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風紋 もくじ / この前 / この後
知らない病院の前を通りかかると、待合室にかなりたくさんの人がいるのが見えた。風邪が流行っているのと、恐らく明日から休診になるのと、両方の理由からだと思うけれど、それにしても混み合っていた。 お昼過ぎ、すかっと晴れた空を眺めながら、昨日の日記に書いた焦燥感は、例えば「こんなにもいいお天気なのに、私はこんなことをしていていいんだろうか」という焦りなのかもしれないと思った。しかし、「こんなこと」をしていてはいけないのなら、果たして何をすればいいんだろうかという感じではある。そして「こんなこと」をしているのも、自分が選びとったこと。 一度にたくさんのことができるわけではないから(私は特に、何をするにも遅いから…というのを言い訳にするつもりはないが…)、一つ一つのことをきっちりとしなければ、ということなんだろうとは思うけれど、自分のペースがあまりにも遅くて全然先が見えないのが、時々ひどくつらくなって、何をやっていても、こんなことをしていてはいけないのではないかなんて思うのだ。 椎名林檎さんの「幸福論」をずっと探していたのだが、今日CDを見つけたので、購入した。 聴いたことのない曲だと思い込んでいたのだけれど、「時の流れと空の色に…」の部分まできて、あぁこの曲だったのね…と思う。 「時の流れと空の色に…」の旋律(実音でFGABAF GACisAGF…か?)で、あぁ解放されて自由になった、という印象を受けた。想いを素直におもてに出せた、というか。よく聴き直してみると、出だしの部分のメロディーに半音が多用されていて(というのかな…半音階というのかな…臨時記号がたくさんついていて)、音程が取りづらく、その旋律から不安定さや迷いを感じるからなのかな、と。それが、「時の流れと空の色に…」の箇所で解放されるのかもしれない、と思った。私がそう思っただけなのだけれど(今まで椎名林檎さんの曲をほとんど聴いたことがないので、よくわからない)。 メロディーのことばかり書いたけれど、歌詞もいいなと思った。あまりに素直でストレートで少し恥ずかしいような気もするけれど、このくらい素直になれたらいいなとも思った。
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