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2003年03月31日(月) データ集 2002年度

ううむ。表タグの仕組みはよく分からん。そして、何故に文字の色が変わってるのかは、全く分からん。まあ、色が変わってても支障がないからいいか。

選手名時間採点失点アシスト(時間)(失点)被SH被枠SH
01 勝又
70
16 風間4595.176180242
21 海人13246.69972056630
味方計1577032
相手計502616391
選手名時間採点得点アシスト(時間)(得点)シュート枠内SHクロスC成功CKCK成功
02 真希5356.10217721173
03 上埜3865.173829515332
04 高柳2756.40106
05 篠田7105.62232721133
06 渡邊15246.31118991851
07 拓也14385.98656373148235
08 大瀧15116.0361177942011398318
09 獅子946.00228111
10 浩太11506.211542086104215
11 阿部13246.001426345311653
12 杉崎00
13 仁科12886.21866003231292
14 小林1345.501673
15 岡村4445.641238133156
17 天野15266.17788256
18 森安13455.9116001217
19 雄也824.002
20 高山16156.6328051522
22 田淵1005.507711152
23 村越905.5090
24 枝村14496.29418102189235132
25 望月00
26 真司8005.87315343148152
味方計196105.86503799002616391227526817
相手計15770328914264


まずは基本説明を。上記一覧表は、私が観戦した試合における「私が集計した記録」を、統計にしたものです。それ故に、公式記録と比較して誤りはあることでしょう。傾向を掴む程度に捉えて頂ければ、有り難く思います。
また、高円宮杯・仙台育英戦より詳しいスタッツを記録するよう試みました。シュート・クロス・CKに関する記録はそれ以降のものであり、(時間)(得点)は、スタッツ対象試合の累計です。これは、90分間当たりの記録を計算するため、別に取り分けたものです。

以下、用語説明。
・時間:出場時間
・採点:独断と偏見に伴う採点の平均値。私の好みの選手が分かる以外の意味はない。
・アシスト:原則として得点に至るラストパス。ドリブルなどが入ると記録しないことも。
・シュート:ゴール方向へ十分な威力をもって放たれたボールのこと。DFがブロックした場合、触れた後も威力が落ちずにゴール方向に向かっていった場合に限り、シュートとして数える。
・クロス:サイドからシュートを放てる位置に送り込むパスのこと。シュートを放てる位置とは、基本的にPA内。また、ベクトルが横方向に大きく、一定の距離(15M前後以上)があった場合のみ、クロスとして記録する。ロングフィードやPA内でのパス回しを排除するためだが、判断は非常に主観的。また、OPTAと異なり、セットプレーからのクロスは含んでいない。
・クロス成功:クロスが味方に繋がった場合。シュートに至る必要はない。但し、逆サイドに流れていったボールを、味方が追い掛けてキープした場合を除く。
・CK成功:同じくCKが味方に繋がった場合。但し、ショートコーナーは含まない。


▼出場時間
−−−−−仁科−−阿部−−−−−

−大瀧−−−−−−−−−−拓也−

−−−−−枝村−−浩太−−−−−

−森安−−高山−−渡邊−−天野−

−−−−−−−海人−−−−−−−

1.高山(1615)、2.天野(1526)、3.渡邊(1524)、4.大瀧(1511)、5.枝村(1449)、6.拓也(1438)、7.森安(1345)、8.阿部(1324)、8.海人(1324)、10.仁科(1288)、11.浩太(1150)
以下、12.真司(800)、13.篠田(710)、14.真希(535)、15.風間(459)、16.岡村(444)と続く。

上記図は上位11名による布陣。クラブ選手権決勝の布陣と全く同じである。行徳氏の采配は、かなり手堅い。左SBを除いてDFラインは不動で、高柳あたりは出場機会に恵まれなかった。1年生は枝村のみが上位入り。しかし、浩太がトップ合流で離れている間は、主に真司が左MFで起用され、大瀧が中央に回る事例が多かった。


▼採点
1.海人(6.69)、2.高山(6.63)、3.高柳(6.40)、4.渡邊(6.31)、5.枝村(6.29)

海人のプレーは、私のお気に入り。高山はプレーに殆ど波がなかった。枝村は新人という期待値込みだろう。ちなみに私の贔屓選手は、採点が甘くなるというより、良い時を知ってるだけに悪い時が随分と辛口となる。浩太の採点の標準偏差は、実に10.14(次点は渡邊の10.02)。


▼得点 ※対象:統計対象試合で通算2得点以上の選手
[90分間あたり得点率] 清水累計:2.53、相手累計:0.76
1.阿部(0.95)、2.仁科(0.56)、3.拓也(0.38)、4.大瀧(0.36)、5.真司(0.34)

[シュート決定率] 清水平均:16.0%、相手平均:10.0%
1.拓也(21.4%)、2.真司(21.4%)、3.大瀧(20.0%)、4.阿部(16.1%)、5.仁科(13.0%)

2得点以上は、阿部・仁科・大瀧・拓也・枝村・真司の6名。枝村が両方のデータで最低ということになるが、これは2得点以上を奪った選手の中で最低という意味なので、その得点力を評価すべき。シュート決定率からはシュートの質(威力)が伺える。昨年J1得点王の高原は、32.9%という高確率を残している。清水は平松の18.2%が最高(寂しいのう)。
1位は昨年に続いて阿部。マークが厳しくなる中、相変わらず1試合1得点という驚異的なペースを記録している。後述するが、シュートへの意欲が増した分、決定率は落ちた。
2位にセカンドFWの仁科、以下アウトサイドMFの選手が続く構図は、例年通り。FWよりアウトサイドMFの決定率が高いのは、FWが常にシュートを狙うのに対し、サイドMFは確率を考えてシュートとパスの選択を行うからだろうか。FWコンバートもあった拓也に対し、大瀧はボランチ起用も多かった中での記録であり、右の日高に頼りきりだった昨年に比べ、攻撃の幅が大いに広がったことを意味する。


▼アシスト ※対象:統計対象試合で通算2アシスト以上の選手
[90分間あたりアシスト数] 清水累計:1.87
1.大瀧(0.66)、2.仁科(0.42)、3.浩太(0.39)、4.真希(0.34)、5.拓也(0.31)

アシスト王は大瀧。同じく5傑に入った真希・拓也と共に、生命線であるサイド攻撃を支えた。大瀧は得点の方にも顔を出しており、ゴール前の密集を無に化す左足は魔法の如く、セットプレーでのアシストも非常に多い。昨年同様、ひ弱さを見せることもあったが、マークさえ外れれば試合を決められる存在。右サイドを浩太・仁科・拓也の3年生が連携で崩しながら、左の大瀧に余裕を与えるのが、一つの決めごとであった。
一方、仁科・浩太は中央の崩し、端的に言えばスルーパスでのアシストが非常に多い。2人とも独特の速いリズムに慣れきっており、清水のリズムになった時は異常な数のスルーパスが飛び交った。ゴール・アシスト共に二番手である仁科は、文字通りのセカンド・ストライカーとして、理想的な役割を果たしていたと言える。


▼シュート ※対象:統計対象試合で通算5本以上の選手
[90分間あたりシュート数] 清水累計:16.3、相手累計:7.0
1.阿部(4.40)、2.仁科(3.45)、3.真司(2.36)、4.大瀧(2.31)、5.上埜(2.12)

[枠内シュート率] 清水平均:55.8%、相手平均:45.7%
1.浩太(75.0%)、2.渡邊(62.5%)、3.拓也(57.1%)、4.真司(57.1%)、5.上埜(55.6%)

阿部が昨年、最も成長したのがここ。昨年もチーム1であったが、今年はさらに積極性を増し、昨年の1.5倍近い数字を残している。最近はゴールに対する意欲が、プレー以外のパフォーマンスにも溢れており、「気弱な大柄ストライカー」は過去のものになりつつある。隠れた要素として、浩太がタイミング的にシュート以外はありえないパスを出すという点もあり、仁科の数字も大きく向上。他では新入の上埜の積極性に注目。
枠内シュート率は浩太がトップ。しかし、浩太はこれだけ質の良いシュートを蹴れるのだから、もっと積極的に狙ってほしい。ユースでは、やや周囲を操る魅力に憑かれていた印象があった。また拓也・真司といった意外?な選手(どうも宇宙開発のイメージが…)に続いて、上埜がここでもランクイン。質と量を兼ねながらゴールが生まれなかったわけだが、シュートの軌跡が素直すぎるきらいがあるか。ニアを低く狙うミドルは、小柄な体格に似合わぬ迫力があるのだが。


▼クロス ※対象:統計対象試合で通算7本以上の選手
[90分間あたりクロス数] 清水累計:22.7、相手累計:8.9
1.真希(8.64)、2.岡村(5.67)、3.大瀧(4.51)、4.篠田(3.58)、5.上埜(3.53)

[クロス成功率] 清水平均:22.9%、相手平均:15.7%
1.岡村(40.0%)、2.浩太(40.0%)、3.天野(24.0%)、4.篠田(23.1)、5.仁科(22.2%)

圧倒的な数字を残したのは、まだ中学生だった真希。成功率こそ平均を下回ったが、ユースでばかり練習をしていたわけではないので、仕方あるまい。それにジュニアユースでは、別のポジション(FW)をしていたわけだし。ファーストタッチでマークの寄れないポジションにコントロール、瞬発力で抜け出て再び近づく前に少ないタッチで正確なキック。そのプレーは、既にユースの枠を越えていた。
絶対数では、抜きん出た数字を残した大瀧。案外に成功率は低く留まったが、アシスト数でも分かる通り、その質は非常に高かった。岡村・上埜と、やはりサイドMFに数は集中している。篠田もMFにコンバートされたことあり。
逆に成功率では、その篠田と天野とSBの選手が良い記録を残している。ただ、プロでは30%を越える選手も多いので、受け手の問題もあるが卓出した数字とまでは言えない。出場時間は短いが、岡村のキレのあるクロスに要注目か。浩太はこれだけ質の良い…(以下略)。もっとも、それ以上に質の良いスルーパスやサイドチェンジを蹴れるので、仕方ないのだが。


▼CK ※対象:統計対象試合で通算10本以上の選手
[CK成功率] 清水平均:25.0%、相手平均:15.4%
1.大瀧(25.8%)、2.浩太(23.8%)、3.枝村(15.4%)

アシストの項でも述べたが、大瀧のキックの質は高い。速く鋭く巻く軌跡は、見ているだけでも美しい。浩太はシンプルに速い正確なボールを合わせる傾向が。ショートコーナーで、寄せてきた大瀧が入れるパターンもあり。そして枝村は、もっと頑張れよ、と。


▼GK
[90分間あたり失点数] 清水累計:0.76、相手累計:2.52
1.海人(0.61)、2.風間(1.18)

[セーブ率] 清水平均:90.0%、相手平均:84.0%
1.海人(92.4%)、2.風間(50.0%)

セーブ率は、失点/シュート数。風間は母数が少なすぎるので(4本中2失点)、参考記録と思って頂きたい。一方の海人は、90%を越えるという、とんでもない記録を残している。
あまりにとんでもないので、私の統計が間違えている気もするが、昨年・一昨年と比較しても飛び抜けているわけでもない(セーブ率:88.7%(昨年)89.5%(一昨年)、被セーブ率:82.0%(昨年)76.7%(一昨年))。Jリーグでは、ストライカーに外国人選手が多く、外国人GKが極めて希であるためかもしれない。※昨年や一昨年の数字は、公式記録を基にしている。
いずれにせよ、海人の数字が素晴らしいことに間違いはない。90分あたり失点数は、僅かに0.61。セーブ率は、統計対象から外れたクラブ選手権を含めれば、さらに跳ね上がるはずだ(無失点優勝)。来年度は、更なる精進を期待しよう。


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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