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風紋 もくじ / この前 / この後
とある方と、晩御飯を食べた。 出典を忘れてしまったのだけれど。人は二度死ぬというのを聞いたことがある。一度目はその人の肉体が死んだとき。二度目はその人が残された人から忘れ去られてしまったときであると。 私は、彼女のことを覚えていてもいいの?と、時々思う。もしかすると、忘れ去ってしまった方がいいのかもしれないと思うことがある。忘れようと努力した方がいいのかもしれないと思うこともある。けれど、どうしても忘れられない。それでもいいのかもしれないと思い始めたのはごく最近のことだけれど、今でも、忘れるべきなのかもしれないと思う気持ちは強い。 絶対に忘れないよと誓うことは、私にはできないように思う。それは覚えておく自信がないということではなく、忘れないでいようとしていいのかどうかわからないという意味において。でも、ある部分は忘れ、ある部分は忘れられないまま抱えて、一緒に生きているという気がする。ただ、何があっても私は私で生き続けるからねと、そのことは誓っている。 でも、生きて私の周りに居る人のことも、私は忘れない。忘れられないし、忘れたくない。いつもどこかで気にかけている。今、私があなたを大切に思っているのは確かだから、それが何か意味のあるものになりうるのかどうか私にはわからないけれど、ただただ、死なないで下さいと思っている。 今日書いたことは、どちらもかなり自分にとっては重要なことで、でも、此処が公開の場であるということもあって、私にはここに書きたくても書けないことがあるから、微妙にある部分は隠し、ある部分は明かしながら、けれど、事実としては書けないことがあっても、その気持ちや感じたことは書いておきたかった(そして読んで欲しかった)から、読んでいる方にとっては話が見えないところがあるかもしれません。ごめんなさい。
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