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今日の私
BNリスト昨日明日


2004年12月31日(金) 大晦日in神戸。

かずき@帰省中でございます。
遊び過ぎたツケが回ってきて、昨夜も深夜まで働き、
気がついたら大晦日、ダッシュで新幹線でした。
(驚くほど雪が積もってて、走れなかったけど)
そして『SHIROH』前楽&楽の感想も書けぬまま、
年を越してしまうという羽目に。すみませぬ〜。

2004年は何だったかと振り返ると・・・、
私の場合はやっぱり『新選組!』だったのかなぁ。
普段ドラマを見ない私が、1年続けられたドラマ。
俳優で見ていた覚えはないから、本当に面白かった。
あとは、レミゼで始まりレミコンで終わった、
レミゼ追っかけツアーの一年だったということか。
SMAPツアーがなかった分、心置きなく、
レミコンツアーを追っかけられてよかったな。
あと、これを一年の総括に入れるのはどうかと
いう感じかもしれないけれど、戸井勝海さんが
忙しくて、追い掛けてるうちに一年終わった感じ。

それくらいかなー。こんな、相変わらず
バタバタしていて何かと至らぬ私とHPですが、
来年もよろしくお願い申し上げます。


2004年12月29日(水) 『SHIROH』前楽&楽

『SHIROH』前楽&楽、観てきました。
本当は楽日に仕事休めないはずだったから前楽取ったのに、
何だか楽日も勢いで取ってしまって、取れたら行きたくなって、
休み希望したら重低音だけど「いいよ〜」と言われたので、
後のことは考えずに行くことにしてしまいまして。楽当日が
納会のはずが前日になったのもラッキーってことで。

んで。やっぱり、行って良かったなー!
結局、初日・11日・前楽・楽と4回観たんだけど、全然違う。
いや〜ん、テンポがいいわ!台本自体は変わってないし、
やっぱり、あらすじ的には不要なキャラクター多々多々だけど、
だから何さ!と思ってしまうような楽しみがあるんだよね〜。
ただひたすら絶対、四郎&寿庵の切ない恋が好きですが、
中川君の歌は、とにかく音楽の力を感じさせてくれるし、
前楽の じゅんさんの練り上げられたアドリブ(って、日本語が
間違ってるけどホントなんだもん)と、楽日でのボロボロさ、
それを苛める江守さんの圧倒的な存在感もやはりすごすぎ。
江守氏は、歌が歌になってきてることにも感動したし(笑)
楽は離れた席から観たこともあってライティングも堪能、
おお、新感線を観たなという満足感はたっぷり。

ただ、本当なら、思いっきり気持ちよく勢いの2日を過ごして、
「あー楽しかった!」って終わりたいところなんだけど、
やっぱりね、宗教がテーマというのは、私には重いらしく。
アンジョルラスでも思うんだけど「信じるもののために死ぬ」
というのは絶対に違うと、まず、拒否反応があるんですよね。
それでも、最初はそれを絶対に否定していたシローが、
「殉教だ!」と叫び、磔にされてしまうストーリー展開なら、
どうにか、ついていけそうな気もしつつ、でも、毎回観ていて、
ふと気づくと、どこかで置いてきぼりにされてしまっている。
そして、この舞台の時間では常に苦悩とともにある、
人間・四郎と一緒に「棄教すれば助かる!」と、叫んでる。

結局でも、何が大切かってことなのかなぁ・・・。
「大切な人のために死ねる」っていうのと、何が違うのかと
言われると、瞬間的にはありなのかなという気もする。
どうしても守りたいものって何か、って。それが、複数人で
同じものであり、見えないものであっても同じなのかなぁ?
四郎の最期の奇跡も、シローの最期の行動も、同じ?
最期に「さんちゃご、四郎様・・・」と呟く寿案も、同じ?

実は この瞬間は、シローやリオにも奪われていた
四郎の心が、完全に寿庵に向けられたという意味で、
ひたすら寿庵Loveな私にとって、すごく大切な場面なのです。
図らずもリオと同じ言葉を呟くことで、四郎の全ての意識が
寿庵の上に重なるんだろうけど、その内容が「さんちゃご」。
「自分の信じる道を戦いつづけてください」って事ですよね。
その祈りも、殉教のようなものかもしれないのかなぁ?

だから、何も実は分からないのだけど。でもいいんだ、
モードはひたすら、上川さんかっこいいー!だし(苦笑)
「悩める好青年」を演らせたらホントに世界一じゃないかな?
きっと隣にいたら、いちいち何事もこねくって面倒に考えて、
「こいつ、うざーっ」なんて、敬遠するタイプだと思うんです。
でも、私が好きなタイプの、まさに「役者の歌」という、
感情が完璧に伝わりドラマが見える歌に引きずられたり、
寿庵の一途な恋に共感したりしてしまったせいもあって、
欠けた月である故の苦悩と努力に共感させられていて。
観劇中ずっと、寿庵と一緒になって、ただひたすら
何か彼の役に立てるならと願っていましたわ。

基本的には、上に立ってくれる人、好きなんですよね、私。
そんな訳で、楽日のカーテンコール4回目か5回目くらいで
「いいかげんに帰りなさい!」と叱ってくれた上川さん、
ますます惚れましたわ〜(*^^*)素敵素敵、LoveLove。
その直前の年末恒例餅まきではO列に座っていた私の
頭上はるかを餅が飛んでいくという豪腕を見せてくれたし、
もう、分からない舞台は素直にミーハーだけでいってしまえ!
「上川さん、かっこいい〜♪」今年はこれで終わりです(笑)


2004年12月27日(月) 「好き」の内容が変わってきたと感じる時。

昨日、空港で帰り道、「こんなに満足できたから、
今年はこれでもう終わって十分!いや、積極的に
これで終わらせたい!後は観たくない!」なんてことを
言っていたら、本当に行かれなくなりました(泣)
口は災いの元、嘘から出た真、天に唾吐く、人を呪わば穴二つ。
どれも少しずつ違う気がするけど、とにかく年末、魔の残業。

2時間のファンの集いに、最後の10分だけ参加しました。
昼の部に参加した人から5分だけでも来いと言われ、
行ってみて正しかったと思う。メインイベントには会えた。
その瞬間は、対象に全身で愛を注ぐ石川禅という人を、
再び感じて、やっぱり好きかもなぁと、とても思った。

でも、何となく。
少なくともしばらくは、ムジカーザイベント行かないかも。
良くも悪くも私は、あの人の濃さを、あの人を囲むファンの
濃密な雰囲気を愛していたのかもしれないという気がする。
「わ〜い、好き♪」っていう新しいファンが増えて、忙しく
大型ミュージカルに次々出演する今は、役者として恵まれた
いい時期なんだろうと思うし、それはそれで心から嬉しい。
でも、そういう舞台とムジカーザでは、違う姿を見られると
勝手に思っていたような気がする。対象のファンは同じなのに。

濃い世界ばかりの時も、文句を言ってたくせに、勝手な私。
本当に、ものすごく我がまま。ファンが増えれば、対応も
多少はドライにならざるを得ないだろうというのは分かる。
でも、何か「違う」と思うらしい。それだけなのだったら、
別にムジカーザまで行こうと思わないってことなのかな?
今の時点では、自分の気持ちがうまく把握できないけれど、
多分、私は石川禅を好きではあるだろうと思うんだけれど、
でも、少し離れた方がいいのかもなと漠然と感じています。
結構難しいや、自分のいる状況や それへの気持ちを
把握して、その対処法を見つけるのって。


2004年12月26日(日) 広島

幸せでした!
「レミコン」の本領発揮!という感じで、
レミゼとして最大限に歌い、コンサートとして最大限に
演技し・・・。音響もよく観やすくきれいなホールで、
耳も目も気持ちも全部が一斉に幸せでした。
戸井マリは、登場シーンでポカッとミスしてくれたけど、
そんな過去は愛嬌になってしまうくらい見事に男らしく。

本公演の時点では岡アンジョより今アンジョが好きで、
昨日のキャストの方が好きかもーとか言ってましたが、
楽日の岡アンジョの華やかさはまた絶品でしたし、
名古屋で感じた今ジャベの進化が改めて感じられて○。
また、コンサートな分、いつもより透明な歌い上げ度↑の
山口バルジャンと組み合わせると、struggle度の高い
今ジャベの方が岡ジャベより相性良しと感じられたし、
昨日よりもっと満足できたかも。

有り難う、レミコン。最初はものすごく文句言ったけど、
本当は、こんなにレミで、こんなに音楽だったんだ。
そして、最愛の戸井マリ、本当に さようなら。
演技に関しては、言うまでもなく良かったんだけれど、
言っちゃ何だが(^^;、このメンバーの中でコンサートで、
こんなに聞き惚れられると思ってなかった私を許してくれ。
本当に見事でした。有り難う。


↓下にあるのは、「広島ライトアップ」なる事業のメイン、
平和大通りに立っていた、通称ブルーツリーです。
25日のソワレ後ホテルに帰ろうとしたら、ライトアップが
目に入って、せっかくだからと1時間以上歩き回った中で、
一番きれいだなーと素直に思ったイルミネーションでした。
「中に入って見上げると満点の星です」と書かれていたので
カップルだらけにもめげず入ってみたら、ちょっと感動。
見る角度によって明るく見えたり暗く見えたりする電球を
一面に散らしてあるので、本当に星みたいに見えるんですね。

ブルーツリー

広島は今回初めて行ったのですが、
本当に中心街ど真ん中に原爆ドームがあるんですね。
25日、平和記念公園の正面玄関から入ってみたところ、
真正面に原爆ドームが見える配置にショックを受けました。
このロケーションで、こんな どでかい公園が、市の真ん中に
作ってしまえるくらい、当時は何もなかったんだなと実感。
それから、中を突っ切って原爆ドームに近づいて、
この一帯が、どういう状況だったかを目の当たりにして。
散々 写真などでは見てきたけれど、違いました。

朝食は、ホテルの15階の食堂で食べたのですが、
川と原爆ドームと山が、きれいに見える席でした。
私が生まれ育った神戸と一緒の、山と水のある風景。
この町、好きだーとか思う平和な視界の真ん中にある
原爆ドームは、平和でなかった風景を思い起こさせる。
何だか、ものすごく説得力のある風景でした。


2004年12月25日(土) ものすっごく簡単に広島レミコン。

バルジャンがいいレミって、やっぱり嬉しい。
名古屋ではまだ今ひとつと感じられた祐一郎さん、
「おおっ!」ってぐらい、バルジャンでした。
大好きなんですよね〜、やっと牢から出られると
あって、思わず喜びで顔がほころんじゃうバル。
貧乏でも、きちんと働いて暮らしているのが、
基本的に嬉しい人なんだろうなって思うから、
「最終的に救われて良かったね感」が、
バルジャン独りのものじゃなくて、ミゼラブルな
人々皆のものになっているような気がするし。
マリウスの手紙を読む場面でも「君の恋人」で
なぜか甘く声をひそめるのは気になってるけど、
それ以外はほぼ完璧に私の好みのバルジャン。

でもそうなるとやっぱり、岡ジャベじゃまだ弱い。
♪自殺とか、岡ジャベ単体だと好きなんだけど、
相対してしまうと、どうも貫禄が足りないなと思う。
名古屋の時は、祐一郎さんがイマイチだったから、
結構いいような気がしただけなのかな?残念。
あと、今日は今アンジョだったから余計に、
バリケードなんて「アンジョが2人」って感じに
見えて、イマイチ迫力出てなかったのかも。

その今アンジョ、やっぱりすごーく好き。
コンブフェールが要らないアンジョルラス。
自分独りで思考し配分し、リーダーシップをとる。
「この人ならついていける」と思わされてしまう。
彼が「死のう!」と決定して、バリケードが落ちる時、
撃たれた彼が「撃たれた」というより、自らの意思で、
一歩ずつ確実に死へと振り返る姿が、印象的で。

彼は特に戸井マリウスと並ぶと、Myベスト。
「♪ついに恋をした〜」とか歌われると、
「え、これが恋なのか?」って感じで、驚いて
グランを見たりするような純真さもあるマリウス、
思想については結構深く考えちゃってるだけに、
今アンジョとのバランスがいいような気がする。
ある意味、マリウスにあるまじき大人らしさがある。
ただ、そんな戸井マリを信頼しかけていた今アンジョを
「♪死んでもいいさ〜」の一言で「やはり俺の思想を
ついでくれる者ではなかったか」と諦めさせてしまう、
その辺りは、「やっぱりマリウス」と思っちゃうかな。

主にはそんな感じ。
バルジャン・マリウス・アンジョルラス・
ファンテーヌが良かったから、レミゼだと感じた。
でも、あんまりレミゼで、レミコンじゃなくなると、
テナがエンターテイメント寄りに魅せてくれる場面とか、
最後にジャベやテナ夫妻も一緒に♪民衆の歌を
歌っちゃうところとかに違和感感じてきちゃう部分も。
駒田テナは、宿屋でどんなに魅せる系に走っても、
最後の下水道で、テナルディエを観せてくれるから
割と問題ないんだけど、♪民衆の歌、がね。
今日はちょびっと意図的に、ジャベ&テナ夫妻から
視線をそらし加減で見ちゃってたかもしれないです。

今日はレミコン前楽、広島初日。
気合入った人たちのいっぱいのカーテンコールで、
何回目かには、全員で♪きよしこの夜を歌ったりとか、
ちょっと特別な雰囲気もあって楽しかった。
終わってからも、すぐにホテルに帰るの勿体無くて、
「広島ライトアップ」なるものをフラフラ歩き回り、
ネットカフェを見つけて転がり込んでいます。
30分しかいないつもりでの、どこまで書けるか
読み返さずに殴り書きだけど、伝わるといいなー。

司教様とエポが もう少し、演じる相手に向かって
歌ってくれると嬉しいとか、ジャベの存在感もう一声!とか、
戸井マリ&河野コゼは、あまりに世界が違いすぎるから、
悪いけど、剱持コゼ プリーズとか、いろいろ思ったけど、
バルジャンがうんと良ければ、結構許せちゃうもので。
ジャベとテナとマリウスもいいと、もっと嬉しいので。

私、実は、岡アンジョより今アンジョの方が好きだったし、
今日で終わってもいいくらい幸せだったかも。
もちろん、明日は大楽、さらに楽しみだけど。
「レミコン」というもの自体が、本来的には、
レミゼであるより お祭りのはずだから「大楽」が
祭りになっても、きっとすごく寛大に楽しめるはず。
もちろん「レミゼ」であれば、それも嬉しいし、
どっちに転んでも楽しみって嬉しいかも。
あー、タイムリミット。殴り書き失礼。


2004年12月24日(金) Merry Christmas!

仕事が早く終わったら、美容院に行きたいとか
先日買ったスーツに合わせたインナーが欲しいとか
自分向けクリスマスの夢は膨らんでいたけれど、
結局、残業してから手近な教会に駆け込みミサ。
一応クリスチャンなので年に一度のミサは義務だけど
クリスマスでもないと行かないので、当日に舞台とか
用事が入ってると義務放棄。2年連続は久々かも。

帰ってきたら、藤原竜也FCから葉書が届いてた。
「Merry Christmas&Happy New Year」って。
腿から上ぐらいの正面から撮った写真なんだけど、
この人の表情って、やっぱりすごく不思議だと思う。
ちょっと上がりかけた唇の左端は、変なことがあって
噴き出しそうなのを堪えてるみたいにも見えるし、
逆に、実は ものすごく不機嫌で、次の瞬間に
後ろを向いて去って行ってしまいそうにも見える。
じっとこちらを見ているようでもあり、ただ眠くて
ボウッとしているだけでもあるような不思議な目元。
結構マジで、彼こそが私にとってはモナリザかも。
ハマったら怖いタイプかもなぁと思ったり。

明日明後日のために早寝しようと準備していたのに、
ふと気づいたら、金スマのピンクレディー特集を
最後まで見てしまっていた。現30代の性だなぁ(^^;
当時から、あまりテレビは見ない方だったのに、
つい、テレビ消そうとした手が止まってしまって。
TBSこの方向で勝負かけてきたか。視聴率気になる。
でも、とにかくもう、急いで寝なきゃ。明日は早い。
ああでも、インナーがないんだわ、何を着よう?
明日のレミコンこそが本番クリスマスなのに〜。
とにかく皆様、良い夢を!


2004年12月22日(水) 更新。

なんと1年2か月ぶりに、
「今後の舞台」のページを更新しました。
前からずっと言われてたんですが、今日、
チラシの山を片付けるついでにと思い立って。
引越し前にもらったチラシは既に全部
サクッと捨ててしまって分からないので、
とりあえず最近のものだけ入力してみました。
もとが掲示板なので、舞台タイトルの後ろに
必ず私の名前が入っているのは ご愛嬌。

こうしてみるとやっぱり、
ちゃんと整理しないと取りはぐれ多いな…。
堤さんの舞台は、ヤフオクでも見てくるか…。


2004年12月21日(火) 藤原ロミオを観ました。

<場所>日生劇場C列18番
<時間>1幕80分、休憩15分、2幕90分
<演出>蜷川幸雄
<出演>
ロミオ:藤原竜也、ジュリエット:鈴木杏
マキューシオ:高橋洋、ティボルト:横田栄司
僧ロレンス:瑳川哲朗、乳母:梅沢昌代
キャピュレット夫妻:壤晴彦、立石凉子
モンタギュー夫妻:妹尾正文、スズキマリ
パリス:月川勇気、パリス小姓:マメ山田、
大公:清家栄一 ほか

<感想>
最初から観ました。
遅刻して観始めた時の感想は12/10部分に。
前回と同じ3列目センター、今度は下手寄り。
つまりは、今回もガンガン通路を使う演出の、
ロミオが通る側ということで、まあ嬉しいかな。
仮面舞踏会の場面で出会った2人の、
ついばむようなキス×2回もすぐ近くだったし。

だからというわけじゃ絶対にないけれど、
全編観たら「これってロミオの物語?」って感想。
一緒に行った杏ちゃんファンが、「藤原君の
引き立て役?」と言ったけど、少しそんな印象も。
バルコニーの場面なんて、全編観たら、もう、
ロミオが(可愛くて可愛くて可愛くて)×100万!
どう考えてもロザラインより数段落ちる、しかも
まだ女らしくすら全くなってない杏ジュリエットに
間違って一目惚れしちゃう辺りも馬鹿っぽく可愛い。

「あーもう、こいつ、馬鹿で馬鹿で馬鹿で…」と、
甥か孫でも見るみたいな気分で若さを見ていて、
観終わって「ホントに馬鹿なんだから…」と思った。
何となく、それだけの話。ホントに簡単かも。

藤原ロミオが、とにかく良かったな。
やっぱり彼のシェイクスピア台詞の言い方は、
他の誰も追随を許さないほど自然でリアルだし。
ティボルトが嫌味ったらしくてかっこ良かったな。
マキューシオ、うざーって感じがハマってたな。
僧ロレンスや乳母も、結構 良かったと思うな。
パリスはやっぱり、どうにかしてくれ。
セットも、あんまり好きじゃなかったな〜。
結局、そんな感じだけの感想だった。
でも楽しんだ。ロミオの明るい若さに引きずられた。
以上、簡単感想でした。


2004年12月20日(月) お誕生日。

鈴木綜馬さん、お誕生日おめでとうございます〜(*^^*)

悩みつつ感想を書く元気はないので、
今日はこの話だけ。名古屋感想文はなしです。

実は、12/25の明るい楽しいバージョンDS、
未だにず〜っと未練があります。大好きなんだもん、
コナーさんちのジャック君やガンガン歌い踊る茜丸。
キスミーのフレッドも、何だかひどくて素敵だった。
勿論My綜馬最高峰は、皇帝としての人生に忠実な
フランツ陛下なんだけど、朗らかさも大々好きで。

天秤の片方に載っているのが、本当に最後の最後の
戸井マリウスでなければ、絶対行ってたはずのDS。
広島を選んで数ヶ月たってから、12/26レミコン追加。

これは神のお告げか?!と、
25日レミコンは手放す覚悟を固めて電話したら、
DSは完売しておりますとのお返事が・・・。
これでもう吹っ切ったはずのDSへの思いなのに、
名古屋で綜馬さんに「良いお年を」と言われて、
でも、まだ綜馬さんのお仕事はあるのに・・・と、
再び無駄な未練復活、うるうるしております。

どなたか、DS行かれたら、レポ下さい。
ホントにホントに求めてます。


2004年12月19日(日) ただいまー!

18日、睡眠40分でレミコンをマチソワ後、飲み会。
19日、朝から徳川美術館に行って、勇たちを見捨てた
葵の御紋に若干抵抗を感じつつも久々の博物館見学。
18日の夜は そこそこ寝たものの、体力回復はならず、
ものすっご疲れてるので、サクッと羅列感想。
月曜帰宅後に丁寧に書けたら前日分のところにアップします。

1:ありがとう村井ジャベ!
 「卒業生がやってきた」モード。
 在学当時、すごく一生懸命やってくれた前部長が、
 久々に学校を訪れて部活に参加してみたゲストって感じ。
 祐一郎さんが現部長で、笑顔で迎えるホスト役。
 ものすごく思い入れがあった役柄に、一度別れを告げて、
 村井さんの中では、既に大切な大切な「過去」なんだなぁ。

 そう感じたら私もやっと、村井ジャベに お別れができた。
 私の体にも染み込んだ、村井ジャベの感情の流れ、テンポ。
 やっぱり好きだ…としみじみ思いながら、過去にしていけた。
 さようなら、ありがとう、村井ジャベ。
 そして、さようなら、私の大好きだった黄金のレミゼ。
 これからは本当に「皆で作ろうレ・ミゼラブル」という、
 未完のレミゼと つきあっていくしかないんだなぁ。
 何となく、これで5月のレミは観なくてもいいぐらいの気分。

2:岡アンジョにも、ありがとう!
 村井ジャベより先に観たんですが、何かを感じていて、
 ソワレで村井ジャベを観て、同じなんだと納得しました。
 相変わらず華やかで完璧なアンジョルラスなんだけど、過去。
 「偉大な先輩をゲストにお迎えしました」モードって感じ。
 多分2人とも、人生を変えた役柄という意味もあって、
 思い入れも深く、決別時の覚悟も深いものだったんだろうな。

3:戸井マリウスにも、別の意味でありがとう!
 いや本当は、私からすれば、戸井マリウスにこそ、
 そういう意識の切り替えを感じたいところはあるのだけど。
 そう長期間やったわけでもない戸井さんに、それを求めるのは
 違うとは思うんだけど、こちらの未練が大きいだけに、
 本人の中では終わっていると感じないと納得できないみたいで。
 村井ジャベには、本当に気持ちよくお別れを言えた。
 でも、戸井マリウスは、すばらしければすばらしいだけ、
 もっと観たい、まだ観たい、もっともっと!の思いが募る。
 友人に、「男性としても素敵」と言わせた戸井マリ。
 ええ、そうなんです。誠実で愛情深くて頼りがいがあって。
 これ以上惚れられるなんて思ってなかったよ。困った・・・。


結局、局所的には語ってしまいましたが、
全体的な感想、他の人たちについては、また後日。


2004年12月17日(金) 綜馬ジャベ2日目=楽日(レミコンin中日劇場)

一度は諦めた今日のレミコン。
綜馬ジャベを観るためだけに取ったチケット。
明日は、今回だけ幻の復活となる村井ジャベが目当て。
両方観るとなると、合間の本公演レミゼ発売が難しい。
レミコン綜馬ジャベのために、本公演の綜馬ジャベの
チケットが手に入らなくなったりするのは本末転倒。
名古屋2往復するよりはと、手放すことを考えて。

でも、同じことを考えた人は世の中に多かった。
掲示板に並ぶ、山のような『譲』の文字。
半額近く値引きしている人も、たくさんたくさん。
それを見ているうちにフツフツと、
(安けりゃ観てもいいなんて人に譲りたくないわ)
という気持ちが湧いてきて、絶対に割引しないぞモードに。

そして結局 売れ残ったチケット握り締めた私の選択は、
17日:中日日帰りレミコン、18日:朝、帝劇発売参加→
中日レミコンマチソワ参加、という無謀なスケジュール。
やったろうじゃないの!金も体力も有休も、多分きっと、
後から何とかなるだろうと信じて。信じる者は救われる。
それだけで人生うん十年、渡ってきたんだもの。
やらないでする後悔より、やってする後悔の方が絶対いい。
多分(苦笑)。


<主な出演>
山口・鈴木・笹本・マルシア・河野・岡田・三遊亭・峰・今

この舞台をどう評価するかは、ものすごい微妙。
1幕の綜馬さんは、段取りだけでいっぱいいっぱいな感じ。
♪対決 では歌が出遅れてバルジャンパートにかぶるし、
♪星よ では、本公演で大好きだった「神」の言い方は
健在だったものの、歌詞はぐちゃまぜになってしまうし、
♪ワンデイモア では袖から出てくるのが遅すぎて、
「明日は革命」までに、マイクにたどりつけないし。
歌の最中も、次にやるべきことを考えつつという感じで、
「綜馬ジャベ」ではなく「綜馬さん」が舞台上にいた印象。

2幕に入って、少し落ち着いた感じはあったものの、
♪恵みの雨 の後、いつマイクに着けばいいのか分からない
らしく、左右を視線で確認しながら一歩また一歩と少しずつ
マイクに近づいてくる様子など、やはり段取りが不安。
皇帝陛下終わって中3日で、初めての短縮レミゼ、
しかも初めてのコンサート版なんて、いくら綜馬さんでも
やっぱり難しかったのか・・・と ほとんど泣きかける私。

そうしたら、♪自殺。パーフェクトでした。
地下道から出てきたバルジャンと対峙して以降、
変わらず冷静に見える表情の下に凄みが加わっていき、
橋の上で、明らかに正気を欠いた笑い声が2回。
以前の印象とは全く違うし、全編通して出来上がらないまま
パーフェクトなんて言ってはいけないかもしれないし、
ここまでネジが狂ってしまうジャベールだと、気持ちよく
泣けないレミゼになってしまいそうで不安な気もするけれど、
今日、あの歌の最中に綜馬さんが作り出そうとしたものは、
こちら側に伝わってきたと思う。恐ろしくぞっとした。

レミコンのジャベールを演じる時、
♪自殺だけ良くたって仕方がないとは、もちろん思います。
でも、どうしようもなく稽古時間がない中での初めての舞台、
ほとんどの観客が、内容を知っている場合であるのなら、
全体を中途半端にするより一点だけでも完璧にという選択を
した綜馬さんを、是としてしまう私は甘いでしょうか?
1幕での怒りを通り越した悲しみを忘れたわけじゃないです。
舞台全体としては、評価できないと言う方が正しいと思う。
でも、どう考えても無茶な東宝のスケジュールの中で、
あれだけの♪自殺を作り上げて、来年のレミゼへの期待を
膨らませてくれた。絶対チケ取り頑張るぞと思わせてくれた。
それだけでも感謝したいと、私は、思います。


2004年12月15日(水) キムエンディング

日曜日に友人から借りた某18禁ゲームをしています。
発売当初は業界唯一の「大人のための恋愛乙女ゲーム」
というジャンルだったそうな。要は女性向けHゲーム。
主人公の周りにいる人たち(含む女性(笑))の中で、
お気に入りの人を狙ってラブラブになりましょうゲームで、
途中やら最後やらにH場面が入ってるというものですが。

いや、『ミス・サイゴン』上演当時に私が騒いでたんです。
「キムの気持ちが さっぱり分から〜ん!」って。
なんで、あんなことするのかこんなことするのか、
どれもこれも分からない上に、ものすごく気に入らない。
そう言ってたら友人から薦められたのがこのゲーム。
某キャラクターを落とし損ねると、バッドエンドとして、
キムの気持ちが少し分かるエンディングがあるからと。

何度か繰り返してやっと、そのエンディングを見ました。
もうほとんどゲーム自体は終了して、後、プレイヤーに
できるのは、マウスクリックで文章を読むだけの状態で。
「結婚の約束をした彼は、夢をかなえるため海外に旅立ち、
主人公の大学卒業を待って迎えに来る。その主人公は、
彼とともに旅立つ準備をしっかり整えて待っているのだが、
現れた彼はいきなり、出来ちゃった婚をしたと打ち明ける」
そんなエンディング。

「・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
さすがに、思考停止しましたね。
個人的には、距離は恋愛を冷ますと思っている方なので、
現実なら、2年間一度も連絡をくれない相手への信用なんて
既に地に落ちていて、ショックもほとんどないと思われますが、
「2年が過ぎ・・・」って文字で見ただけで、自分はさっきまで
2年前のラブラブ場面にそれなりに感情移入していたし、
ゲームシステムへの信頼はある状態で、ここで どんでんが
来るとはさすがに思いもしていなくて・・・。ダメージでかすぎ。
まさに「嘘、嘘だわ!」が頭の中でグ〜ルグル。

そんな目に遭ったこと以外、この主人公とキムの間には
何一つ共通項はなかったし、キム自体を好きになったかと
言われると、相変わらず彼女は理解不能な人なのですが、
それでも、「裏切り」のショックから とにかくすぐ立ち上がり、
「タム引き取ってよ!」と叫べた彼女の強さには感動しました。
言えないわ、私にゃ。頭の中真っ白だったもん。
それが母である強さかもしれないけど、本当に すごいと、
それだけはとにかく無条件で感動&感心できた。
ただそれだけでも、ゲームをやったかいがあったかも。

でも、その感動よりも強かった感想が、
「これをキムエンディングと呼んじゃ、クリスが可哀想だろ。
戦後ベトナムと現代日本を一緒にしちゃいかんよ(苦笑)」。
連絡取りたきゃいつでも取れるのに取らなかったヤツと
一緒にされちゃ、あまりにもクリスが不憫だと思ってしまって。
あくまでも、クリス寄りの感想の方が強いんですよね、私。
『ミス・サイゴン』で素直にボロ泣きできるようになる日は、
果たして来るんでしょうか・・・。ものすごく不安。


2004年12月14日(火) 「友達へ〜Say What You Will〜」(1/19発売)

SMAP新曲が発表されましたね〜♪
なんと、1年10か月ぶり。有りなんかい、そんなの。
常々、こいつらがカテゴリー「歌手」は許されるのか?と
思ってるけれど、これだけ間が開くと、ますます思ってしまう。

しかも今度の新曲も何やらものすごいスタッフらしくて、
内容がどうであれミリオン確定だとかの報道されっぷり。
作曲・作詞:エリック・クラプトン、訳詩:竹内まりや、
編曲:小林武史、愛知県の「愛・地球博」テーマソング。
ミディアムテンポの明るい曲調、なんだとか。

慎吾は少し前、自分の職種は「SMAP」で、
その仕事の中では、歌が一番好きだと言っていた。
実際、一番いい顔をしてるのは歌ってる時だなぁと思うし、
彼の歌は時々、下手なんだけどグッと掴まれる時がある。
クラプトンが本当に彼らの歌を聴いて、そう感じて、
コラボレートしようと思ってくれたのなら、心から嬉しい。
なのにそれを信じきれないのは・・・、ファン失格?

どんどん大きくなって、いい仕事をして、
それが認められて、より大きな仕事が来るようになって。
周りのプロモーションだけじゃ、ここまでは来れなかったはず。
周りに応えてきたSMAP君たち、どこまで行くんだろう?
まあでもとりあえずは、今度の曲の出来次第なんだけど。
世界のクラプトンに負けない、は無理でも、そのメッセージを
自分たちで咀嚼して、自分たち自身の気持ちで発信できたら。
それを、認めてもらえたなら。嬉しいよな〜。
頑張れ、頑張れ、頑張れ。


P.S.
そんな報道をいろいろ読んでいて、ついでに見つけた事実。
12/25 21:00〜フジで、久々にSMAP5人が揃うドラマ、
「X'smap〜虎とライオンと五人の男〜」が放映されるけど、
それは「歌あり踊りありのミュージカル仕立て」だそうな(^^;
いやあの、吾郎ちゃん、今年頭のミュージカルドラマで、
主演した割に、ろくすっぽ歌ってなかったような記憶が・・・。
誰がどれだけ歌って踊るんだか知らないけど、5人もいるのに
1人もロクに何もしないってことはないだろうと信じてます・・・。
ま、放映当日は私は広島レミコン中ですが。


2004年12月13日(月) ♪「嘘、嘘だわ(泣)」

高嶋兄、結婚されるそうですね。
おめでとうございます。

でも。でも。

結構惚れてたのにー。
あの親御さんじゃ結婚はできまいと安心してたのにー。<おいこら(-_-;)

しかし、シルビアさんかぁ・・・。
あまりにお似合いだから、文句が言えない。
2人とも共通する日本人離れした色気があるんだもん。
シルビアさんもすごく好きなのよ、かっこいいし。お幸せに。
でも。兄を取って行っちゃうと思うと・・・、やっぱり悲しい。
うるり〜ん。


この報告を確認しようと開いたYahoo!で、
ちょっとだけ気持ちが癒されるニュースを発見。

「新選組!」平均視聴率が「武蔵」を超えたとのこと。ホッ。
一緒にされたらどうしようかと本気で思ってました。
いや、超失礼な言い種だってことは分かっているけれど、
「武蔵」の時も、堤さん出るし〜♪と楽しみに見始めたはずが、
毎回どうしても45分見続けられないままに投げ出したから。
全49回中48回見た(しかも半分以上は2回ずつ)「新選組!」とは
一緒にしてほしくないと思ってしまうのも、許してほしい。すまん。
けど、平均17.4%かぁ。おヒガシ様主演大河にも勝ったわね(笑)


2004年12月12日(日) 『新選組!』最終回

前日は、スマステの斬首前夜隊士集合祭りを見る会。
友人宅に集まってちょこちょこお酒飲みつつ見た。
島田魁が最期まで持っていたものは何?という問いに
照英が答えられなかった時は、せめて最終回だけでも
知ってて演じて欲しかったよぉぉと、私たちの間で
溜息&ブーイングが起きたけど、文句はそれくらいで
丸々1時間をNHKのドラマ最終回前夜祭にくれた
テレ朝さんの太っ腹ぶりに感謝しながら楽しんで。
中継の副長ズが局長の両脇にいるビジュアルも、
(とてもとても)×100 嬉しかったし、やっぱり、
『新選組!』は群集劇。隊士が揃ってるのが嬉しいね。
さて、自宅に帰って最終回。


感想。見事な一年のまとめでした。
1年間見続けてきた者にはこれ以上ないって本。
いや、オープニングテロップで「大村達雄」の
文字を見た時は、三谷さんどうするつもりだ?!と
真剣に危ぶみましたけど。1時間じゃ終わらねーって。
確かに彼に関しては、珍しく三谷さんが収拾をつけて
くれなかったので、その後が気になっていたけれど、
最終回になって、主役にも結局からまない役柄の人を
改めて出すとは思わなかったよ。さすがすぎ。

でも核はやっぱり、試衛館時代に戻った感じ。
泣けたのは2ヶ所。1つ目は勇が幽閉先から出てきて、
民家の人たちに「お世話になりました」と挨拶した時。
自然体で人を気遣える、優しくて大きな、本来の勇が、
試衛館時代に皆に慕われて人が集まってきた彼の姿が、
全部 取り払われた時になって再び表に現れたと感じて。
最初は「つまんない男だなー」って思っていたはずの
姿なのに、今 見ると、ものすごく泣けるのは何故。
今、多摩時代なんて見ると、歳と同じくらいの思いで
勝っちゃんに惚れてしまいそうな気がする、私。

もう一つ泣けたのは、多分、日本全国の人と同じ。
左之助の笑顔での、「尽忠報国之士、天晴也!」。
この場面だけでもう、この最終回を褒め称えちゃうよ。
季節外れの紫陽花とかカエルとかツバメとか、
せっかくの名演技をふいにするような演出あったけど、
でも、この左之助と近藤がいたから、それでもういい。
自分自身で誇れる人生だったんなら、それでいいよ。

この場面、尾形も良かった。
実は尾形って、あまり今まで印象になかったけど、
この最終回でググググ〜ッと株が上がった人です。
時流を読んではいて、でも、一旦ついていこうと
決めた相手には、その後、きちんと筋を通せる男で。
山南さんの思いを受け継いだ人が、左之助の無茶を止め、
笑顔を交わしているという状態が、とても嬉しくって。
温かみと とぼけた風味のある演技も、似合ってたし。
後で知ったけど、結局 尾形って会津まで一緒したって?
その後 行方不明。戦死してしまったかもしれない。
それでも尽くしてくれたのかと思うと、また、泣ける。

つねさんも嬉しかったな。
刑場に送られる時に、チラリと目を合わせる場面は
京に旅立つ場面を思い出させられてウルリと来たし、
「取り乱すぐらいなら、ここまで来てはいません」
では、「ああ、つねさんだ」と、また好きになった。
勇を支えてくれて有り難うって本当に思う感じで。

もちろん、その場にはいなくても戦い続ける
土方や総司たちも、まばたきせずに見せてもらった。
最後まで永倉はつまんないキャラでしかなかったけれど、
つい先日「新選組物語のほとんどが永倉の日記を基に
書かれている以上、永倉が客観的でない類型的人物に
なってしまうのは仕方ないことかもしれない」という
文章を読んで妙に納得したので、ぐっさんは責めない。
斉藤は、京都目前の関所を破ってるように見えたせいで
「なんか、時系列おかしくないか?」と思った分だけ
感情移入しそびれたけれど、場面としては良かった。

とにかく、終わりじゃない気がした。
確かに近藤勇の人生はここで終わるけれど、
土方たちの人生も、もうすぐ終わると知っているけれど、
でも、こういう生き方自体は終わるものじゃないんだと、
勇の最期を見ながら柄にもなく熱くなっていた。
連続ドラマ12回が見続けられない私が、
時代劇なんて一度も見たことがない私が、
一年間、ずっと見続けただけのことはあったと思う。
チクショー、良かったよ。DVD買わなきゃ。


2004年12月10日(金) 『ロミオとジュリエット』遅刻者感想

遅刻しました。40分も。
ほんの2日前「コクーン行っちゃいそうだよねー」って
笑って言ってたのに、自信を持ってコクーン行きました。
しかも、残業入ってしまってギリギリの到着予定。
自分は必死で走ってるのに周りが悠長に歩いてて、
なんでだろうと思いながら劇場前に駆け込んだら、
30分後に開演の野田地図のポスターがあって。

泣きそうになりながら今来た道を戻ったものの、
坂を上りきるだけで体力使い果たしていたもので、
途中からヘロヘロヘロと人を避ける気力も果て、
歩いて移動、40分後のバルコニーの場面から観劇。
だからきっと、感想は公平じゃないと思うので。
もう一度観る予定だから、その時までは簡単感想。


『ロミオとジュリエット』

<場所>日生劇場C列26番
<演出>蜷川幸雄
<出演>
ロミオ:藤原竜也、ジュリエット:鈴木杏
マキューシオ:高橋洋、ティボルト:横田栄司
僧ロレンス:瑳川哲朗、乳母:梅沢昌代
キャピュレット夫妻:壤晴彦、立石凉子
モンタギュー夫妻:妹尾正文、スズキマリ
パリス:月川勇気、パリス小姓:マメ山田、
大公:清家栄一 ほか


入ってすぐに目に入ったのは、そびえ立つ壁。
舞台左右と奥に、モノクロの人の写真が貼られた壁。
舞台自体には何も置かれていない真っ平らな状態。
100人前後あるかという馬鹿でかい写真が不気味すぎて
気圧され気味になるけれど、聞こえてくるのは甘い声。
人もいないのにどこから?と思えば、壁の遥か遥か上、
7〜8mもあろうかという壁の上にある狭い通路で、
ロミオがジュリエットに甘い言葉を囁いているところで。

3列目センターですからね、人の顔だらけの壁に
圧迫されまくりながら、数m上を見上げるわけですよ。
正面下から見ると、通路はないかのように見えるくらいの
作りなので、今にも落ちそうでハラハラするし、とにかく怖い。
多分、2人の危うさでも象徴したいのかもと思うけれど、
それ以前に首も痛くなるし、見始めて数分で既に、
「にーなーがーわーーーー!」という、ちょい怒りモード。

舞台自体もまあ、面白かった・・・のかな?
藤原ロミオは、ちっとも恋してない感じはダメダメだけど、
マキューシオたちと騒いだり、恋したんだー!って、
ロレンス神父に語ったりする浮かれ具合は可愛らしいし。
つい、同じシェイクスピアということで『ハムレット』モードの
藤原君を期待して行ってしまったけれど、どちらかというと、
初期の総司に近い明るい無邪気さがいいなぁという感じ。
後からインタビューとか読んだら、蜷川さんに言われたのが
「ハムレットがエベレストならロミジュリは高尾山」だそうで、
ああ、そんな感じかもと思える、伸び伸びした印象があって。
自分を追い詰めて追い詰めた天才的演技を期待すると、
ちょっと期待外れだけど、こういう自然体もいいかなと思える。

藤原君に関しては、そういえばロミジュリは、
シェイクスピア4大悲劇にも入ってないし、そうそう深刻に
する必要もない舞台なのかもなーと思い変えて、自分で
「気楽に観ようや」モードに切り替えてしまえば平気だけど、
杏ジュリエットは、それでもちょっと厳しかったかなと思う。
泣いてても笑ってても同じトーンで、全部笑ってるような
一本調子なんだもん。台詞に思い切り振り回されてるし。
他の役者さんも決してこなれていた印象じゃなかったけれど、
ジュリエットは独り長台詞が多いだけに、ダメが目立つ。

藤原ロミオと逆に、恋してる雰囲気は出ているから、
彼と一緒の場面はいいんだけど、独りだとどうもねぇ・・・。
ただ、やっぱり、しっかりしている役柄だと上手なようで、
乳母やに裏切られて「パリス様と結婚なさい」と言われてから、
いざとなれば死をも辞さないと決意して神父様のところへ
向かう場面辺りからの強さは、とても魅力的に感じられた。
実は舞台そのものとして、うん面白いと思ったのは、そこから
ロミオが死んでしまう辺りまで(除くパリス)だけだったかも。
パリスは、どう見ても宝塚男役調の一本調子が受け付けず。

いいなと思ったのは、ティボルト、マキューシオ、神父様。
だから、前半の私が観そびれた辺りは面白かったのかも。
そこでの、仲間たちとじゃれあっているロミオの姿とかを
堪能できると、感想も変わってきたのかなという気も。
ただ全体的に、長台詞で舌が回らなくなる人も多いし、
台詞に言葉の意味を載せられていないし、とにかくまだ
シェイクスピア台詞に振り回されている役者ばかりの印象。
その分、馬鹿でかい壁とか、客席通路大好きな演出とか、
そういう蜷川度ばかりが悪目立ちしたという感想でした。
あくまで、大遅刻者の感想ですが。


2004年12月09日(木) レミコンin川崎初日。

とても時間がないので、思いつくことだけ感想です。
あと関係ないけど『ガラスの仮面』新刊出るそうですね。
なんと6年ぶり!見かけたら思わず買ってしまうかも(^^;


『レ・ミゼラブルinコンサート』

<場所>ミューザ川崎C5-41番
<主な出演>
別所哲也・岡幸二郎・坂本真綾・マルシア・河野由佳
戸井勝海・駒田一・瀬戸内美八・坂本健児・藤井ゆりあ

とても良かったです。やっぱり、
別所-岡というのは、互いに組み合わせとして最高かも。
別所バルの付点の多い拘りの歌い方は苦手ですが、
あくまでも静かに美しい岡ジャベと組むと引き立つ。
岡ジャベの方も、動きの多い熱さと組み合わさると、
その揺るがなさが引き立ち、バリケードから♪自殺へと
向かう、微かで かつ重大な迷いが際立って見えてくる。
声質も違うから、ハモっても双方の思いが聞こえるし、
うーん、レミゼを観た気がするぞ、この組み合わせ。

歌に関しては、ホールも良かったと思う。
まだ出来て1年というきれいなホールだったんだけど、
いかにもクラシック用という感じの音響重視ホールで、
2列目上手端なんてところで聴いているのに、
音のバランスが、近くの人も遠くの人も良い感じ。
坂健の爆裂歌も、ド大きいなりに聴きやすく柔らかく、
真綾ちゃんのか細い声も、聴いていてストレスに
ならない程度にしっかり歌詞が聞こえてくる大きさに。
多分、PAさんがどうというレベルじゃないと思う。
ものすごい変な形だけど、ホール様々。

ただ、クラシック専用というだけに、
舞台への出入り口が舞台前方左右限定なので、
何をどう足掻いても、舞台には使えないことは確か。
役者さんの出入りも不便そうで、一番悲しかったのは、
♪カフェソングで、アンジョがセンターに来れなかったこと。
下手側の扉から出てきたのはいいけれど、その後、
センターに行こうとすると座っている役者陣の
前を通るしか道がないので、下手にそのまま待機。
♪カフェソング終了後、こっそり下手に はけただけ。
さすがに、そりゃないだろぉぉ(泣)と、ちょっと悲しく。

ホールの形態上の問題でもう一つ大きかったのは、
背景のライティング効果が全く使えないこと。
でも実は、それほど大きな問題には思わなかった。
♪スターズで、星空が映らないのは寂しかったけど、
今日の岡ジャベなら、そんなものに頼らなくたって、
しっかり、星空が感じられましたから、十分だし。

あと、川崎で初めて出会ったのはコーラス隊。
開演前に舞台上方の客席にぞろぞろと80人前後の
女性(だけ!)が入ってきて座ったのですが、
ずーーっと座っているだけで一向に歌う気配はなし。
結局、♪ワンデイモアと最後の♪民衆の歌だけかな?
しかも、アンサンブル自体がコンサート用に倍人数で、
音響のいいコンサートホールとあって、既に音楽的には
満足しているところに女声だけ混じってもなーって感じ。
拒否反応はなかったけれど、だから?って感じでした。
頑張ってくださってたのに、ごめんなさい。


2004年12月07日(火) 新感線☆RX『SHIROH』初日

<場所>帝国劇場H-21
<時間>18:30〜、1幕80分、休憩25分、2幕75分(ぐらい?)
<作>中島かずき、<演出>いのうえ
<主な出演>
  シロー:中川晃教、益田四郎時貞:上川隆也
  お密:秋山菜津子、山田寿庵:高橋由美子

  松平伊豆守信綱:江守徹、お紅:高田聖子
  柳生十兵衛:橋本じゅん
  津屋崎主水:池田成志、三宅蔵人:粟根まこと
  板倉重昌:吉野圭吾、松倉勝家:右近健一

  益田甚兵衛:植本潤、レシーナお福:杏子
  リオ:大塚ちひろ、渡辺小左衛門:河野まこと
  ゼンザ:泉見洋平、マツ:山本カナコ
  ソーイ:中谷さとみ、セン:保坂エマ


<感想>
楽しかったです。全体的には。
あっきーの歌には本当に人を動かす力がありそうで、
「神子」という言葉がそのまますんなり納得できるし、
上川さんも、自分には力があると自負して育ってきた
たたずまいの清さと感じられる動きが美しい。
歌も、もっとどうしようもないと思っていたけれど、
ただ「歌が上手」と言われる人に不足しがちな、
歌詞の意味を伝えることが十二分にできている歌で、
技に欠ける点すら、「失ってしまった力」という役に
似合っているかもと感じさせるほど説得力があった。
主役2人には、ほとんど文句なし。

そして、何より良かったのが秋山さん。
パワフルでかつ感情のこもった歌声と確かな演技。
彼女が主役ですか?というぐらい出番も多いけれど、
それが、しっかりと舞台を締めてくれていた。
由美子ちゃんの芯が通って透明感のある演技も、
寿庵にピタリとはまって、切ない気分にさせられるし、
本当に核になる役者陣がしっかりしていて良かった。

この4人が話の中心を背負っていくから、
全体としてはきちんと出来上がって楽しめる。
多用される映像を見るかぎりでは、どうもそれでは
いけないのかもと思いながらも、シローの歌声に
とにかく心動かされてガンガンに盛り上がってみたり、
そんな力ある彼が横にいることで苦しむ四郎や、
またそんな彼を見つめる寿庵に感情移入したり、
自分の本当の気持ちに自信を失いかけながらも、
信じきるという選択をする お蜜に共感したり。

だから、いいと思うんです、初演初日にしてはすごく。
気持ちよく歌うだけで演技しないから邪魔な杏子とか、
許容範囲を超えて下手なので、歌うたびに感情が
途切れさせられてしまう江守さん、雰囲気はいいのに、
高音が不安定で素に戻らされてしまう大塚さん辺りも、
日本のミュージカルでは珍しくないと諦めもつく。
(いや、江守さんに歌わせる必要はないと思いますが)
でもね、台本的にバランス崩してる登場人物多すぎ。

要は、新感線の団員の使い方なんですけどね、問題は。
一番被害をこうむったのは、贔屓目なしに橋本じゅんさん。
じゅんさんを観に行って、こんな悲しい思いをするなんて。
舞台バランス的には、いてもいなくてもいいを超えてる役。
話の流れ的にはアンサンブルその1でも構わないのに、
ヘタにピンで重要人物っぽく出てくるから何かしなきゃで、
でも、何も意味を与えられていない「その他大勢」だから、
何かすればするほどウザくなるだけ。本人が頑張れば
頑張るほど邪魔になるなんて、最悪の位置(大泣)

成志さんや粟根さんは、ピンで出てこなかったから
そこまで最悪ではなく、何とかアンサンブルに紛れて
「勿体ない使い方だね」で済ませられる程度だったけど、
それにしても、歌の下手さや声の通りの悪さ、動きの雑さ
などが、帝劇の舞台で観ると、悪目立ちしてしまいがち。
演出的には、河野さんとか泉見君程度の目立ち方で
十分だったと思うんですけど、柳生十兵衛って。

「新感線in帝劇」ではなく、「中島&いのうえin帝劇」では
いけなかったのかと、話を聞いた当初からの不安が
的中してしまった感じで、ものすごく悲しかったです。
幸いだったのは、その、ものすごく大きな悲しみよりも、
楽しさの方がほんの少し上回ったってことなのですが。
「全体的には」良かった。あっきーファンや、圭吾君好き、
由美子ちゃんファンとしての私は、とても満足しました。
ただただ、せめて「勿体ない使い方してくれてからに」と
恨む程度の使い方をしてほしかったと、じゅんさんファン
としての私が納得できなくて、ウルウル泣いています。
これ、公演中に変わってきてくれる・・・よねぇ?(泣)

<追記>
方々の感想を読むにつけて どうしても気になって、
翌日、『SHIROH』原作脚本なるものを買ってきました。
脚本の最後、第13景。読んで泣きそうになりました。
この場面があれば、柳生十兵衛が人間になる余地がある。
これでも観終わってつまらない役だったと思うようなら、
それは演じ手の問題。主水や蔵人にも少し存在意味を
持たせるような台詞が書かれていて、とても嬉しくて。

ただ、全体的なバランスを考えると、
この場面を生き返らせて、重要人物をこれ以上増やすより、
人物自体をカットしてしまった方が、いい舞台になると思う。
何より、人物説明が長すぎて1幕が相当冗長なのだから。
帝劇は商業演劇の場であり、ある程度のスターがいて、
その周りを囲む人々がいるという演劇を上演する場所。
そこで、たくさんの小さな星たちのキャラクター渦巻くことが
楽しいような新感線ノリを持ち込むのは難しい気がする。

中島脚本版は、「あっきーin新感線」として観たかった。
いのうえ演出版は、「いのうえ&中島in帝劇」として、
劇団員抜きで観たかった。やはりそれが、私の感想です。

<追々記>
私、ストーリーについては ほとんど語ってないかも。
まだ、それ以前のことばかりが気になる状態だったから。
要はやっぱり、ああ初日だったんだなぁという事かな。
でも、ジェノサイド自体よりはその先を語っているからか、
心配していたほどド暗い印象はなかったと思います。
ただねー、その視点は寿庵がやってくれてるんだから、
現代の映像をガンガン流す演出はどうなのかなぁ・・・。


2004年12月03日(金) レミコンin千葉市民会館

よく働く戸井勝海、10日間で3演目目です。
11/23サイゴン楽、12/1ラヴ・レターズ、12/3レミコン。
いくらラヴ・レターズはほぼ稽古のない舞台と言っても、
いいんかい(^^;という気は、ちょっとしなくもない。
まぁそんなこと言ったら、有起哉くんなんて、
12/5までリンダリンダで翌日ラヴ・レターズだけど。
年末は、観る方も大変だけど演る方はホントに大変。
観てるだけで疲れてるわけにはいかないと、
片道1時間半以上、終電不安な劇場に行ってきました。


『レ・ミゼラブルinコンサート』

<場所>千葉市民会館大ホール1列12番
<時間>19時開演、21時40分ごろ終演
<主な出演>
 今井清隆、岡幸二郎、新妻聖子、井料瑠美、
 剱持たまき、戸井勝海、駒田一、峰さを理、岸祐二

一応、目的は複数あったのですが。
5か月ぶりの駒田さんに、4年ぶりの戸井マリウス、
お初の岸アンジョ。そのためにやって来た1時間半。
けれど、最前列下手、マリウスど正面席で観ていると、
アンジョ席は、大きなスピーカーの陰になる闇の中。
自然、視線はテナとマリウスの往復。そして、
その途中に存在するのは、白皙の美貌、岡様・・・。

いや、本っっっっっっっ当に、きれいだったんです。
「大理石のような」というのは、きっとこんな感じ。
今まで「岡さんってきれいだよね」と言われても、
「へえーそう、かもね」と答えていたはずの私が、
どうしても数十秒目を留めてしまう美しさでした。
今日の今井バルは、エコーは ものすごかったけれど、
本人の歌い上げは少なめで いつもより舞台だったのに、
中央で展開されるそんなストーリーを無視して、とにかく
岡さんだかジャベだか分からないものに見惚れてた。
私はレミを観に来たはずなのに・・・(泣)

ただ、「岡さん」を観ていたわけではないんです。
あくまでも居住まい正しく美しい ♪自殺 でも、
もがき苦しむ感情は感じ取りながら見惚れていたし。
ジャベールだとは、全く感じなかったけれど、
ある何かの存在だと感じていたのは確かで・・・、
って、いや、きれいだから見惚れてただけだけど。
何で今日は、あれほど美しく見えたのかなぁ・・・。
隣近所の岡ファンもそこまでは感じてなかったのに。
変だ、私。

そんな悩める私にレミゼを与えてくれてたのが、
4年休んで ますますその魅力を深めた戸井マリウス。
ABCカフェでこそ、初恋の青くさい燃え上がり加減が
全然感じられないことに不満を抱かせられましたが、
いつもの「女性といる戸井さんは3割増いい男」が、
今日は7割増ぐらい。剱持コゼとの相性はブラボー!

新妻さんが相手だと、「相手役との間で細やかに
感情表現を紡いでいきます」系の戸井さん演技が、
彼女の「感情は客に向けて発します」系の演技と
どうにも全く噛み合ってない感じなんですよね。
♪恵みの雨とか、戸井さんの演技が一方通行で寂しい。
それでも勿論、情の深さ優しさ全開マリウスの姿に、
つい惚れてしまって離れられなくなるエポの気持ちも
存分に理解させられ、涙しかけてしまったのですが、
剱持さんが相手だと、互いの良さが倍増という感じ。

最後の♪民衆の歌で、コゼをしっかり抱きしめる姿などは、
互いに心から大切にしあっている思いだけで泣けそうでした。
バルジャンから注がれた愛(今日はあまり感じなかったけど)
を受け継いで生きていく若い2人が、すごく感じられて、
「そうなの!レミって、この、愛情の連鎖と広がりこそが
泣けるのよー!」と、数年ぶりにエンディングでウルウル。
滝パパ、戸井マリ、安達コゼがMyベストだったけれど、
たまコゼ相当いい感じ。後はパパの事も もう少し愛してくれ。

同じく きっちりレミゼだったのが駒テナ。
何故にこんなに安定してるんだか、文句なしパーフェクト。
テナルディエとしての生き方がはっきりしているから、
気のいい宿屋の親父でも死体を漁る奴でも、何をやっても
その人生を見届ける者として、納得して観ていられる。
宿屋でも、客の一人として彼を見てしまっているから、
店の親父が客を楽しませようとするパフォーマンスで、
素直にそのまま、楽しませてもらっちゃえるんですね。

そして、すっかり そんなつもりで楽しんでいた私は、
通路際の席だったというのに、いきなり舞台から
飛び降りてきた駒テナのタイミングを計りかねて、
ハイタッチしてもらいそびれてしまいました・・・(泣)
飛び降りてくるタイミングなんて、前回のレミコンで
知ってたはずなのに、意外な行動に思えたんだもん・・・。
いや、席に着いた時点で目の前に階段がなかったから、
今日は降りてこないかもと思ったせいもあるけれど。
せっかく友人が席を替わってくれたのに一生の不覚。

最後に、もう1人の目当てだった岸アンジョ。
ひと言で言ってしまえば、「かわいかった」(笑)
一緒に行った岸ファン命名は「アライグマアンジョ」。
いやもう、そんな感じの、にぱ〜!笑顔がまぶしい、
なーんも思想なんて考えてない、戦隊ものレッドで。

♪「今が決断をする時だ。生きる権利、それとも
そのままか。命の価値考えたか」辺りも嘘くせー!
誰に考えてもらった台詞?と訊いてあげたくなる感じ。
戸井マリウスが思慮深く誠実そうな青年なもんだから、
幕間に出た、アンジョとマリウス交換してみたら?案を
速攻で否定することができなかったぐらいだし。

声はいいんだけどねぇ。パーンと伸びる良い声で、
ヒーローらしくなら、悩む歌声も十分に演技できてるし。
でも、よほど賢そうなコンブフェールがいてくれないと、
ちゃんと革命を語っている気がちっともしないのが難。
嫌いじゃないけどね。嫌いじゃないよ。でもね、う〜ん(^^;


2004年12月01日(水) 『ラヴ・レターズ』

変な感想だということは分かっているけれど、
終わって最後、挨拶のために2人が立ち上がった時、
トゥイに感じたのと同じことを思いました。
つまり「今のって戸井さんじゃなかったんだ」って。
「そうか、戸井さんってホントはこういう人よね」って。
さっきまで椅子に座って手紙を読んでいた人は、
確かに「アンディ」って呼ばれていたし、戸井勝海の
人生じゃないことはどう考えても分かるんだけれど、
つい、目の前にいる人物本人の話なんだと信じて
話を観続けてしまうくらい、それぐらい、
舞台上にいる人が本当の人間でした。

作り物や演技のアンディじゃなくて、血肉のある人。
目の前にいる友達が話してるのを聞いているようで、
彼の、ある意味ひどい、矛盾もしているような言動が、
そのまま「彼」だとして理解されてきたものだから、
観終わって感じたのは、「あなたと数十年すごせて
本当に良かった。」という思いだけでした。
決して、メリッサに共感していたわけじゃないけれど。
一番近いのは、メリッサの母ぐらいの距離感かなぁ?

何しろ、あんまりリアルなので、
「アンディ」という人物の是非を語ったり、
演技について云々したりということができません。
ただあったのは本当に、誰か(もちろんアンディですが)と
共に、2時間で数十年過ごしてしまった感覚だけでした。
あまりのことに、終わってから出会った社長にも、
「良かったです」しか言えなくて、すごく残念。
これが、戸井さんがサイゴン終了後に書いていた、
今回のサイゴンで演技が変わりかけたということ?
どういう意味を持っているのか分からないけれど、
何かすごいことが起きている気だけはしています。



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