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今日の私
BNリスト昨日明日


2005年02月28日(月) DVDが来たっ!

と言っても、世間様的に盛り上がっている
『新選組!(前編)』ではないんです。
期間内の予約をし忘れてしまったところで
予約特典がなくなると思ったらやる気がなくなって、
そのうちどこでも売りに出すさーと思ってしまって。
今日届いたのは、もっと濃いぃぃぃ〜もの。
その名も、「笑劇の格闘巨編『轟天BOX』
闘ったって笑わせたって『いーんじゃない?!』」。

轟天とは、橋本じゅん持ち役の新感線名物キャラ。
赤銅色の顔に、くっきりラインでしわを描き込み、
三股四股に分かれた極太眉毛、アイスラッガーとして
使えるほどの固まりまくった真っ黒剛毛。
容貌のとおり、ひたすら熱く!濃い!勘違い野郎。
風魔の秘伝をただ1人会得した、ばかっ強い男だが、
女にだけはめっぽう弱い。おかげで下ネタ満載すぎ。
そんな野郎が主役の、3部作セット4枚組DVD。

もうー、勢いで観る舞台なんですよ。
220%ぐらいでぶつかってくる じゅんさんに、
さらにその上を行くぐらいの真剣さで笑って笑って、
何もかも忘れて劇場に置き去り、すっきり帰れる舞台。
何しろ私が初めてこの舞台を観た時のカーテンコールでの
じゅんさんの挨拶が「劇場を出たら何も残らないような
舞台を3時間、ありがとうございました」だったもん。
本気できれいさっぱり内容を忘れていて、でも、
劇場には疲れて行ったはずが元気になって帰れて、
その記憶だけはやたらと鮮明な舞台。
それが、家でいつでも観られるなんて!幸せすぎ。

とはいえ、4枚組はさすがに一晩では観られず。
1枚目は2時間15分と短いので、それだけ観て、
轟天にはもちろん、敵役のさとし@ノロイも見ては
かっこいい〜♪と惚れまくり、騒ぎまくり、
そのまま副音声に突入して、さらに2時間15分。
独り暮らしだからできることだと思うけれど、
完全に自分だけの世界で画面にのめり込めるから、
十分、DVDでも元気もらえました。

時間がないけど疲れた時は、BOXを眺めるだけでも
一徹なバカバカしさに、ちょっと笑みが洩れてくる。
なんか、手元にあるだけでも嬉しいや。
時間見つけて見つけて、少しずつ観ていくぞ〜♪


2005年02月26日(土) 『CATS』(今年2回目)

この日は甥っこの2歳の誕生日。
という訳で、親族そろってアンバサダーに前泊し、
朝は開園時間から出かけて中で朝食をというコース。
なのに、なんでそんな日に会社の観劇会かなぁ?
「ほぼ毎年幹事」としては抜けるのもおぼつかず、
入園後3時間でディズニーランドを後にしました。

でも、初めての子連れDLは知らない事だらけで
数時間でも満足できた感じ。キャラクターたちが
テーブルを回って挨拶に来てくれる朝ご飯とか、
まさにスター!状態でミッキーが現れるショーとか、
遊園地状態のDLではなく、こだわりまくって
嘘の世界を作り上げたDLらしさを堪能した感じ。
何よりも甥っ子が、ポカ〜ンと口を開けて
ショーを見上げる顔とか、イーヨーを怖がる姿とか、
そんなのを見ているのが とにかく楽しかったです。
もっと居たかったけど、CATSも楽しかったから、
今日はおいしいとこどりしたと思って満足、かな。


<時間>1幕60分、休憩15分、2幕65分(くらい)
<場所>CATSシアター(五反田)13列87番
<出演(覚えている限り、目立つ順)>
 タントミール(毛足の短い猫):滝沢由佳、
 マンカストラップ:趙宇、ジェニエニドッツ:磯津ひろみ、
 ラム・タム・タガー:荒川務、グリザベラ:金志賢、
 ガス=グロールタイガー、バストファージョーンズ:村俊英
 マンゴジェリー&ランペルティーザ(泥棒猫):李涛&章ヤヤ
 オールドデュトロノミー:石井健三、シラバブ:荒井香織
 ジェリーロラム=グリドルボーン(海賊の愛人猫):秋夢子
 ギルバート(シャム猫軍団隊長):千葉ヒカル
 スキンブルシャンクス:百々義則、マキャヴィティ:上田龍雄
 ディミータ(茶)&ボンバルリーナ(黒)(マキャヴィティの歌):
    増本藍&池田さやか、
 ミストフェリーズ:松島勇気
(以下はあまりキャラの見分けがついていない猫)
 ジェミマ:飛田万里、ヴィクトリア(白猫):大月悠、
 コリコパット:虎尾信弘、カッサンドラ:大口朋子、
 タンブルブルータス:齊藤翔、ランパスキャット:幸田亮一
 カーバケッティ:丹下博喜

会社の観劇会なので、今回はA席、上手の端っこ。
グリドルボーンの登場シーンが丸々見えなかったり、
マキャヴィティの最後(最期?)も見えなかったり、
ラムタムも結構しょっちゅう声だけだったりしたから、
会社の初見の人たちがどう感じるか不安だったけれど、
相当寝ていた人も含めて皆、「面白かった〜」そうで。
まあ、ストーリーは ほとんどないみたいなものだし、
個々の猫がちょっと分からなくても問題ないのかな。

1月頭に比べて女性キャストが大きく変わってました。
そしてそれは私的には結構、当たり。冒頭の
タントミールからして存在感があって良かったし、
何よりもシラバブが可愛い〜(*^^*)声がきれいなのは
シラバブ役者として当然だけど、姿も華奢でしなやかで。
隅っこでじゃれてたり、ジェミマ(?)の後ろから顔だけ
出したりしていると、拾って連れて帰りたくなってしまう。
いいな〜、これだけ無邪気だと、話も納得しやすい。
グリザベラも 今日の人の方が何となく説得力。

対する男性陣。前回気に入らなかった2人、
マンカストラップとミストフェリーズが、相変わらず(泣)
マンカスは、歌ってる時は大した文句もないのですが、
台詞になると、何を言っているのか意味が取れなくなる。
別に差別するつもりはないですが、ネイティブでない人は
音楽の力を借りないと厳しい面はあるんじゃないかなぁ。
よほどの表現力がつくまでは、台詞の多い役柄は、
避けてもらえると嬉しいなと思ってしまいます。
泥棒猫sが途中で飽きるのも、そのせいかなと少し思う。

ミストは、今回のラムタムが愛らしいこともあって、
下半身の重さが更に目立ってしまった感じが悲しかった。
ミストのイメージは「細くて小さくてしなやかな黒猫」。
なのに、妙に筋肉質な太ももなどが可愛げをなくす。
隣にいるラムタムが、暑〜い芝さんではなく、
「やっぱりアイドル出身なんだねぇ!」と思ってしまう
年齢不詳の荒川ラムタムだというのも一因なのですが、
どうも、ドラマティックでもなく、重いんですよね。
そうそう、荒川ラムタム、芝ラムタム以上に
黒が似合いません。彼だけでも白ラムタムに戻して(泣)

あとは、大好きだったシャム猫軍団長ギルバートが
変わらずいてくれたのが、すごく嬉しかったです。
遠くて顔が見えなくても、踊りで分かるキレの良さ!
そして私の席ってば、ギルバートの握手席でした〜♪
カーテンコールで一目散にこちらに走ってきてくれる
姿を見て、ちょっと ときめいちゃいましたよ。
パンフの写真より猫メイクの時の方が かっこいいし、
ずっとギルバートでいてくれると嬉しいなと思っています。


2005年02月25日(金) 『デモクラシー』2回目

今日は外泊なので、観劇後移動中の地下鉄の中、
携帯で書いています。W杯以来かな?こういうの。
携帯からだと書き直しできないシステムなので、
誤字脱字、誤解を招く表現などがあったらすみません。
気にかけては書きましたが、読み直しも大変なので自信なし。
明日の夜、帰宅後に加筆訂正はすると思いますが…、
いつにも増して自己満足感想です。すみません。


『デモクラシー』

<場所>青山劇場XC列25番
<出演>
 ヴィリー・ブラント(久々の社会民主党首相):鹿賀丈史
 ギュンター・ギョーム(その秘書):市村正親
 アルノ・クレッチマン(東側スパイ):今井朋彦
 ホルスト・エームケ(官吏タイプの首相室チーフ):近藤芳正
 ヘルベルト・ヴェーナー(社会民主党の重鎮):藤木孝
 ヘルムート・シュミット(永遠の次期首相候補):三浦浩一
 ウルリッヒ・バウハウス(ボディガード):小林正寛
 ハンス=ゲンシャー(内務大臣・自由民主党):加藤満
 ギュンター・ノラウ(ゲンシャーの部下):温水洋一
 ラインハルト・ヴィルケ(学者系閣僚):石川禅

オープニングの就任演説が、何を言っているか分かった。
社会民主党の歴史を語る言葉を理解して、少し同調したら、
何となく鹿賀さんがブラントに見えたりもしてきて、
人間関係でも、好き嫌い以外のものも色々と見えてきて、
そうしたらいきなり、舞台そのものが面白くなった。
ワルシャワの墓の前ででひざまずくブラントの姿に、
「日本にも早くにブラントみたいな政治家が現れていれば、
隣近所の国との仲もここまではこじれなかったかも」とか
(日本に関しては急成長など、要因は他にも多いけれど)
感じたということは、私も、ブラントの魅力や影響力を
アルノと同じくらいに客観的には感じたってことだし。

個人のキャラクターも、見えてきたんですよね。
前回、はきと分からなかった禅さんや温水さんの位置も、
記憶より遥かに多い台詞の内容を理解できると面白い。
ヴィルケなんて「ギュンターを嫌ってる人」くらいしか
把握できなかったのが、プライドの高さが見えてくると
彼から見れば能力のない人間が重要ポストに就くことで、
自身もおとしめられる気がするのから、ギュンターの
ような「一般人」と仕事することを嫌うのかなと感じたり。

2幕に入ると、ブラントの勢いが落ちるのに引きずられてか、
鹿賀節や市村節、藤木節などに対して疲れてきてしまうのか、
観ているこちらもガクッと集中力が落ちて長く感じましたが、
1幕は短く感じたし良かったです。アルノには更に泣けたし。
初回に対して、比較にならないほど面白く感じました。

次はもっと面白いといいなぁと思うのですが、
ただ、ちょっと不安な部分もあったりします。
今回は「舞台の広さ」も効果的に感じたんですよね。
幅も高さも無闇にある真っ黒な背景。その空間全体を
埋めるぐらいに広がる、ブラントの存在感が見事だった。
それが、ル・テアトルという幅の狭い劇場に行くとどうなるか?

私は現在のところ この舞台に、ほぼinterestな面白さしか
感じていません。何かしら共感を求められている気がしない。
その分、客席と舞台の間に透明な厚い壁があるようで、
すべては舞台の上だけで起こっていると感じています。
だから、舞台が小さいと、ブラントがいくら大きくなって、
舞台いっぱいになっても、客席からは小さく感じる気がして。
今度の劇場、高さは無闇にあるから大丈夫かもしれませんが、
やっぱり、鹿賀ブラントのすごさを感じてなんぼ という
舞台だと思うだけに、不安と期待でいっぱいです。


2005年02月24日(木) とりいそぎ。

日付が変わらないうちに言っておこう。

戸井勝海さん、お誕生日おめでとうございます〜(*^^*)

そんだけ。
誕生日パーティーに出られなかったせいか、
昨日から「明日は誕生日だ〜」とかワクワクしていて。
別に、だから何をするわけでもないんですけどね。

でも友人から誕生日おめでとうメールもらったり、
「役者さんの中で唯一、ちゃんと誕生日を
覚えているのが、戸井さんだったりします」なんて
本当に不思議で嬉しい言葉をもらったりしていて、
ちょっと気分が良かったので、帰りにケーキを買って
意味もなく食べたりしてしまっていました。
いやまさか、ろうそく立てたりしませんけど(苦笑)

P.S.
1時間ほど前に、22日付の感想も更新しました。


2005年02月22日(火) 石井竜也vs東山義久・大坂俊介・森新吾

アンニュアージュトークに行くのは多分4回目。
でも、いつもと場所が違うとは気づいていませんでした。
いつもは「ガーデンルーム」。今日は「ホール」。
そういえば、チケットが届いたときに少しだけ
疑問は感じたんです。整理番号が500番台だったので
「あそこって、そんなに人数入れたっけ?」って。
でも今回は4人も舞台に乗るんだし、いろんな所で
チケット取り扱いしていて、欠番もあるんだろうと、
適当に納得していたまま会場に行ったら、すごい列。
整理番号、一番後ろの方は聞いてみたら900番台。
普段の3倍以上かぁ。さすが天下の米米さま。
でもとりあえず、普段の隣の会場で良かった(^^;

「第168回コーセーアンニュアージュトーク」

場所:恵比寿ザ・ガーデンホール
座席:O列8番(全席自由)
時間:19時10分頃〜2時間弱

観客比率は当然、「さすが石井竜也」。
入場前の列から思っていたんですが、感覚的に、
D☆Dファンと石井竜也ファン比率は2:8くらい。
そして、D☆D目当ての人は石井竜也も知っていても、
逆は ほとんどないというのが現実。この人誰?状態。
自然、トークの内容自体も石井様全開なんですよね。
もうー、しゃべるしゃべるしゃべるしゃべる。
トーク比率も2:8ぐらいだったんじゃないかな。

まあ、大体において このトークシリーズって、
「なんでこの2人?」という組み合わせが多くて、
話が かみ合わない時は 絶望的に退屈なのですが。
そこを、かみ合わないなら自分1人で盛り上げようと、
石井さんが「頑張ってしゃべって」くれていた感じかな。
私なんかが見ていても感じるぐらい、必死のしゃべり。
確かに、今日の東山リーダーや大坂君相手では
会話を期待するだけ無理だろう感があったけれど、
もう少し石井さん側も余裕を持っていてくれれば、
「問いかけと返事」という会話のキャッチボールも
森君となら できそうな雰囲気あったんだけどなあ。

ちょっと話がD☆D方向に向かっても、
自分が分からない話だと突込みが入れられないせいか
司会進行役を自任している者としては不安になるようで、
すぐに、ぼけっとしてる大坂君の「態度」に突っ込んでしまう。
米米の中ではジェームス小野田さんが、大坂君的な感じの
「人の話を聞いてるのか?」な人らしくて、その話ばかり。
せめて、東山さんが話しかけたD☆D結成秘話ぐらいは
聞きたかったのに、すぐ話の腰を折られてしまって。
石井さんの妹さんが東山君のファンだという話は
嬉しかったけれど、ほとんどが米米メンバーの話では
面白さ半分で、ちょっと悲しい気分だったかも。

でも、最後に1曲踊ってくれたのは嬉しかった。
石井竜也さんの「リビドー」とかいう曲だったかな?
1時間ずっと、ぼけぼけキャラで売っていた大阪君は
ストレートプレイ直後だからか振り付けが合ってないのか
いまいち たるい踊りをしていたけれど、森君&東山さんは
相変わらず、見ていて気持ちいい切れのある踊り。
特に森君は少し前から気になっていたのが好感度アップ。

でも、踊りの間は客席に座って見ていた石井さんを
最後に舞台に引っ張り上げたら、全部もっていかれて。
センターで光集めて、バン!と決めポーズされてしまった。
芸能人としてのキャリアというかオーラというか、
明らかに貫禄の違いを見せられてしまった瞬間でした。

つまりは今回は、D☆D新規ファン層開拓のために、
胸を借りさせていただきましたって感じだったのかな。
新ドラマが始まる前に、主役や準主役連中が、
その局のトーク番組にやたらと出てくる、
そんな感じの生暖かさが非常に強いイベントでした。
お手数おかけしました、有り難うございました、石井さん。


2005年02月21日(月) 阿佐スパ『悪魔の唄』

何だか好きで、もうずっと観に行っている劇団。
でも、大はまりすることはなく、毎公演1回ずつ観る。
たまにもう一度観たければ、当日券でふらりと行く。

そんなつきあいが嬉しい劇団だったはずが、
今回は、とてもお世話になった人の送別会が重なって
まあすぐに手に入るだろうと気軽に手放したところ、
もしや人気劇団だったのかもと、思わされました。
掲示板に「譲」チケットが少ない。出てもすぐ決まる。

ちょっと本気入れなきゃ手に入らないんだろうかと
慌てて、残業ぶっちぎって当日券の列に並び、何とか、
当日券最後から2枚目、最後列の補助席をゲット。
そういえば少し前にファンクラブも出来たようだし、
あんまりチケット取り、なめてちゃいけないのかも。
主宰は、カルチャーセンターで講師やったり、
テレビでもトークしちゃうくらいなんだもんな。はああ。


阿佐ヶ谷スパイダース『悪魔の唄』

作・演出:長塚圭史
出演:吉田鋼太郎(山本壱郎)、伊勢志摩(山本愛子)
   長塚圭史(牧田眞)、小島聖(牧田サヤ)
   中山祐一朗(立花伍長)、山内圭哉(平山上等兵)
   伊達暁(鏡石二等兵)、池田鉄洋(サヤの弟、朝倉紀行)

振り返って思うと、タイトルが結構JARO。
確かに小劇団系では珍しいことじゃないけれど、
長塚圭史は割と納得いくところに落ち着かせられる
妙な技を持っている気がしていたから不思議な感じ。
各プレイガイドなどで予告される あらすじと、
こんなに大幅に違ったのも久々じゃないかな。

だからといって、彼の書く本の物語性は
薄まっていないと思うけれど、焦点は少しブレ気味。
誰の何を描きたかったのか、主役に誰を据えた
つもりなのか、視点が定まらなかった印象はある。
エンディングからすると、鋼太郎さん視点でいいの?
一番描けていないのが彼だと思われるのに。

そんな中、一番心が動いたのは、山内さん。
彼はいつもおいしいとこを持っていって、かっこいい。
今回も、現れる瞬間にはホラーびっくりさせてくれ、
妻子に会えるならばと語っては、男らしく 泣かせ、
「ちゃんと化けてみましたー」と笑いまでとっていく。
この明るく男っぽい温かさが、血まみれスプラッタな
メイクをしていても、やっぱり魅力なんだよなぁ。

最後の鋼太郎さんのアップは、すごかった。
もちろん、映像じゃないからアップにはなってないけれど
他に表現しようがないくらい迫ってくる演技と演出だった。
他の時も、演技としては良かっただけに、何か後少し、
脚本がしぼり切れていないために視点が浮気しまくり、
腰の落ち着かない舞台になっていたのが残念です。
こういうのこそ、リテイクして再演が観たいなぁ。
まあ今回、演技と演出だけでも面白かったですけど。
せっかく買ってきたから脚本読んでみようっと。


2005年02月19日(土) 超短縮ガラコン感想+α

ガラコン、司会はどうしようもないし
曲目も特に新鮮味はなかったけれど、それでも
個々の歌だけで十二分に、ごちそうさまでしたという気分。
出演者の事どころか、ミュージカルの事も何も知らず、
「ゲッセマネというのは、場所の名前で・・・」から
出演者に説明させてしまうような司会は要らん!
その分、岡さんのトークが冴えまくりましたわ。
某M様並みのお着替え回数、衣装の派手さも映えて、
岡さん、完璧、今日の主役。

歌の方も、司会さえ無視してしまえば、すごくいい。
特に、別所&純名の♪トゥナイト(英語)、玉野さんのスウィング、
岡さんの♪ゲッセマネ、山本君たちのRENTまでの流れは、
瞳孔拡大心拍数増大って感じでしたわ〜♪RENTでは
石原さんたちRENTメンバー揃いまくりで来ていて、
トークでもパンフレットでもロックミュージカルへの
熱き思い語る語る。ここまでやるか山本耕史!って
感じだった。もういいじゃん、再演しようよぉぉ。

後半では、綜馬&香寿の ♪もう恋などしないもヒット。
綜馬さんってば、香寿さんがお気に入りまくりの雰囲気で、
いきなり頬?にキスしちゃって、幸寿さんマジてれまくり。
ものすごく可愛くて、いいなー、このペアの何か観たいです。
香寿さんは、マチネを観た人に演目を教えられた時から、
期待しまくりだった♪アルゼンチンよ泣かないで も最高。
こんなふうに語りかけられたら落ちるよなぁ。ボロ泣き。
歌穂さんの♪オンマイオウン、再び別所さんのトニーも◎!
このガラコンでの別所さん、何かものすごくかっこ良かった。
甘い歌声にも溶けたし、ちょっと『9』やる気出てきたよ。

肝心のオーディションは、知った役者さんが出ていました。
最初に全員で踊ってから、踊りなり歌なりのアピールを
それぞれ1分ずつやるという形だったんだけれど、
最初に踊っている時にチェックしていた2人のうち片方、
名前と曲目を紹介された時点で、まさか?!とビックリ。
慌てて双眼鏡で顔を確認したら本人だった。嘘みたい。
久々に出待ちなんぞして少しお話を聞いてみたら、
3回のうちのいつ出るかは直前まで知らされなかったし、
1人当たりのチケットもすごく少なかったそうです。

だからか。実は私、この回のチケット2枚持っていて、
「譲」で出していたのですが、3階の端だったせいか、
1か月掲示していても全く希望者がいなかったんです。
それが数日前から突然、大量に希望メールが来まくり。
しかも、返事すると「他で手に入りましたから」とか
平気でキャンセルしてくること数回。チケット譲渡の
仁義なんて、今時なくなったのかと嘆いてたんです。
さらには、結局お譲りした方は、出演者と同じ苗字。
要は、そういうの慣れていない出演者の身内たちが、
いきなり必死でチケット集めしまくったって事か。

いいのかなー、そういうの。仮にも投票もあるのに。
結局、誰が合格していくらもらって、いつ行くのか、
そういうのがどうやって発表されるのかも分からず、
以前の『Thank You BW』みたいなうやむやになりそうな
雰囲気なのともども、企画進行自体には、やっぱり、
いろいろ文句たれたいことだらけの舞台でした。


2005年02月17日(木) 『SHAKESPEARE's R&J』

「新ルドルフの浦井君が、エリザの次に出る舞台」
「首藤さんが、ストレートプレイに初挑戦する」
「男子校が舞台の『ロミオとジュリエット』」と聞いて、
最初から思い切り、行く気なしなしの舞台でした。
あとの2人は、名前を入力した記憶があるので
どこかで観たことある人かもと思った程度だし、
ファンだけで客席を埋める舞台という印象の宣伝。

でも、始まって評判を聞いてみると何か違う感じ。
最初に帝劇友達から聞こえてきたのは大ブーイング。
「つまんない」「眠い」「セリフばかりで聞き取れない」。
実際、ガンガン掲示板にも値引きで売り出される中、
色々な感想を聞いていたら、逆に興味が出てきた。
シンプルな舞台で、衣装がえもなく、一人何役も演る。
帝劇ミュージカルやバレエのファンより、ストレートを
観慣れた人向けの舞台だという感想にも引かれ、
仕事帰りに劇場前を通りかかったせいもあって、
つい、当日券でフラフラと吸い込まれて観てきました。


『SHAKESPEARE's R&J』

場所:パルコ劇場 I-27番
時間:休憩込み2時間15分
脚色・演出:JOE CALARCO
出演:首藤康之、佐藤隆太、小林高鹿、浦井健治

セットは舞台上に正方形の厚い段を置いただけで、
その上に椅子2脚と箱が1つ。後は布と本だけを使う。
赤く長い布は、剣になったり毒薬になったり変化する。
制服姿の4人の男の規則正しい学生生活から始まり。
消灯後、こっそり読む恋愛物語に盛り上がって、
互いに役を割り振って演技を始めてしまう。

悲劇に向かう話の流れに、本を囲んでドキドキしたり
懐中電灯で照らし合って演技する中、足音に怯えたり。
そんな、読んでいる人間としての面白さと、
演じている中で現れてくる、新しい感情の面白さ。
作中の怒りに呼応してつい暴力に走ってしまったり、
最初は、胸のポーズを作ってみたりしてチャカしていた
女性役を演じるうちに、素直に恥じらいや嘆きを感じたり。
彼らが、役の気持ちを演じるうちに自分の中にも
新しい感情を発見してくる過程で、観ている私たちも、
『ロミオとジュリエット』に感情移入しやすくなっている。

とにかくだから、脚色と演出が面白かったんだと思う。
正直、今まで観たどのロミジュリでも、ほとんどの人の
流れていくセリフから感情を読み取ることは困難な作業で、
特に乳母などの、話の展開に関わらない部分については
「あー言ってる言ってる」と飽きながら聞き流しがちだった。
それが、本当に演技下手な浦井君が言っていてすら、
乳母の気持ちが分かるような気がしてくる脚本。

今回、きちんと演じ分けまでできていたのは、
小林さんだけだったのが残念ですが、本来なら多分、
ロミジュリのその後、演じたことによって彼らが変わる姿まで
見せてくれる舞台なんだろうなという気がしました。
でも浦井君も頑張っていて、その「頑張ってる」感じが
この舞台の中では好印象だし、首藤さんも滑舌は
悪いものの、セリフに込める感情は意外なほど良かった。
佐藤隆太さんは、ごついガタイと低い声でジュリエットを
可愛らしく演じきったことで「男子学生が演じている
ロミジュリ」という構造を、片時も忘れさせなかった。
ちょっと確かに¥8,000は高いかなという印象でしたが、
結構、拾い物。また観てみたい舞台です。


2005年02月16日(水) 『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』(2回目)

チケットが全然取れなくて諦めてた舞台、
前回は友人が手に入れてきてくれて観た。
今回は、偶然見たチケット掲示板に
約50分後に開演の回を¥2,000値引で譲ると。
とにかくメルアドだけメモして飛び出して、
電車の中からメールしてみたらOKと返事。

演出にはメチャクチャ文句たれた舞台だけど、
気になってもう一度観たくて、でもオークションの
高騰する様子を見つつ すっかり諦めていたので、
電車の中で何度もメールやり取りしながら、
何だか、どこかで誰かに騙されてるような気分。
いろいろと考えていたはずのことも忘れてて、
ストンと真っ白な状態で客席に座って、
二度目の舞台、観てきました。疲れもあって
あまり考えられていないので、局所的感想です。


『幻の心もそぞろ狂おしのわれら将門』

場所:シアターコクーンB列20番
時間:1幕80分、2幕65分
作:清水邦夫、演出:蜷川幸雄
出演:堤真一、段田安則、木村佳乃、中嶋朋子、高橋洋ほか

>彼(三郎)は、もはや逃げ延びること適わじとなった最後に、
>「将門」を永遠に殺さないため=生きているという伝説を
>口の端に上らせ、敵にも民衆にも忘れさせないために、
>ひたすらに「将門」を探し求める男一人を逃げ延びさせる。
>その男は、肉体は将門自身であるが故に、三郎が生涯
>愛し憎み続けた男は、体も生きていくことができる。
>そのエンディングが、滅びの美学であるとは思えない。

前回こんな感想を書きました。
今回も あらすじは同じように感じたのですが、
やはり三郎に近い視点で観ていったところ、
将門が「生きていく」ことがどれほど「闇」なのか、
それを ものすごく強く感じました。将門自身が
自身が将門だと気づかず将門を追い求めるというのは、
目的を達成することがありえない、ある意味 空しい生。

生きているのに、死者となって伝説化した将門。
実際には誰が埋められていても誰も気にしない首塚。
伝説を広げ、将門首塚を増やしながらさまよう将門。
誰の信じているものも、実体などありはしない。
それでも、信じることに意味なんてあるのか?

三郎は、自身の信仰の対象である将門を
自分が死んでもなお信じ続けるためだけに、
その「信じ続けている」という、
何も生み出さない無意味なもののためにだけ
将門を生き永らえさせたんだと感じてしまいました。
その信仰の絶望的な強さに全く共感できず、逆に
強く否定しながらも、ある種の感動を覚えていました。

だから、浅間山荘なのかと、少しだけ理解。
蜷川さんにとっては(脚本に鉄球などの指定があるなら、
清水邦夫さんにとっては)赤軍事件がこう見えたのかも。
でもそれが、歴史物語として共感するほど過去でもなく
自身のものとして実感するほど現在でもない私には、
やはり、せっかく普遍性を持たせられるであろう脚本を
ただ1つの具体例に結び付ける演出は納得できないのでした。


2005年02月15日(火) 『デモクラシー』

昨年出来たてホヤホヤの劇場公演。
地図を見る限りでは駅至近という感じなのに、
改札を出ても全く標識がないのには まいった。
「駅の隣の丸井の11階」と聞いてきたけれど、
丸井って、どこにあるのよぉぉ(泣)

外に出ようにも出口らしきドアは閉まってるし
仕方なく駅員さんに聞けば、何度も聞かれたのか
いいかげん不機嫌そうな顔で「そこを左」。
左に行っても丸井は見えず。もう一度尋ねた
お巡りさんの説明を聞いたら本当にすぐでしたが、
帰りに地下まで降りたら、ずっと標識ありで
迷いようがなかった。地上にも地図ください・・・。

ちなみに、劇場内もちょっと分かりにくいです。
入ると正面すぐに広い階段で1階席最後方に入れ、
その周りを馬蹄形の細いロビーが囲む形なので、
ロッカーの有無や手洗いの場所が一目では分からず
人が、入ってすぐの狭い場所に溜まりがちなんです。

でも そんなのはすぐに客の方が慣れるだろうし、
客席自体は、正面が千鳥配置で、端は斜め置き、
舞台もそう高くはなく、音響も前方ではまあまあ。
後ろからでも見やすいんじゃないかという印象。
椅子が固く感じたのは・・・、演目のせいかな(苦笑)
とにかくきれいだし もう少し近ければ好きな劇場。
亀有と1駅違いじゃ、家から1時間半なんだよ・・・。


『デモクラシー』
<場所>1010シアター、3列15番(ほぼセンター)
<時間>1幕:85分、休憩15分、2幕:65分(くらい)
<出演>
 ヴィリー・ブラント(久々の社会民主党首相):鹿賀丈史
 ギュンター・ギョーム(その秘書):市村正親
 アルノ・クレッチマン(東側スパイ):今井朋彦
 ホルスト・エームケ(官吏タイプの首相室チーフ):近藤芳正
 ヘルベルト・ヴェーナー(社会民主党の重鎮):藤木孝
 ヘルムート・シュミット(永遠の次期首相候補):三浦浩一
 ウルリッヒ・バウハウス(ボディガード):小林正寛
 ハンス=ゲンシャー(内務大臣・自由民主党):加藤満
 ギュンター・ノラウ(ゲンシャーの部下):温水洋一
 ラインハルト・ヴィルケ(事務官?):石川禅

「人の名前が覚えられないし、人間関係が不明、
政治状況を理解できずに疲れ果てる舞台」だと、
先に観た人たちから脅しまくられて観に行った舞台。
でも意外に、その点ではそこまで辛いと思わなかった。
各々の人物像や人間関係については、観ていると
自然に頭に入ってくる作りにしてあるから、最後まで
分かりにくかったのは、温水さんと禅さんくらいだし。

中で少し苦労したのは名前。その場にいない人の
話をすることが多く、場合によって姓名どちらでも
好き勝手に使われるので、20個覚えなくてはならない。
ただ、「姓名とも4文字で呼ばれるのは近藤さん」とか、
「ハンスのくせに、(私にとっては『ハンス』といえば、
石丸幹二アンデルセン)丸っこいのが自由民主党員」
「垂れ目のくせにラインハルト(某小説の金髪の小僧)」
「ヘルで始まるペアは悪巧み。姓名とも『ヴェ』が入るのが
何となくベッタリイメージの藤木さん」とか、結構頭に入る。
政治背景も、「1人だけ自由民主党員」ぐらいしか
頭に入ってなくても、特に困ることはなかったと思う。
聞き流したのは鹿賀さんの最初の演説くらいかな。

でも、他の意味で、この舞台は私には辛かった。
何が一番辛かったって、多分それは私が
「鹿賀さんって魅力的」と思えないことじゃないかと思う。
この話って多分、ブラントという人物が、良くも悪くも
周囲に興味を抱かせ、影響を与える人物だったってことが
主体なんじゃないかなと思ったんです。彼を利用しようと
するヘルベルトたちも、彼に魅力があることは感じていて、
それを前提に話が進むから、私には共感しづらい。

だからか、私にとって救いだったのは今井朋彦@アルノ。
ブラントの身近にいないだけに、自分の感情としてでなく
冷静に、彼が人に与える影響力を分析して利用できる。
もともと私には、何かに情熱を持った集団というものに対して
感情移入できず、ナレーション的立場の人に惹かれる
習性があるだけに(だから『RENT』もマークだけ理解可能)
彼の立場に立ってしまうのは当たり前でもあるのですが、
初めて西独に出来た、祖国に有利になりそうな政権を
見つめるアルノの冷静な熱情を、ひたすら見つめていました。
社会主義政権の上層部にいる人に対しての偏見が、
彼のおかげで少しだけ、好意的に変わったかも(笑)

一応、劇場が変わるたびに1度ずつ観る予定で、
あと2回分のチケット取ってはあるのですが、
どうかなぁ・・・、劇場が変わったり公演回数を重ねれば、
私にとって鹿賀丈史@ブラントが「人を動かしてしまう
妙な魅力のある男」に見えてくる可能性が出てくる?
ずっとそこで引っかかるとしたら、何度観たところで、
アルノ以外の感情は理解も共感もできない気がする。
鹿賀さんの演じる役に魅力を感じたことが一度もなかった
というわけではないけれど・・・、ちょっと微妙。


2005年02月14日(月) 『Never Gonna Dance』

確かに、昨日『I do!I do!』の劇場で、
坂本君から村井さんへのお花を見た時、予感はありました。
でも本当に今日、坂本君の舞台を観に来ているとは。
しかもマチネは近所のセゾン劇場で祐一郎さん観劇。
自分の楽が終わってツアー始まるまでのわずかの間、
観たい舞台を、できるかぎり観ておこうって腹ですね。
今月は私も観たい舞台てんこ盛りだから分かるけど、
それにしても村井さん、さすがに詰め込みすぎじゃ?
これで、明日 北千住でもお会いしたら・・・、
改めて村井さんに惚れ直してしまうかもです(^^;

『Never Gonna Dance』
場所:国際フォーラムC、16列23番(12列目どセンター)
時間:1幕70分、休憩20分、2幕60分
演出:植田景子
出演:ラッキー:坂本昌行、ペニー:紺野まひる
  メイベル:大浦みずき、モーガンサル:三田村邦彦
  リカルド:赤坂泰彦、Mr.パングボーン(店長):治田敦、
  マーガレット(ラッキーの婚約者):秋山エリサ、
  Mr.シャルフォント(マーガレットの父):前根忠博、
  スパッド:渋谷すばる(ジャニーズJr.)ベルマ:藤林美沙
  ボウズ少佐(コンテストの主催者):池田紳一
  熱海将人、石山毅、板垣辰治、井上仁司、坂井成紀、
  中尾和彦、原田優一、家塚敦子、大洋あゆ夢、
  柏木ナオミ、林綾子、樋口綾、吉田ひかる

初めて、完全に坂本君目当てで舞台を観に行きました。
今までは、村井さん、東山君、歌穂さん、香寿さんと、
単体でも必ず観ると言うほどではないけれど、
でも好きで、観たいと思う人と一緒だから観ていた。
今回はメインに、是非とも観たい人はいない。
ただ、アステアのタップミュージカルに坂本君が
挑戦というだけで、観に行きました。

結果。「そこそこ」満足。
素直で品のあるな演技や歌が古き良き話に似合うし、
今回始めたばかりというタップや女性とのダンスが、
今ひとつ周りに比べて余裕なさが見えてしまい、
付け焼き刃だねと感じたりしつつも、背丈もあって
燕尾が似合うスタイルの良さで素敵に見せられてしまう。
何とも言えず全体的に、肯定的に感じさせる印象。

むしろ一番不満だったのは、主役オーラの不足だったかも。
彼は確かにジャニーズなんだけれど、例えば堂本光一系の
「スターです!」感が足りない。今回は隣に大浦みずきが
いたせいもあって、食われ気味だったのが残念。
かっこいいのになぁ。でも、ふと見失いがち。それでも、
これだけ客を集められてなお、「そこそこ」でも満足させる
演技と歌と踊りがあるのは、非常に貴重な人材だと思う。

大浦みずきはもう、見せ場はパーフェクトに見せ、
歌も踊りもうまくて華もあり、文句なしだったんだけれど、
今回は相手役も、きちんと演技も歌も踊りもできてしまう
人だったというのも、坂本君が後一歩!に見えた理由かも。
特に紺野さんは、キャラにも合っていたんじゃないかな。
可愛くてちょっと気が強くて。坂本君と組んで踊ると、
彼女の方がリードしてるように見えたのは、ご愛嬌?
でも身長バランスも良かったし、見栄えが良いペアだったな。

ラッキー&ペニーのダンスシーンがものすごく長いし、
この2人が満足できればそれでOK的舞台ではあるけれど、
ただ、歌手役なのに歌が下手だった赤坂泰彦@リカルドと、
オーディションを争うペアの男性スパッドは辛かった。
リカルドは、ただのお笑い担当と化していたし、
出てきた時はラテンっぽい雰囲気にまとめていて、
おっと思ったスパッドは、踊りも歌もまったくダメ。
なのに盛大な拍手で誰かと思ったら、ジャニーズJr.。
このレベルの人までミュージカルに出てくるから、
ジャニーズのイメージが悪くなるのよ(泣)

でも、他の周りの人たちはさすがで嬉しかったです。
女性陣は歌よりダンス寄りのアンサンブルさんかな?
よく知らない人が多かったけれど、男性陣は石山さんが
ベルマたちを操ってる怪しいボス役やってたり、
成さんはよく通る声で「ホットコーヒー!」売ったり、
リカルドのボーイズやら ちょこちょこと目立っていたし
結構幸せに満足なミュージカルを観たかなという印象でした。


2005年02月13日(日) 『I do! I do!〜結婚物語〜』他テレビ

今日の予定は、1時〜芸劇で村井さんの舞台楽日、
5時半に新宿でヤフオクの相手と会ってお取り引き、
7時〜『トップランナー』に長塚圭史、8時〜『義経』、
9時〜『Mの悲劇』、10時〜『ソロモン』で市村さん、
11時〜『情熱大陸』で演出家、小池修一郎。

計算違いだったのは、ヤフオクの相手と話が弾み、
はたと気がついたら圭史さんを見そびれてたこと。
でも最悪の場合、吾郎ちゃんまでに家に帰れば、
『トップランナー』は再放送あるからいいんですよね。
大河は多分、リアルタイムでないと見ないけれど。
その意味じゃ、ものすごくうまく回った1日。

以下、舞台とテレビをザクザクッと感想。

『I do! I do!〜結婚物語〜』
場所:芸術劇場中ホールE列8番
時間:1幕80分、休憩20分、2幕60分
出演:村井国夫、春風ひとみ

このペア好きだなあと、しみじみ思う。
2回目だけれど、前回より絶対に可愛くなってる。
実は最近の村井さん、ちょっと「好々爺」状態を
感じることが多くて男の人に見えにくかったのが、
見事に結婚初夜から初々しいじゃないですか!
春風さんの、最初のうちの微妙な固さもいいし。

ケンカして、仲直りして、子供たちの結婚を終えて
自分の位置を考え直した時の危機を乗り越え、
そして、客の前でメイクもカツラも変えて老い、
(つい拍手する場面)長年暮らした家を出て行く。
馴れ合わずに再演で慣れつつ練り上げたことが、
ますます良い雰囲気を作り出している感じ。

今回最も泣けた場面は、子が結婚して、親という
責任がなくなって寂しい2人。でも仕事を始める
夫に、家を出て行こうと妻が決めた直後の場面。
夜まで我慢できないよとプレゼントを持ってウキウキと
部屋を出てきた夫に向かい、「出て行くわ」と言う妻。

すれ違い、話し合い、だんだんと気持ちが解けてきて、
「でもあなたのプレゼントなんて、いつも自分が欲しい
ものばかり」「そう、僕が読みたい本、食べたいチョコ、
でも、これだけは君のため」って、次々にプレゼント。
夫妻と子の名が彫られ、生まれてくる孫やひ孫の名を
彫る場所もあるブレスレット。もう知っている話なのに、
春風さんと一緒に感動して、ウルウルしてました。
素敵すぎるぞ、村井@夫〜!

途中では♪子供が結婚したら と期待を歌い上げ、
サックスとバイオリンの生演奏を聞かせてくれる
楽しげな姿に、そんな喜びを迎えさせてあげられない
私自身の親に、ちょっと申し訳ない気分になりながら。
もともとが、結婚を寿ぐための作られた作品だけに、
最後のナンバー♪結婚はいいものだ が、沁みてくる。
これを観ると結婚したくなるのよね。それだけが問題。


『義経』
中井貴一が「なよなよしてる」言われてるよ〜!(*^^*)
いや、別にファンというわけじゃないはずですが、
腹に一物ある、温和な大人を見てるのは大好き。
特にそれが苦境の中での雌伏期の微笑みとなれば。
品のある整った顔立ちの、でも清盛を騙した子役から
そのまま育ったような違和感のなさも予想どおりで、
嬉しい感じ。弁慶様も相変わらずワッハッハと楽しげに
笑ってらして、だんだん見てて楽しくなってきたかな。

『Mの悲劇』
吾郎ちゃんとハセキョンの話は先週で一段落。
次は蔵之介さん話が広がっていくかと期待したけど、
未だに彼の立場がはっきり分からず、イライラ。
まあこれは、ミステリの先が読めないイライラだから、
次も次もと見たくなるのに繋がって、いいんだけれど。
成宮君も、利用されただけじゃないよね?

『ソロモンの王宮』
前半の、お母様との嬉しくなるような話以外は
見事に『デモクラシー』宣伝番組と化していたかも。
おかげで禅さんもチラッと見られたけれど、
あの派手なシャツはきっと、衣装なのよね?
内容自体は、噂どおり面倒で難しそう。
予習しておかないと分からないかなぁ・・・。

でもやっぱり市村さんといえばサービス精神。
孝行息子として母と、長年の友人とともに、
そして、大先輩として話していても、どこかしら
可愛げがあるのは、そこから来るのかなぁ。
あと個人的には、キラキラ目で稽古を見つめる
藤原君と市村さんの会話が、拾い物でした。

『情熱大陸』
ほとんどが宝塚話で、正直、よく分からなかった。
ただ、歌唱力が思うように上がらない上がらないと
繰り返していた舞台は、先日『プルミエール』で
たまたま本番をチラ見した時も、やっぱりひどかった。
それが、男役のトップ近くの人に急に女役をやらせた、
演出のせいなんだとしたら、そんな演出、私は嫌だなぁ。
宝塚って、男役がギリギリまで低い声を出す分、女役は
他の舞台より高い声を求められるらしいのにムチャすぎ。
まあ、トート役の人も歌は下手だったし、もともと
「歌がうまくない組」かもしれないから、小池さんにだけ
責任を負わせるようなものじゃないのかもだけれど。


2005年02月12日(土) 『幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門』

<注!>
雑談が数行書いてありますが、
出演者の下はエンディングまでネタバレです。
全く気にしないという方だけお読みください。


終演後、友人に付き合って三宿に行きました。
古い家具を売ってる店だとかで、家の改装に当たって
自分の部屋のドアにするためのステンドグラスを
探しているんだそうな。およそ自分では考えつかない
ような用事のために、垣間見た世界でしたが、
ステンドグラスつきボロの扉1枚10数万というのは、
劇場通いに数十万よりは安い趣味と言える…かな?
物心ついて以来ずっとマンション暮らしの身には
想像のつかない趣味ですが、家が出来上がったら
呼んでくれるそうなので、楽しみにしてみます。


『幻の心もそぞろ狂おしのわれら将門』

場所:シアターコクーンC列12番
時間:1幕70分、2幕65分
演出:蜷川幸雄
出演:堤真一、段田安則、木村佳乃、中嶋朋子、高橋洋ほか

オープニングから、浅間山荘の鉄球。
エンディングも、同じ事件を思わせるヘリや拡声器の音。
何だか、それに挟まれた舞台とものすごく違うものを
感じさせて違和感なのは、私だけなのでしょうか?
気持ち悪い思いを抱えて感想サイトを巡ってみれば、
「滅びの美学」という共通点があるんだそうで。
マジ?私、そんなものはチラとも感じなかったけど。
浅間山荘事件がそうだったとも思ったことないし。

追いつめられて逃げ落ちる中で頭に大怪我を負い、
自分は将門を狙っている武者だと信じ込むという狂気に
とりつかれた将門(堤真一)の話。私にとってこの話は、
その参謀でもある三郎(段田安則)が主役と感じられた。
彼は、もはや逃げ延びること適わじとなった最後に、
「将門」を永遠に殺さないため=生きているという伝説を
口の端に上らせ、敵にも民衆にも忘れさせないために、
ひたすらに「将門」を探し求める男一人を逃げ延びさせる。
その男は、肉体は将門自身であるが故に、三郎が生涯
愛し憎み続けた男は、体も生きていくことができる。

そのエンディングが、滅びの美学であるとは思えない。
もしテーマがそうなら、私の感じたこのあらすじ自体が、
まったく違うということだったのでしょうか?
滅び云々がテーマだと書いていた人は1人ではないし、
私の感じ方が間違っていたのかもしれないのですが。

それにしても、鉄球やヘリなどさえなければ、ひたすら
三郎視点で観て、未来へ続く思いに満足し、涙して、
幸せに観終えることができたのにと、少々 不満。
せっかく好きに色々なことを感じさせられる脚本なら、
具体的に何かを指す演出をしないでほしいなというのは、
最近の蜷川さん演出で毎回のように思うことなのですが。
何かどうも、語りすぎてうっとおしいような。
間違った解釈してるやつに言われたくはない?

自分の方があらゆることに優れていながらも、
彼が持つ「伸びやかな精神」を自分が持ち得ないという
ただ一点のために、将門に対して永遠の愛と憎しみを
抱いてしまっている三郎という人物は、立場的に、
非常に共感するものであり、私はその視点で観たのですが、
その視線の先にある堤@将門は、その思いに相応しいほど
狂ってしまっても尚、伸びやかに魅力的でありました。
その影から本物になろうとして成り切れなかった
五郎(高橋洋)も、兄さんに対する思いともども切実。

ただ女性陣は、少々演じすぎ感のある ゆき女(中嶋朋子)
逆に、演技が平坦だった桔梗の前(木村佳乃)ともども、
もう少し何とかなればなぁという気はしました。
まあ、中嶋朋子さんに関しては、蜷川さんの演出には
非常に合っていたと言えるのかな…。好みじゃないだけで。
でも全体として「役者さんは」非常に良かったと思います。
相変わらず物がドスドス落ちてきたり、役者たちに
異様に負担を強いる巨大階段とかの演出以外は…(-_-;)


2005年02月09日(水) WC最終予選1戦目。

アジア最終予選第一試合というので、
時間的にも問題なく見られるし、久々サッカー観戦。
狙いの一つは、きっと何の役にも立たないであろう
テレ朝WC予選応援団長の香取慎吾(苦笑)

せっかくなので近所のとんかつ屋さんで
ロースカツ食べつつキックオフ前の騒ぎを見てたら、
やっぱり見事に なーんの役にも立ってない団長。
今日の見どころは?と聞かれて「勝つこと!」って。
北朝鮮選手の説明した後に感想求められても、
一生懸命やるだけですね、みたいなことだけだし。

まあ、12人目の選手としての背番号12つけた
ユニフォーム姿の慎吾は、サッカー好きなんだねぇと
しみじみ思ってしまうほど満面の笑顔でかわいいし、
結局のところ、慎吾が幸せそうならそれで満足な
私は、ただのファンなんだろうなと思いつつ見る。

が、別にサッカーファンというわけでもない私、
「慎吾かわいいぞ」だけで、テレ朝の盛り上げに
2時間も3時間もついていけるわけもなく、
徐々に、慈英さんもうるさく感じ始めてしまい、
試合開始直前にNHKに切り替えて観戦。


以下、素人の試合感想。

とりあえず、勝てて良かった!ありがとう!
叫びまくって疲れちゃったよ。劇的だったけどね。

まず思うこと。
川口様々、川口大明神様。川口様ありがとう!
彼の顔が頼もしくて泣けそうになったことが、
何度あったか。キーパーが目立つ試合は嫌なのに、
日本代表の試合を見る度、彼の存在に感謝する。

次に思うこと。審判下手すぎ。
「そこ退け、邪魔だぁぁ!!」と叫んだこと数十回。
「何見てんだ、ボケェェ!!」と叫んだことも十数回。
パスコースにいるわ、思い切り背中に入った膝蹴りや
頭つかんで地面に叩きつけられたプレーを見逃すわ。
特に鈴木、よく怒らないものだと思いつつ見てた。
イエローものだと思っても、ファウルすら取らないし。

そして最後に、ジーコって監督として、いいの?
相変わらず安全第一の かったるい攻めばかり。
休憩中の監督の指示が、「急がずつなぐサッカーを
しなさい」だったと聞いた時は、「急がずだとぉ?」と
中指立てそうになってしまったくらいイライラしてた。
防衛ラインで延々と回してラインを組み立てた末、
中盤のパスがつながらなくてボールが出ない攻撃。
後半、高原と俊輔が出てからはパスがつながって
まともな攻撃ができるようになってきたけれど、
パス回しが通用しないなら、一発狙いをするとか
別の攻めを考えるべきなんじゃないの?

パスワークとかよく練習して、うまくいくメンバーを
使いたいから、国内組優先するという方針は、
基本的には間違いじゃないと思うんだけれど、
それが通用していないなら、個人技で何とかできる
可能性のある人を早くから出すべきじゃないの?
そう思ったからこその、「残り10分」よりは早めの
海外組投入だったのかもしれないけれど、それすら
同点に追いつかれてからやっとの決断だったし、
彼の采配は何もかも、後手後手に回っている印象。
結果的には、いいところで雰囲気が変えられて、
ギリギリ勝利を得られたけれど、納得いかず。

今日の結果は、小笠原のインタビューどおり
「最低限の結果は出せた」だと思うから。
2-0か3−0ぐらいで勝ちたかった試合だと思うから。
北朝鮮は、運動量も豊富でパス回しが早くて、
思っていたよりいい(つか、好きな)チームだったけど、
でも、もっと貪欲にゴールを狙う試合をしていれば、
「勝ちを拾った」ゲームなんかではなかったはず。
日本代表の試合を見る度いつも感じるイライラが、
このままである限り「強い」「怖い」チームには
永久になれないような気がしています。
まあでも、良かった。次も頑張って。応援してる。


2005年02月08日(火) 井上君の『ごきげんよう』

朝、時間を見るためテレビをつけたら
池松壮亮くんが何かの記者会見していました。
顔を見ただけで誰だか分かった自分自身に、
驚いていたら、内容を聞きそびれました(苦笑)
『鉄人28号』関係イベントだったようですが。
しかし、中学生の男の子の顔を覚えているとは
本気で気に入ってたんだなぁ、自分。

今日から『ごきげんよう』に井上君出演。
30分番組で、普通なら3人のゲストが1回ずつ
話したものを うまく時間内に収める感じなのが、
今日は各話が短くて早くに3人終了してしまい、
最初に話した井上君には2回目が回ってきて。

最初のお題「胸騒ぎがした話」に関しては、
ちっとも胸騒ぎじゃないなりに、初恋の人を
捜し求めて見つからなかった ちょっといい話を
爽やか君のままにまとめていたのに、2回目の
「私の秘密」は「実はおっさんと言われます」。

今日は全体的にそうだったけど、最初から一言
結論だけ言ってしまう形の話題だったので、
小堺さんが必死で話を広げて盛り上げて、
それで何とか番組時間を埋められた感じでした。
そろそろ井上君も、トーク番組慣れしてもいい頃
かもと思うけど、生だと まだダメなのかな。
しかし、何にでも下手に口を出す赤塚真人と
話がすぐ終わる井上君と、どっちの方が
司会者としてはマシなゲストなんだろう?(^^;

そうそう、新ルドルフのパクさん出演
『歩兵の本領』感想、2/1日記分に更新しました。


2005年02月07日(月) ドラマ2本。

朝からヤバいなという気がしてました。
家を出る時は元気だったのに、外を歩いて
会社に着くころには、鼻はグシュグシュ
目はシバシバ、こめかみが痛くて熱っぽく。
絶対そうだと会社の人と言い合っていたら、
お昼のニュースで、今日から花粉本格化と。
そんなことが分かる体になりたくなかった(泣)


『ハチロー』3回「恋に落ちた」
ちょっと好きかな。
延々と♪麗人の唄でタンゴ踊ってる恋人とか
何の脈絡もなく歌う3人のシンガーによる
♪アラそうかしら を延々と流したり。
今回の前半みたいに、マメにその場に合った
音楽を流すつくりにして、音楽劇かと思える
くらいにしてくれたら、もっと好きかもな。
実はエンディングの歌も、結構好き。


『不機嫌なジーン』
あるんだよね、どうしようもない男を、
だからこそ好きになっちゃう事って・・・。
最終的にはやっぱり、うっちーを好きな
話だということに諦めがついてきた気がする。

実は ものすごくヤな奴が相手の時のほうが、
ハマり度は大きくて、離れ難かったりする。
それは実は、遺伝子が自分に足りない部分を
持つ異性の遺伝子を呼んでるんだって説も、
どこかで読んだ覚えがあるような。そういう
なんちゃって遺伝子論って、一時はやって、
大量に出回ったし、タイトルまで覚えてないけど。


2005年02月06日(日) 『義経』『Mの悲劇』

ただいまですー。
2日で3回温泉つかってサウナも入って、
いいもの食べて、元気になって帰ってきました。
なんと、病院薬を忘れていってしまったんだけど、
どうしても痛み止めくださいってほど辛くはならず
「薬飲んだら酒飲めないしー」と思える程度で。
帰ってきてご飯食べてお風呂入って、ドラマ2本。
今、もう熱ないし。これって湯治だったのか?(笑)
ただし疲れ果ててはいるので、今日も早寝。


『義経』
今回は義経話のメイン、京の五条の橋の上。
CGでバカ笑いする準備をしていたのですが、
川に落ちた笛が気になって「笛!笛!」と
画面に叫んでいるうちに、終わってしまいました。
本当はそうじゃないんでしょうが、画面的には
飛び込みさえすれば取り戻せそうだったんだもん。
戦ってる暇があったら飛び込んでほしかったな。
でもさすが、力入った きれいな映像だったかも。

いや、義経が弁慶に対して本気になるための
それなりの理由が欲しかったのは分かりますが
どうも台本に無理があると感じるんですよね。
うつぼの身の上話にしたって、逃げ出した遊女が
そのまま同じ町に留まってるって、有り得るの?
あっという間につかまりそうな気がするのですが。
大体、兄ちゃん、なんで妹に言う事きかせるため
「チクるぞ」って言わないんでしょうねえ?

まあ、義経をめぐる女性たちは、2人とも
たっきーより演技力ダメってことは分かりました。
静が棒立ちなのは、きっとまだ白拍子見習いで、
稽古中だからだってことで、了解しましたが。
久々に池松くんが見られたのは嬉しかったし、
松健さんは相変わらず楽しそうで良かったな。


『Mの悲劇』
3〜4話で大体謎は解明されるって話だったけど、
本当に解明されてしまって、これからどうするの?
今後は美沙の嫌がらせにめげずに彼女の気持ちを
溶かすように努力、それを通じて変化していく衛という
話になるんだろうけど、盛り上がりに欠けそうで不安。
今のところ、イマイチ動いていない蔵之介さんや
成宮くんが話を盛り上げていくのかな?

しかし、一年も前のことをあんなに思い出せるなんて、
私なんかは、さすが安藤衛と、逆に感心してしまう。
こと細かに手帳に書き記す人でなきゃ無理だよなぁ。
そう思うと、美沙の要求はやっぱり相当 理不尽。
けど「あなたを苦しめるためだけに私は生きられる」
だっけ?その気持ちも分からないではないし・・・。
こんな無茶苦茶な女を、「分からないではない」と
思わせてしまったことが、このドラマの勝利だなと思う。


2005年02月04日(金) 書くことに意義があるぞ日記。

ここ数日、まだまだ病気してました。
熱が下がりきらない上、頬が痛くなってきて、
ヘッドホンは使えないわ(仕事にならない)
チョコレートや味の濃いものがおいしくないわ
おたふくの疑いはかけられるわで、散々。
職場を追い出されて行った病院はヤブだし。

そんな中、『歩兵の本領』『Winter Rose』と
2本舞台観ました。『歩兵〜』の方は当日引換で、
帰り道だから引き換えるだけでも…と思ったら、
最前列センターなんぞで、もう否応なく観劇。
でも、休憩なし2時間半が辛くない舞台でした。
『Winter Rose』の方は2人1組のご招待券で、
友人を誘ってしまった手前、パスできなくて。
こちらも全1幕で1時間半。「そろそろ終わり?」
と思う部分があったことは確かですが、
ダンス公演としては非常に好きな部類でした。

でも、感想って書けないものですね。
舞台観終えて食事して帰ってくると12時近く。
お風呂入って、その後にネットつなごうって、
元気じゃなくちゃできないんだなぁと実感。
仕事も忙しくてサボって感想書けないし。

そんなわけで、日記が滞ってました。
なら週末に書けばいいのに、週末は週末らしく
旅行なんぞに行ってまいります。伊豆温泉〜♪
大河までに帰ってくる気があるかどうかは不明。
早く帰ってこれたら どちらかだけでも
感想をまとめておきたいと思ってはいるのですが。
無理かなぁ?寝てるかも。頑張りますが。
ではでは。


2005年02月01日(火) 『歩兵の本領』

『エリザベート』で気になったパク・トンハさん。
その歌や踊りよりも表現力が気になったので、
次はストレートで観てみたいと思っていたのですが、
日本語の発音が不安で、あと一歩手が出せず。
得チケが出たので安いならと申し込んだのですが、
当日引き取ってみたら、最前列どセンター!(^^;
手を伸ばせば届く階段で役者さんが演技するし、
そんな席で観たいんじゃないんだよぉぉと
焦り泣きつつの観劇となりました。


『歩兵の本領』
全1幕:だいたい19:00〜21:40
紀伊国屋サザンシアター、1列12番
原作:浅田次郎
脚本:和田憲明、演出:杉田成道
出演:窪塚俊介、高橋一生、森本亮治、水川あさみ、
 花王おさむ、こぐれ修、武田義晴、友部康志、鈴木省吾、
 橋爪遼、荻野貴匡、パク・トンハ、的場浩司 

観終わってみて、一番の衝撃だったのが、
開幕直後のパクさんによる ♪君が代 独唱でした。
ほぼ完璧な言葉での見事な歌だったし、彼が何者か
知らない人にとっては何の問題もないのかもだから、
演出に対して文句を言うのは筋違いかもしれませんが。

でも、現実に、主筋にほとんど絡まない役柄の彼が
独唱するのは、観終えても話的に違和感のあることで、
「韓国人が君が代を歌う」というインパクトだけを
狙われたとしか思えない自分に、困ってしまいました。
ものすごく堂々と誇りを持って、かつ丁寧に美しく
歌って下さっていただけに、居心地悪かったのです。
途中での、♪歩兵の本領を口ずさんで通り過ぎる
場面×数回は、そこまでの違和感はなかったけれど、
それでも不思議な使われ方だった気がしたし、
なぜ出演者に選ばれたのかなぁと、少し疑問。

本体部分は、「自衛隊もの」と聞いて身構えていた分、
悪い意味ではなく、大きく肩透かしされた感じでした。
日本の戦争に関しての思いで複雑な気分になったのは、
オープニング他の、ほんのわずかな部分だけで、
基本的に作者の感傷に感情移入する作品という印象。

後でパンフレットを読んだら、作者の言葉の中に、
「自叙伝はそうなりがちだから好きじゃないけれど、
これは珍しく自叙伝的部分の強い作品だ」とあって、
とても納得させられました。「自衛隊もの」といっても、
今の自衛隊とは多分ものすごく違う状態なのだろうし、
およそ、想像していた社会派の作品ではなく、素直に
泣き笑いして、何も残さず終わっていい作品かも。
そういえばRUP制作だし、先に気づくべきだった。

そういう意味で言えば、大きく肩透かしでしたが、
でも、物語として普通に面白かったです。
人物描写がしっかりしていて、個々がとても魅力的で。
特に的場さんの存在感が舞台を引き締めていたと思う。
花王おさむさんも、途中から話は読めるけれど泣けた。

落ちこぼれが1人いると、1個小隊が全滅するから、
突出した1人を作るより落ちこぼれを作らない。
どんな理由があろうと、落ちこぼれを作らないよう
努力してくれるなんて親切な世界は、今どきレア。
「汗と油と煙(だっけ?)の臭いだけで構成された
単純な世界」が居心地いいのも、分かる気もする。
人間が単純化されて幸せな世界なんだなと、
そこを愛しつつも出てくることを選択した人間の
思いに、何となく共感しながら劇場を後にしました。



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