風紋

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2002年12月13日(金) 逃亡しようかなと思った朝 / 本を買う / 冬 / 音楽を聴けない / 変わったり変わらなかったり

最近、どうしても電車に間に合って乗ることが出来ない。目当ての電車よりも1本遅い電車になってしまう。

今日は、出掛けから何となく下向きの気分。電車に乗っている時に、ふと、“今日はこのまま逃亡してしまって、気の向くままあちこち行ってみたい”などと思ってしまった。だって、あまりにも空が青くて綺麗だったから。

…結局は逃亡しなかったのだけれど。する勇気もなかったというか。よくよく考えてみると、自分が休みたい時は素直に休めばいいのにね、などとも思うのだけれど。

気分の浮き沈みがややきつい。何でも出来そうな気分になったり、全然駄目かもしれないと思ったり。コンスタントにやっていければいいのに。


今日も何もしていないような感じ。どうするんだよ私。学部生を集めて今後の段取りを詰めたことくらい。あとは気乗りしないままアルバイト。気乗りしないはずなのに、仕事をし始めるとそれなりに気合を入れてしまう。

文庫本をまとめて買うと少し安く買える催しがあったので、本を何冊か買った。何だか、私には珍しい買い方をした、というか、これだけの本を一度に買うことは滅多にない。衝動買いっぽい。一気に読んでしまいたいのだけれど、今はそれどころではないので、研究室に全部置いてきた。

昨日寄り道した時に、本屋さんにも寄ったのだけれど、その時にいいなと思った本が今日は見当たらなかったり、逆に今日見つけて買ってしまった本もあったりした。昨日寄り道した時に惹かれたのは、俵万智さんの「101個目のレモン」(文藝春秋、2001年)というエッセイ集。と言っても、ぱらぱらとめくっただけなのだけれど。

そんなことをしていて、1日があっという間に過ぎていく。


随分と寒くなってきて、今頃は雪を見ている人もいるのかしらなどとも思う。建物の中は暖房をしているので暖かいのだけれど、外はとても寒い。しかし、暖かいところから出て冷たい空気に触れた時に、何となく懐かしさを感じる…のは私だけか。冷たい空気を何となく優しく感じるというか、懐かしく感じる。今年も無事に冬が来たのだとありがたく思う。いや、私が理由もなくそう感じるだけなので、説明しづらいのだけれど。

理由もなく感じることのついでに、葉を落とした木の枝は何となく色気がある…ような気がする。私は。特に枝の先端は。


最近、余裕がなくて全然楽団の練習に参加できていないのが自分でも気が咎めているので、音楽を聴くこともできない…というか、もう少し頑張れば参加できるのに、そうしない自分が情けないなぁと思うから。


帰り道に、知らない間に立派な建物が建っていた。というか、ずっと工事中だったのだけれど、それは何となく認識していたのだけれど、何が建つのかあまり気にしていなかったし、知らなかった。だから今日、看板を見て、何だか突然にその建物が現れたように思って、驚いた。

私が気にとめていなくても、私の知らない間に、周りはどんどん変わっていくのかもしれない。私ひとりが取り残されたような気がして、不安になるのだけれど、でも実は私自身も変わっているのかもしれない。自分では変わったと意識はしていないけれど、今も昔もこんな感じで全然成長はしていないけれど、でも変わっているのかもしれない。

何が変わって何が変わらないのかよくわからないけれど、変わらないことを嬉しく思ったり哀しく思ったりするし、変わることを嬉しく思ったり哀しく思ったりする。ま、何がどう変わっても基本的に私は私だし、などとも思う。


昨日今日と、言葉にしにくいことをしにくいまま書いている感じ。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)