風紋

もくじ / この前 / この後


2003年07月10日(木) 「もりのへなそうる」 / 一気に夏 / BGM:「交響曲第1番 ハ短調 作品68」(ブラームス作曲)

図書館で「もりのへなそうる」(著:渡辺茂男/絵:山脇百合子、1971年、福音館書店)(詳細)を借りた。もう、何と言ったらいいのか、すごくすごく好きだと思った。

お話が始まって2ページ目(本文p.9)の

 「ちずってさ、おまえ しらないの?」と、えらそうに いいました。
 「うちや、みちや,かわや、もりや、やまが かいてある え!」
 「ふうん!」みつやくんは、おにいちゃんのかおを かんしんしたようにみました。


という部分で、もう、すごく好きだ、やられた…と思った。

このお話に出てくる“へなそうる”という怪獣?恐竜?変な動物?は、これなのだけれど、このイラストは「へなそうるがかくれんぼの鬼になって、木のかげにかくれて,前足と首と顔だけ出している姿」であるようだ。私はこのイラストだけを見て、へなそうるはたつのおとしごみたいな姿だと思っていたのだが、違うらしい。そして笑う時には「うへん うへん」と笑うそうだ。「からだは、あたまのさきから しっぽのさきまで、あかと きいろの きれいなしまもようです。」(本文p.45)は、イラストで見るとなかなか強烈。

…へなそうるが実在したら、ぜひぜひ一緒に遊びたい…。

他にもいろいろ絵本や児童書を探したかったのだけれど、とりあえずこれだけ借りて図書館を後にした。


体調があまり良くなかったので、大学に行かなかったのだけれど、ほとんど何も仕事をしていない。午前に少し出歩いて、午後に写真を撮った(「そよ風」に掲載)以外は、ベッドで横になったり、机の前で茫然としながら1日を過ごした。

それにしても、一気に夏になったという気がする。昨日今日はとても陽射しが眩しくて、暑かった。夕方から夜にかけて雨が降ったりやんだりしていた。降る時は本当にすごい音を立てて豪快に降る。窓の外から“雨の匂い”がして、懐かしい気持ちになった。大雨の中を傘をささずに雨にぬれながら歩いてみたいなぁなどと、子どもみたいなことを考えることがある。

過ごしにくい季節ではあるのだけれど、私は7月という月が割と好きで、今年もこうして夏を迎えられたことを何より嬉しいことと思う。

夏ばてにはどうかどうかお気をつけ下さい。


BGM:「交響曲第1番 ハ短調 作品68」(ブラームス作曲)
第1〜第3楽章も好きなのだけれど、第4楽章の、「懐の深い」「おおらかな」という印象の旋律が特に好きだなぁと思う。優しい感じがする。何となく「海を目の前にして静かな気持ちで佇んでいる」という気持ちになる。


もくじ / この前 / この後
浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)