たり前だったのですがそのうち彼女たちの陰口は盛り上がり、部の人事もやっている副部長の耳にまで入り(というか彼女達が「Sさんに足を引っぱられて困る」と直談判しに行った様だった)、Sさんはいろんな班をたらいまわしにされ、結局、女の子は派遣しかいないうちの班に落ち着くことになったのです。 しかし、副部長も女の子たちに半ば洗脳されてしまっているようで 「Sさん、今度うちの班(私と副部長は同じ班だった)に来るからね。でも、あの子、君達がやってるようなお金がらみの仕事は任せられないからさ、なんか適当に、責任のない仕事でもやらせといてよ。」 なんて言うのでした。 で、仕方がないので各班に配る書類のコピーとかを任せていたのですが、周りの事務の人はSさんの細かい失敗・・・というか、今まで私がやってきたやり方との違い(例えばその書類が、私はB5でコピーしてたのを、その人はA4でコピーした程度の)も、こそこそと私の所に来ては 「あの、○さん(私)これ、Sさんがしたんですか?前はB5でコピーしてましたよね?」 なんて、揚げ足を取りに来るのでした。 書類っつってもあれですよ? 「8月○日は省エネデー!クーラーの設定温度を28度にしましょう。」 なんていう社内のお知らせ書類みたいなもんなんですよ? どうでもいい書類だから、よく使うA4の紙もったいないし、B5でコピーしてたってくらいの理由でB5なんですよ。私すら、たまに忘れてA4でコピーする事もあった位のどうでもいい仕事なんですよ。 でも彼女たちは 「ファイリングしにくくて困るんです」 と、私を通してSさんを責めるのです。 なんですか?私に、事務の先輩であるSさんに注意しろと? そう、彼女達は、自らの手は汚さないのです。 たとえ、その話をしている目の前の席に、Sさんがいても、直接は言わないのです。 陰険だなぁ・・・。 そう思いながら、彼女達が去った後、Sさんにしどろもどろで 「・・・だそうなので、次からはB5でよろしくお願いします。すいません。私が先に言えば良かったですね。」 なんて言うのでした。 Sさんは淡く笑って 「いいんですよ。次から気をつけます。」 というのでした。 そんな事が何度か繰り返されたある日、Sさんがいない時に彼女達の内の一人が私の席にやってきて、椅子に座る私の足元にしゃがみこみ、こそこそとこう言ったのです。 「○さん、Sさんが、ご飯の後、歯磨きしてるとこ見たことあります?」 見たことあるもないも、私だって磨かないので、そもそも女子トイレにいません。 そう、彼女たちは、今度は「食後に歯磨きをしないSさんって不潔」というネタでSさんをいじめたいようで、同じく食後に歯を磨かない私に、暗に 「Sさんをハブにしたいからあんたも歯磨き隊に入隊せよ。」 と言ってきたのでした。 「私、見た事ないんですよねー。Sさんの歯磨き姿。うがいはしてるみたいですけど・・・。」 あのー私はうがいすらしてないですけど。 困った私が所内を見回すと、事務員の女の子たちはチラリチラリと私の様子を伺っているようでした。 こ、こええ!! ていうかそれ以前にくっだらねぇ!仕事しろよ仕事! 私はその時、月末締めの一番忙しい時期だったのでイライラしながら、 「さー私、昼ご飯の後トイレが込み合ってる時にタバコすってるから知らないですねー。はははー。」 と返すと 「Sさん磨いてないんですよー信じられないー。」 と嫌悪感丸出しにしながら去っていったのでした。 ははぁ、他の派遣の子も急に歯を磨き出したのはこういう空気を読んだからなのか。 てーか歯磨きくらいで人格否定って・・・くっだっらっねーー!! Sさんはこういうくだらない理由によるいじめに疲れてしまったらしく、会社を辞める事になりました。 最後の日、他の人たちはもちろん無視だったので、せめて派遣だけでお別れ会をしようと、一緒にランチを食べに行ったのです。 この時初めてSさんとまともに喋ったのですが、少なくとも、他の事務の女の子たちよりかはきちんとした「社会人」でした。「仕事が出来ない」というのも、おそらく、誰もまともにやりかたを教えてあげなかったからだろうと思いました。 ちょっぴり切ない気持ちでお昼から帰ってくると、昼ご飯を食べ終わってぬりかべのようにばっちり化粧直しをした事務の女の子(いじめのリーダー格だった)がまたこそこそと 「Sさんとランチ食べてきたんですかぁ?お別れ会?○さんて優しいですねー。」 とニコニコしながら言ったのでした。 彼女たちは、Sさんを追い出せてせいせいしてるようで、余裕の顔でした。 そんな環境で、当たり前のように派遣の人たちも次から次へ辞めてゆき、私も次の契約更新はもうしないと派遣会社に言ってありました。 すると、ある日、副部長に呼び出され、誰もいない会議室に連れて行かれ、こう言われました。 「○さんも辞めちゃうんだね。寂しくなるよ。あはは。・・・でさ、ちょっと聞きたいんだけど、最近、派遣の子達、どんどん辞めちゃってるじゃない?で、○さんに、辞める理由聞きたいんだけど・・・いいかな?」 「えぇと・・・そうですねぇ・・・。副部長のご想像どおりだと思います。」 「じゃやっぱり事務の・・・」 「まぁそうですねぇ・・・。社員の方は皆さんよくしてくださったし、私も直接事務の人たちに何かされたってわけじゃないんですが・・・正直疲れるんですよねー。Sさんの時も、ちょっとおかしいなと思いましたし・・・。」 「そうかー。うーん、彼女達の団結力は素晴らしいと思うけど、確かに最近ちょっとおかしかったよねー。」 「そうですねぇ・・・
そういうと、自分も心当たりのある副部長はちょっとしょんぼりしながら、 「そうだねぇ。いや、正直に言ってくれてありがとう。」 と言ったのでした。 まぁ、私は一応「人間関係」を理由にやめたのですが、正直な所、フェラチオした後、ちんこを掴んだ、自分のよだれだらけの手も洗わずに平気で寝てしまうような私が、歯磨きごときで不潔扱いする彼女たちと付き合ってられないだろうというのが正直なとこだったりします。ははは。 どっちにしろ、くだらない理由でやめた事には変わらないですね。
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2004年08月19日(木)
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