コトバアソビ

2004年10月24日(日) 同じお空の下で

どうしてこんなに綺麗なのかな


同じお空の下で

のんびりと陽を浴びている


同じお空の下で

寂しくて怖くて悲しんでる


同じお空の下で

新しい存在に喜んでる


同じお空の下で

自分と戦ってる


同じお空の下なのに

色々あって

同じお空は

全然同じじゃないお空


だからこそ

同じお空の下で

みんなが同じになれるように

みんなが幸せであるように

同じお空の下で

お願いしよう



2004年10月19日(火) 自分ルール

逃げてしまいたいと想う

気持ちと裏腹に表情を作る

目の前の笑顔が曇らないように

努力をして

自分という人を裏切った


暗闇に溶けて

自分を捨ててしまいたかった


目の前の表情は 優しい

それだけに痛かった


普通なら
素敵な言葉のはずだが

今 目の前の宝石に言うには
どうしても醜い言葉に思えたから

心にしまっておこう

塗りつぶしてしまおう

と言い聞かせた


それは この状況を保つ為の

彼女が宝石である為の

自分ルール



2004年10月17日(日) 強い人

強い人になりたいと思った

思うだけで

どうしたらいいか解らないから

外に出た


走ってみた

空を見た

樹に触れた

風に吹かれた

大声で叫んだ


寝転がった

鳥が踊ってる

太陽が真上で笑ってる

雲がマイペースに動く


目を閉じた

土の匂い

草の匂い

動物たちの話し声

人々が営む音


ゆっくり流れるけど

大きなとっても大きな時間


身体いっぱいで呼吸をする


そっか 強い人は

一人でない人だ



2004年10月14日(木) 思い出の彼女

私にとっては 思い出だった

彼女は とても純粋だった

この世は きっと彼女の世界だったのだろう

自分が一番の幸せ者であり

世界中が自分なのだろう


小箱を開けた私に

彼女は問う

『今 幸せ?』

私は 笑い飛ばす

それしか出来ないから

誰よりも大きな声で笑い飛ばす


彼女は

解らないとでも言うような顔で

私を覗き込む


その意味が解るようになるのは

彼女が小箱を開ける時



2004年10月11日(月) あの子

考えることに疲れ切ったから

いっそのこと死んでしまいたいと

思った僕


生きたいと願ったあの子は

僕のことをどう思うのだろう


憎むだろうか

羨むだろうか

代わってくれと願うだろうか


それとも

もっと考えろと

想うのだろうか



2004年10月07日(木) 繋がる糸

小指で結んだのは

赤い糸だったらよかったのに


そんな美しい色が

編み出せなかったみたいで

切ってしまいたいと

解いてしまいたいと

願えば願うほど

強く太くなっていく


深みを増していく糸は

居なくなってしまったあなたの指に

繋がっている


固く結んだのは

一体誰の為?



2004年10月03日(日) 君の靴

君は 旅だった
誰も居ない世界に生こうと

何も言わずに・・・


たった一人で歩いていた君

何も知らなかった自分


やるせなくて

後から知って

自分がバカだったって思い知った


ホントに友達だったのかな?

君にとって友達だったのかな?

もしかして
片想いだっただけ?


靴を履いて歩いた君

泣いていただろう

靴になれば一緒に歩いて

一緒に泣けたかも知れないね


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