風紋
もくじ / この前 / この後
| 2003年11月01日(土) |
昨夜こんな夢を見た / 追記と「小さいガラスの瓶に入れて、心の中にそっとしまっておきたいような時間」 |
昨夜眠っている間に、もどかしい夢を見た。
夢の内容は、「私の所属している楽団の全体の会議の中(だったと思う)で、ちょっとした揉め事があった。皆が次々と自分の意見を言っていて収拾がつかなくなっていた。私は途中で私の思うことを言わずにはいられない気持ちになって、思い切って言葉に出してみた。でも、届かない。途中から叫ぶような感じになって、思いっきり大声を出してみた。でも、私はもっと大きな声を出すことができるはずなのに、声がかすれたのか、力がなかったのか、思うように大声が出せない。恐らく、誰にも私の声は届いていない。もどかしさを感じながら、それでも今の私に出せるだけの大声で何かを言い続けているのだけれど、もっと大きな声が出せるはずなのに、思うように声が出ない」というもの。
夜中に目が覚めて、嫌だった…とは思わなかったけれど、後味の悪さは残った。あと、どうしようもない疲労感(夢の中では叫んでいたのだから)。
ちなみに、現実の世界では、私の所属する楽団では全体会議は年に1〜2度開かれていて、その中で揉め事が起こることはあることはあるが、そんなにどうしようもない事態になることは(少なくとも表面上は)稀であるし、全体会議の中で私が意見を述べることはほとんどない。いや、数年前に1度発言したことがあったか? 何せ私は、パートリーダー会議で意見を言う時も、足もとも声も震えるほど緊張するので…。
夢の内容を解釈するようなことは、私自身もしたくないし、ましてや他の人には絶対されたくない。夢は夢だから。それでも、敢えてこの場所に書いておこうと思ったのは…なぜなんだろうな。
最近、現実の世界でも、私は以前はできたことが思うようにできないとか、自分の思うことを伝えられないと思うことが増えた。それは、もどかしい。それでも、できることを少しずつしていって、疲れたら無理をせずにひとまず休もうということしか、今はできないのだけれど。そもそも、何を伝えたいと思っているのかすら、私自身によくわかっていない。
日記に書いていることも、伝えたくて書いていることなのかどうか、今はわからない(それでも、この場所の持つ性質上、“書いたことは届いてほしい!”と思うことは思う)。ただ、書きたいことを書いている。だから、書けないときは書けない。無理に書こうとも思わない。反面、どうしようもなく疲れている時でも、敢えて無理をしてでも書きたくて書くこともあるし(無理をしているなと思いつつ、そのことによって私がどうなってもかまわないから今はこの気持ちに従いたい、と思って)。
(2003年11月1日 お昼過ぎ 記)
○ ↑些細なことではあるが、後で気になったので、追記。
私の所属する楽団は、確かに揉め事が起きることはあるが、決して居心地の悪いところではない。少なくとも私は、楽団で揉め事が起きるのは、何かを生み出そうとか何かを進めようとする中で起きるものだと捉えている。揉め事が起きるようなところも含めて、私は私の所属する楽団をそのまま愛しているし、ここの楽団に所属していることは私の中で大きな支えになっている。
夢の内容は、別に楽団の話でなくてもよかったのかもしれない。そのあたりは詮索するまい。
練習に出てきた。そろそろ本番が近いという空気が漂っている。足りなかったパートも徐々に揃いはじめる。帰りも少し遅くなる。気持ちも高揚してくる。ステージの上ではこんな感じかなと想像して、わくわくする。
合奏に参加しながら、この時間がいつまでも続けばいいのにと思った。本番までの時間がゆっくりゆっくりと過ぎればいいのにと思った。一瞬一瞬がとても大切で愛しくて、そんな一瞬一瞬が過ぎるのがとても悲しくて寂しくて、でも、悲しいとか寂しいだけで終わらないように思った。この時間を過ごすことは、この先、私が生きていくための大きな力になるような気がした。この時間のことを思い出せば、何があっても生きていけるような気がした。
小さいガラスの瓶に入れて、心の中にそっとしまっておきたいような時間(センチメンタルな表現かな。秋だからいいか…)。
そう感じることは、別に音楽をしている時でなくても、時々ある。幸せだと思う。幸せだという言葉では言い尽くせない。
復団の手続きを済ませかけてきました。実質的にはもう手続きは済んだようなものです。ようやくここまで決意できました。この先この決意がどうなるかわかりませんが、とりあえず無理をせずに私のしたいことをできる範囲でしていきます。
(2003年11月1日 夜 記)
もくじ / この前 / この後
|