| 2005年12月30日(金) |
驚異のチタン・パワー |
最近会社の同僚のAちゃんとKちゃんが『phiten』のチタンネックレスを愛用し始めた。 「これを着け始めてから肩凝りしなくなったよ」という二人の言葉を聞いて早速自分も着けてみる事にした。 着用から約一週間後、心無しか肩の周辺が軟らかくなって来た様な気がする。 さて私が通っているダンス教室では稽古中に生徒同士がお互いの身体をマッサージする時間が有るのだが、その日は、たまたま人数が合わずO原先生自らが私をマッサージして下さっていたのだが、 「あれ?びび(仮名)あんまり肩凝りしてないぞ?」 O原先生の言葉に、 (それはきっと『phiten』のチタンネックレスの効果です)と答えようとしたら、 「お前ちゃんと仕事してねェんじゃねェの?」
こんな事もたまに(?)言われますがO原先生はとても丁寧に指導して下さる素晴らしい先生です。 先日もマッサージの際、私の背中を触りながら、「お前、背骨が曲がってる・・・だから性格も歪んでるんじゃねェの?」なんて事もおっしゃられましたが、本当に良い先生です。
ええ本当に・・・
どうしても年内に髪を切りたくて我慢出来ず、
「ゴメンね!明日残業するから!」の捨て台詞を残して定時退社し、行き付けの美容院に駆け込む(↑その態度は社会人としてどうなのさ?)
いつも担当して頂いている美容師のM野さんと相談しながら髪型を決める。
本当は真赤色に染めたりドレッドにしたりしてみたいのだが会社勤めなので、あまり派手な色にしたり思い切った髪型に出来ない。 その所為か「こんな風にして下さい」という要望があまり想い浮かばないし、M野さんはセンスの良い方なので彼女にお任せしてしまっている。
今日はパーマやカラーはせずにカットのみにする事になった。
M野さんは大変上手な美容師さんなので、当然人気が高く、大体いつも3人位のお客様をほぼ同時進行で担当なさっているが、どんなに忙しくても決して表情に出さず、いつもニコニコしている。
接客業だけあって彼女のお話もとても面白い。
「部屋に植物を置くと良いんだそうですよ」とM野さんは語る。
「その部屋に暮らしている人に降り懸かる苦難や災厄を肩代わりしてくれるんですって・・・そう云えば私の部屋に置かれた植物はみんな枯れちゃうんですよね」
その言葉を聞いて、私はM野さんの朗らかな笑顔の下に隠れている観葉植物を枯らしてしまう程のストレスを垣間見てしまった気がした。
もちろん彼女は、そんな表情は全く見せずニコニコ笑いながら手際良く私の髪を切って行く・・・
「実はびびさん(仮名)私、昇格したんですよ」と、M野さんは何故かちょっとすまなそうな顔をしながら私に告げる。
昇格したなんておめでたい事の筈なのに?
「ランクが上がったので施術料が私の今までよりお高くなってしまうんですよ」
え?そうなの?と料金表を見ると、 『スタイリスト』『ディレクター』『チーフ・ディレクター』の3段階に分かれており、大体1ランク上がる毎に千円ずつ高くなっている。 しかも各メニュー毎に千円ずつ高くなっている。 つまり今日の様に『カット』のみならプラス千円で済むが、 これに『パーマ』と『カラー』とを加えたりするとプラス二千円になると云うシステム。
「今日は『スタイリスト』のお値段でさせて頂きますね」と言われて、内心ホッとする貧乏人のワタクシ。
だが思えばM野さんに髪を切って頂く様になって、もう3年になる。
今更M野さん以外の人に切って貰うのはイヤだ。 たとえ値段が高くなってもやっぱりM野さんに担当して貰いたいと思う。
M野さんはお部屋に置いた植物を枯らしてしまう程のストレスを抱えてまで、頑張って昇格なさったのだろうから・・・・・・
でもランクが上がった今は、もうそんなに激しいストレスを抱えなくても良いのではないか?と思う。
任せられる処は新人さんに任せたりして、少し仕事の力を抜いても良いのではないかしら? もちろん抜かないだろうけど。
不謹慎な考えだけれど、出来ればM野さんのランクがこれ以上上がらないで欲しいとこっそり願ってしまう。
『チーフ・ディレクター』ならまだしも、もし!彼女が『カリスマ美容師』になってしまったりしたら、ちょっと、いやかなり困る。
(ごめんなさいねM野さん)
| 2005年12月25日(日) |
『嗜好品』を止めたらば |
毎月必ず1〜3箱は飲んでいる栄養ドリンクの箱を何と今月は一ヵ月間買わずに過ごせた。 これは私にとってはかなり驚異的な事である。 しかも栄養ドリンクを飲まなくても毎朝会社に無遅刻無欠勤で行く事が出来た。これも私というダメ人間にしてはかなり驚異的な事である。かつては栄養ドリンクを何十本飲んでも遅刻や欠勤が多かったので・・・ これはもしかしたらここ1年近く続けているストレッチのお陰なのでは?と、ふと思う。 長年の悩みであるO脚の改善の為に始めたのだが、O脚が治るより先に体質が改善されたのかもしれない。 そういえば生理痛も随分軽くなった。以前は生理が来る度に必ず鎮痛剤を1箱カラにしていたが、最近は飲まなくても乗り越えられる様になった。鎮痛剤はもちろんだが、ドリンク剤も身体に良い物では無いので、頑張ってこのまま止めてしまおうか?と考えている。 お金の節約にもなるし・・・
節約といえば最近お金が無いので会社のデスクで飲む珈琲やココアを買えずにいたのだが、いつの間にか飲まなくても過ごせる様になった。 以前は珈琲やココア、紅茶、ミルク代だけで月に二千円も浪費していた。ついでにこれらの『嗜好品』もこのまま止めてしまおうか?そうしたらもっと節約になるし・・・ だが先日の給料日、以前は必ず行っていた『マツモトキ●シ』には行かなくなったが、『BOOK・OFF』に行ってしまい大好きな松尾スズキさんと乙一さんの本だけでなく『HUNTER×HUNTER』のDVDまでも衝動買いしてしまった。 こういう『嗜好品』は、どうにも止められそうにないのだった。
今週は会社の仕事があまりにも忙しくて死にそうだった(涙)
年末なので仕事量が増えているのというのに上司はちっとも人手を増やしてくれない。 おまけに同僚のOさんが『家族旅行』で連休を取ってしまったので、 (ご家族の皆さんの事情や日程の都合上、この時期に行かざるを得なかったそうなので仕方無いのですが) ただでさえギリギリの人数で仕事をしている処へ、やはり同僚のAさんに突然親知らずが生えて来てしまった。 親知らずの所為で頬が腫れ上がり高熱を出したAさんはダウンしてお休みしてしまった。 さて『家族旅行』を終えたOさんと頬頬が腫れ上がり高熱を出したAさんはダウンしてお休みしてしまった。 さて『家族旅行』を終えたOさんと頬の腫れが引いたAさんが復帰したら何と今度はIさんが具合が悪くなってしまった。無理して遅れて出社して来た顔色の悪いIさんには仕方無いが早退して貰った。
少数精鋭といえば聞こえは良いが、さすがに負担が多過ぎて私も3日位前から体調が悪い。
だがこんな状況では休みたくても休めない。
そんな訳で今朝は頑張ってる自分への『ごほうび』として『リポビタンDスーパー』を買ってあげた。 普通のよりも200円も高いのだ、これを飲んで今日一日頑張れば明日はお休みだ!
帰りに図書館でネット予約した本を沢山借りて、一日ゴロゴロしながら読むのだ! ・・・と思っていたのだが、仕事が終わらず残業になってしまい、終わった時には図書館はとっくに閉館してしまっていた。 これはきっと「明日は本なんか読まずに一日寝て体力を回復させなさい」という神様の粋な計らいなのだ、きっとそうなんだ!と図書館に行きそこなって凹みそうな自分の気持ちを慰める。
そんな自分へのごほうびに駅のキオスクて買ってあげたのは『牛乳でおいしくホットなココア』(160円也) 『午後の紅茶』よりも20円も高いのだよ♪
そんな訳で(どんな訳で?)『12人の優しい日本人』の感想です。 相変わらず大した事は書いていませんが、ちょっぴりネタばれもしているので、これからご覧になる予定の方はご注意下さい。
『もしも日本に陪審員制度が有ったら』と云う仮定に基づいた物語。 選ばれた12人の陪審員達が一人の女性が犯した殺人の『有罪』か『無罪』かを判定する。
一つの事件を通して討論し合う内に12人それぞれの性格、背負っている悩み、彼らの人生などが次第に浮かび上がって来るのが興味深かった。
12人の登場人物が皆上手い役者さんばかりなので、物語がかなりテンポ良く進み、要所要所のギャグもバッチリ効いていて、普段観ている舞台よりも客席の反応が良く、声を出して笑っている人も多くて、客席が(文字通り)沸いている様な気がした。
どの役者さんも上手かったけれど、今回初舞台だと云う江口洋介さんに特に瞳を惹かれた。
舞台の前半ではほとんど台詞も無く他の役者との絡みも少なく、後ろの方でただ座って雑誌を捲ってタバコを吸っているだけなのに、そのポーズ、仕草一つ一つが決まっていて絵になるのだ。
舞台は初めてだと云ってもこれまでTVや映画で数え切れない位主演を務めて来た俳優さんだけの事はあって、演技にも貫禄が有り安定していて堂に入っている。
今回は知的な役柄だったけれど、もっとワイルドな役も見てみたいし、立ち回り等もやってみて欲しい。 他の役者さんより身体が大きいのも舞台映えする要因の一つだし、これからもっともっと舞台に出演して欲しいと想った。
『白い巨塔』で共演なさった唐沢寿明さんと舞台で共演なさるのも良さそうだ、背丈の違いを生かしたデコボココンビで刑事コメディとか・・・・・・
物語の内容は、 (三谷さんの脚本だから、まず絶対に『有罪』にはならないだろう。最初全員一致で『無罪』から始まったから、途中で『有罪』になりかかって、最後にはまた全員一致で『無罪』になって大団円てトコかな?)と予想していたら、まんまとその通りの筋書きだった。
かと云って、“先が読めちゃった”と白ける事も全く無く、とても楽しめた。
普段は目立たない平凡な小市民達の存在が段々際立って来ると云う展開も温かくて良かった。
だが観終わった後、現実世界で実際に起きている事件はこの舞台の上で起こっていた円満に解決出来る様な事件では無い。
もし本当に日本に陪審員制度が有って、この舞台に登場した優しい人達が、 満場一致で『死刑』と判定する様な哀しく残酷な犯人達が今の日本にはあまりにも多く存在している。哀しい。
数少ない友達の一人T村さんと『12人の優しい日本人』(作・演出三谷幸喜)を観に行く。
19時開演なので18時20分に渋谷駅に待ち合わせをしたのだが、よりによって、 「今日処理した書類の数が1件合わない」と云う非常事態に陥ってしまう。
だが、せっかくのチケットを無駄にしたくないので、
「ゴメン!ゴメンね!昨日9時迄残業したから許して!!」
“社会人としてその言動はどうなんだ?”と罵倒されまくりそうな発言を残し 同僚の皆様にぺこぺこ頭を下げながら職場を退出、急いで山手線に飛び乗った。
おそらく寒空の下で震えながら待っているであろうT村さんに連絡するべく 携帯電話を取り出し、メールを打ち始める。 だが、実はこの携帯は先日機種変更したばかりで微妙に違う操作方法になれていない上、かなり気持ちが焦っているので、打ち間違いを繰り返してしまいちっともメールが打てない。
こんな事ではメールを打ち終わる前に渋谷に着いてしまう(涙)
苦心惨憺の末、ようやく打ち終えたメールを送信して、ホッとしたのもつかの間、 送信したメールを読み直すと、
“件名 『ごめん!残業になっちゃった!今電車に乗って向かってますので18時半には着きます。 適当にあったかい処に居て下さい』
本文『(なし) 』”
つまり慌てて打った所為で用件を全部『件名』に入力して送信してしまった訳である。
だがT村さんの携帯は長〜い件名を出力出来る容量が有るタイプだったので 無事用件は伝わった。
まだ新しい携帯の操作方法に慣れていないので、こんな失敗はしょっちゅうである。
先日も携帯で撮った写真をPCに送付したら、 とんでも無くバカでっかいサイズで届いてしまっていたのでビックリした。
今度の携帯は『デジタル・カメラモード』と『モバイルカメラ・モード』が選択出来る様になっており、どうやら『デジタル・カメラ』モードで撮影してしまったのが原因らしい。
せっかく新しい携帯で撮影した写真をこの『日記』に掲載しようと考えていたのに、あまりにもサイズがデカ過ぎたので泣く泣く諦めた。
携帯にしても家電製品にしても、もっと操作方法がやさしくなって欲しいなぁ・・・・・・
(余談が長くなり過ぎてしまいましたので舞台の感想はまた後日)
今度の仕事に使う資料をわざわざH先生にFAXで送信して頂いたと云うのに、 何と!『FAX』が壊れていて受信が出来なかった(涙)
幸いH先生とはそれからすぐに会う機会が出来たので、資料は手渡し頂けたのだが、 受信が出来なくなってしまったFAX(送信・普通に電話するのは全く問題無し)を見た ウチの母が、
「いざと云う時に困るでしょ?仕事で使う必要が有るなら新しいの買いなさいよ、 アタシがお金出してあげるから・・・・・・」
・・・・なんて素敵な事をおっしゃったのだ。
ありがとう、お母さん(^^)
そして不甲斐無い娘でごめんなさい。
(買い替えるお金が無いのがバレバレである(涙) こ〜んなダメ娘が昨日の日記では恥ずかしげも無く “『ガレ』本人の花瓶が20万ならば是非買いたい!”なんてほざいていたのだ、 全く身の程知らずにも程がある・・・・・・閑話休題)
さて、早速会社帰りに『ビッ●・カメラ』に立ち寄り『FAX』のコーナーを下見する。
最近は『FAX』も随分安くなっていて、大体2万円を切っている。 しかも普通紙に印字されるのが嬉しい。 ウチのは未だにペラペラで時間が経つと文字が薄くなって消えてしまう『感熱紙』にしか 印字出来ない古いタイプなのだ。
ふと、そう云えばプリンターも壊れていた事を想起する。
どうせなら『FAX+プリンタ+スキャナ』と一体で多彩な『複合機』にしてみようかな?
だが、店員さん曰く、
「『複合機』も悪くないですけど、これ一体で何でも出来る分、 これ一体が壊れちゃったら全部ダメになってしまうと云う欠点も有る訳です。 それに三つの機能をくっつけてはいる代わりに一つ一つの機能は単体の『FAX』『プリンター』より、かなり劣りますよ、画質も悪いですし・・・・・・」
本来商品を売らなければならない筈の店員さんのお言葉とは思えない正直な物言いであるが、消費者のワタクシは彼にかなり好感と信頼を抱いてしまった。 (あ、もしかしたら、そう云う商法なのかしら?)
『複合機』は大体3万円だが、 『FAX』は1万5千円〜2万円前後、 『プリンター』も1万円を切っているが性能の良さそうな物が結構有るので確かに バラバラに購入した方が良さそうだ。
とりあえず今回は『FAX』だけにしよう、と、購入したい商品の目星を付けて帰宅すると、
「新しいのを買う前にもう一度だけ『本当に壊れてるかどうか?』をちゃんと確認してみなさい」
母の言葉に、 (ええ〜ッ?めんどくせェ・・・・・・)と内心ヒソカに想いつつ、 『FAX』の『取扱説明書』を取り出して、用紙を取り出したり、ピコピコスイッチを操作したりしてみた。
「要するに紙が出て来ないんでしょ?試しに油とか挿してみたらどう?」
何とな〜くイヤな予感を感じながらもピコピコピコ・・・・・・とスイッチを押してみたり紙を出したり入れ直したりを繰り返していたらば、その予感は見事的中した。
・・・・・・・・・直ってしまったのである!!
油は挿さなかったが、何かの弾みなのか、紙の入れ方が間違っていたのか、 それまで詰まって出て来なかった紙がスムーズに出力される様になった。
「あら、良かったじゃない」
ニコニコ笑う母の顔を眺めながら、 ちょっぴり切ない気持ちになってしまった私は、やはり性根が悪い娘なのだった。
だって欲しかったんだもん・・・・・・シルバー・ボディの普通紙『FAX』〜(涙)
(ちゃんと自分のお金で買いなさいよ!)
『新橋』から『有楽町』へ向かう途中、ふと『ジュエリー・ショップ』のショー・ウィンドーに瞳が止まった。
庶民の私には到底手の届かない程に高額な値札を付けられた豪華なアクセサリーの傍らに何とガレの花瓶が幾つも置かれているではないか!
単なるディスプレー用の飾りだろうと想ったのだが、良く見るとそのガレの花瓶にもちゃんと値札が付けられている。
普通の大きさの花瓶は50万円前後、大きい作品になると100万円以上の値段が付けられている。
やはり庶民の私には到底手の届かないお値段である。
だが、それらの花瓶の隣に寄り添う様に置かれた湯飲み位の小さな花瓶の値段は20万円程度。
(もしかしたら、これ位なら私でも何とか月賦で買えるかも?)
そう想い立ち、店員のお姉さんに相談してみたのだが、 (あ、もちろん相談だけです(^^;))
実はこれらの作品『ガレ』と銘打たれてはいるが、フランスの『ガレ』の工房で造られた作品に過ぎず、 もしガレ本人の作品であれば『0』が一つ足りないのだそうだ。
そうだよなぁ・・・ 私ごとき一庶民にガレやラリックのガラス作品なんて到底買える筈が無いのだ。 でも無知さゆえに一瞬だけ素敵な夢を見てしまった・・・・・・
『ガレ』の工房で造られただけの事は有り、花瓶はどれも綺麗だった。 店内をウロウロしてそれらの花瓶を沢山見せて頂いたのだが、結局買うのは諦めた。 ガレ本人の作品であれば思い切ってしまったかもしれないけど。 (あくまでも『かも』です)
店を出ようとした時、 女性連れの恰幅の良い男性がショーウィンドー内のダイヤのネックレスを指差して 「お!70万だってさ!安いじゃん!買ってやろうか?」
「ええ〜?そんなのいらな〜い!」
だが高価そうなコートを羽織った連れの女性はショーウィンドーの中なんかろくすっぽ見もせず答える。
こう云う人達なら、あの花瓶を易々と買えるんだろうな、 でもきっとあの人達は花瓶なんかには見向きもしないのだろう。
何だか切ない気持ちになってしまった。
例によって図書館への返却日ギリギリになってしまったので『孤宿の人』(宮部みゆき著)の上巻を一気に読み終える。 最近の宮部さんの著書は何だか辛くて遣る瀬無い話が多いので読んでいて悲しい気持ちになってしまう。『模倣犯』もようやく文庫化したが買う気が起きない。 お話は面白かったのだが読んでいて、 まるで自分の爪がメリメリ剥がされていく様なイヤな気分になったのを想起する。 (あ、あくまでも私個人が、です) 宮部さんは以前の作品の方がもっと行間がふわりと温かくて 読了感が爽やかだった様な気がする。
『孤宿の人』上巻も物語は面白いのだが、 あまりにも切ない事件が続くので読んでる内に気分が鬱々と重く沈み込んでしまった。
早く下巻が読みたいのだが、図書館での私の予約順位は何と174番目(涙)
一体いつになったら読めるのだろうか?
『悪霊と恐れられた男と無垢な少女の魂の触れ合いを描く時代ミステリー巨篇』の筈なのに二人ともまだ出会ってすらいない。
ちなみに同時期に予約した『ヒロシです』の本も未だに借りられない、あと12人待ちである。
| 2005年12月04日(日) |
う〜ん切れてな〜い! |
今夜の『世界ウルルン滞在記』で紹介されていたのだが今ドイツは大の日本ブームだそうで何と『俳句教室』が有るのだそうだ。言葉はドイツ語だがちゃんと五・七・五のリズムで詩が詠まれていて感心してしまった。 また日本製の包丁がドイツでは『俳句』という名前で呼ばれているのだそうだ。 短かく鋭い刃が切れ味の良い美しいリズムを刻む、という点が共通しているから、だそうだが最近使われている日本語は残念ながら美しい切れ味を失ってしまっている。 一昔前の日本の詩人達の文章は、どれも美しく砥ぎすまされ磨き抜かれた鋭い刃の様に心の奥にスパッ!と切り込んで来る。 今の日本語もいっそ砥石で思い切り砥ぎ直したら少しは切れ味を取り戻せるだろうか?
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