風紋

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2003年12月25日(木) 楽器にまつわる思い出と今の私 / 年末の気分がない / 昨日眼科に行った

引き続き、とても疲れているので1日中横になっていたような気がする(いつまで「引き続く」んだろう、この記述…)。やや頭痛とだるさ。資料を開いたままでうとうとと眠っていた。

午前中、少しだけ出かけていた。ついでにいろいろと用事を済ませていると、どこかから吹奏楽の音が聴こえてきた。どこだろう?と、音の聴こえる方向に足を向けると、グラウンドで中学生(に見えた)がマーチングの練習(だと思う)をしていた。人数はやや少なめだったけれど、大きなスーザフォンやきらきら光るトランペットが見えた。

懐かしいなと思い、穏やかな気持ちになった。同時に今の自分の状態を思い、唇を噛んだ。

私は、中学・高校とも、それほど指導の厳しくないクラブに属していた(と、他の人の話を聞くとそのように思う)。初めて楽器を手にした時は、とても嬉しかった。1年生はなかなか楽器を吹かせてもらえず、夏までは楽器を手にすることができなかった。だからとにかく最初は楽器を持っているだけで嬉しかった。夜になると、昼に触れた楽器の感触を思い出して、翌日の練習が待ち遠しくてならなかったものだ。そうそう、定期試験前はクラブ活動が停止になるのがもどかしかった。試験の最終日に誰かが楽器を吹いているのを耳にすると、“あぁ、私、帰ってきたんだ”と思ったものだった(どうして「帰ってきた」という想いになったのかは不明だが)。

“あの頃は純粋だったなぁ”とは言わない。あの頃もあの頃なりに、どろどろとしたこともあったし、もめたりもしたし、悩み抜いたりもしたし…。ただ、ただ…何だろう。

同時に、こうして街中でふと楽器の音を耳にしただけで、穏やかな気持ちになる私が今ここにいるということも事実であって。


今日は12月25日というわけで、今年もあと6日なのだけれど、何となく「年末」という気がしない。クリスマスも、それほどクリスマス気分のないまま過ぎていった。特別な理由は全然ない。

12月の間にあちこちで見られた電飾、夜は綺麗だったけれど、昼に見ると、電線を巻かれた木が痛そうに見えたのは、私がセンチメンタルになり過ぎなのだろうか。


私自身のための覚え書きも兼ねて。

昨日、左眼が痛み、しかも「これは眼科に行った方がいいだろう」と思う痛み方だったので、眼科に行った。結果はそれほど大したことはなく、傷もなかったらしく、目薬が2種類処方されただけ。

私は、小さい時から近眼で、小学校2年の時に眼鏡をかけ始めたくらいなので、眼科の診察を受けるのには慣れている(という言い方も変だが)。ちなみに耳鼻科や外科にはあまり慣れていない。いくら行っても慣れないのは歯科。

視力検査、子どもの頃は「絶対に全部見えなければならないものだ!」と思っていたので、かなり頑張って見ようとしていて、よく注意されたものだ(その頃から既に視力は1.0以下だったので、見えないところの方が多かった。今は0.1以下である)。今は、視力検査の目的を理解しているので、昨日の診察でも「右か上」「たぶん左」「左かもしれない、いや下かな」という答え方をしていた。

しかし、眼科に限らず、病院にかかるのは難しいなと思う。話し下手の私は、自分の状態をうまく伝えられているかどうか自信がなく、そもそも「私、お医者さんに行っていい状態なのか?」という時点で悩んでしまうので(その意味では、昨日受診しようとした判断は、いつになく素早かったな)。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)