風紋
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| 2003年05月17日(土) |
手紙のように近況報告 / 楽しいことも(Bill Evans Quintetの「Interplay」とか) / というか |
緑の鮮やかな季節になってまいりました。もう5月も半ばを過ぎてしまったのですね。いかがお過ごしでしょうか。
しばらく日記を書かないでいました。いつも別に頑張って毎日更新しようと考えているわけではないのですが、無理をしなくても、結果的に毎日か、あるいは1日おきくらいには更新していたから、ほぼ1週間更新をしなかったのは、私にしては珍しいことのように思います。
それは、とにかく休養を取ろうと思ったからというのが一番の理由でした。先週、精神的のみならず身体的にもがたがたになってしまったので、今週はとにかく早めに寝ようと(それでも寝つきが悪いのだが)思って、日記を書かずにいました(しかし、いくつかの日記を読ませていただいてはいました。私の日記を読んで下さっているかどうかはわかりませんが、ありがとうございましたと申し上げます)。
それから、自分を冷静に振り返るだけの気力がなかったこと、ものの見方・捉え方がかなり否定的な方向に傾いてしまっているので、そんな日記を公開するのが申し訳ないと思ったということもあります。私自身は、そんな私のことがかなり嫌いでありながら、それも私だと思っているのですが、そういう状態のものを読んで頂くのも申し訳なかった。そんなことを書きながら、結局は、否定的なことを書いたことによって嫌われ、疎んじられるのが怖かっただけなのかもしれません。
今週は、先週に比べるとかなり元気でした。ただ、何故元気だったのかはわからない(つまり、落ち込んだ原因が本質的には解決していない。逃げているだけ)ので、いつまた落ち込むかと思うと怖いです。それと、気分の浮き沈みがとても激しくて、今週だと火曜日はなぜかやたらと元気でハイテンションだったのですが、月曜日は1日中しょんぼりしていたし、あと、ここ数日は、午前中からお昼にかけてがつらくて、倒れそうになりながら、動きたがらない身体をずるずる引き摺って大学に行くのに、夕方から、割とやる気が出て仕事が進むという、何だかよくわからない状態になっています。なるべく元気な時にたくさん仕事をしておきたいのですが。でも、その時その時でしなければならないことしかできていなくて、今後の研究計画も全く立っていないし、論文も全然読めていないし、書けていなくて、長期的な見通しが全然立っていなくて、だめだなと思います。
今日も、夕方くらいまですごくつらくて、結局、泣かない方が望ましい場で泣き出してしまってその場から逃走し、隠れてこっそりぼろぼろ泣いていたりしました。悲しいわけでもないのに、なぜ泣いてしまうのだろうと思うと、泣いた自分も許せないし、今日の場合は投げ出して逃走した自分も許せないです。でもどうしても耐えられなかった。泣いたということをここで書いてしまう自分の弱さも、どうだかなと思いますが。
私は、研究者としては、能力も文献の読み込みもセンスも洞察力も文章力もない。したがって、業績も足りないです。研究者としての立場を離れても、あらゆる面において不器用だし要領も悪い。何にも出来ない。だから、私はせめて頑張らなければならない、努力しなければならないと思うのに、それさえ十分にできないのが情けなくてならないです。
最近、「私が強くなれないのが全部悪いんだよ。私が莫迦なのに頑張れないし頑張ろうともしないのが全部悪いんだよ」というのが口癖になってきています。でも、一方ではそう言うのは良くないとも思っています。私が駄目だから、私が弱いからというのは言い訳にならない。駄目でも弱くても生きていけるのだと思います。あきらめたくない。
明日は完全にお休みなので、今夜は少しだけなら夜更かしできるかと思って、書いています。しかし、明日休みなので、今日は多少無理できるかなと思ってかなり大学に長居をしたら(図表の整理と整形くらいしかしてないですが…)、かなり疲れたので、このあたりにしておきます(それでも午前2時をまわっていますが)。
否定的なことは書きたくない・書いてはいけない(私に関しては、です。一般的には、そのようなことが書かれていてもいいのだと思います)と言いながら、結局後ろ向きな日記になってしまいました。これも私の一面なのだとは思います。けれど、もう少しだけでもしっかりしたいなと思うのです。何か調子がおかしくなっているような気がして、どうすればいいのだろうと途方に暮れます。
○ あまり楽しくないことばかり書いてしまったので、少しだけ楽しいことも最後に書き添えておきます。最近嬉しかったことは、花が綺麗な季節になってきたことです。それと、ここ数日は月がとても綺麗であること。最近お気に入りの食べ物は、プリンです。あまり甘くないのが好きですが、スーパーマーケットで売っているごく普通のプリンも、それはそれで好きだったりします。
昨日、久しぶりに、Bill Evans Quintetの「Interplay」を聴いていました。1曲目の「You and the night and the music」(あなたと夜と音楽と)の恰好よさもかなり好きですが、6曲目の「Wrap your troubles in dreams」がかなり好きです。この曲の邦題が「苦しみを夢に隠して」と名付けられているのが、何だか泣けてきて、実際に曲を聴いてみると、本当に苦しみを夢に隠しているように思われるので、また泣けます。決して暗い曲ではなく、むしろ明るい曲調なのに、少し寂しげで、でも寂しいだけではなくて、泣けます。
○ というか、私が日記を「です・ます調」で書くのは珍しいことのような気がしました。今日は、お手紙を書くような気持ちで書いたので。
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