風紋

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2003年03月09日(日) こんな1日 / ありがとうの日 / 「海鵜」(「海鳥の詩」より)

先週はなんだかんだとあって、朝にきちんと起きた日が多かったのだけれど、その反動がきたのか、土曜日曜で思いっきり昼夜逆転させてしまった。そして明日はまた朝に起きなければいけない。それをわかっていて昼夜逆転させてしまう私が莫迦なのだ。

昼前に目が覚めて、ぼーっとして、食事をして、転寝をして、また目が覚めてぼーっとしていたら、そうこうするうちに、あっという間にお日様が沈んでいっていた。

夜、雨戸を閉めようと窓を開けると、冬の風。もう少し…と思うが、何がどのように“もう少し”なんだろう。


3月8日は「みつばちの日」であると、昨日新聞に折り込まれていたスーパーマーケットのチラシで知った(全日本はちみつ協同組合と日本養蜂はちみつ協会が制定したそうで、蜂蜜がお買い得ですよという宣伝をしていたのだが)。そして3月10日は「砂糖の日」だということも、何かで(何だったっけ)知った。その間にある3月9日は何の日なのかしら、「柵の日」とかかなーと思って調べてみると、「ありがとうの日」だということだった。3と9の語呂合わせで「サンキュー」になるからだということだった。

そうかぁ、「ありがとうの日」だったんだ…と思って、ここに書いておきたくなったのは、普段は照れてしまったり、わざわざ言うまでのことでもないなんて思ってしまって言えずにいる(言わずにいる)“ありがとう”の言葉を、今日なら素直に言ってもいいのかなと思ったから。

いつも、どうもありがとう。本当に、本当にありがとう。

でも、ありがとうと言ってしまってはいけなかったなら、その言葉が重荷になってしまったなら、ごめんなさいという気持ちも同時にある。そもそも、ありがたみを受けている私がこんなで、こんな情けなくって、ごめんなさい。

ちなみにこちらが参考資料。「レコード針の日」というのは少しばかり謎。明日は「砂糖の日」なので甘いものをたくさん食べてもいいかななどと思ったり。


今日、聴いた音楽…と言っても、土曜日曜でかなりの音楽を聴いたので、どれを書こうかなと思うけれど。

混声合唱組曲「海鳥の詩」より「III 海鵜」(更科源蔵作詩/廣瀬量平作曲)

首をのばし
風をきき
首をちぢめ
潮をきく
蒼く寒く
うねりうねる
親潮の
キラキラと
くずれただよう
銀のいろこ

荒磯は
洗いくだけ
底しれず
行方も知れぬ
黒潮の
渦の濃霧は
鉛をのみ
ドロロンとなる

鵜は啼かない
首をのばして
寒流をさぐり
首をちぢめて
暖流をきく


静かに穏やかにはじまって、段々と感情が高ぶっていくけれど、それでも一定の強さを保ち続けているという感じで進む音楽だと思う。最後の「鵜は啼かない」からの部分は、“どうしようもない大きな悲しみを抱えているけれど、それに静かに耐え、目の前にあるものをじっと見つめている”という強さを感じる。私はこの曲を歌ったことがないのだけれど、音源は持っている。他団体の演奏会で聴いた時の曲目解説には「高潔なまでの力強さ」と書いてあった。そんな感じ。とても憧れる。憧れるけれど、そうなれずにいる。なれなくても生きてはいけるのだけれど。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)