曖昧な、不思議な、でも鮮烈な夏の記憶
ジリジリと灼けつくような太陽の下で


目に浮かぶ夏の風景は好き
夕暮れはなんか切ないような気がして


日焼けも気にしないで半袖焼けしちゃうような


何もない草むらで寝そべったり


たんぼの畦道を自転車で走ったり


そんな
田舎の子供みたいな夏を過ごしてみたいな









終電間際



終電1本前
酔った人が多い電車の中
ロボットのように携帯をいじる人達


酔っぱらって大きな声で話ながら肩を組んでる男の子2人組


その手が隣の女の人の腕に触る
女の人はあからさまに舌打ちをしながらその腕を払う
その女の人は何故か携帯を2台持ってる


片っぽではメールを打っていて
片っぽには電話がかかってきて


反対の隣を見れば
携帯をいじる人達が何人も並んでる
みんなうつむき加減で必死にメールを打ってる


酔っぱらいに腹を立てる人
無心にメールを打つ人


みんな心なんかここにはなくて
隣り合う他人になんかこれっぽっちの情もなくて


こんなにたくさん人がいるのに
心はみんな違う方向を見ていて


なんだか息が苦しくなるような
そこから逃げ出したくなった




自分の居場所へ帰りたくなった









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