蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2010年04月08日(木) 別れ

午前6時37分、父、永眠。

もっと生きると思っていたのに。私は結局やさしくてつよい人になれなかった。


2010年04月02日(金) やさしくてつよい人になるまで

身体的精神的疲れピーク。今まででいちばん疲れている。いろいろあり過ぎて頭の中が整理できない。考えがまとまらない。いま考えておかなければならない大切なことがたくさんあるはずなのに。

父はもとより、めちゃくちゃ忙しくて疲れているはずの妹や、自分も病気でただでさえつらい母を支えるため、これ以上壊さないために、しっかり立ってなければいけないのに、この頃は他人を支えるどころか自分のコントロールすらできない。

すぐ泣く。怒る。イライラが消えない。動作が荒い。穏やかに接したいと思って実家へ行っても、それが一日と持たない。父と言い合いになる(とは言っても、父はしゃべれないので、私が一方的にまくし立てたあと、いったん落ち着いてから父の文字盤の文字を拾う)。

父の呼吸の苦しさや体の痛みそのものを代わることはできないけれど、私は私なりに父の病気について悩んで苦しんで、父が寝ているとき以外は10分とすき間のない介護でくたくたに疲れて、そうやって一緒に分かち合っているつもりでやってきたけれど、父にはそうは映っていなかったようだ。

父は、誰も自分の苦しみをわかってくれない、くやしい、早く死ねという感じ、と文字盤を指した。

悲しかった。父からそう思われていたことも、父にそう思わせていたことも。ほんの数か月前には看護師さんに、家族には100%感謝しかない、と言っていたのに。でもそれも、看護師さんの手前、そう言ってくれただけかもしれない。もう本当のことがわからない。

もっとつよくなりたい。疲れていても、自分の意に添わなくても、やさしくできる人になりたい。


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