風紋 もくじ / この前 / この後
最近、私は、私自身のことばかり考えて、あまり外に目が向いていないなぁと思った。あまり周りのものをよく見ていないなぁ、と。大好きなはずの空や雲や風や花をじっくり味わっていないなぁ、と(そういえば金木犀の季節だ)。 出先では再会、新たな出会いなど。元気だった?…うん。元気ですか?…まずまずです。どうですか?…実はあまり大丈夫ではないんですよ、うわぁパーマあてたんだねぇ…えへへ、などなどの会話があちこち。 私は「泣いたり悩んだり苦しい時もありますけれど、とりあえず今はこんな感じです」という感じでそこにいた。 「今日精一杯生きて、明日もう少しだけ生きてみよう」という感じで1日1日を生きている私に、突然長期的な見通しが必要な話が舞い込んで戸惑ったりもする。 帰りに、2年前まで私の家があり、現在は空き地になっている場所が、前日の雨ですっかり水がたまって、池のようになっているのを見た。見事に水がたまっていて、まるで池のようだった。2年前までここに私の家があったのだということは、あまり深く考えないようにしてあまり思い出さないようにして、その場を去った。 そのくらいの気分ではその場所を通過できるようになったとも言える。しかし未だに、眠っている間に夢で前の家の情景がごく当たり前のように登場したり、起きた直後のぼーっとした瞬間に前の家にいるつもりで周りを見回していることがある。 ずっと変わらないものはないのかもしれない。言い換えると、ものは時間が経つと何かが変わる。そうしたら、変わらず残るものは何だろうかと考えてみる。何か、大切なものが、ぴーっと一貫してあるような気もするのだけれど、それが何かは、よくわからない。 空には見事なお月様。 ここ数日、音楽を聴いていて、ふと笑顔になって、明るい気持ちになることがある。「私は今はこのように笑っているよ」ということを誰かに伝えたい気持ち。時には泣くこともあるのは本当だけれど、今はこのように居るよ…と。 今日はいつもとは違う気分でこの場所への日記を書いたように思う。久しぶりに何だか軽やかな気分で書いた。秋の空気が軽やかに書くのを助けてくれたのだと思う。 「風向計」の記述と同じになるけれど、パワフルな夏が過ぎるのが惜しくて少し寂しく心細いのを、秋がやさしく受け止めてくれますように。 もうすっかり気分としては10月でいて、まだぎりぎり9月で安心したものの、明日から10月だと考えるとそれなりにあせるけれど、秋の空気にまかせてでいいかなと思った今日でした。 まとまらないままおしまい。 ----- ミスを起こしてしまって,9月30日にこの内容を記述するつもりが,いったんこの日付でも登録してしまったので,現在,9月30日の部分にも10月1日の部分にも全く同じ内容の記述が更新されてしまっているようです。 2004年10月1日という日は基本的に今からそろそろと動き始める日である=この内容は本当は9月30日に書き込みたかった,のですが,修正の仕方がわからないので,2004年10月1日の内容が確定するまで,9月30日と10月1日の両方にこの内容をアップしておきます。 うわー,何だかややこしいことをしてしまったな。 (2004年10月1日,AM6:55)
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