風紋

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2003年06月11日(水) ふらふら歩く / とにかく書こう / さやかでさえわたる月

あまりよく眠れないままに、お昼前に家を出てきてしまった。ふらふらと歩く。

コンビニで飲み物その他を買ったのだが、ぼーっとしていて、「984円です」と言われて、お釣りのないように出そうと思ったら小銭をぶちまけてしまい、店員さんに迷惑をかける。

ムラサキカタバミ(という名前なのだと思う)の花が好き。

あまりにも地面すれすれのところを飛ぶ蝶々を見つけて、どうしても気になってしまい、思わず立ち止まる。ずっと見ていても、あまり高いところを飛ぼうとしない。かと言って、翅が折れたり弱ったりしているのかというと、どうもそうでもなさそうだ。未練を残しつつ見送ったが、無事で居てくれればと思う。

もうしばらく歩くと、不意に、自分の後ろの方で、かさっという音が聞こえて、何か落としたのではないか、何か蹴っ飛ばしたのではないかと気になって、思わず立ち止まる。周りを見回す。何も落としていないし、何も蹴っ飛ばしてはいなかったようだけれど。もしかすると、これまで私は気がつかないうちに、何か大切なものを落っことしてきてはいないかとふと思う。時々は振り返っているつもりだけれど、落っことしたことにさえ気がついていないのではないかと。それでも、今は今、見えるものを大切にしたいと思う。


とにかく書こう、書かねばと思う。どれだけ苦しい思いをしても、言葉にしようと思う。それは論文の形にするということでもあり、ここで日記を書こうということでもある。私の文章は下手だし、全然上手に書けないような気がする。でも、書かなければ。別に義務感でそう思っているのではなくて、嫌々そう思っているわけでもなくて、…何と言えばいいのかな。自分には書く必要があると自分が勝手に思っているだけ。で、多少の不安や恐怖はあるのだけれど、それを抱えたままでも書きたいし、書かなければならないと。それは、どこまでも自分のためのものでしかないものなのかもしれないけれど。

少なくとも、今は私は、論文を書かなければ話にならない立場にはいる(公的(?)には)。

自分の立場から、何ができるのだろうか。何をどう見ることができるのか。そこでそれに、どう対峙することができるのか。

ある討論で、私自身が、自分の考えを言葉としてうまくまとめることができない状態のまま、その場にそぐわない(と私自身に感じられるところの)発言をしてしまって、後で苦い思いをした…ということもあって、何となくそんなことを考えていた。気に病んでいたのは私だけだとも考えられるが。

とにかく、今、書けることを書こう。私が書きたいから。


日中は、気が張っているのか、あまり無理をしている自覚もなく元気にしているが(といっても作業効率はおそろしく悪い)、行きしな・帰りしなは気が抜けるのか、疲労がすごい。今日は風が強かったということもあり、何度も蹲りそうになりながら帰ってきた。先行きが不安。死にもの狂いで頑張るしかない。

空には月。この前より丸くて、随分と明るい。「さやか」とか、「さえわたる」とか、そういう印象を受けた。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)