蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2007年11月25日(日) なかなかお目にかかれない

午後、相方と自転車。目的地をひとまず成城にして、ひたすら南下する。途中、住宅街で野菜の無人販売を発見。玄関先にテーブルを出し、大根、キャベツなどがごろごろと並んでいる。段ボールの値札、大根150円、キズあり100円、キャベツ100円、キズあり50円。お金はポストへ。葉っぱも全部ついたままの大きな大きな大根を買う。150円を郵便受けへチャリンと入れる。サイクリングはまだ始まったばかりだし、と少し迷ったが一番太くて、つやつやで、葉っぱもたくさんついているのを選ぶ。葉付き大根は貴重なのだ。スーパーではなかなかお目にかかれない。これなら大好きな大根葉のふりかけが作れる。背中に担ぐため、葉と根の間をべきっと折ると、そのみずみずしいこと。これもテーブルに用意されていたビニール袋を頂戴して野菜の汁がこぼれないようにくるんでリュックにしまう。なんとか入った。

ずしりと重いリュックを背負い、サイクリング続行。用事はないが、とにかく成城方面へ。駅手前で、図書館を見つける。せっかくだから利用者登録をしていく。今度の家はどこの図書館からも中途半端に離れていて、徒歩で行ける図書館がない。自分の住んでいる区も、隣の区も、隣の市も、行くなら自転車か電車。あまり本を買って増やしたくない私の読書生活に図書館はかかせないけれど、いまいち土地勘がなく不慣れなせいか、何となく足が遠のいて利用者登録すらまだだった。カードを作ってインタ―ネット予約でもすれば、少しは通うようになるかもしれない。私が図書館にいる間、外で待っていた相方は、自転車でその辺を回っていたらしく、木梨サイクルに行ってきた、と言って自転車置き場で合流する。

日が傾いてきたので帰る。気持ちよく川沿いを進むと、西へ行き過ぎてしまい、修正しながらなんとか帰宅。夢中で自転車に乗っていたせいか、背中の大根はあまり重いと思わなかった。

細かく切った大根の葉っぱ(茎の部分から葉の小さな部分まで)とちりめんじゃこをよく炒めて、しょうゆとみりんで濃いめに味付けしてふりかけに。あと、大根と油揚げのお味噌汁。自然な甘みのある、おいしい大根だ。


2007年11月19日(月) 富士山レポート

今朝の富士山はそれはそれは美しかった。午前6時過ぎ、まだ辺りはぼんやりと薄暗い中、彼方の富士山だけが朝日を受けてピンク色に輝いている。昨夜からの強風で空気が澄んでいるせいか、いつもよりぐっと近くに、どーんと大きく迫って見える。顔を洗って化粧をして戻ってくると、もう普段通りの、青と白の富士山になっていた。

北風がびゅうびゅう吹く中、マスクをして、マフラーもぐるぐる巻きにして向かい風に負けじと駅まで歩く。髪が風に巻き上げられて頭皮が寒い。一気に冬になった。

乾燥して、右手中指の爪が欠ける。土日にまとめて家事をすると月曜日の手荒れがひどい。爪が少し伸びていたのもいけない。夜寝る前にハンドクリームを塗っても、それっぽっちじゃだめみたいだ。

週間天気予報、水曜日から先はハンで押したように「晴れときどき曇り」が続く。


2007年11月18日(日) たとえばこんな日曜日

相方は朝から和室の片付けをどんどんやる。ベッドが届いたせいで、あふれ出た物が今度は和室を占領しているのだ。その間、私は浴室と洗面所のカビとり。洗濯物を干す時間がなく、相方に頼んで出かける。

髪を少し切ってカラーリング。色は美容師さんおすすめ、新色のイエローマットを濃いめにいれる。8月からずっと放っておいた髪もようやく落ち着く。カラーリングを洗い流したあと、頭、首、肩、背中をマッサージしてもらう。ごりごりに凝っている。ゆっくりと髪を整えに来られなかった4ヶ月の話をし、私の背中のばりばり加減から何かを感じてくれたらしく、いつもより念入りに揉みほぐしてくれる。ありがとうTさん。考えてみれば、美容師さんとはかれこれ11年の付き合いだ。

相方と自転車で、回り道をしながら遠くのスーパーへ買い物に。ここは安さと品揃えが抜群。遠くて週末しか来られないと思うと、ついあれもこれもと買ってしまう。肉と魚は小分けにして冷凍する。それにしても肉をたくさん買った。これで2週間以上いける。

晩ご飯はすき焼き。えのきを入れ過ぎる。家じゅうがすき焼きの匂いになったので、窓を全開にして、ついでに朝かけ忘れた掃除機をかける。

夜、実家に電話。電話口の母はまあまあ調子がよさそう。少なくともさっき妹から聞いたのよりはまし。でも母は寒くなると途端に元気がなくなるので用心に越したことはない。

東京ほかで、木枯らし1号。


2007年11月14日(水) 再び富士山

週明けからくっきりとした秋晴れが続く。月曜日と火曜日は6時半頃、朝もやがとれてくると遠くに富士山が見えた。前よりも雪をかぶって下の方まで白くなっている。今朝は富士山のある辺りがぼんやりとしていて、あるような、ないような。

仕事のある日はほとんど一日中、建物の中にいるので、どんなに天気が良くてもその恩恵にあずかることはなく、ああもったいない、もったいない、と言っても仕様のないことながら毎日のように嘆く。それでもキラキラとまぶしく晴れた冬の朝、相方と駅まで急ぎ足で歩くのはそれはそれで気持ちのいいことだ。途中、鳥や猫を見かければ、少しゆっくりになったりもする。よく見るのはスズメ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、キジバト、カラス。あとは月極駐車場のさび猫(全身さびた鉄のような毛色をしている)。

寒くなってきたらチョコレートがとにかくおいしい。妹はお菓子関係の仕事をしていて、季節ごとに箱いっぱいのお菓子を送ってきてくれる。秋から冬にかけては新作チョコレートがたくさんあって、毎晩、食べても食べてもまだなくならない。贅沢な悩みだ。


2007年11月10日(土) 父母妹来る

朝から雨。すごく寒い。エアコンと床暖房をはじめてダブル使い。実家から父と母が妹の運転する車に乗って遊びに来る。途中2ヶ所で事故があり遅くなるかもとメール。それならば、とのんびり掃除機をかけ、マットレスを重ねて簡易ソファを作り、トイレと洗面所を磨く。買い物に行き昼食の用意をしようとすると、もう近くまで来ているとメール。思ったより早かった。マンションの外で待つ。

父は出発直前にくしゃみを2発したらギックリ腰になったとかで、両脇を抱えられ歩く。しかもギックリ腰になったと言ったらまた行くとか行かないとか大騒ぎになるので着くまで母と妹には黙っていたらしい。呆れるというかなんというか。でも騒ぎになるのはわかる気がする。

おみやげにあじとかますの干物、ネット入りのみかんを2袋もらう。家の中を説明しつつ、そばを5人前ゆでる。海老のかき揚げ、三つ葉、とろろ、温泉卵を用意し、めいめい好きなようにかけそばにのせて食べる。あとは鶏の唐揚げ。準備が楽なのに、いろどりもきれいで食べごたえもあり、これはうまくいった。食後はコーヒーゼリー、マンゴープリン、プチシューを出して、食べながらだらだらとしゃべる。

母は自動洗浄のトイレにきゃあきゃあ感激する。部屋は想像していたより広いし、周りも静かでいいね、という。妹はいつの間にか簡易ソファに突っ伏して寝る。妹はひとの家に行くといつも寝る。

3時前、帰る。車まで送る。雨は上がったが寒い。まるで12月とか、年末とか、そんな頃の寒さだ。帰りは1時間半くらいで着いたと電話あり。案外と近いのかもしれない。

夜はもらったかます、お昼のそばの残り、さつまいものバター焼き、オクラ、玄米。


2007年11月06日(火) 富士山

転居から早1ヶ月。ここひと月はとにかくいろんな物を処分した。かさを減らすことに専念し、洋服や小物など片っぱしから「いる・いらない」「燃える・燃えない・資源」に分別しては捨て、捨てるのに忍びないものはバザーに出す。物が減るにつれて生活の純度が増していく気がしてすがすがしい。あふれかえっていた物がひとまず収まり、景色が落ち着くと、引っ越し以来わさわさしていた心もだんだんと落ち着いてくる。

日曜日の夕方、引っ越し屋さんに連絡して、いらなくなった段ボールを引き取りに来てもらった。部屋が一段とすっきりした。段ボールがなくなるまで大きな家具を買うのは後回しにしていたので、ようやく今週末にはベッドを注文できそうだ。これで和室布団生活とも当分お別れ。少し名残惜しい。和室に布団は不思議と落ち着く。前の家でも2階の和室に布団を敷いて寝ていた。まあ、ベッドはベッドで楽なんだけど。

その他、これから買うもの。リビングのラグ、カーテンを留めるフック(2組)、折りたたみの物干し。

朝起きてから夜寝るまでの一連の流れ(特に仕事に行く日の朝!)にも、いつの間にか慣れた。少し遠くなった通勤は、座って本が読めるから思ったほど苦にならない。定期券を買っているので、思い立ったときに吉祥寺へふらふら出かけられるのもいい。それより何より周りの静けさで、休日の昼間に散歩などしていると、ネジが全部はずれて体の内側からほけ〜っとなる。23区内のくせに空が広く見えるのもいい。この前の台風のあとには、ベランダから富士山がくっきり見えた。あれから見えないので、あの日は特別だったのかもしれない。


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