風紋 もくじ / この前 / この後
風の強い日。風の音を聞き、右に左に揺れる木々を見ながら、少しわくわくしたり、少し不安な気分になったりした。 朝日新聞2003年5月25日付け「中高生のためのブックサーフィン」中の「読書日記」(三浦しをんさん執筆)の文末を引用。 「『蟹の横歩き』と岡崎版『うたかたの日々』には共通する「気分」がある。それは、乾いた絶望感。どんなにあがいても、すべては意味もなく失われてしまうということ。そしてその後も、世界は淡々と続いていくということ。 その非情さに耐えるためには、日常から小さな喜びを集めて生きるしかないのだろうけれど、それすらも見失われがちな今、この二作品は満を持して生み出された。たぶん、確固たる過去も未来も提示されないまま、寄る辺なく漂う若い人たちのために。」 『蟹の横歩き』も、『うたかたの日々』も読んだことはないのだけれど、この言葉が印象に残ったので。 今、聴いている音楽:「ハンガリー狂詩曲第2番」(フランソワ=ジュリアン・ブラン指揮/パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団) 聴いているのは吹奏楽に編曲されたもの。これが一番馴染みがある演奏。この曲も1度演奏したことがあるけれど、難しいうえに、当時の自分自身の状態があまりよくなくて、本番に出るのやめると我儘を言ってしまったり(なんて奴だ…)、周りに怒られたり迷惑をかけたり。好きな曲なのだけれど、当時の思い出があまりに強すぎて、気持ちが引き締まるというか…。 あの時と同じことを繰り返すまいと思っているのに、私は今も全然成長していないんじゃないか、同じことを繰り返しているのではないかと思う。他人に迷惑ばかりかけて。自分自身をコントロールできないで。 「そよ風」に、写真を追加した。あまりうまく撮れていないけれど。花の綺麗な季節なので、本当はもっとたくさん花を撮りたかったのだけれど、今日は風が強くてあまり出歩くことができなかったので、そのあたりにあった雑貨類も撮ってみた。写真を楽しむくらいの余裕は生まれてきたのかなと思う。 明日からまた平日だから、早く寝ないと。
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