気ままな日記
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2007年05月30日(水) わかる感じ……

 辛酸なめ子著『自立日記』を読む。
親元からの自立を果たすまでを、日々のできごとを交えて綴ったものである。
 その中に、引っ越したあかつきには、きっと夜中とかに友達から「今から来なよ」コールがどんどん来るかも……と思っていた、というくだりがある。
 そういえば、一人暮らし、同居人なし、の設定で、すぐにイメージするのは、この身軽さ気安さ。「今から来なよ」だけでなく、「今から行っていい?」などのメールおよび電話がはいったり、時には、そうした「予告」さえ無く、「いきなり友人が転がり込んでくる」といった場面も思い浮かぶ。
 これは小説からの影響か? はたまたドラマの見過ぎか?
実際夜中に急に出かけたり、来られたりしたら、かなりしんどいと思うのだけど、なんとなく憧れる状況である。


2007年05月25日(金) 恒例行事

 今日の内示をもって6月付けの異動者が確定した。
小規模の事務所なので、異動する人数も少ない。当人たちの心中は、決定するまでは落ち着かないものであっただろうが、傍目には、いつもと変わらない静かな一日だった。
 役所というところには、そもそも「経営者」という立場の人間がいない。
つまり、どんなに上の役職に就いている者も所詮は「雇われの身」。
だから先日の意向打診で、部下に「○○の所属はどうだろうか」などと言っていた立場から一転、今日の内示で自分も片道2時間近くかかるようなところへの異動が言い渡されていたりする。
 そういう意味では、とかく、安定安楽あんぽんたん(とまでは言ってないけど)、とお気楽な象徴のように言われる役人も、一年に一度、全く寄る辺のないような、待ったなしの宣告を言い渡されるのをひたすら待つしかないといった、とても不安定な気分にさらされる日があるのである。


2007年05月22日(火) 明日は我が身

 6月1日の人事異動に先立って、対象者に対して、異動先の打診があった。
あくまでも打診なので、気に入らなかったら「お断り」していいのだが、もしそんなことをしたら、さらに辺鄙または忙しい所属に飛ばされるというウワサあり。
 なので、よっぽどやっていけそうにないということがわかっているところでない限り、とりあえずお受けしておいた方が無難のようである。
 かくいうわたしも、数年前病院の医事課への異動を打診された時は、当時所属していた事務所を脱出できるならと、ついついYESと言ってしまったのだったけ。
 一応秋には異動先の希望調書を提出するのだが、これが叶ったという話は、いまだかつて聞いたことががない。所属で人事を司る副所長の力やコネクションがものをいうというウワサもある。
 同じ課の同僚は、病気がちなのにかかわらず、本庁勤務になって嘆いている。嘆く彼女に、上司は、「大丈夫だよ、なんとかなるよ。行ってみないとわからないんだし」とそっけない態度。ここでごねられたらまた調整のし直しに追われることになるのだから、なんとかなだめすかして説得しなくては立つ瀬がないのだろう。あれほど親身に彼女の体調に配慮してあげている様子だったというのに、人事課の決定には、ぐうの音も出ないのだ。それよりも、6月からの新体制をふまえた事務分担に頭をひねるのに精いっぱい。
 職場とはこんなもの。
結局のところ、自分のことを一番考えてあげられるのは自分しかいない。

 つい先日、香山リカさんの書かれた『仕事中だけうつ病になる人たち』を読んだが、人員削減ななどでひとりあたりの負担が増す中、我が身を守るには、時には診断書も強力な武器として使うのも止むなしと思うのだ。


2007年05月19日(土) ○谷さんの謎

 2か月ぶりに病院へ行く。
ここ数年ずっと気になっていることがあった。
 内科外来で呼ばれる患者さんの苗字の中に、いつなんどき行っても必ず耳にする苗字があるのだ。
 毎度毎度のことなので、一度くらいこの苗字を耳にせず病院を出ることができたら、などと勝手なことを思ったくらいである。
 一般的に言って、それほど多い苗字ではない。ファーストネームはその時々で異なるので、同一人物が毎日せっせと通っているわけではなさそうだ。
 もしかして、ここの病院周辺には、この○谷さんという苗字の方が密集してお住まいなのかも―。

 以前、横須賀に勤務していた頃、地元育ちというアルバイトの嘉山さんが、「遠い親戚近い親戚含めて、近所中嘉山さんだらけ。学校のクラスにも嘉山さんが何人もいたので、先生も友達も皆ファーストネームで呼び合っていた」という話をしていたことがあった。
 当時は、車であちこち回る仕事が多かったので、初めての場所に行く時に地図で調べても、あっちにもこっちにも同じ苗字の家があるので、目印になる家を見つけるのに、難儀したものである。

 思い立ったらいてもたってもいられず(大袈裟ですが)、さっそく、病院周辺の地区が載っている電話帳を借りて○谷さんのページをチェック。
 ページにして、1ページ余り。そしてそのほとんどが、病院周辺の地番にみっしりと集中しているのである。
 ああ、やっぱり!
 自分の予想や推測が「科学的に」証明されたような満足感。
 これならきっと待合室で、「○谷さ〜ん」と叫んだら、きっと何人もの○谷さんが振り返ることでしょう。
 細かい字が見えにくくなった昨今、わざわざ数えてみる根気はないけれど、この界隈には鈴木さんや佐藤さんのように、一般的には多いとされる姓よりもずっと多いかもしれない。
 これで謎は解けた。これでは、いつ行ってもどこかの○谷氏に出くわすはず……。
 それにしてもわざわざ電話帳の○谷さんのページまでコピーしたりして、そうとうヒマなわたしです。


2007年05月13日(日) 異動の季節の特徴

今年の異動は、6月1日付けである。
ここに異動してきて以来あっという間の1年2か月。観光旅行にでかけているような遠い道のりをせっせと通ったが、不思議と、うんざりすることもなく過ぎた。
 
4月には19歳の溌剌とした青年が配属されてきて、なんだかんだと「重宝」されている。
 3年目4年目を迎え、是非とも今回異動したいと思っている人たちが、急に休暇をとらなくなるのも今の時期の特徴。あっちこっち体の不調を訴えて休みがちだった人も、急に元気になって出勤してくるのもこの時期。
あまりたくさん休んでいると「引き取り手」がなくなり、残留の可能性が出てくるためだ。
 今年まだ2年目で、異動対象でもなく、その希望もしていないわたしは、そういう風潮を尻目に、せっせと有給休暇をこなしているのである。


2007年05月04日(金) ゴールデンウイークの過ごし方

 世間は長期休暇の真っただ中。そしてわたしにもカレンダー通りの休暇が、やってきた。
外は格好の外出日和。
こんな時はどこもかしこも混雑の極み、家にいるほうが良しなどとつぶやいてみるものの、なんだか落ち着かない。世間の動きに取り残されているような気がするのだ。
 高齢化の波が押し寄せているご近所は、普段は生きてるのだかそうでないのだかわからないほど静かなのだが、この時期は、息子や娘が孫を連れて帰省してくるらしく、子供の数と人口が一気に増える。
 しかし実家に帰省ならぬ、「寄生」している我が身には、こうした賑わいも無縁のこと。取り残され感はさらに強まる。
 せめて少しは外の空気でも吸いに行こう、とお試しに外へ出る。駅前のターミナルには動物園に向かうバスを待つ家族づれ、イトーヨーカドーへ行けば、風船で飾られたイベント会場がしつらえられていて、やはり人だかり。子供がすでに大きくなった身には、すでに過去のできごととなってしまったが、かつてこうした光景の中にすっぽりと身を置いていたときもあったのだということを思い起こす。
 きっとその時はその時で、延々とした長蛇の列にうんざりとし、ぐずる息子にいらだち、そのあげくどっと疲れ果てて帰宅したのだろうが、思い出されるのは懐かしさと悔恨の情。ゴールデンウィークらしく、世間一般の人びとと同じように過ごしたことに、義務を果たしたような、安堵じみた気がしたことは確かである。

 さて、お気に入りのコーヒーショップで小一時間過ごしたあとは、わたしの本を置いてもらっている書店へ寄る。
名もない素人の本がなんの脈略もなく売れるとはあまり期待していないけど、タイトルが目立つように、本の位置を少し出っ張らせて店を出る。
 せこいぞ、わたし。
 そんなわけで、ひとりよがりおよび自己満足な休暇の2日目が過ぎようとしています。


2007年05月02日(水) パソコン復旧

新しいパソコンへのデータ復旧作業がようやっと終わった。
ホームページビルダーのダウンロードにはじまって、サーバーに保存してあるファイルのダウンロードにいたるまで。サポートデスクがあいているのは平日の昼間だけとあって、出先からの電話だけが頼り。
しかし、パソコンの機械のことなど何も知らなくても、その気になればなんとかなるもの。するすると転送作業までいきついたときには、我ながら感心感心。
本業のほうも、このくらい気合をいれられればいいのだけど。


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