蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2002年07月28日(日) 冷たいスイカ

朝七時半起床。休みなので目覚ましはかけないでおく。朝ごはんにスイカを食べる。食べていると横でマロが、ちょうだいちょうだいとうるさい。本当は少しくらい分けてやってもいいのだけれど、やったらやったでお腹をこわすので、ここは心を鬼にして一口もやらない。

昼前、みんな出かける。私とマロは家に残る。居間のエアコンを切って、大きく窓を開け、窓際には蚊取り線香をつける。少しくらい暑くても、そとの風の方が気持ちいい。暑がりの父がいると、こんなことはできない。

近藤喜文さんの画文集をとり出してきて、窓枠によりかかって一ページ一ページゆっくり見る。近藤さんは、『耳をすませば』の監督をつとめた方で、スタジオジブリの作品のほか、過去に「ルパン三世」「ど根性ガエル」「赤毛のアン」などの原画を担当してきたアニメーター。知らず知らずのうちに、私たちは彼の絵を目にして育ってきているはずだ。98年、47歳の若さでお亡くなりになった。そのすぐ後に発売されたこの画文集を、私はときどき思い出しては眺めている。子どもを中心としたスケッチが多い。その様子は昭和40年代か50年代のように柔らかく温かく見えるけれど、実は1990年代の東京・吉祥寺、東小金井周辺のものなのだ。見る人が見れば、私たちの生活はこういう風に見えるのだ。そう思うと、なぜか「諦めるのはまだ早い」という気持ちが湧きあがってくる。受け入れる、肯定するということ。心を研ぎ澄ませてものを見るということ。見守るということ。

夕方、庭の花に水をやっていると、ベンジャミンが道路を渡ってとことこやってくる。庭の濡れていないところを探して、ごろんと大の字に寝る。これっぽっちの警戒心もない。野良猫がそれでいいのか。

***
おやつ→宇治金時

毎日のごはんはあまり変わりばえしないので書くのをやめる。これからは、おやつを食べたときだけ書くことにする。甘いものの食べ過ぎに注意。


2002年07月26日(金) もくもく入道雲

朝六時半起床。ひとつ目の目覚ましが鳴ったところで起きる。約五分後に鳴る目覚ましは、鳴る前に止める。だいぶ早起きにも慣れてきたようだ。手早く支度をすませ、いつもより二便早いバスに乗る。

電車の窓から空ばかり見る。ひたすら青い空と元気な入道雲。特に大きな雲のかたまりを見つけると、ラピュタだ、と思う。きっとあの中に隠れていると、いつもそう思う。

朝八時半、早々と教室に到着。講習は九時からなのに、もう十人くらい集まっている。朝ご飯を食べている人、机に突っ伏して寝ている人、予習をしている人、など。見通しのいい席を選び、座る。汗が冷房で冷やされ、寒気がする。ここの冷房は効き過ぎなのだ。一日中、教室に缶詰にされていると、授業が終わる頃には凍っている。外に出ると、あたたかくて気持ちいいと感じるくらいだ。

昼二時半、試験開始。講習五日目にして、もはやテストなのである。問題は記述式一問のみ。それほど難しくもないかわりに、できたという手ごたえもない。この講習は一度テストで失敗すると、あとがない。再試験などの救済措置も何もない。はい、それまでよ。だから、結果を見るまでは落ち着いてなんていられない。

夕方六時帰宅。帰る途中に、図書館に寄って三冊借りる。外が明るいうちに家に帰れるのはうれしい。小学生みたいだ。札幌の友人から手紙が届く。彼女の手紙はいつも分厚い。以前、八十円切手では足りずに戻ってきてしまったの教訓に、念のために五十円切手も貼ってある。今回も便箋十二枚に近況がびっしり。彼女の声を思い出して、ゆっくりじっくり読む。そばで話しを聞いているようだ。

朝 フランスパン三切れ、バター、牛乳、コーヒー。
昼 おにぎり一個(梅)、くるみチーズクリームパン、お茶。
夜 ごはん、さんま一夜干し、ひじき煮、わかめの味噌汁、コールスローサラダ、梅酒。

ごろんと大きな氷で、梅酒を飲む。おいしい。


2002年07月24日(水) 我が道をゆく

朝六時半起床。目覚まし時計は今日も二つ鳴る。一階に下りると、マロがちょうど散歩から帰ってきたところで、目をきらきらさせている。朝から元気でうらやましい。庭にはベンジャミンとチチが来ている。「チチ」というのはベンジャミンの子猫の名前である。何日もかかってみんなで決めた。二匹の様子をカーテンのかげからこっそりのぞく。チチはベンジャミンの周りをぴょんぴょん跳ねている。ベンジャミンは夏ばて気味で、地面にべったりと寝ている。

テレビで、容疑者逮捕に協力した警察官夫婦の記者会見をみる。二人とも機転がきくし、肝っ玉が座っている。かっこいい夫婦だ。

講習は昨日に引き続き、御年七十一歳の先生の「生涯学習論」がある。途中、「教育勅語」を顔を真っ赤にして朗々と読み上げる。倒れそうになる。今日の脱線は「さくら」と「京都祇園祭」と「加賀百万石」について。興味深い話ではあるけれど、本論から離れすぎている。昨日から六時間費やして、教科書はまだ三ページしか進んでいない。この辺で、私は私の道を行った方がいいかもしれない。

朝 食パン一枚、はちみつ、牛乳、コーヒー。
昼 鮭弁当、お茶。
夜 ごはん、鰹のたたき、ナスの味噌炒め、みょうがときゅうりの酢の物、わかめとエリンギの味噌汁、梅酒。


2002年07月23日(火) しゃべりたい

朝六時半起床。目覚まし時計を二つセットしておいたのが、立て続けに鳴る。ベッドから無理矢理からだを引っぱがす。朝は本当に弱い。頭がぼうっとするし、目が痛くて開かない。胃も痛い。

朝九時、講習開始。御年七十一歳の先生がお見えになる。「生涯学習論」をやっていたのに、いつの間にやら農民の話になる。「今この時期の草むしりをしっかりやらんといい米は育だたん」と、懇々と米作りの過程を説かれていたと思ったら、今度は京都の話になる。先生は京都八坂神社の近くの生まれで、「あの辺り(高台寺、清水寺周辺)をさんざ駆け回っていた」という。どうやら脱線を得意とされるらしい。

夕方六時、講習が終わる。朝、家を出てから一言も口をきいていないことに気づく。ああ、しゃべりたい、しゃべりたい。家に電話をし「イマカラカエル」と伝える。口がさび付いているようで、よく動かない。

朝 食パン一枚、卵焼き、牛乳、コーヒー。
昼 おにぎり(焼きたらこ)一個、ドーナツ一個、お茶。
夜 カレーライス、トマトとレタスのサラダ、焼き鳥、ビール。


2002年07月22日(月) 本日も快晴

朝七時起床。今日から講習が始まるので寝坊はなし。昨日の夜、早く寝ようと思ったら全然眠れなくて、結局いつもと同じ時間になる。生活リズムというのはそう簡単には変わらないようだ。

乗る電車が私鉄からJRに変わったので、はじめてあの「タッチ&ゴー」のSuicaを利用する。JRはまったく面白いものを発明したものだ。改札を通るのがいちいち楽しい。

朝十時半から開講式がはじまる。十分たらずであっさりと終わる。その後はオリエンテーションと教科書販売、午後にはひとコマだけ授業がある。授業は「概論」という名の世間話で、おじいちゃん先生の「まあ、いわゆる、その、えー…」に九十分付き合う。やや期待はずれだったが、まあいい。そのうち楽しくなるだろう。

夜七時帰宅。こんなに早い時間に家にいると、仕事をさぼって早退してきたようで落ち着かない。明日からは朝から夕方までびっしり授業がある。気をひきしめてかからなければ。

朝 食パン二枚、ハム二枚、はちみつ、グレープフルーツジュース、牛乳、コーヒー。
昼 ドーナツ二個(フレンチクルーラー、ココナッツチョコレート)、カフェラテ。
夜 ごはん、豚肉とナスの中華炒め、トマトとレタスのサラダ、ごま昆布。


2002年07月21日(日) プーとコブタと私

朝八時半起床。風が弱く、じりじりと暑い。空は素直によく晴れている。部屋の温度計は三十二℃を指している。だるくなるので、自分の部屋ではできるだけクーラーをつけない。窓から入る風とうちわで過ごす。風が部屋を通りぬけると涼しく感じる。本を読んだり、音楽を聴いたり、じっとしている分にはこれでだいじょうぶだ。アイスコーヒーもスイカもアイスクリームも、暑いところで食べるからこそおいしい。

『クマのプーさん プー横丁にたった家』を読んでいたら、いつの間にか眠ってしまう。夢の中で、プーとコブタと私が、ピクニックだかお茶会だかを主催する。お客はクリストファー・ロビンと数字の2だ。もっと他にもいたかもしれない。丘の上の原っぱに大きな布を広げて、次から次へと食べ物をならべる。お茶は紅茶で、ちゃんとティーポットとカップとソーサーが用意されている。なんとものどかな休日だと、夢の中の私は満足する。

夕方五時過ぎ、マロと散歩に行く。マロがとぼとぼ歩くので、私もとぼとぼ歩く。少し歩いてはぴたっと止まる。私も止まる。突然ぶわっと走るので、私も負けじと走る。マロは走りながら振りかえって、ちゃんと私がついてくるのを見てうれしそうにする。どっちが散歩させられているのかわからない。周りに誰もいないのをいいことに、ふんふん鼻歌を歌いながら歩く。

朝 食パン一枚、グレープフルーツジュース、牛乳、コーヒー。
昼 ごはん、納豆、いわしのみりん干し、煮豆、お茶、スイカ、アイスクリーム。
夜 ごはん、サバ味噌煮、きゅうりとみょうが、もずく酢、わかめとエリンギの味噌汁、ビール。


2002年07月20日(土) 海の日・土用の丑・快晴

朝九時起床。暑くて目が覚める。海の日らしくバッチリ晴れている。どうやら梅雨は明けたようだ。これからは、この日ざしに負けないように過ごさなくては。何事も気合だ(これは高校時代、二年間お世話になった担任の先生の口癖)。

昼過ぎ、図書館へ。一冊返して、武田百合子『ことばの食卓』、トルーマン・カポーティ『誕生日の子どもたち』、石井桃子『子どもの図書館』など七冊借りる。

ラストチャンスのバーゲンを見に行く。駅前は今日オープンしたファッションビルのせいで、ごったがえしている。せっかく来たのだからと思い、そこもなんとなく覗いてみる。どこかで花火大会があるのか、浴衣姿の女性多し。着崩れていてみっともない若い子多し。浴衣は暑いし、着慣れないから、扱いに困ってたいへんなのだ。欲しかったサンダルを買い、おみやげに赤ワインを一本買う。本七冊にワインは重い。

夕方四時、家に着いてすぐにマロの散歩へ行く。休みの日に一緒に散歩に行かないと、マロは怒る。母が連れて行っても、頑として一歩も前へ進まない。玄関の前で私が出てくるまで待っている。今日は病み上がりなので、ほんの少しだけ追いかけっこをする。

朝 食パン一枚、ウィンナー(ケチャップつける)、グレープフルーツ、牛乳、コーヒー。
昼 焼きそば、プーアール茶。
夜 ごはん、うなぎ、トマトときゅうりのサラダ、煮豆、かぼちゃの味噌汁、ビール。


2002年07月19日(金) 転んでも

朝八時半起床。上野で用事を済ませてから仕事へ行くので、バタバタと支度をして家を出る。時間が余ったら国際子ども図書館へ行こうと思っていたが、時間が中途半端なのでやめて、上野駅前のスターバックスで軽くお昼ごはんを食べる。図書館はゆっくり見て回りたいので、またの機会に。

アニータ・シュリーヴ『パイロットの妻』がおもしろい。ひさしぶりに「娯楽モノ」を読んでいる気がする。ハラハラドキドキ。展開が気になって、なかなか本を閉じることができない。底を流れる「愛」とか「結婚」とか「他人を理解する」とかいうテーマには、なるべく目を向けないようにする。この人のとらえ方は不幸っぽくて、むなしくなるから。

ぼうっとしていたらバス停を一つ乗り過ごし、歩いて戻る。そのまま戻るのもしゃくなので、新しくできた古本屋さんに入る。探していた大竹昭子『バリの魂、バリの夢』(講談社文庫)があったのでそれを買う。転んでもただでは起きない。

朝 クロワッサン二個、牛乳、コーヒー。
昼 チキンサラダサンドイッチ、ランバフラペチーノ。
夜 ごはん、さばの竜田揚げ、ほうれん草のゴマ和え、大学いも、お茶。

今日で仕事が一段落。来週からは2ヶ月間の学生生活がはじまる。休職してお給料減らしてやるんだからしっかりやらねば。とにかく、風邪ひかない、寝坊しない、遅刻しないのが原則。それにしても、よく会社も許可してくれたと思う。理解のある方々でうれしい。


2002年07月18日(木) 雨晴れ兼用傘を持って

朝九時起床。マロの具合はだいぶ良くなっている。昨日の夜から、マロは私の後をずっとついて回っている。お風呂に入っているときは、浴室のドアの外でお座りをして待っている。テレビを見ているときは横にくっついて寝ている。出かけるときは玄関までお見送りしてくれる。体調が悪いときにいつもより甘ったれになるは、犬も人間も同じようだ。

電車で某雑誌のモデルさんとおぼしき女性と隣り合わせになる。あんまりじろじろ見ちゃ悪いと思いつつも、気になるのでなんとなく目がそっちの方へいく。背は私より十センチ以上高く、脚は私の腰くらいまである。ちゃんと内臓が入っているのだろうかと疑いたくなるくらいウエストが薄い。彼女は熱心にダイエット本を読んでいる。それ以上痩せてどうするつもりなんだろう。

夕食にオムレツハヤシ(ライス)を注文する。まずい。二度と注文してはダメ。ハヤシの部分が少なくてごはんが余る。口直しにアイスを食べる。

食べながら、隣のテーブルの話がとぎれとぎれに聞こえてくる。男女三人で別れ話をしているようだ。彼氏と彼女と彼女の友達という組み合わせらしい。他人の別れ話につきあうのも楽じゃない。私も女友達に頼まれて別れの現場に立ち会ったことがある。「彼氏が暴力をふるうと恐いから」と言われてついて行ったものの、ふたりの問題なのだから私が言えることは何もなく、ただ緊迫した空気の中に座っているだけだった。別れるときは男の人の方が哀れに見える。

朝 食パン一枚、バター、グレープフルーツジュース、牛乳、コーヒー。
昼 ミックスサンドイッチ、ピンクグレープフルーツジュース。
夜 オムレツハヤシ、お茶、チョコモナカ。


2002年07月17日(水) 降ったりやんだり

昨日の朝から、マロが体調不良でぐったりしている。医者に連れていき薬をもらったが、元気になるまではとにかく心配でたまらない。夜中に具合が悪くなったときひとりぼっちだったらかわいそうなので、一階にタオルケットを持ってきてマロのとなりに寝る。ほぼ三十分おきに、はっとして目が覚める。マロは眠っている。呼吸が速く、暑そうにしているので、うちわで弱くあおいでやる。

朝五時起床。全然寝た気がしない。床に寝ていたので体が痛い。雨戸を開けて、コーヒーをいれる。お腹が空いたのでパンも食べる。早朝の空気はもやもやとやわらかく、思ったより涼しい。六時過ぎ、母が起きてきたのでバトンタッチをして、今度は自分の部屋で寝る。

朝九時再び起床。外はすっかり暑くなっている。さっきの涼しさが嘘のようだ。マロは朝ごはんをいつもの半分くらい食べる。私は今日二度目の朝ごはんを食べる。

昼間、とても眠くて何度か後ろにひっくり返りそうになる。何の用事もないのに席を立って歩いたり、トイレに行ったりして、どうにか眠気を覚ます。いつも周りにいる人たちがぞくぞくと出張に行ってしまったので、部屋がおそろしく静かだ。なぜか電話もあまり鳴らない。

『龍宮』を読み終える。どれもこれもかなしい話だ。「あ、この感じ、わかる」というところがいくつもあって、焦る。本当はわかっちゃまずいんじゃないだろうか。「こんなのわかんない、なに言ってんの?」くらい遠いところに、私は居たい。とりあえず、海のそばには置かないようにする。

朝(一) 食パン一枚、ヨーグルト、コーヒー、グレープフルーツジュース。
朝(二) 全粒粉食パン一枚、生ハムとレタス、牛乳。
昼    よもぎあんぱん、ハムクロワッサン、ポカリスエット。
夜    ごはん、豚汁、ほうれん草のゴマ和え、いわしの香梅漬、お茶。 


2002年07月16日(火) 台風七号のち晴れ

先週に引き続き、台風接近。七号はあっさりと関東地方を通り抜ける。一時的に強く降る雨もすぐにやむ。いまいち迫力に欠ける台風で、この分では仕事を早退するのは無理だ。

庭のハーブ(ローズマリー、バジル、セージ、レモングラス、パセリ、カモミール)がものすごい勢いで伸びる。種が飛んだのか、全然違うところからも出ている。母はハーブの存在などすっかり忘れているので料理に使わないし、私は平日にはめったに料理をしないので、ハーブは一向に減らない。ときどきローズマリーをちぎってお風呂に入れるくらいだ。それから、植えていないのに勝手に出てきたのは、しそ、南天、明日葉。たぶん鳥が運んできたのだろう。明日葉のおひたしはちょっと苦くておいしい。シミの予防になるらしい。

紫外線対策について、友人から聞いた話。目から入った紫外線が脳に行って(?)、そうすると脳がメラニン色素を増やせと命令するので、いくら肌に日焼け止めを塗っても無駄。日に焼けないためにはまずサングラスをすること。しかも、隙間のないぴったりしたやつでなければ意味がない。以上。この話は本当なんだろうか。日焼け止めだって、塗らないよりは塗った方がましなんじゃないか。

朝 食パン一枚と半分、バター、はちみつ、牛乳、コーヒー。
昼 ツナと卵とキュウリのサンドイッチ、ピーナッツクリームパン、カプチーノ。
夜 ごはん、麻婆豆腐、春巻き一個、枝豆、お茶。


2002年07月15日(月) きっとお会いしましょう

朝九時起床。八時に目覚ましをかけているのに、なかなか起きられない。台風の影響か、風が強い。私が起きだしたのに気がついて、マロが階段の下でお座りをして待っている。「おはよう、お寝坊でごめんね」と言って撫でてやると、猫のように体をこすりつけてくる。ほぼ毎朝この調子だ。

職場にて。先輩に「おまえ、最近だんだん恐くなってきたよな」と横目で言われる。「ここに来たばっかりの頃は純情だったのにな」とも言われる。どちらも身に覚えのないことなので返事に困る。別に恐くしているつもりはないし、純情であろうとしたわけでもない。ただこの頃は、思ったことはなるべく口にしているだけのことだ。

ふわふわさんから小包が届く。以前、『龍宮』発売の情報をふわふわさんサイト「くちこみ情報」に書きこんだ際、サイン会に行けないといった私を気遣って、わざわざ私宛てのサインをもらってきてくださった。川上さんのサインには「きっとお会いしましょう」と添えてある。たった一文なのに、これはまぎれもなく川上さんの言葉だとわかる。私に向けられた言葉だと思うと、どきどきする。ふわふわさん、どうもありがとう!!

朝 食パン一枚、スクランブルエッグ、野菜ジュース、牛乳、コーヒー。
昼 ポケットピザパン、シナモンロール、お茶。
夜 ごはん、牛しゃぶサラダ、大学芋、お茶、黒ゴマソフトクリーム。


2002年07月14日(日) 南風強し快晴

朝九時過ぎ起床。家が揺れるほどに風が吹いている。窓を開けると、壁に貼ってあるバス時刻表が飛ぶ。風が部屋を駆けぬけていくのがわかる。たぶん猫バスが通っている。

昼前、母と近くのスーパーへ歩いて買い物に行く。途中の小さな畑には、ナスとトウモロコシができている。強風のため窓が開けられず、あまりの暑さに部屋のエアコンを掃除する。

A・A・ミルンの『クマのプーさん/プー横丁にたった家』を読む。この岩波の愛蔵版は私が小さい頃から家にあるが、どういうわけだか今まで一度も読んだことはない。読むものではなくて眺めるものといったところか。ところどころに落書きがある。「たくしいさんへ おねがいがあるの」何のことやらわからない。プーさんのお話にタクシーは出てこない。

夜八時過ぎ、神社のお祭の花火が始まる。ベランダに出て見る。よく見える。すうっと上ってパッとひらいたあと、しばらくしてドンとお腹の底にひびく音がする。普通のまるい花火だけじゃなくて、ちょうちょの形とかいろいろある。強い風に流されてしまって、他のはどんな形なのかよくわからない。まるい花火で土星の輪っかが残るのもある。花火の上を飛行機が飛んで行く。飛行機からも花火が見えるのだろうか。「すごーい!」「きれ〜!」ひとしきり騒いで楽しむ。

朝 フランスパン、バター、グレープフルーツ、牛乳、コーヒー。
昼 そうめん、プーアール茶。
夜 ごはん、豚しょうが焼き、おくらとみょうがときゅうり、もやしマスタード和え、ビール。


2002年07月13日(土) 晴れときどき雨

朝九時過ぎ、雨の降る音で起きる。雨のおかげか心持ち涼しい。一階に下りると妹が出かけるところで、父と母はもう出かけたと言う。みんな早い、いや、私が遅いのか。

明日までに図書館に返す本が五冊ある。そのうち一冊を職場に置きっぱなしにしていることに気がつき、ひとまず手元にある四冊を返しに行く。土曜日の図書館は子どもとおじさんで混んでいる。

七月に入ってから並行して読んでいた本三冊が、相次いで読み終わる。短くても長くても、簡単でも難しくても一冊は一冊。蜜白玉ノート一年で百冊、ゴールはまだ遠い。

昨日にひきつづき、ケーキをもらう。今はちょうど甘いものが食べたい時期なので、いくらでも入る。「本当においしそうな顔して食べるよね」と半ば呆れ顔で言われる。

朝 食パン一枚、牛肉とピーマンとタマネギの炒めたの(昨日の残り)、牛乳、コーヒー。
昼 おにぎり二個(家で作って持っていく)、ふらのチーズケーキ一個、お茶。
夜 チキン塩焼きそば、小松菜のおひたし、お茶。


2002年07月12日(金) 虫さんたちのはなし

朝八時半起床。暑い暑い暑い。夜中、ついに蚊にさされてしまう。この夏はじめて。今までさされなかったのが不思議なくらいだ。液体ムヒをぬる。私は蚊にさされやすく、さされると猛烈にはれる体質らしい。いつだったか、手の甲を一か所さされたら、手全体がグローブみたいにはれあがったことがある。

蚊にさされやすいのは、男性よりも女性、血液型だとA型、毛穴から二酸化炭素がたくさん出ている人、お酒を飲んでる人。あとはアレルギー体質で、昆虫アレルギーというのがある。さされなくても、昆虫の手足や羽が触れただけでもかゆくなるらしい。小さい頃に虫さんたちと親しくしすぎたためか、私もたぶん昆虫アレルギー。夜道を歩いていて、蛾が顔に激突したときもかゆかった。

職場にて、研究会で余ったケーキを二個もらう。桃のケーキとバナナのケーキ。すでに晩ごはんを食べたあとだったが、ケーキは一日でだめになってしまうので食べる。

朝 食パン一枚、スモークハム、牛乳、コーヒー。
昼 ミックスサンドイッチ、クルミパン一個、クレープフルーツジュース。
夜 ごはん、牛しゃぶサラダ、ケーキ二個、コーヒー。


2002年07月11日(木) 文句なし快晴

朝八時起床。今日はスッキリ起きる。台風一過、予想最高気温三十四度で暑くなりそうだ。

電車の窓からの景色がおもしろく、読書はせずにドアの横に立って外ばかり見る。昨夜の暴風雨に全部持って行かれたように、街は腑抜けた顔をしている。電車は途中で多摩川を渡る。いつもは青々とゆったりしているのに、今日は茶色の泥水がものすごい勢いでじゃばじゃば流れていく。空は晴れていても、川はまだ台風を引きずっている。家々のベランダには、色とりどりの洗濯物がいっぱい。他にふとん、傘、靴など。屋上では網に魚を並べて干しているところもある。

髪を切りにいつもの美容院へ。あまり長さは変えずに軽くしてもらう。これで涼しくなるし、髪を洗うのも乾かすのも楽になる。美容師さんとは足のマッサージの話、沖縄料理の話、ロールケーキの話をする。

朝 食パン一枚、バター、黒ゴマペースト、牛乳、コーヒー。
昼 とろろと芽かぶの冷やしそば、玄米フレークシェーク(木いちご)、お茶。
夜 ごはん、春巻き一個、揚げ餃子二個、豚汁、ほうれん草のゴマ和え。

モスバーガーの玄米フレークシェークは三種類。木いちご(ヨーグルトシェーク)、アロエライチ(ヨーグルトシェーク)、道明寺もち・ピーナッツソース(バニラシェーク)。この夏で全部食べてみる。


2002年07月10日(水) 台風六号接近中

朝八時、目覚まし時計で一瞬起きるが再び寝る。朝九時今度こそ起床。台風が近づいてくる。雨も風もどんどん強くなる。予報では、仕事の帰りが一番ひどくなりそうだ。運悪く電車でも止まれば、家に帰れなくなる。

午後六時、東京都二十三区に暴風警報が発令される。警報が出ると仕事量が激減するので、早く帰れることもある。それとなく上司にかけ合ってみると、家が遠いから帰ってよしと言われる。家が遠いことで得をしたのは初めてだ。

夜九時帰宅。いつもより二時間も早い。何か有意義なことをしようと考えてみたがこれといって浮かばず、結局フジテレビに付き合って「ショムニ」と「スイジュー」を見る。十時過ぎ、雨がいよいよ本降りになる頃、妹がアルバイトから帰ってくる。靴の中もカバンの中もびしょぬれだ。

雨戸に雨がたたきつける音が恐いらしく、マロはときどき不安そうに歩き回ったり、グフッとかボコッとか文句を言ったりする。

朝 クロワッサン三個、スモークハム二枚、ヨーグルト、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 モスバーガー、オニポテ、オレンジジュース。
夜 ごはん、白身魚のマリネ、ほうれん草のゴマ和え、ひじき、春巻き一個、麦茶。



2002年07月09日(火) 晴れ、夕方すこし雷 

朝八時起床。今日も庭にベンジャミン親子が来ている。土の上に寝そべってじゃれあい、しばらくすると仲良くくっついて眠る。めずらしくお腹が空いていたので、朝ごはんにチーズオムレツを作って食べる。

ついに地元にもあの安売り大王がやってくる。K屋という大型ディスカウントショップのあったところが、いつの間にかドンキホーテになっていて、音楽がジャンジャンかかっている。今のところ、あまり人は入っていない。

小野リサのニューアルバムを買う。年がら年中、彼女の歌を聴いている(たいていは一緒に口ずさんでいる)ので、新しいのが出ると飛びつくように買う。とてもうれしい。

夜ごはんの後、いつも通りカプチーノを買うつもりでパン屋さんへ行くが、レジの前でさんざん迷ったあげくにアイスクリームにする。

朝 食パン一枚、チーズオムレツ、ヨーグルト、はちみつ、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 チキン塩焼きそば、爽健美茶、ブルーベリーパイ。
夜 ごはん、麻婆豆腐、カボチャのコロッケ一個、豚汁、アイスクリーム(カプチーノ味)。


2002年07月08日(月) 冷やし中華とマヨネーズ

朝八時起床。昨夜部屋に干した洗濯物はもう乾いている。外はまぶしいくらいに晴れている。動くと暑いので、なるべくむだな動きをしないように心がける。

雑用を片づけて一息つくと、急に冷やし中華が食べたくなる。近くのローソンまで財布片手に帽子をかぶって買いに行く。ローソンの行き帰りだけで汗だくになる。冷やし中華には具のほかに、からしとマヨネーズが付いてくる。最近は冷やし中華にマヨネーズをかけてたべるのか。試しにやってみるとまずい。

電車の中吊りで気になったもの。新宿ハルク8階に叙々苑オープン。LEE8月号の表紙は原田知世。表紙の人インタビューはあるだろうか、それだけ立ち読みしよう。

朝 食パン一枚、ヨーグルト、黒ゴマペースト、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 冷やし中華、アメリカンチェリー、お茶。
夜 うな丼、菜の花のゴマ和え、お茶。


2002年07月07日(日) 夏になる

朝八時起床。窓を開けると海の風が入ってくる。九月の沖縄のような風だ。日ざしが強く、一晩でいっきに夏になっている。

親友Kに会いに吉祥寺へ行く。途中、井の頭線明大前駅のホームで高校の同級生Nさんにばったり会う。Nさんに会うのは卒業以来だ。今も札幌に住んでいて、この土日で東京の友達のところへ遊びに来ているらしい。Nさんは昔からかわいかったけれど、さらにかわいくなっている。声が小さいのは変わらない。私がワハハと大口を開けて笑うと、彼女の声は聞こえなくなる。

ものすごい暑さの中、Kとふたりで吉祥寺の街を歩く。お昼ごはんを食べて、カフェを2軒はしごする。大盛りの赤い実のアイスクリームとカマンベールチーズのアイスクリームがとてもおいしい。雑貨屋さんでふたりして色違いのノースリーブを買い、別のお店でポストカードを四枚買う。

夜七時半帰宅。泊まりで釣りに出かけていた父が帰っている。顔と腕が真っ赤に日焼けしていて痛々しい。アジだのサバだのいろいろ釣れたようで、すこぶる機嫌がよい。

朝 食パン一枚、卵焼き、黒ゴマペースト、牛乳、コーヒー。
昼 ナスのミートソーススパゲティ、サラダ、オレンジジュース。
夕 赤い実のアイスクリーム、カマンベールチーズのアイスクリーム、コーヒー。
夜 ごはん、アジの塩焼き、枝豆、トマトとハムのサラダ。


2002年07月06日(土) 天気は忘れた

朝七時半起床。庭にベンジャミンが仔猫を連れてきていて、顔も洗わずにカーテンのかげからじっと見る。仔猫はぴょんぴょん跳ねまわっている。ベンジャミンはどっしりと構えていて母の顔。

朝ごはんを食べ、ひととおり片付けてから、ビデオに録っておいた水10(スイジュー)を見る。ココリコの田中の顔がおかしすぎる。おすぎとピーコの辛口におおいに笑う。

四時すぎ、マロの散歩に出かける。帰ってきてまだ明るいうちにお風呂に入り、五時半には夕飯となる。食べ終わると何もすることがなくなったので、マロと家の中でボール投げっこをして遊ぶ。

朝 食パン一枚、牛乳、コーヒー。
昼 フランスパン、生ハムとチーズとレタスのサラダ、シードル(ドライ)。
夜 いなり寿司四個、サンマ干物、わかめとネギのみそ汁、ひじきの煮たの、ビール。


2002年07月05日(金) 昨日よりはまし

べたべたした暑さは、今日はそれほどでもない。晴れそうで晴れない、曇り空だ。暑いだろうとはりきってノースリーブを着てきたが、電車の冷房で鳥肌が立つ。そんなこともあろうかと、薄手のカーディガン持参。どうだ、まいったか。

友人からとんでもない話を聞いて、開いた口がふさがらない。細かい話をここに書くわけにはいかないが、天使の顔をした悪魔もいるということだ。本当に人は見かけによらない。悪いことをしていても、人ひとり闇に葬っても、ああして涼しい顔して歩いていられるものらしい。背筋がぞっとする。私はその人のことをわりといい人だと思っていたから、ショックは倍増である。裏切られた気分だ。

昨年に引き続き、恩師の研究補助をすることになり、夏季限定のなんちゃって研究員生活が始まる。二時間早く家を出て、研究室でモニターとにらめっこ。一秒単位で行動をチェックするため、まばたき厳禁!?たいへん目が疲れる。ビタミン入り目薬をさし、いつもの仕事へ向かう。

朝 食パン一枚、いちごジャム、黒ゴマペースト、牛乳、コーヒー。
昼 ピーナッツクリームパン、カプチーノ。
夜 豚汁、菜の花のゴマ和え、揚げ餃子二個、春巻き一個、ツナマヨネーズパン、お茶。

お昼に食べ損なったツナマヨネーズパンを夜にまわす。そのせいで晩ごはんが奇妙な取り合わせとなる。白いごはんが恋しい。


2002年07月04日(木) 蒸し風呂のよう

朝から日が照っていてとにかく暑い。いつもは駅から職場まで二十分歩いているけれど、今日はやめて地下鉄に乗る。昼間、Yahoo天気を確認したら最高気温が三十度だった。べたべたと蒸し暑い。梅雨なのだから、雨が降って涼しい方がいい。

夏の予定がどんどこ入る。体がふたつほしいくらいだ。どれも手を抜くわけにはいかないので、頭フル回転、夏風邪にはご用心。

朝 食パン一枚、黒ゴマペースト、牛乳、コーヒー。
昼 チキン塩焼きそば、エビアン。
夜 ごはん、ホイコーロー、冷や奴、お茶。

着ていた花柄の七分丈シャツを複数の人にほめられる。うれしい。赤い色が九谷焼のようだ、とか言われる。不思議なほめ方だ。


2002年07月03日(水) カニクリームコロッケ他

昨日、仕事が終わってから大学時代の友人4人に会った。卒業してからも何か月かにいっぺんは会っているけれど、今回が一番みんな元気だったんじゃないかと思う。就職したての頃は慣れない生活のせいで疲れていて、げっそり痩せたり顔色が悪かったりして心配だった。あれから1年経って、みんな何かがふっ切れたようにさわやかな顔をしている。新宿エルタワーにあるお店で軽く飲んで食べた。休憩時間に晩ごはんを食べたにもかかわらず、率先して注文する。

カニクリームコロッケ、山芋のお好み焼き、焼き鳥の盛り合わせ(以上、私のリクエスト)、生春巻き、豆腐サラダ、豆乳のアイスクリームをとって、みんなで分けて食べる。お酒はそれぞれ好きなのを注文する。私は枇杷酒。

いったい何をしゃべったのかあまり覚えていないが、とにかく楽しかった。お腹が痛くなるまで笑ったのはひさしぶりかもしれない。また会いたい。

朝起きると2からメールが来ている。安心する。ときどき訳もなく不安になるのは、私の悪い癖だ。

朝 レーズンロールパン3個、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 わかめごはんのおにぎり1個、鮭おにぎり1個、お〜いお茶。
夜 鶏肉そば、ほうれん草のごま和え、カプチーノ。

同僚から、北海道土産にロイズのマシュマロチョコレート(ホワイト)をもらう。マシュマロをホワイトチョコでコーティングしてある、不思議な食感。ロイズの生チョコは大好きでよく食べていたが、これもすごくおいしい。


2002年07月02日(火) 低空飛行中

朝 トースト1枚、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 ツナとたまごときゅうりのサンドイッチ、ドーナツ1個、お〜いお茶。

いつもとかわりばえのしない朝ごはん。朝は食欲がないので、これくらいしか食べない。親にはもっと食べなさいと言われるけれど、昼ごはんと夜ごはんで相殺するからいいというようなことを言う。ごくたまに、卵、ハム、野菜などで何か作ることもあるが、そんなのは本当にめずらしい。

朝起きてからずっとゆるゆるとしている。どうにもこうにも気合いが入らない。うちの職場はあまり服装に構わなくてよいので、ゆるゆるの気分に合わせて、くるぶしまである薄い綿のスカートとサンダルで仕事へ行く。スカートの裾をひるがえしてバサバサと歩くと、気持ちが少し軽くなる。「こういう時こそきちんとした格好で」などという努力はしない。服装と気分がちぐはぐだと余計に疲れるから。毎日ちゃんとスーツを着たり、制服を着たりしなければならない人は、それだけで大変だと思う。

夜 ごはん 豚汁 きんぴらごぼう 冷やっこ。

ごはんを食べ終わって外に出ると、空気がほんの少しだけからっとしていた。梅雨が明けるのはいつだろうねえ、もうすぐ夏だねえ、などど話しながらとぼとぼ歩いていつものカプチーノを買いに行く。カプチーノを飲みながら、余った休憩時間にこれを書いている。仕事はあと2時間ばかり。


2002年07月01日(月) 後半戦突入

7月になった。梅雨はまだ明けない。首のまわりにじっとりと汗をかいて目が覚める。湿度が高くて蒸し暑い。窓を開けて外の空気を入れる。外の方がいくらか涼しいようだ。昨夜じゃんじゃん降っていた雨は上がっている。

おとといの深夜、「フラれた」と言って電話をかけてきた友達からメールが届く。「胸にぽっかりと穴があいた気分」だという。まずは栄養をとれと返事をする。おいしいものを食べていい音楽を聴きよく寝よ、と。お酒は勧めなかった。アル中にでもなられたら困るので。

新宿へ行くと、あっちこっちでバーゲンが始まっている。店員さんの「いらっしゃいませ〜」にも力が入る。恐いので近寄れない。Afternoon Tearoomでお昼のパンを買い、そそくさとデパートをあとにする。ここのポケットピザパンがお気に入りで、よく買いに行く。

朝 食パン1枚、スクランブルエッグ、充実野菜、牛乳、コーヒー。
昼 ポケットピザパン、シナモンクロワッサン、午後の紅茶(ミルク)。
夜 スパゲティミートソース、サラダ。

○昨日、図書館の児童書コーナーで思ったこと。忘れないうちに書いておく。
4歳くらいの男の子とお母さんが並んで長椅子に腰かけて、小声で絵本を読んでもらっていた。男の子はお母さんに寄りかかって食い入るように絵本を見つめて、夢中になって聞いている。お話が終わると満足そうに、ほうっと大きなため息をついて勢いよく立ち上がり、それから両手で絵本をかかえて棚に戻しに行く。しばらくして、また2冊かかえて戻ってきた。「これ読んで」とうれしそうに差し出す。この親子を見ていて、小さい頃の感覚を少しだけ思い出した。それは「おかあさんは魔法使い」だということ。まだ文字が読めなかった頃、この「ごにょごにょの記号」が読めるものだということさえ知らなかった頃、絵本を開いて、呪文でもとなえるかのように楽しいお話を聞かせてくれたお母さんは、それこそ魔法使いのようだった。夜寝る前の絵本の時間は、不思議の世界。


蜜白玉 |MAILHomePage