バカ日記★寂しい夜。

今日はダーリンが早く帰ってこれそうだと言っていたのに、会社の機械のトラブルで、急遽、出張になった。
月曜も出張。
火曜も、日付が変わる直前に帰ってきて、そして今日も出張。
口ではぶーぶー文句を言いながらも、寂しくてたまらなくて、電話をしながら声が沈みがちになってしまう。
深夜、日付が変わってから、
「今、ホテルに帰ってる所。」
と電話が。
相変わらず沈みがちな私に、ダーリンは
「ちゃんとご飯食べた?」
と優しい声で聞いてくれたりして。
ものぐさな私は、ダーリンがいないとめんどくさくてご飯を食べない時もあるので、ダーリンはそれをいつも心配して聞いてくれる。
「今日はカルボナーラ食べたよ。」
「そうかそうか。ちゃんと食べたか。」
そう、安心しながらいうダーリンに、心の中で
「体はとっても健康だけど、心が不健康な気持ちで重たいよー。」
と思いながらも、この間、学習したばかりの「引く」という事を忘れず実行して、言わなかった。
それでも、やっぱり寂しくて、電話をしながら少し泣いてしまった。
喉の奥が熱くつかえて、声が震えて、泣いているのをダーリンに悟られないよう、ポツリポツリと素っ気ない言葉で話をした。
一緒に暮らしているのに、どうしてこんなに寂しいんだろう。
一緒に暮らしているから、一緒にいるのが当たり前になってしまって、離れるのが余計に寂しいのかもしれない。
離れて暮らしていた頃は、こんな寂しさは感じなかった。
一日遊んで離れる時、次に会うことの楽しみしか感じなかった。
あの頃は、余裕があっただけかな。
明日になったら会えるのにな。
「会える」どころか、「帰ってくる」のにな。
この寂しい気持ちは、明日まで我慢出来ない。
「帰ってくる」喜びが大きすぎて、その上、その喜びを普段は忘れてしまっていて、「帰ってこない」日は反動で物凄く寂しいんだ。
大事な気持ちを忘れてしまっていることの、罰のように。
寂しくなる事に対して、最初はダーリンに対して、頭の中でぶちぶち文句を言っているけれど、そのうちその文句も出てこなくなって、お願いだから、早くこの気持ちを静めて欲しいと、懇願にも似た気持ちが湧いて来て、切なくてたまらなくなる。
片割れが不在の悲しみ。
もう、三年以上も経っているのにな。
長く付き合えば付き合うほど、気持ちがダーリンに癒着していってる気がする。
ダーリンがいないと、癒着した気持ちがバリバリ剥がされて、そこがシクシク痛む。
いつまでたっても寂しいまんまだ。
寂しさになんて、いつまでたっても慣れられるもんじゃないのかもしれない。
それどころか、不在の悲しみは、翌日、ダーリンに触れた後も昇華されることなく、心の中に日に日に積もって行くようで苦しい。
触れられる喜びは、その時にしか感じられない。
「負の気持ちは溜まって行くのに、喜びはストックできないなんて、なんて面倒な私の心。」
そう思ったり。でも、そんな事ないはずだ。
喜びは、心の中に沢山ある。
だけど、ダーリン、貴方が目の前にいないと、その喜びすら、昨日見た夢のような非現実感。
いつも、貴方が隣にいて、TVを見て笑っている時なんかに、ふと、
「ああ、そうか。私はこの人と付き合ってたんだ。」
と「思い出す」んだよ。
決して忘れていたわけではないのに、「思い出す」んだ。
ダーリンといる事は、「日常」過ぎて、その事に対して、別に何の感慨もなく日々が過ぎて行く。
「付き合ってたんだ。」と思い出す時、いつも私はびっくりするんだ。
こんなに切なくなったり寂しくなったり悲しくなったりさせられる相手が、この、隣で呑気に笑っている、愛しい貴方だなんて、普段は思いもしないんだもん。
こんなに傍にいるのに、私は、頭の中でもう一人、ダーリンではないダーリンを作り上げてしまっていて、いつもそいつに悩まされる。
そいつはいつも、私の頭の中で、私の嫌な事を沢山する。
そして私は、その妄想のダーリンに、怒ったり悲しんだり。
そいつはただの私の妄想だけど、本当の、生身のダーリンに会えない時は、そいつと、今目の前にいないほんの少し過去の記憶の中の、生身のダーリンとの境目が曖昧になってしまって、怖いんだ。





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体温。
体温が欲しい。
確実なものを私に刻みつけて、本当の貴方を感じたい。
私の妄想のあいつなんか、ほんの少しの体温で溶けてしまうのに。
電話をしながら、涙が止まらない。
いつもみたいにバカな事ばかり言いながら、涙が溢れる。
疲れて、遠い地で一人眠ろうとするダーリンに、安らいだ気持ちをあげたい。
だから馬鹿でいたい。
好きだから、笑っていてあげたい。
私がこんなに好きな事を、ダーリン、ほんとにわかってんのかなぁ・・・。


おやすみ、ダーリン。愛しい人。
2004年07月14日(水)

エロバカ日誌☆ / リカ隊長

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