Monologue

2002年10月31日(木) 休日まで何マイル?

今日の稽古が終了した後、ダンスのY先生はすまなそうに言った。

「今日振り付けが全部終わらなかったので、
『D』のシーンに出ている人は土曜日も来て下さい」

『D』のシーンに出して頂いている私は、
聞いた途端に意識が単身赴任してしまいそうになった。

出番を頂けるのは、もちろん嬉しい事なのだが、
明後日の土曜日は久し振りにプライベートな休日になる筈だった・・・・・・のに・・・・・・・・

「あ、もしかして用事入れちゃった?ななかさん(仮名)」と、
Y先生が怪訝そうに私をじっと見つめる。

その時、私の顔はきっと『オアズケ』を喰らった犬みたいな表情をしていたに違いない。


世の中には私なんかよりもっともっとずっと忙しくて休日の無い人は沢山いる。

現にY先生も12月公演の振り付けだけでは無く、
11月に自分の公演も控えているので私なんかよりもっともっとずっと・・・・・(以下略)大変だ。

主婦の方や小さいお子さんがいらっしゃる方は「休日なんて無い!」とおっしゃっている。

でも・・・・・・

贅沢な悩みだと判ってはいても、ちょっと休みたいなぁ(;;)と想う。
(先週温泉行ったじゃねぇか!とお怒りの皆様、ごもっともでございます。
でも帰って来た翌日からバッチリ稽古が・・・・・・(涙))

ダンス公演の稽古を休めないのは覚悟の上だが(←本当かよ?)
稽古が休めそうで休めない処にまた余計なストレスが溜まってしまう。

・・・・・・と云うのは、
12月のダンス公演に参加するのは25人前後なのだが、
その内の何人かが他の公演と『ダブル・ブッキング』(或いは『トリプル・ブッキング』)
している為、
彼らはこちらの稽古を休まざるを得なくなる。(勿論事前に了承済なのだが)

その為、通常稽古に参加しているのは大体いつも同じ面子になってしまう。
(そろそろ同じ“疲れた”面子になりつつ有る(^^;))

すると、
「明日の稽古は『C』のシーンをやる筈だったんですが、
其処に出る人が半分以上お休みなので、
また『A』と『B』のシーンをやります」と云う事態が発生する。
(もちろん沢山稽古出来た方が良いに決まっているのだが・・・・・・・)

ちなみに『A』と『B』には、同じ面子の『ほとんど全員』が出演している。

逆に『C』のシーンには4人しか出演していない。

『C』の練習が出来るのならば、
そのシーンに出演していない『ほとんど全員』は休める筈だったのだが・・・・・・

「でも皆疲れているみたいだから『A』シーンで途中退場する人は休んで良いです」
振り付けのO原先生はそう言い掛けたが、
「あ・・・・!『A』シーンで途中退場する人って云うのは、つまり『B』に出る人なんだよね」と、
すぐに気付いた。

“そうなんですよ”と無言で頷く私達に向かって、O原先生は、
「ゴメン、やっぱり明日全員来て」とすまなそうに頭を下げた。

・・・・・先生達も疲れているんだなァと、しみじみ感じた。



2002年10月27日(日) 社員旅行記

社員でも無いのに『社員旅行』で金沢へ連れて行って頂いた。

25日(金)AM9:00出社〜AM11:00まで仕事。
PM12:00の新幹線あさひで『越後湯沢』まで行き、
其処から『ほくほく線』(←何故かひらがな表記。ちょっとカワイイvv)に乗り、
16:30に『金沢』着。

そのままホテルへ直行して、宴会に参加。

幹事を勤めて下さっている社員の方の企画されたゲームを眺めながら、
美味しい食膳に舌鼓を打つ。

基本的に何でも美味しく食べられるワタクシには堪らない至福(^^)

特に、徹底的に蟹の身を穿るのにロマンを感じてしまった。

温泉もすご〜く気持ち良くて、夜と昼で2回も入ってしまった。

「大浴場が広くて嬉しかった〜vv」とはしゃいでいたら、
「ななかさん(仮名)絶対アナタ泳いだでしょ?」と同室の娘に看破されてしまう(何故?)

一夜明けて、26日(土)
AM7:00に朝食(ワタクシはAM7:50頃に食堂に行って慌てて頂きました(^^;))
AM8:20にバスで出発、観光は『妙立寺』と『兼六園』の2ヶ所のみ。

昼食を済ませてPM1:40の『ほくほく線』(やっぱりカワイイvv)に乗り、
『越後湯沢』であさひに乗り換えてPM6:28に東京着。

社員の方々は旅行の間、ず〜っとビールを飲み続けていらした。
自分は1滴も飲んでいないのにも関わらず電車の中(往復約8時間)で、
ず〜っと眠り続けていた。

ひたすら眠って、美味しい物をたらふく食べて、温泉に入って・・・・・・

かなりタイトな旅行だったが、こう云う『ただ休むだけ時間』を持つ事の大切さを感じた。

実は旅行に参加する事を決めた後、12月公演の稽古が入ってしまい、
ちょっと迷ったのだが、思い切って参加して良かった(^^)



2002年10月26日(土) 思い出の写真

『社員旅行』で金沢に連れて行って頂いた(^^)
社員では無いのに・・・・・本当にありがたい(←で、小説は?更新は?)

実は金沢には10年前に1度行った事が有る。
だが、その時の目的は観光では無く『筋肉少女帯』のライブだった。
(いわゆる『おっかけ』と云うヤツだ・・・・・・若気の至り(恥))

ライブの為に関東以外の場所へ行ったのは金沢が初めてだったなぁ・・・・・・と、
しみじみ想起するものの、
その時はライブ会場へしか行っていないし、
もしその場所へ行けたとしても感慨はほとんど無いだろうと思う。

だが、

「明日金沢へ行くんだよ」と言ったら、
母は押入れの奥深くから40年前のアルバムを引っ張り出して来た。

母が見せてくれたアルバムのページには40年前の・・・・・・
今の私より10歳も年下の母が可愛らしいスカートを履いて写っている
白黒の写真が沢山貼られていた。

白黒写真と並べて貼られているのは、写真と同じ場所のカラーの絵葉書。

「昔は白黒写真しか撮れなかったから・・・・・・」と母は懐かしそうな瞳でアルバムを眺める。

母が旅行好きなのは知っていたが、
きちんと整理されたアルバムの写真や、
並べて貼られた絵葉書、宿泊した旅館やホテルのコースターやパンフレット、
駅のスタンプetc・・・・・・を見ていたら、
何だか自分まで胸が熱くなってしまった。

自分は整理下手なので(本当に下手!!)写真を撮っても、
読めない本と同様に『つんどく』状態になってしまう為、
近年はあまり写真を撮らなくなってしまった。

思い出をきちんと残そうとしない自分に、素敵な思い出が残る筈が無いのだ(反省)



2002年10月25日(金) 恋雨(おまけ編)

「なぁ、クラピカ……」

夕方から降り出した雨の中、
1本の黒い傘の下でレオリオは傍らのクラピカの耳元にそっ…と唇を寄せて、小声で囁く。

「せっかくだからよ、今夜は外でメシ喰ってかねぇか?」

だが、
「お前のそう云う、やたら無駄使いをしたがる処が、
我が家の貯蓄がなかなか増加しない原因だと私は考えるぞ!」

鼻先にピン!と人差し指を突き付けられ、つれない答えをキッパリ返されたレオリオは、

「別に良いじゃねぇか、たまにはよォ……」

拗ねた様に頬を膨らませてブツブツと呟く。

「帰ってから夕飯の支度すんの面倒臭ェじゃねェかよ」

「・・・・・・支度なら出来ている」

ぼそり・・・と、俯いたまま不機嫌そうな声が言う。

え?と思わず耳を疑いながらレオリオは傍らの小さな金髪の頭に視線を落とす。

「メシ・・・って、作ったの?お前が?マジで????」

心底意外そうに黒い瞳を見開くレオリオに、クラピカは静かに答えた。


「ヒマだったから、な・・・」



2002年10月24日(木) 恋雨

「あ!雨だわ!」

夕方から深夜までのシフト前に、
食堂の自販機で購入したコーヒーを飲んでいた婦長代理のケイトは
新人看護婦のエミィの声に、ハッと顔を上げて窓の方を見た。

つい先刻まで明るかった筈の窓の外には、
まるで闇夜の如く暗雲が黒く拡がり、
大粒の雨が激しいリズムを掻き鳴らしている。

「やだ、どうしよう?今日、傘持って来て無いのに……」
困惑した顔付きをしているエミィは、
確か朝から夕方までのシフトに入っていた筈だと、ケイトは記憶を手繰り寄せた。
仕事明けに大雨が降って来てしまうなんて可哀想に……

「あ〜あ、ついて無いなァ。
 ケイト先生、良かったら一緒に帰りませんか?」

「ごめんなさい。私、今から仕事なのよ」

“あ、そうか……”とエミィは落胆の溜息を吐く。
傘を貸してあげたい気持ちは有るが、生憎ケイトも1本しか持っていない。
「誰か余分に傘持って来てないかしら?」と独り言の様に呟きながら、
エミィは食堂を出て行った。

“ザァァ……”
激しく降りしきっている雨は、どうやらしばらく止みそうに無い。
むしろ深夜に掛けて、これからますます強くなるかもしれない……と考えていると、
“バタン”と食堂のドアが開く音がして、研修医のレオリオが入って来た。
彼もエミィと同じ夕方までの勤務を終えた後らしく、白衣から私服に着替えていた。

「お疲れ様、レオリオ」
ケイトが微笑って声を掛けると、レオリオも笑顔で軽く会釈しながら、
向かい側の椅子に腰を降ろした。
「ひどい雨ね」
「ああ、何かデカイ台風近付いてるらしいっスよ」
そう言いながら、1つ隣りのテーブルに置かれてあった灰皿を取り寄せて自分の前に置くと、
ポケットから煙草の箱を取り出して1本咥えライターで火を点けた。

「レオリオは、傘持っているの?」
ケイトが尋ねると、
レオリオは首を横に振り、
「忘れちまいました」と唇の端を上げて
“へへヘ……”と子供みたいに微笑った。

「じゃ、どうやって帰るの?
 この雨、当分止みそうに無いわよ」
心配そうな口調でケイトが言うと、

「俺はバッチリ!っスよ!」

右の親指を立てながら得意気に答える。

「さっき『同居人』に“傘持って迎えに来てくれ”って電話で頼んだんで……」

『同居人』と云う言葉を聞いて、
ケイトは即座にレオリオのデスクの上に有る、
青と白のタイルで組み立てられた写真立てを連想する。

どんなに多忙続きでデスクの上が乱雑になっていても、
その写真立てだけが、いつも綺麗に磨かれている事から、
ケイトはその写真に映っている人物がレオリオの『大事な人』だと直感していた。

ショートボブの金髪に縁取られた、品の良い端整な顔立ち。
意思の強そうな碧い瞳が印象的な……

“ボーイッシュで可愛い娘ね”と言ったら、
“ええ、コイツ男ですから”と、
さらりとレオリオに答えられ、吃驚した事をケイトは想起する。

(きっとあの子の事ね……)

「良いわね、
 こんな大雨の日にわざわざ迎えに来てくれるなんて……」

“羨ましいわ”とケイトが言うと、

「いや……」
溜息混じりに紫煙を吐き出しながら、レオリオは苦く微笑する。

「結構、いろいろ大変なんスよ……お!来た来た♪」

突然、弾んだ声を上げて
吸い掛けのタバコを灰皿で揉み消すとレオリオは立ち上がった。

どうやら窓から見える正門の前に『同居人』がやって来たらしい。

「じゃ、お先っす!ケイト先生!!」
ペコリと頭を下げて食堂を出て行くレオリオに向かって
ケイトは“お疲れ様”と言いながら右掌を振って見送った。


「よォ!サンキュ!わざわざ、すまなかったな」

病院の正門前に佇んでいる
ボーイッシュな『同居人』兼恋人のクラピカに、
レオリオは右掌を上げながら声を掛けた。

クラピカが差している大きな黒い傘をヒョイと取り上げ、
二人の身体の上に降り掛かる雨を防ぐ……と、

「あれ?俺の傘は?」
クラピカの手に、レオリオの傘が握られていないのを不審に感じて尋ねると、

「それは私の台詞だ!」
見るからに不機嫌そうな顔付きのクラピカは、
意思の強そうな瞳を緋赤色に燃え上がらせて、キッと睨み付けた。

「何故お前の傘が我が家に1本も無いんだ?答えろ!」

「へ?・……1本も無かったのかよ?」

ポリポリ…と気まずそうに頭を掻きながらレオリオは視線を外す。

「どうせまた電車にでも置き忘れて来たのだろう?
全く!だらしないにも程が有るぞ!」

「仕方無ェじゃん、忘れちまったモンはよォ……
それにこの傘デケェから二人でもバッチリ入れるし♪」

「大体、お前がそうやって、あちこちに私物を置きっ放しにするから
いざ使うと云う時に物が見付からなくて困るのでは無いか!
少しは反省したらどうなのだ!」

雷光の様にピシャリと声高に怒鳴り付けるクラピカを宥める様に、

「ま、良いじゃねぇか……
どうせお前、ついこないだ仕事終わったばっかで、家でヒマしてんだろ?」

「ヒ、ヒマしてなどいないぞ!」

途端にしどろもどろした口調でクラピカは答え始める。

「次の仕事の為に資料の文献を読んだり、
仕事中に放映されたドラマの続きを見たりだな……」

「………立派にヒマしてんじゃねぇかよ」



「いけない!マフラー忘れちゃった〜!」

慌てた口調でそう言いながら、エミィがバタバタと食堂に入って来た。

ふと、
彼女の右手に握られている大きな黒い傘にケイトは瞳を留める。

「あらエミィ、傘借りられたのね」

「ええ、さっきレオリオが貸してくれたんです。
“俺はバッチリだから♪”って……」


「なぁ、クラピカ……」

耳元にそっ…と唇を寄せて、小声で囁く。

「せっかくだからよ、今夜は外でメシ喰ってかねぇか?」

だが、
「お前のそう云う、やたら無駄使いをしたがる処が、
我が家の貯蓄がなかなか増加しない原因だと私は考えるぞ!」

鼻先にピン!と人差し指を突き付けられ、つれない答えをキッパリ返されたレオリオは、
拗ねた様に頬を膨らませてブツブツと呟く。

「別に良いじゃねぇか、たまにはよォ……」


(なるほど……たしかに“いろいろ大変”みたいね) 
  

ケイトは微笑みながら、

窓の外……

透明な雨に包まれながら寄り添って家路に付く恋人達の姿を眺めていた。



(いつものななかさんのワンパターンですみません(涙)以後精進致します)



2002年10月23日(水) KATAN DOLL

『天野可淡』さんの人形展を観て来た(←小説は?更新は?(;;))

写真集を購入したのはもう10年近く前になるが、
その時既に可淡さんはバイク事故でこの世を去っていた。

アンティーク人形は高価で手が出ないので、
「じゃ、自分で造ってみよう」と思ったのが可淡さんが人形製作を始めた理由だそうだ。

“まるで少女が砂遊びでもするかの様に”可淡さんが造っていた人形達は、
哀切な憂いを秘めた表情をしている。
月光を映す水面の様に煌く瞳に見つめられると、不思議な懐かしさを覚えてしまう。

可淡さんの個展は滅多に開催されなくなっていて、
実物を観る事が出来たのは今回が初めてだったので感無量だ。

人形達はどの娘たちも魅力的だった。
写真よりもずっと美しい彼女達の艶やかな瞳に時間を忘れて魅入ってしまった。

平日の夕方だった所為も有り、
客足は少なかったが、そのお陰で1体1体ゆっくり観られて嬉しかった(^^)

(自分も含めて)皆、可淡さんの人形に対して、いろいろな思い入れが有るのだろうと
暗黙の内に感じられてしまう位、
それぞれの人形に対してきちんと真正面から向かい合って観ている人が大半だった。

駐車場を改造した会場も、
照明に蝋燭やランプを多用してあったり、
薔薇やアンティーク小物等でゴシックで幻想的な空間にディスプレイされていて、
とても素敵だった。

人形達もわざといびつなポーズを取らせて有ったり、着物と一緒に絡めて有ったり、
女郎部屋を想起させるレイアウトの中に置かれてあったりして、
主催した方の可淡さんへの人形への思い入れの深さも感じられた。

やっぱり人形は良いなぁと思う。
手先が不器用な自分も、実は造ってみたいとヒソカに夢見ているのだが、
なかなか実現しない。

何かを造るのは本当に大変で難しい事だけれど、
稚拙な自分も頑張っていろいろ造って行ければ良いなと、
可淡さんの人形を眺めながら感じた。


■天野可淡展■
2002年10月12日(土)〜27日(日)14:00〜19:00

■開催会場■
Maria Croche(マリアクローチェ)台東区元浅草1-8-11 銀線ビルB1

■アクセス■
地下鉄・大江戸線/新御徒町A4出口より徒歩約2分
銀座線/稲荷町より春日通りへ向かい徒歩約7分

■入場料■
¥900 TAX込



2002年10月22日(火) イレーサーにお願い

去年『天才脚本家』と云う舞台を観た。

内容は国民に知られたらマズイ事件が表面化し掛けた時に、
わざと他の事件を起こしてそちらに人々の関心を移行させ、
元の事件を人々の記憶から消してしまう国家秘密工作員・通称『イレーサー』達の話。

物語中で『イレーサー』達が消した事件の具体例として
『新潟少女監禁事件』が取り上げられていた(あくまでもフィクションとしてですが)

実際にあの事件が報道された時、
同時に話題に上がったのが『お隣の国』へ拉致された人々の事件だ。

だが、
”監禁されていた少女が発見された時、
新潟県警のエライ人達は何と麻雀をやっていた!”と云う報道の方に人々の関心は移り、
やがて『お隣の国』に拉致された人々の事件は口の端に上らなくなってしまった。

『天才脚本家』は大変素晴らしい舞台で、自分は観劇後ビデオまで購入してしまった位だが、
もちろん『イレーサー』等と云う工作員は架空の設定で実際には存在しない。

『お隣の国』の事件は昨今表面化し、拉致されていた人達も何人か帰国する事が出来た。

24年間も捕らわれていた数人の方々が生還出来て本当に良かったと思う。

亡くなられた方やまだ日本に帰る事の出来ない方の事を考えると胸が痛いが・・・・・・

『イレーサー』なんて工作員は存在しない。

実際に存在している事件を完全に消す事なんてやっぱり出来ないんだと、思う。
(自分が無知なだけで、本当は消されてしまっている事件は凄く多い様な気もするが)

でも、もし消す事が出来る人達が居るのなら、
現在『日本』を向いている『核弾頭』を真っ先に跡形も無く消してしまって欲しいと切望する。



2002年10月21日(月) 不幸中の幸い

ウチの会社は某ビルの4Fに有る。
1Fが定食屋さんなので、時折風に乗って美味しそうな匂いが漂って来るのだが、
今日は雨だった所為か普段より一際匂いが強烈だったらしい。

ハンバーグを焼いている様な匂いが会社のフロア中に立ち込めているらしく、
同僚の女の子達が口々に「気持ち悪い〜」とか「脂臭くて吐きそう」等と言っている。

だが、そんな中でも唯一自分だけは平気で仕事をしていた。


何故なら・・・・・・
現在、風邪で鼻が詰まっている為、匂いを嗅ぐ事が全く出来ないからだ(涙)


「この匂いが判らないなんて羨ましい」とか「風邪引いてて運が良かったね」と
何人かに言われたが、
心境としてはちょっと複雑(−−)



2002年10月20日(日) もし生まれ変わるなら

やっぱり猫が良いと思う。

野良猫は嫌だ。

猫好きな優しい人に飼われて、
のほほんと日がな一日気ままに寝ていられる生活が良い。


同じ理由で犬も良さそうだが、

うっかり怠惰な生活を送り続けてデブ犬になったりすると、

ある日突然TOKIOの山口太一君がやって来て、

無理矢理救命具を付けられてプールを泳がされたり、
飼主を乗せた自転車を引いて走らされたりしそうだから・・・・・・


やっぱり猫が良いなぁと思う。


(ちょっぴり現実逃避モード(^^;))



2002年10月19日(土) 秋の新番組

最近またTVを観なくなってしまった。

う〜ん、マズイ!もう1杯!!
(青汁は毎日飲んでます。『ケール』より『大麦若葉』の方が好きvv)

ただでさえ芸能情報やニュース関係に疎いお馬鹿さんなのにぃ(;;)

夏ドラマも後半はほとんど全部観られなかったし、
秋の新番組も観られたのは『HR』と『AYU READY?』と『NARUTO』位だ。


『HR』は面白かった(^^)
アメリカのホームコメディを意識した作り方(スタジオに観客を入れて撮影し、
生のリアクションが感じられる様にする)と云うのが三谷幸喜さんらしい試みだと思う。
香取慎吾君演じる轟先生が1通のラブレターに翻弄されると云う
1回目のシナリオも良かった。

キュートな衣装とメイクの戸田恵子さんも魅力的だし、
何か裏事情を含んでいそうな他キャストも個性的な面々が揃っている(^^)

出来る事ならば、直接スタジオに行って、
30分間、セットの端から端まで元気に駆け回る香取君達を実際に観てみたいvv


他には『病院』ドラマが2本有るので、これは頑張って観たいと考えている。

(余談だが、某ラジオの秋の新ドラマは、もちろん1回目からチェックさせて頂きました♪)



2002年10月17日(木) ああ たまらない

ふと財布を覗いたら105円だけしか入っていなかった。

でも105円有れば菓子パン位は買えるなぁと思いながら、
退社後、空きっ腹を抱えてロ○ソンに寄った。

税込み105円のツナパンをレジに持って行き、
「温めますか?」と云うレジのお兄さんの言葉に「はい」と肯く。

「パンの袋、少し開けますね……」と言いながら、
お兄さんはパンの袋の口を破いて、レンジに入れてスイッチを押し、
「105円です」と言った。

財布を開けて、小銭を数える……と、何と!95円しか入っていないでは無いか!!

そんなバカな……と思いつつ数え直してみたがやはり足りない。

どうやら、数え間違えてしまった様だ。

う〜ん……マズイ!もう1杯!!(←違)

どうしよう?

買うのを止め様にも、
袋の口を開けて、レンジに入れられてしまったパンはもう返品不可だろうし……

どうして自分はレジにパンを持って行く前に、財布のお金を再確認しなかったんだろう?と
悔やみながら、
仕方無く『ロ○ソン』内のATMに行き、
キャッシュカードを入れて『お引き出し』のボタンを押した。

もう既に6時を過ぎていたから、手数料は210円掛かってしまう。
たった10円足りなかっただけなのに、随分高く付いてしまったが仕方が無い……と、
その時、ふと或る事に気付いた。

『ロ○ソン』のレジは『J−Debit』に対応している。
つまりキャッシュカードで支払いが可能なのだ。

だが、それに気付いたのは、もう既に操作を終えた後だった。

105円のパン代をキャッシュカードで支払うのは恥ずかしいかもしれないが、
もっと早く気付いていれば、
105円のパンを買うのに315円も掛けなくて済んだ筈だったのに(><)


世の中は便利になっているのだから、もう少し冷静になって対応しろよ、自分……と、
深く反省しながら、
お兄さんに温めて貰ったパンを齧りつつ、駅に向かってトボトボ歩く。


自分がお金を貯められない理由を改めて痛感した今日の出来事(涙)



2002年10月16日(水) コワイ話

会社の給湯室にある冷蔵庫の扉を開けると、
何と!そこには……

1週間も前に取引先から頂いて、皆で分けた筈のシュークリームが1個、
未だ手付かずのまま入っていた。

貼られている付箋には『N澤部長の分v』と書かれている。

今日、当のN澤部長は生活習慣病検診に行かれていて不在だが、
「最近、胃痛がする」と云う悩みを抱えていたりしたら、チョット怖いなぁと思いながら
部署に戻り、

「ねえ、さっき給湯室で『コワイもの』見ちゃった」と、

皆に話そうとすると、

「ああ、見たの?」と『ボマーな貴婦人Hさん』が、さらりと答えた。

「あの給湯室、居るからさ……」


“何が?”とは怖くて尋けなかったワタクシ(^^;)



2002年10月13日(日) ヤツらは進化している?

「あら?虫が鳴いてる」と今日の夕食時に母が呟いた。

母の言葉を聞いて、耳をすましてみると、
“リーリリリリ・・・・・”と鈴を鳴らす様な綺麗な鳴き声が聞こえて来る。

「もう秋だねェ」と南瓜の煮付けを口に運びながら、しみじみ答えると、

「何て虫かしらね?これ」と母は更に耳をすませている。

改めて問われると答えられないものだな、と云う訳では無いが、
何だか聞き覚えの無い鳴き声だ。

鈴虫でも蟋蟀でも無さそうだが……と考えを巡らせていると、

「まさか、ゴキブリが鳴いてるんじゃないでしょうね?」

突然の母の言葉に思わず我が耳を疑う。

「だって、何だか家の中で鳴いてるみたいな感じよ、ほら」と、
母は眉間に皺を寄せながら真剣な面持ちで虫の声に聞き入っている。

その口調と云い、顔付きと云い……どうやら冗談で言っているのでは無い様だ。

「最近のゴキブリはブンブン空を飛べる程、羽根が丈夫になって来ているのよ!
もしかしたらあの大きな羽根を擦り合わせて鳴いているのかもしれないわ!!」

そう云えば最近、忙しくて新聞も読んでいないしニュースも見ていない。

自分がマスメディアから離れている間に、ゴキブリがそんな進化を遂げていたのだろうか?

……と、一瞬本気で考えたが、幾ら何でもそれは無いだろう(と思うんですけど(^^;))

「もしこの綺麗な声で鳴いてるのがゴキブリだったら、やっぱり保護するの?」と尋ねると、

「何言ってるの?」と母はキッと瞳を鋭く吊り上げて、

「ブッ殺すわよ!!だってアタシの宿敵だもの!!」と強く言い放った。



この『日記』を拝読された方で、
もし『最近ゴキブリが鳴ける様になった』と云うニュースをご存知の方は、
お手数ですが是非ご一報下さい(^^;)



2002年10月11日(金) NARUTO

アニメ版の『NARUTO』を初めて観た。
(つまり1回目は見逃した訳だ)

まず!OPがメチャメチャ格好良い!!
主題歌が『ハウンド・ドッグ』なのにまず大感激vv
高校生の頃、大友さん(^^)の男前な歌声に悩殺された記憶が熱く甦る。

映像も歌と合っていて凄く格好良い〜vv

ナルトが「come on!」と言う処とか
「俺達の今が…」と言う歌詞に合わせてサスケとサクラが顔を上げる処、
あと闘ってる処等が音に合ってて凄く良い!と感じてしまった。

(最後に「闘う事も 愛し合う事も 終わりはしない」の歌詞の部分で、
何故ナルトとサスケが拳を合わせるのか?と云うお約束ツッコミはあえて避けます(^^;))

竹内さんの声も予想以上に合っていて良かったvv

実は『NARUTO』好きなのだ。

コミックスはまだ持っていないが、近日中に集め様と考えている。

誰が好きかと問うならば、もちろん主人公!!なのだよvv

どちらかと云うと、
『モテモテの天才君』より『毎日腹筋・背筋100回!ドリブル50回!』の方が好みらしい。

うちはサスケ君も良いがやっぱりうずまきナルト君vv
流川楓も素敵だが、やはり桜木花道なのだよvv(←ななかさん的同義語らしい)

だが……

元気で不器用な主人公も大好きなのだが、
自分がお話を書いたりしたくなる程、心の琴線に触れて来るのは
どうやら『カワイコちゃんな死神』らしい。

白とか、クラピカvvとか……

そして、ソイツに振り廻されるホットでタフな誰かさんvvの存在が有ると嬉しい(^^)

(自分勝手な戯言なので、さらっと読み流して下さい)



2002年10月10日(木) 恋休

「そう云えば、本当は今日は休日の筈だったんだよな」
指定席の場所を確認する為に切符を見ていたレオリオが想い付いた様に言うと、
「ああ」
揺れる列車の中、向かい側の席に座りながらクラピカが肯いた。

「本当は今日が『その日』だったのだからな……」
感情の伺えない、澄んだ声音で呟きながら、彼は窓の外に視線を向ける。
鬱蒼と茂った濃緑の樹木が傾き掛けた太陽の光に照らし出されている。

「今日が祭日に認定されてからは、ずっと休みだったもんな」

だが数年前から政府が『ハッピー・マンディ』と称し、
祭日をそのまま休日とはせず、
その週の月曜日を休日にして土日と合わせて連休が取れる様にした為、
『カレンダー上では祭日なのに休日では無い日』が発生する様になった。
そう、今日の様に……

「そうだよな、
昔は今日休む為に、わざわざ有給使わなくて良かったんだもんな、たしか……」
レオリオが、顎を右掌で撫でながら呟くと、
「別に私に付き合って、無理して行く必要は無いだろう?私はともかく、お前は……」
何処か無愛想に感じられる口調でクラピカは言う。


病院勤めのレオリオと違って、
自宅で『古代絵文字の翻訳』をしているクラピカは、
締め切りが有るとは云え、期日までに仕事を仕上げれば良い訳だから、
それに合わせて休日は比較的自由に取れる。

「休日が週明けに移行して以来、『祭』も週明けに移行している。
お前はそれに合わせて、休日に行けば良いではないか。
そうすれば『祭』も見られるし……」

「ちぇッ!つれねぇ事言うなよ」

レオリオは懐からタバコの箱を取り出し、1本咥えるとライターで火を点けた。
薄く開けた車窓から紫煙が静かに外へ流れ出して行く。

「それに、俺一人で行ったって意味無ェじゃん」

“車内は禁煙だぞ!”と、
普段はすかさず怒鳴る筈のクラピカも、黙り込んだまま何も言わない。



やがて列車は駅に着いた。

二人がホームに降り立った時には、既に太陽は、そのほとんどを大地に沈めていた。

「着く頃には夜になっちまうな」
溜息混じりのレオリオの言葉に「ああ」とクラピカは肯いた。

レオリオの言葉通り、
二人が其処に着く頃には、辺りは夜の帳に包まれていた。

「相変わらず、スゲェ星だな」
頭上に輝く幾億もの星々を見上げながら、
レオリオが感心した様に言う言葉に、白い吐息が混じる。

昼の間は太陽に依って温められていた大気も、夜は本来の冷気を取り戻した。
黙々と歩き続けるクラピカの唇からも、時折白い吐息が漏れている。


やがて……
絡み合った枝々に閉ざされていた視界が突然開けて、二人は其処に辿り付いた。

“ああ……”と、
傍らのクラピカが声にならない歓声を上げた。

喜びとも哀しみとも付かない……
或いはそれらの入り混じった叫声。

彼は緋赤色に変化した両瞳を懐かしそうに細めた。

数年前の今日、
その美しさ故に、無残に虐殺された同胞達と同じ色の瞳……

休日が移行した為に、その日に合わせて行われる様になった
『慰霊祭』の為の櫓は、まだ建て掛けのまま放置されている。

「『慰霊祭』には、やっぱり行かねぇのか?」
答えの判り切っている問いを掛けると、
「ああ」と彼は小さな背中を向けたまま予想通りの答えを返した。

「ああ云う風に仰々しく騒がれるのは好きでは無いし、な……」

それは彼自身の事なのか、
それとも喪われた彼の同胞達の事なのか……


数年前、
まだ今日が休日だった頃、
楽団の演奏に依る『鎮魂歌』や政府の代表者に依る『慰霊の辞』
そして沢山の人々に依って賑々しく執行される『クルタ慰霊祭』を、

クラピカはいつも何処か醒めた瞳で見ていた様な気がする……と、
レオリオは想起する。

やがて、かつてのクルタ村の中央を流れていた河のほとりに来ると、
クラピカは懐から、藁で作った小さな舟を取り出した。

「レオリオ」
俯いたまま、微かな声が呼ぶ。
「火を貸してくれないか?」

差し出したライターを受け取ると、
クラピカは舟の上に立てた蝋燭に火を燈した。

“いついかなるときもこころすこやかに……”

彼の故郷の祈りの言葉を唱えながら、
クラピカは水の上にそっ…と舟を浮かべた。


ゆらゆら流れて行く蝋燭の円い光を迎える様に、
河面に映った夜空の無数の星々が煌きながら、どこまでも流れて行く……


これは彼だけの『慰霊祭』



『ハッピーマンディ』とやらの所為で、休日が移行すると聞いた時、
それに依って、子供達が正しい祝日の日にちや由来を覚えられなくなるのでは無いか?と、
当初レオリオは懸念した。


だが
『記念日』と云うのは『誰か』に決められるものでは無い。
ましてや簡単に移行したり出来るものでも……


“クルタの民を永遠に称えよう、この緋き瞳の証と共に……”


レオリオはまだ祈りを唱え続けているクラピカの右肩にそっと右掌を乗せる。


微かに震える細い肩を抱き寄せながら、ゆらゆらと流れて行く無数の光を見つめていた。



(『恋休』は『れんきゅう』と読むらしいです。おあとが宜しい様で……(バキッ!)
こう云う忌日が休日になる事は無いだろうと思うのですが、
どうか深く考えずにお読み下さい(^^;))



2002年10月09日(水) 春夏秋冬

どの季節が好きか?と問われると、以前は迷わず『夏』と答えていたのだが、
最近は猛暑の所為か歳の所為か夏バテが酷いし、素直に好きと言えなくなってしまった。

かと言って、他の季節が好きなのか?と云うとそうでも無い。

寒がりなので『冬』は大嫌いだし、
『春』や『秋』も寒かったり暑かったり中途半端な印象が有るのでやはり好きとは言えない。

以前、あるアメリカ人女性がおっしゃっていたのだが、
日本と云う国は四季が有るので、環境としてはかなり過ごし難いのだそうだ。

「寒暖の差は激しいし、湿気も多い。こんな環境で暮らしている日本人は大変だ」と
彼女は言う。

生まれた時から日本に居る所為か「大変だ」と云う自覚は無いが、
彼女が普段暮らしているロス・アンジェルスの穏やかな気候、
「毎日、毎日、青い空、輝く太陽、さわやかな風、エヴリディ・ベリーハッピー♪」と
云う話を聴くと、ちょっと良いなァと思う。


……と、そんな話をダンスのレッスン帰りに皆としていると、

T内さんが可愛らしい瞳をキッと吊り上げてこう言い放った。

「アタシ、絶対『冬』がいい!!」

もしや、彼女は北国生まれなのか?と一瞬考えたが、違った。

「だって『冬』だけなのよ!花粉が飛ばないのは!!!」

激しい憤りに満ちた彼女の口調に、並んで一緒に帰っていた二人も大きく肯いた。

「そう!花粉が飛ぶから『春』は絶対大嫌い!!」と……

自分は幸い花粉症では無いので、彼女達の苦しみを判ってあげられないのだが、

かなり苦しいらしい。

T内さんは、花粉を飛ばしている木の種類に依って鼻水の出方や症状に違いが有るので、
その花粉が『杉』だ、とか『楡』だとか判るのだそうだ。

凄いと云えるのかもしれないが、もし得られたとしても全然嬉しくない能力だ。

そう思っていると、K村さんも大きく肯いた。

「アタシは『杉』や『楡』だけじゃ無く『稲』にも弱いからすぐ判る!」

『稲』ってあの田んぼで実る程、頭を垂れているあの『稲』だろうか?

だからK村さんは「『秋』も嫌い」なのだそうだ。


それにしても本当に『花粉症』の方は大変だと思う。

『杉』だけで無く『楡』や『稲』にまでアレルギーが出るなんて、
花粉症では無い自分には予想も付かない苦しみなのだろう。

『夏』と『冬』は苦手でも『春』と『夏』は健やかに過ごせる自分は幸いなのだと痛感した。



2002年10月08日(火) 酒との上手なつきあい方

私はお酒を『飲まない』

『飲めない』と云うのとは少し違う。


もし地獄の底で閻魔様にお会いした際に『ワ○カップ大関』を差し出されて

「これを飲まねば、貴様の舌をぶっこ抜いてしまうぞ」と言われたら、

「はぁ、わかりました。一気行かせて頂きます」と飲み干す位は出来る。


酒を飲む事は出来るし、美味しいとも感じられるのだが、問題はその後。

自分は摂取した量の多少に関わらず、すぐに眠くなってしまうのだ(涙)


たとえば飲み会の2時間中、後半1時間は座敷のすみっこでグゥグゥ寝ている事になる。

10代後半から20代前半位までは自分の体質が理解出来ておらず、

「ななか(仮名)!寝るなよっ!」と友人達に小突かれてもグゥグゥ眠り続けた。


しかも、そんなに寝ていたにも関わらず、

飲んだ翌日は具合が悪くて起きられなくなってしまうのだ(涙)

そしてアルコールの抜けない状態が最低3日は続く。

当然、仕事も必ずと云っていい程大きな失敗をする。

こんな『シアマイド(嫌酒剤)』いらずの自分の体質を認識した頃から、
お酒はキッパリ止めた。

お酒を飲まなくなってから、特に困る事は無かった。

飲み会でも最後まで起きていられる様になった。
(逆に周囲に接待しなければならない飲み会の時は、素面でいなければならなかった)

それに、飲み会の雰囲気に酔えるのか、
それとも周囲の人のアルコールを含んだ息を知らずに吸っているからなのか、
お酒を飲まなくても楽しく騒げる。

だが、やはり美味しそうにお酒を飲んで楽しく酩酊し、尚且つあまり乱れず、
翌日も元気に仕事をしている人を見ると羨ましいなと思う。

元々、お酒が嫌いな訳では無いのだ。
むしろ美味しいお酒やカクテルは好きだし、飲めれば飲みたいなぁと思っている。

話は変わるが、
同僚の『のんきな姉さん』S山さんに、「そんな訳でお酒を飲まない」自分の話をすると、

「飲まないでいられるなら飲まない方が良いですよ。
私、この前、飲み過ぎて電車で寝ちゃってる間にお財布盗られちゃったんですよ〜」

しかも彼女はお財布を盗られた事に気付かずタクシーに乗ってしまい、
降りる時にお財布が無い事に気付いたのだと云う。

「タクシーの運転手さんには怒鳴られるし、
ちゃんと降りていない内にドアを閉められちゃって、足はぶつけるし……」

“それは、災難だったね”と言うと、

「でもその後、道で泣いていたらラーメンの屋台の叔父さんが慰めてくれて、
ラーメンをおごってくれたんですヨvv」

予想外にハートウォーミングなエピソードで締め括られてしまった彼女の話を聴きながら、

やはりお酒とも上手に付き合える様になりたいなぁ……と少し思った。


付記

実はこの後、S山さんと二人で飲みに行ったのだが、

たった2杯しか飲んでいないにも関わらず、翌日彼女は会社を休んでしまった。

お酒と上手に付き合うのが不得手なのは、案外自分だけでは無いらしい(−−)



2002年10月07日(月) おれを励まさないでくれ

(『心が雨漏りする日には』の感想です。
かなり内容に触れておりますし、引用も多いので未読の方はご注意下さい)

先日、衝動買いしてしまった中島らもさんの新刊『心が雨漏りする日には』

最初は買うつもりは毛頭無く、呑気に文庫化を待つつもりだったのだが、
立ち読みしていた時に、思わず瞳を止めてしまった文が有った。

“おれを励まさないでくれ
 気分転換を強要しないでくれ
 放っておいてくれれば一人で治るから干渉しないでくれ”

これは鬱病に掛かったらもさんが奥様に出した注文だそうだ。

自分は鬱病と診断される程では無いが、
割と落ち込み易い性格なのでこの文章には深く肯いてしまった。

落ち込んでいる時は、
無理矢理すぐ元気になろうとしたりせず、とことん落ち込んだ方が良いらしい。
個人差は有ると思うが、少なくとも自分はそうだ。

ふむふむ……と肯きながら読み進めて行くと、更にこんな文章に行き当たる。

“『頑張れ』と励ましては行けない、と云う事はようやく世の中に浸透して来たようだ。
『頑張りたい』のは山々なのだ。
会社に行けないとか歩けないとか症状が出ている時点で、
もうポキッと折れてしまっているのだから、それ以上追い詰めないで欲しい。

『頑張れ』と言われると、
まだ頑張りが足りないのかと情けなくなったり腹立たしくなったりするのだ”(中略)

“とにかく干渉されたくない。
心配してもらっている事をありがたいと感じる余裕すら無いのだ”

この気持ちは判る、すごく良く判ると思ってしまった。

だが、
「じゃ、落ち込んでいる人は放っておけば良いのか」と云うと、実はそうでも無い。

“あれこれ干渉されてはイライラしてしまう。
けれど放っておかれると放っておかれたで、
どんどん孤立して、マイナスの方向に自分を追い込んでしまう。
だから完全に見放されるのはやはり困ってしまうそうなのだ”(中略)

“温かい感じで距離を置く、とでも言うのだろうか。
 おれの経験からするとこうしてもらうのが最もありがたい”

そう、そう、そうなんです〜!!らもさ〜ん(^^)

落ち込んでる時は基本的に放っておいて欲しいけれども、
そんな時に「頑張って下さいね♪」と云うメールや身近の人の励ましを頂くと、
自然に元気になれたりしてしまう事も多いのだ。

実を言うと、
この本を立ち読みした時、自分はメチャメチャに落ち込んでいた。

「自分を励まそう」とか「元気になりたい」と云う気持ちも有ったのだと思う。

それで、つい衝動買いしてしまったのだ。


この本はらもさん(^^)の半自叙伝だ。

“落ち込んだ時にはこうすると良い”と云う本は多いし、自分も良く読むが、
この本は、そんな解決法の提示の後、
“少なくともおれはそうだった”と書かれている処に惹かれる。


だが最後まで読み進めて行くと、
実はとんでもない目にらもさんが合っていた事実が書かれていて愕然とした。

事実は小説より奇なり……と云うが、
あまりにも酷過ぎる!!と腹立たしくなってしまった。

詳細は割愛させて頂くが、
良いお医者様に巡り会うのは難しいと云う事と薬は本当に怖いと痛感してしまった。

相変わらず感想を上手く書けないのが口惜しいが、この本は面白い(^^)

普通に読んでも良いし、
落ち込んでいる時、すぐには元気になれそうも無い時……

タイトル通り『心が雨漏りする日には』
あまり急いで修理しようとせず、盥でも置いて、
雨が止むのをのんびり待つのも悪くないかなぁ……みたいな気持ちにさせてくれる。



2002年10月06日(日) 心が雨漏りする日には

嗚呼!またやってしまったのだよ、衝動買い(涙)

お金の無い時程、衝動買いをしたくなるのか、
それとも単に年中お金が無いだけなのかはさておき、
書店に定期購読の雑誌をまとめて取りに行った際、つい購入してしまったのは、
中島らもさん(^^)の新刊『心が雨漏りする日には』(青春出版社)だ。

私は中島らもさん(^^)が大好きでエッセイ、小説のほとんどを持っているし、
彼が主催していた劇団『リリパット・アーミー』の舞台も毎回観に行っている。
(現在中島らもさんは『リリパット・アーミー』には出演していません。
主催もわかぎゑふさんに代わっています)

現に今も鞄の中に入っている読み掛けの小説はらもさん著の小説『エキゾチカ』だ。

買ったって、どうせまた『つんどく』になってすぐには読めないんだから、またにしようかな?

……と、考えもしたのだが
手に取って内容を読んでいる内にどうしてもじっくり読みたくなってしまい購入してしまった。

だから、と云う訳でも無いが、この本は『つんどく』せず、帰宅後すぐに読み終えてしまった。

この本はらもさんの半自叙伝とも云うべきなのだろうか。

らもさんがサラリーマン時代から現代に至るまで苦しめられて来た
『躁鬱症』との闘いの日々の記録だ。

らもさんが以前作られた
『こころだってからだです』と云うコピーの通り、心も病気になる。

病院に行かなくてもすぐ治る軽い風邪の様な症状から、
投薬、入院が必要なケースまでさまざまだ。

らもさんは、サラリーマン時代のストレスから鬱病に掛かってしまう。

それは過労に依るものでは無く、
転職先の会社に『自分のする仕事が無い』事が原因だった。
「仕事は暇な方が楽で良い♪」と開き直れる人は『鬱病』になり難いそうだ。

生真面目な人は、適度に仕事が無いと自分は必要とされていないのでは無いか?と云う
危惧を抱いてしまい易いのだと云う。

ちなみに自分は近年まで後者だった(イヤ本当に……)

今でも割とささいな事で落ち込んでしまったりする。
具体的な原因が有る時も有るし無い時も有る。

だが人の心は案外そんなものらしい。

で、そんな時にはどうするかと云うと……

(長くなりそうなので、
この続きは本の感想も含めて近日中に書かせて頂こうと考えています。
中途半端でごめんなさい(;;))



2002年10月04日(金) のんきな姉さん

ウチの会社のS山さんは仕事も出来るし、いつも明るくにこやかで良い人である。

最近サルサダンスを始め、イヴェントに出たりパフォーマンスに参加したりなど、
なかなか充実した毎日を送っているらしい素敵な女性で、
私も個人的に彼女が大好きだ(^^)

だが!!!

彼女、かなり遅刻が多いのだ。


しかし、遅刻してもギリギリに息せき切って泣きながら駆け込んで来る……と云う
ななかさん(仮名)の様なタイプでは無く(←これもヤバイ)

気付くといつの間にかさりげな〜く出社している。

彼女の部署の上司は日中不在がちな『恐るべきY田課長』&
遅刻しても仕事さえしてくれれば文句は言わない散歩好き『ボマーなHさん』なので、
あまり口うるさく怒られない環境が幸いなのか、災いなのか、
最近は頻繁に遅刻している(−−)

(私と彼女達は別部署……と云っても同フロアでほんの数メートルしか離れていないのだが)

ちなみに自分の席は、直属上司K島課長&Y井課長のお隣である。
お二人とも温和な方なのだが、やはり堂々と遅刻等が出来るポジションでは無い。
(まぁそれが当り前なのだが)

遅刻しても大概の人は、9時前後に連絡の電話を入れるので、
きちんと朝礼で告知されるのだが、
S山さんはひっそりと10時頃に「遅れます」と電話をして来るので、
Hさんや席の近い人はともかく、
他部署の自分などはそれでようやく彼女が不在な事に気付いたりする。

たま〜に電話連絡も無いまま、来ない事も有る。

それでも何となく許されてしまうヒトなのだ。


ちなみに今日のS山さんの遅刻の理由は、

「どの服を着ようか迷っていたら遅れてしまった」そうだ。



うっかり寝過ごしてしまい、服も手近の着易い物を適当に身に付け、
化粧もせず髪を振り乱し、ギリギリで電車に駆け込んだ今朝の自分を想起してしまい、
何だか遠い目をしてしまう……

「昨夜、レンタルビデオを3本観ていた為」と云う理由も過去に有った。


遅刻は良くない事だし、出来ればすべきでは無いと思うが、
たまにS山さんの呑気さが、ちょっぴり羨ましくなったりする。



2002年10月02日(水) 祝!OVA第2弾!!

二週間振りに会社に行ったら、仕事が山積みになっていた。
当たり前の事だし、覚悟はしていたが、
やはり『広辞苑』並に積み上げられた未処理のデータを目の当たりにすると胃が重くなる。

そして、この書類を処理している間にも、別の仕事が積み上がって行くのだ。
本当に申し訳無い(涙)

こんなに迷惑をお掛けしていると云うのに、
会社の方々は私が出演した舞台を観に来て下さったのだ。
本当にありがたい(大感謝)

この気持ちを忘れずに頑張ろうと決意する。


さて、
二週間振りに『人間』らしい生活に戻ってみると、季節は秋になっていた。
夢中で稽古場に通っていたのは夏だった筈なのに、
気付くと肌に当たる風もすっかり冷たくなっている。

会社の備品の置き場所も微妙に変わっていたりして、気分は『浦島太郎』である。

溜まっていたメールをチェックすると、
本番中の抜き稽古の連絡も混じっていたりして苦笑する。

舞台の感想を書いて下さったり、素敵な贈り物をして下さった方もいらして、
PCの前で狂喜狂乱したりもした。

(……にも関わらず、お返事が滞ってしまっていて本当に申し訳ありません。
 近日中には必ずお返事させて頂きます。ゴメンナサイ)

しばらく出来なかったお気に入りの『サイト』様を巡らせて頂くと、
『OVA第2弾』の決定で盛り上がっていらっしゃる処が多くて、嬉しくなる。

個人的には『看病シーン』から『空港での別れ』までを全4巻構成、
尚かつ美麗な作画でお願いしたいぞ!と無理を承知で思いながら、
多忙で取りに行けなかった『H×H』のCDを退社後、新宿に取りに行っていたら、
台風で電車が止まってしまい、普段1時間で済む帰宅に4時間も掛かってしまった(涙)

『リフレッシュCD』は郷田さんの出番は少ないが、あの1シーンで自分は物凄く幸せ♪に
なれた(^^)

『幻影旅団』はまだ未聴(今夜聴きます(^^;))



2002年10月01日(火) I’ll be Back

辛かった公演も、何とか無事に終了した。

舞台を踏めば踏む程、自分はやっぱりこう云う事に向いてないんだとか、
ちっとも才能無いんだとか痛感させられるだけの様な気がする。

技術的な事はもちろん人間的にも、とことん不良品だし……

周囲の方に多大なるご迷惑をお掛けして、
自分だけ一方的に良い勉強をさせて頂いてしまった様な結果しか残せず、
大変申し訳なく感じている。

でも取り合えず最後まで逃げ出さずに終えられた。
これだけは間違い無く『自分の財産』になった筈(^^)


公演を観に来て下さった皆様、本当に本当に本当にありがとうございました。
(真中で踊ってるヤツが一番ヘタクソですみません(涙))

今週中には必ずお礼のご挨拶をさせて頂きます。
『掲示板』のレスも遅れてしまってすみません(涙)

ふつつか者ですが、今後とも宜しくお願い致します(深礼)


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