a Day in Our Life


2002年11月17日(日) 子守歌。(横雛SSS)


 『あ、もしもし。ヨコ?』
 「なんや珍しいな、普段めったに電話なんかせえへんのに。なんか用か?」
 『う〜ん…別に用はないんやけどな。ちょっとな、舞台終って興奮して寝られへんから』
 「…」
 『ヨコの声聞いたら寝れるかなって』
 「どうやったん、舞台」
 『うん、大きなトチリもせえへんかったし、俺の今の精一杯を出せたと思う』
 「そうか。よかったな」
 『なんか、ほっとしたわ。ヨコも見に来てや』
 「ああ、行くよ」
 『ほんまにやで。早よ来てや』
 「なんや絡むなあ。おまえ酔うてんのか」
 『酔うてへんよ〜飲んでへんもん…』
 「まあ、明日も舞台あるのにおまえはそんなんせえへんか。俺と違って。俺は毎日飲み歩いとったけどなあ」
 『…』
 「ヒナ?」
 『…』
 「…なんや、寝てもうたんか」


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蒸気初日を見に行って感激して出て来た横雛。(感想これかい)
しかし実際に電話をかけたのは横山だったとゆー強烈なオチ。

2002年11月09日(土) UFOキャッチャー。(中亀+田SSS)


「亀ちゃんなにしてんの?」
 仕事帰りになんとなく立ち寄ったゲームセンターの、UFOキャッチャーの目の前で。ゲームをするわけでもないのに、なにか真剣な顔をして、亀が四角いケースを見ていた。
「ん〜、なんにもしてない」
「欲しいもんでもあるの?」
 そのケースの内側には色鮮やかでファンシーなマスコット人形がところ狭しと押し込められていて、およそ亀が欲しがりそうとも思えなかったけど。
「なんかねーガラスの内側に、入ってみたいなと思って」
「この中に?」
「うん、この中に」
 思わず亀を見た。
 ケースの中には、積み込まれた人形たちの山。
 その中に入りたいの?
「人形になりたい訳じゃなくてさ。なんていうか。特に理由はないんだけど。ガラスってきれいじゃん。だからこの中に入ったらどんな気持ちかなーって」
「ふーん…」
 飽きず人形、いやケースを見つめる亀に倣って、俺もガラスに目を向ける。
 アクリル版に電飾が反射して、それはひどく安っぽく見えた。亀はガラスって言ったけど、それだってイミテーションだ。安っぽい透明の板、その中に亀は入ってどうするの。それを見たら俺は切なくなると思う。しばらくして、さすがに飽きたらしい亀が他のゲームに目をやっても、俺はしばらくその箱から目が離せなかった。
 なんだろう、亀は。
 たまにおかしなことを言う。
 精神が不安定なのかって思うけど、そうじゃなくて、きっと亀には亀なりの世界観があって、俺はたまにそれに置いていかれる。今も。亀が言いたいことは他にあったんじゃないかって、考えたけど分からなかった。
 こうゆうの、田口になら分かるだろうか。
 ふと思いついたばかりの優しい笑い顔を、反射的に消した。



(おまけもあったり)



「さっき、なんか真剣な顔してUFOキャッチャー見てなかった?」
「え?」
「中丸と」
「あー」
「亀梨はともかく、中丸がねえ、ちょっと表情消えてたよ」
「UFOキャッチャーの中に入りたいって言ったんだ」
「中に?」
「うん、この箱の中に入ってみたいって言ったら、中丸が」
「入りたいの?」
「ちょっとだけね」
「ふーん」
「変かな」
「ううん?その時は俺がちゃんと亀梨を取り出してあげるから、安心して」
「田口はそう言うと思ったよ(笑)」


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日記潰しに書いた中亀。
某パチ写リスペクト。

2002年11月03日(日) Happy Birthday。(亮雛11行SSS)


 「あ。そうや亮、今日誕生日ちゃうん」
 「そうっすよ」
 「そうか〜おめでとうな。プレゼントなんも用意してへんねんけど…欲しいもんあるか?」
 「欲しいもん…」
 「あ、でもあんま高いもんは勘弁な(笑)」
 「ある意味金はかからんと思うけど」
 「なんや?」
 「結婚して下さい」
 「は?」
 「俺、やっと18やし。おあつらえ向きのプレゼントと違う?ちなみに冗談ちゃうで」
 「…ツッコミ殺しやなあ(苦笑)」


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亮雛。
あーそうや今日亮ちゃん誕生日やったわ〜18歳やっけ〜ほな亮雛ならこんな感じ?
…的に書き散らした日記ネタ。(だから11行)

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