蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2006年08月27日(日) 夏のおわりは秋のはじまり

この夏も名糖ホームランバー(63円)をよく食べた。相方がたくさん買ってきては冷凍庫に常備しているので、つい、もらっていい?と訊いてしまう。これは小さなアイスで、一度に食べきるにはちょうどいい量なのだ。昔、駄菓子屋にあったようないんちきアイスで、箱に入っているわけでもなく、ビニールでパッケージされているわけでもない。簡単に紙でくるんであるだけだ。それを注意深くぺろっとめくって食べる。ホームランバーというだけあって、同点ホーマー(1本当り)から満塁ホーマー(4本当り)まであるらしい。ちなみに同点ホーマーはこれまでに2回出たことがある。それが先日、ついに!・・・逆転ホーマーが出た。今度この棒を持ってコンビニへ行き、アイス2本と交換してもらわなくては。もちろん大人相手でもちゃんと交換してくれる。さすがに交換だけだとちょっと恥ずかしいから、何か他のものも一緒に買うけれど。

めだかの泳ぐ火鉢に、ホテイ草を浮かべている。そのホテイ草に花が咲いた。ホテイ草の花を見るのははじめてで、出勤前のあわただしい中、写真を撮る。薄紫色の小ぶりの花が3つ固まって咲いている。水の上で咲く花にはいつも驚かされる。そこに花があることが不思議でならないのだ。

今年の秋の流行色はグレイらしい。いつも気がつくと選んでしまっている色だ。自分がグレイを好きなんだとわかったのはずいぶん最近になってからだ。白と黒のあいだの、どこでもない色。何とでも合う色。グレイとイエロー、グレイとピンク、グレイとホワイト、グレイとネイビー。ちょっと難しいグレイとグリーン、どこか変てこりんなグレイとブラウン(これはあまりやらない)。


2006年08月24日(木) 秋よ来い

まだまだ蒸し暑いけれど、夕方に吹く風はかすかに冷たさを含んでいる。日が暮れるのも少し早くなった。着実に秋が近づいてきている。

季節の中では秋がいちばん好きだ。寒すぎず暑すぎず、春みたいにそわそわと落ち着かない気分になることもなく、それぞれが慣れ親しんだ場所でゆっくりと時を過ごす。秋が好きなのはたぶん相方も同じだったはずだ。以前にそんな話をしたことがある。なぜ好きなのかは忘れてしまった。

晩ご飯は鮭ときのこの炊きこみご飯。鮭の切り身は軽く焼いたあとで一緒に炊く。こうすれば生臭くならないし、鮭の旨みがご飯にしみわたる。きのこは種類が多いほどおいしいらしい。今回はしめじとえのきでシンプルにした。お米をといでいつもの水加減より少し減らして、酒としょうゆを少し加え、5センチ角くらいのだし昆布も入れる。適当な大きさに裂いたきのこの上に、焼いた鮭をのせて炊飯スタート。炊き上がったら鮭をほぐして混ぜ合わせる。簡単だけどすごくおいしい秋の味。大好きだ。さんまも楽しみ。ああ、食べることばかり。

時折ひんやりした風が通り抜けて、ふと寂しくなるとむくむくと本を読みたい気持ちがわきあがる。本が恋しい。早くそんな時期にならないだろうか。


2006年08月13日(日) 船に乗る

もう夏休み最終日。楽しい日々は猛スピードで過ぎていく。毎日あれこれと予定を詰め込んでは遊び、諸々の用事を済ませ、夕方少し時間が余ると昼寝をした。昨日になって突然ひどいめまいと頭痛がして、仕方がないので一日中寝ていた。昼間も夜も信じられないほど昏々とよく眠った。今朝もまだ少しめまいが残っていて頭がぼんやりするけれど、休みがもったいないので起きている。

休み中は2泊3日で帰省をし、運悪く台風のなか東京湾クルージングへ繰り出し、自転車に乗ってプールへ出かけ、Ann Sallyのインストアミニライブも行った。

そう言えば、実家近くの海でも遊覧船に乗った。数十人乗りのよくある小さな遊覧船だ。港を出て半島の先でUターンして戻ってくる。係留された船が横にぐらぐら揺れる中、酔わないように努めて遠くを見ながら、デッキで出航を待つ。客は私たち家族の他には3組の夫婦だけ。船は沖に出るとぐんぐんスピードを上げ、波をこえるたびに上下に大きく揺れる。デッキにいる私たちは何かにつかまっていないと飛ばされそうだ。大きなエンジン音に声がかき消される。遮る物の何もない景色、海の青さ、空の広さ、太陽の明るさ、今にも帽子をむしり取ろうとする潮風。きれーい!はやーい!こわーい!何の遠慮もなく、お腹の底から叫び笑う。

東京湾クルージングで乗った5階建てのシンフォニーもいいけれど、こんな小さな遊覧船も海が近くに感じられておもしろい。船に乗ると、はやーい!と言うのが私の口癖らしく、小雨の中、シンフォニーの屋上デッキで相方にそのことを指摘される。そうかもしれない。船が海面を滑るように行く様子は、乗ってみると思っていたよりもずっとずっと速く、だからつい、はやーい!と叫んでしまうのだ。

船は楽しい。酔うけれど。船を降りたあとも、まだ何となく地面がゆらゆらと揺れ、安定しない感覚がある。気持ち悪い。でも楽しい船。今度は酔い止めでも飲んでから乗ることにしよう。


2006年08月04日(金) どこへ行こうか何をしようか

金曜日の夕方。ささ、明日から夏休みだ。こうなったら、もうしーらないっと。面倒なことはすべて忘れてしまおう。

3日間帰省する以外、特に外出の予定はない。せっかくの夏休み、何もないのもなんなので、遅ればせながら、どこへ行こうか何をしようか少し考えてみた。思いつくのはプールとか水族館とか「水」に関係するところばかり。そうだ、船に乗る、なんていうのはどうだろう。「東京」「船に乗る」で検索したら出てきた東京湾クルージング。潮風に吹かれて、なんだか気持ちよさそう。今からでも間に合うのだろうか。帰ってきたら相方に相談してみよう。

明日は午前中にガスの点検が来る。今のうちにガスレンジの掃除をしなければ。夏休みと言えども、こういう用事(昼間、家にいなければどうしようもない、とかいう普段働いているこっちにとっては無茶な、融通の利かない物事)を済ませなければならないのだ。夏休み最初の予定がこれ。遊んでばかりでもない。


2006年08月03日(木) まっしろな夏休み

8月も、もう3日目。あれよあれよという間に、またすぐ月末が来てしまうのだろう。子どもたちは夏休みで、そんな彼らを横目に見ながら、通勤する日々だ。

宿題はそっちのけで、遊ぶだけ遊んでくたびれた午後、畳にごろんと寝転がってうとうとする。汗ばんだ素肌が畳にひっつく。首ふり扇風機がのんびりと弱い風を送る。気だるい夏休み。なつかしい。

でも、この頃の子どもは夏休みでも朝早くから塾に行く。塾指定のかばんを背負って走っていくのを見かけると、少しかわいそうな気持ちになる。彼らはまっしろな夏休みを手にしたことがあるのだろうか。何をしてもいい、でももう何もすることがない、時間を持て余して、退屈で頭も体もボーっとしてしまうような、夏休み特有の贅沢なひとときを知っているのだろうか。

夏休みのことを考えていたら、この時期に読みたい本のことを思い出した。私の夏の課題図書、トーベ・ヤンソン『少女ソフィアの夏』だ。また図書館で借りてこよう。いい加減、買ってもいいかもしれないけれど。


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