蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2010年03月13日(土) はじける春

4日前の火曜日の夜、猛烈な風と雪にいつ東海道線が止まるかしれないとハラハラしながら実家へ来たのに、今日はうってかわって暖かく、着てきたコートもニットのタートルネックもまとわりつくように暑い。

妹と交代して東京へ戻る。外に出れば花も木も草も、ぼうぼう吹く春のなまぬるい風がうれしくて、くすくす笑いが止まらないかのように全身で揺れている。あちこちでつぼみがボンとはじける音が聞こえてきそうだ。

窓のむこう、木蓮、梅、梅、梅、菜の花。かすんだ空に白い雲。もっと遠くに飛行機雲。こだまはもうすぐ品川駅に着く。


2010年03月09日(火) 備えよ常に

ぼんぼん月日が過ぎる。2月は短いし3月はあわただしい。書きたくても書けないことが多く、ずっと時間がたってから読みかえすことを考えれば書いておいたほうがいいことはわかっていても、気分が乗らず、どう書いていいかもわからず、書く気になれない。

まあでも、楽しいことがないわけでもなくて、先月は相方からデジタル一眼レフカメラを夫婦割引の2万円で譲ってもらった。本体とたくさんの替えレンズやレンズにつけるフィルター、ストラップ、カメラバッグなど今まで相方が買い集めたものほとんどだ。中古とはいえこれ全部で2万円はお得だと思う。そして相方はその2万円を足しにして新しいデジタル一眼を買うらしい。あれにしようかこれにしようか、ずっとずっと悩んで、楽しい悩みは尽きなくて、でもやっと決めたと宣言していた。

私はまだカメラのことはあまりよくわからない。わからなくても使えるのがデジタル一眼のいいところだ。全部オートで撮りたいものをバシバシ撮る。細かいことは使っていればそのうち覚える。いつも見る何気ない風景をどうやって切り取るか、あるいはキラッとした瞬間に出会うか、目下の楽しみはそこにある。野良猫なんか最高である。

この頃は荷物か重くても、カメラをぶら下げて出かけるようにしている。カメラを持っていないときに限って、撮りたいものに出くわすことたびたび。だから、備えよ常に。


2010年03月01日(月) 読んだ本≪2010年3月≫

吉田篤弘『つむじ風食堂の夜』(図書館)
一行感想:始めから終わりまで、月明かりがやさしく照らしているような話だった。



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