一日後記

2004年08月31日(火) 雑記。

昨日の蒸し暑さに加えて、風が強い日だった。
お蔭で駅まで向かう途中で横風に煽られた自転車が
いきなりグラリと傾いて、歩いていた私とぶつかりそうになる。
こんな強風で日傘差して走る神経は、よく分からない。


開店準備をしていると、何やら近所のレストラン前が賑やか。
本格的な撮影機材がチラホラ見えたから、
ドラマか何かだろうと目を凝らしてもやはり人物までは不明だった。
小一時間経って出入りの銀行員さん(女性)が
『竹野内豊っぽかったですよ』と言うので
社長夫人の許可を貰ってから2人して5分ほど職務放棄。
残念ながら、その頃にはもう撤収作業に入っていて色男は見られず
ちょっとがっかりしながら店に戻る。


強風で千切れたテントの紐を、4〜5段くらいの脚立の上で
直していたところうっかりバランスを崩して落ちそうになる。
慌てて骨組みの鉄パイプを掴んで落ちずに済んだけれど、
それを傍で見ていた社長夫人は必死で脚立を押さえていた。
この場合、彼女がとった行動は正しいのか一瞬考えた
…落ちずに済んだんだからまぁいいか。


丹精しているというわけではないが、
店にある2年越しのハイビスカスに今年初めて赤い花。
それまで2つ蕾をつけていながら、何故か蕾のまま落ちてしまったので
咲いてくれたことがとても嬉しい。
たとえそれが小さくて色が薄かったとしても。


帰りの駅から空を見れば、久々にきれいな月が出ていた。
風が強かった分、雲が切れたのだろう
自宅近くにある歩道橋の上で、煙草1本分のお月見をする。
きっと土手上から見たら、もっときれいだったかもしれない。
時間が許せばずっと見ていると思う。


気付けばもう今年3分の2が過ぎたんだ。




2004年08月30日(月) ハシリ。

台風のせいか、昨日までの涼しさとは逆に蒸し暑い。

とりあえず雨は降らないみたいだからと
髪を切りに出かけたら、少々切りすぎて妙に頭が軽い。
何か落ち着かないが、もうアップに結うこともなさそうな時期なので
まぁいいかと自分に言い聞かせる。


その帰り、買い物ついでに魚屋に寄ると
もう刺身用の秋刀魚が並んでいた。
そんな季節になったのかと、2匹買って帰宅。

なめろうでも作るかな。

秋刀魚を3枚におろして皮をむき、腹骨をそぎ落として
小骨を抜き粗めにたたく。
葱と大葉をみじん切りにし、おろし生姜とお味噌と一緒に
秋刀魚に混ぜて少し粘りが出るまで再びたたく。
そのままでもいいけれど、ハンバーグのように
丸めて焼いてもまた美味。
(焼いたものだと『さんが焼き』というらしい。)

元は漁師料理らしく、鯵で作るのが一般的なようだが
鯵より濃厚な感じがする秋刀魚の方が、私は好きだ。

ハシリのものは旬のものより高くても、
『これからの季節』を楽しみにさせてくれるような気がする。





拙宅ではやや大葉多め。



2004年08月29日(日) ガス抜き。

年に1回か2回、犬も食わない夫婦喧嘩をする。

そりゃ喧嘩なんてしない方がいいのだろうが、それでも
何かのはずみで爆発するのは決まって私。
相方はそれをじっと聞いているのみで
その間、一度も私の方を見ようとはしないし自分の意見も言わない。
『喧嘩』と書いたが、殆ど一方的に私が喋っているだけ。

時折『あなたはどう思ってる?』と尋ねても
『俺が努力すりゃいいんでしょ?』とか『勝手にすれば。』みたいな
投げやりな返事しか返ってこない。
おそらく言い返したところで私がキレるだけだと思っているのだろう。

暖簾に腕押し、糠に釘。


付き合っていた頃のそれと明らかに違うのは、
喧嘩していようが何だろうが、相手がすぐ傍にいるということと
拙宅の場合彼の両親と一緒に住んでいるということだ。
だから心配をかけぬよう、静かにいざこざは進むし
長ければ3日ほどギクシャクして、また普段の生活に戻る。
そんなもんだと思って早8年。

今朝もいつものように『ご挨拶』をしてから、日曜出勤の彼を送り出した。




2004年08月28日(土) 福利厚生。

苗字が変わった愚妹より、珍しく宅配便が届いた。
(先月上旬に入籍していたのをすっかり忘れる薄情な姉。誰かと思った。)
伝票を見ると『本』と書いてある。

‥‥何か本なんか貸してたっけ?
そう思って袋を開けてみると、何やらカタログらしき
分厚い一冊の本と殴り書きしたようなメモが一枚。
忙しいのは分かるけど、もう少し読みやすい字にしてよ。

それによると、送ってきたのは
彼女の会社で利用できる福利厚生のカタログらしい。
一応私と相方も利用できるから、利用してくれとのこと。


さすが大手企業。


すごいわ。びっくりだわ。
本当に『ゆりかごから墓場まで』ってのに近いくらい、何でもアリ。
手続きが面倒そうだから、利用するかどうかは別として
『福利厚生』なんて言葉を久々に聞いたし、実感してしまった。


相方の会社じゃ建て前として蔵王にそのような施設があるけれど、
何のことはない社長の別荘だものなぁ…。



2004年08月25日(水) 間違い。

7月16日の後記にも書いたのだけれども、毎度お馴染み迷惑メール。
何度も何度も同じタイトルで来るヤツもあれば、
一瞬考えてしまうようなものもあったり。

そんな中、今日届いた中の一通が
迷惑なのかどうなのか、かなり微妙。
ちなみに届いたのはここで公開しているアドレス宛。


タイトル: 昨日のはなしのコトなんだけどぉ♪

どうする〜?アッコとカナは行くみたいなんだけどぉ・・・
由美は彼氏とデートなんだって!(>_<)
4人だけで行っちゃう??っていうか彼氏ほしいー(>_<)
ひろみはあの人とどうなったぁ?またコンパ企画してよぉ〜(@⌒O⌒@)


‥‥‥‥‥。


えーと。

この文章だと昨日私はこの人と話をしているらしくて
アッコとカナという友達がいて、この人と私と先述の2人と
どこか行く約束をしているらしい。
おそらく『私』はひろみという人なのだろう。

で、コンパ仕切り屋なのか。


どこが微妙なのかといえば、別にその後URLが続いているわけでもなく


もしかして間違い?っぽいような。
でも間違いメールなんて聞いたことがない。


間違いついでに、PHSに4度もおばちゃん達から間違い電話。
うち1人は2度かけてきていたのだが、内容は殆ど同じ。

『○○さーん、今ドコ?』(○○さんは4人とも共通)

……違うっつってんのに!



2004年08月23日(月) 炒め煮。

エアコンを稼動させない日なんて、何日ぶりだろう。
今までの暑さが嘘のように涼しい日というのは、
気持ちいいけれど決まって気が緩んで体調を崩すもの。

相方を送り出して暫く後、案の定いつもの胃痛。
ブスコパン(痛み止め)を口に放り込んで横になっていたら、
割にすぐおさまってきたので問題はなさそうだ。

横になっている間に階下の両親が旅行に出かける。
帰ってくるのは明後日の昼なので、それまでは何となく気が楽。
特に義父母との間に問題があるわけじゃないが、
やっぱり違うのよ。こういう状態だと。


涼しいついでに、久しぶりにヒジキの炒め煮を作ろうと思った。
夏負けしていた間は、揚げ物はおろか炒め物を作るのも嫌で
『油を熱する』という行為は一度もしていない。
ついでに、煮物を作るということも。

久しぶりに作る炒め煮は、我ながら懐かしい匂いがした。
出来上がったものもそうだけれど、途中の過程
…ヒジキをさっと湯がいた匂いや、
醤油を入れた瞬間のトゲが立つような匂い。
最近作っていなかっただけに、そんな些細なことで新鮮味を感じる。


味見をしてみたら、少し醤油を入れすぎたらしい。



2004年08月22日(日) 部屋の燻製。

昨夜というか、今日の日付になる頃の話。


完全に昨晩の記憶が1時間少々、抜け落ちている。
別に飲んでたわけじゃない。
100%素面だった。


相方がいつもの時間に帰ってきたのは、憶えている。
夕食の支度をしていたのも、憶えている。
それから…?

そうだ。
和室に行って、何かしようとしたんだ。
でも気付いたら布団の上に転がってた。
その辺の記憶が、バチンとスイッチ切ったみたいに途切れてる。
頭が考えることを拒否しているのかもしれないと思った。


……と!!


慌てて居間のドアを開けると、部屋の中が煙で真っ白。

メガトンバカだ。私。
悠長に記憶ブチ切ってる場合じゃないだろうが。

サンマ焼いたままだったのに!

サンマ完璧に、炭化。
窓という窓を全開にし、換気扇つけっぱなし。
煙が抜けてからファ○リーズをこれでもかと撒き散らしても
まだ臭いが取れない…当たり前だ。
それより何より、血の気が引いて真っ青になっていた。


猛省。



2004年08月21日(土) 雲間。

暗闇から段々小窓の外が明るくなってくるのが分かった。
殆ど時計を見ていなかったので、
そこで改めて徹夜していたのに気付いたほど。


  走ってくるかな。


午前5時、身支度と愛車の点検と
相方の朝食代わりの梨をむいて冷蔵庫にしまう。
可燃ごみを全部まとめて先に出しに行く。

午前6時、テーブルに書置きを残して家を出た。
相方は7時半に出勤だから、私が帰る頃にはいないだろうし。

空を見上げると雲が高い。
その間から差す朝日が、雲をレリーフのように見せている。
風はいつものように川下から吹いているけれど、
湿気が少なくて気持ちいいくらいだ。
実際、土手上から新宿のビル群が霞まずに見えていて
目と肌で秋を感じた瞬間。

走っている間、ただ一つのことしか思い浮かばない。


最近早朝に走ることが多かったからか、割に脚がよく動き
多少の向かい風でもあまりバテなかった。
体力的なものはもう大丈夫だろう。

途中いつもぼんやりするところで休憩を取り、午前8時半に帰宅。
すっかり雲のレリーフはなくなって、空も青くなっていた。

で、帰宅早々義父の小言。
『亭主が一生懸命働いてるんだから、あまり遊び歩くのも…』
一瞬腹が立ったが、朝っぱらから揉め事は起こしたくない。
というか、起こせずに毎度ぐっと飲み込む長男の嫁。

その後相方にメールで当り散らしてしまった。



2004年08月19日(木) 芸大美術館にて。

先日、後回しにしたセットチケットの片方である
『横山大観 海山十題展』を見に出かける。

どちらかといえば西洋画より、透明感のある日本画が好きだ。

平日で酷暑というのに思いのほか人出が多く、
大半が高齢者の小規模グループだからか、少々うるさい。
もう少し静かにしてくれと思うのは、自分勝手なのだろうか。

とりあえず、端から順に眺めていく。
正直言って『山十題』にはあまり惹かれなかった。

再び『海十題』をじっくり見る。
ここのところ海が恋しいせいだろう…青ではない碧の色に惹かれる。
しかも、穏やかな波のものではなく激しい潮流を表したものを、
離れた椅子に座って20分ほどじっと見つめていた。
もう一つ惹かれたのは波頭さえ立っていない静かな内海の水墨画。

…画の印象からすれば、かなり極端。

でもその極端に分かれた理由を自分自身分かっているから
別に戸惑うこともなく見られたのかもしれない。


その時の気分で見方が変わってくる私のこと
今後その画がどういう風に見えるのだろうかが気になって
図録を購入し、美術館を後にした。



2004年08月18日(水) 2時間半。

かれこれ10年以上付き合いがある他県の友人と、
急にランチを一緒にしようと決まったのが火曜の晩。
TATOOとへそピアスを入れに来るという。
『じゃぁ12時に(原宿駅)竹下口でね』。
そう言っていたのに、いざ家を出ようとした直前に
寝坊したとのことで1時に変更。
まぁ遅刻常習犯な彼女ゆえ、これはある程度予測していた。

原宿なんてここ2〜3年、行ってなかったし
少し早めに家を出て代々木公園でぼんやりしようと思った。
あそこには昔大好きだった場所がある。


10年以上前に手伝っていたバンドがホコ天で演奏していたこともあり
その隙をぬって、よく歩道橋の端から新宿方面を眺めていた。
代々木公園に面しているため、空も広いし
遠目に見る高層ビルは何だかきれいに見えていた気がする。

久々に見てみると、当然のことながらかなり風景が違う。
見えるビルの数は断然増えていて、公園の中もこぎれいになっていた。
暫しそこで昔の風景を思い出しながら写真におさめる。




と、そこへ友人からメール。
『ごめん、2時になるかも…』 12時を回ったところの時点。
しょうがないなぁと公園に入って、木陰を見つけて腰を下ろす。
風が強い日であったから、木陰だととても気持ちよくて
時折目の前の噴水から霧のような水が飛んでくるのが、余計涼しい。
風が木を揺らす音が、波音のようにも聞こえて
何をするでもなく風に吹かれながらボーっとしていた。


結局、友人と会ったのは午後2時半…2時間半もの遅刻は
おそらく今まででの最長記録だっただろう。
相手が相手なので、別に怒る気にはならなかったが。
そこから渋谷公会堂周辺まで移動し、カフェで1時間ほど過ごして
その後用があった彼女と別れた。
つまり、元々の用件であったはずの『彼女と会う』時間よりも
『公園でぼんやりしている』時間の方が倍以上長かったわけで。

帰り際、最近食欲が落ちていた私を心配して
凍らせたお手製の冷や汁と『このスープ美味しいから!』と
凍らせた冷製スープをいただく。
遅刻魔なのは玉にキズだけれど、こういう気遣いが昔から上手で
それがまた彼女を好きな一因でもあったりする。
(冷や汁、ホント美味しかったよ。Rベイベー☆)




2004年08月16日(月) 美術工芸品。

国立博物館に『万国博覧会の美術』を見に行ってきた。
予め芸大美術館での『横山大観展』のセットチケットを
買ってはいたのだが、同日に2つを見るのは少々しんどい。
おざなりに見たくもなかったので今回、芸大は後日にした。

基本的に陳列されているのは、
美術性の高い工芸品というヤツである。
工芸品というからには、どこかしらに実用性があっても
いいと思うのだけれど…あるような。ないような。

確かに細部に至るまで美しい細工を施したものもあったし、
それらが国外に持ち出されて、少なからず影響も与えてはいるだろう。
日本の技術を世界に広めるという目的もあることだし。
自分でも暫く立ち止まって眺めたものも少なくない。
でも、それを美術品と言うのかどうかというと、疑問が残る気がする。
これらを作った人々はどう思いながら作ったのだろうと。

大事に大事に飾ってもらうために作ったのか。
それとも多少は使ってもらうために作ったのか。

閉館時間が迫っていたため、慌ててカタログを購入して建物を後にする。


上野公園をぶらつき、不忍池の横で腰を下ろしてもまだ
先程思ったことが頭から離れない。

ふくよかな蓮の花の蕾が、妙に美しく見えた。



2004年08月15日(日) 八景島にて。

少し前から、無性に水族館に行きたかった。
とはいえサンシャインじゃ近すぎるし、葛西は何度か行っているし
せっかくだからと八景島シーパラダイスまで出かけたわけで。

ところが本日の東京、連続真夏日の記録はストップしたが
雨は強いわ風は横殴りだわで、着いた頃にはジーンズがぐちゃぐちゃ。
そんな天気だから、空いているだろうと思いきや
やはり夏休みとあって、そうもいかない。ああ。

傘を持っていたから、人の流れと子供の頭に注意しつつ
暫くペンギンとラッコを眺めて次の水槽へ。
ここには多種多様な魚が泳ぎ回っていて、私が2番目に好きなものを
ひたすら目で追っていた。

これ。




分かり辛いかもしれないが、エイの裏側。
別に彼らにしてみれば仕方なくこんな形になったのだろうけれど、
ネコのような少し冷たい目を持った裏側は実に愛嬌がある気がして
何とも言えず好きだったりする。

ちなみに最も好きなのは、ハコフグの類。
あれだけ水の抵抗を受けやすい体のくせに、ヒレが異常に小さいから
その分必死に動かしているような様がとても健気。
だがこっちはあいにく上手いこと写真が撮れなかった。


3時間ほど水族館を見てから、半ば冷やかしのつもりで入った
土産物屋でこれまた衝撃的な出会いが。

しっとりとした肌触り。
私には若干小ぶりだけれども、決して邪魔にならない大きさ。
家でも充分ケアできるという主婦には嬉しい謳い文句。








白イルカの抱き枕♪
……笑いたきゃ、笑えー!!



2004年08月14日(土) 回復。

相方の出勤が土曜で若干遅かったため、
午前7時にロードを引っ張り出して土手に向かう。
夏休みの早朝は、できるだけ乗ろうと決めていた。

いくら朝とはいえ、6時と7時の気温差というのは結構あるもので
7時だと既に日差しがジリジリするような感じがする。
土手下の駐車場の門はもう開いていて、守衛さんもいる。
そういえばここの駐車場、最近まで無料だったはずなのに
気がついたら駐車料金を取るようになっていた。
1時間いくらかは忘れたが、確か全日(18時の閉門まで)2000円
だったような気がする…車を持ってないから高いか安いかは分からない。

珍しく川上から吹く風は、それほど強くない。

頭の中を空にして、ひたすらクランクを回すのに専念する。
この前ほどむやみに心拍数も上がっていないし
脚も割とスムースに上がるようになってきた。
だいぶ体力的に回復してきたようだと思う。

途中、荒川の流れを見てぼんやりしたりしながら3時間弱。
帰宅したら久しぶりに空腹感をおぼえた。


ところで。
最近滅多にテレビも見てないし、あまり世間が騒ぐほど
興味がないので今夕刊を見て気がついた。

オリンピックって、開幕したのね。

ふーんと思いながら、スピーカーからはSHOGUNの曲が流れている有様。



2004年08月13日(金) 有意義な…。

午前中、さっさと家事を片付けて木場にある東京都現代美術館へと向かう。
この美術館は行ったことがなかったし、
その後会う予定の人との待ち合わせ場所にも近かった。

特別展でマンガの変遷やらをやっているせいで
入り口横にはネコバス(となりのトトロに出てくるヤツ)の
遊具が置いてあったり、中では子供が走り回っている。


現代美術といわれる作品、見たことがないわけではなかったが
……あまりに抽象的すぎるのは、やはりよく分からない。
草間弥生の作品も数点展示されていたけれど
小さいものはともかく、大きいものだと目がクラクラしてきた。

ついでに特別展『花と緑の美術展』を鑑賞。
花と緑をモチーフにした絵画を集めたものだったのだけれど、
何度見てもルノアールのようなボケたタッチの絵は好きじゃない。
筆の跡が残るくらいのものばかり好んで見ていた気がする。


美術館を出て、車が苦手なので薬を放り込みバスで移動。
知人と会って軽く飲んでから帰途についた。

が。

昨夜殆ど寝ていなかったのが災いしたか
薬を飲んでお酒を飲んだのが災いしたか


やりました。山手線一周爆睡



2004年08月11日(水) 予定 改訂版。

お盆休みとあって人出も少ない上に、この酷暑で
店の売上がすこぶるよろしくない。

それを嘆いた社長夫人が、一言。

来週木曜まで休みにするわ。』



…夏休みが、一日増えた。
しかも来週の出勤日は金曜だけで、一週間休んで一日出勤して
また三日休んでというアホみたいなスケジュール。


どこかで自分が堕落しそうな気がする。



2004年08月10日(火) 肩ピンポン。

そろそろお盆休みに入ろうかというこの時期は、
さすがに都内といえど電車も空いてくる。
帰宅時の山手線内でも、そうだった。

たまたま空いた座席に座って一息つくと
右隣に座っていたコの頭が居眠りでゆらゆらしていて
電車が動き始めた拍子にこちらへ傾いた。
冬場ならともかく、夏場の蒸し暑いこと極まりない夜
私はノースリーブで肩出し状態。

…反射的に、肩が動いた。

その頭は一瞬垂直に固まったが、再びゆらゆら動き始める。
MDで音楽を聴いていても気が散って仕方がない。
またこっちに来るか?

ところが今度は反対側、つまり私の右隣のそのまた右隣の女性へ傾いた。
やはり彼女も肩で頭を突いたらしく、真ん中のコの頭は垂直に戻る。


ここから、ラリーの始まり。
何度突いても起きないコの頭はさながら球と化し、
私と『球役』のコを挟んで隣の女性とで無言の応酬である。
それは池袋から田端までの約10分間続いたが
結局田端駅で二人とも下車のため、残念ながら引き分け。

降りる時にチラと後ろを振り返ったら
球のコは両隣を空かせたまま、まだゆらゆらと揺れていた。



2004年08月09日(月) 見積り。

やっと先日修理に出したノートの見積りがFAXされてきた。

………唖然。6桁いっちゃってるよ。

モニタの液晶は最悪の場合交換しなきゃと思っていたから
ある程度の覚悟はできていたけれど、HDも交換が必要らしい。

ただ、その書き方が何とも微妙なもので。
(以下FAXの文章抜粋)

液晶パネルの故障を確認しました。交換が必要です。
また、ハードディスクの故障も確認致しました。
現在、Windowsの起動は可能ですが、交換をお勧め致します。
交換されない場合の動作に関しては、保証できません。

えーと。あの、これはHDの交換を『しろ』と
遠まわしに言ってくれていると考えていいのか、な?
多分そういうことなんだろう、な?

とはいえ先日の後記にも記した通り、バックアップをいつやったかすら
憶えてない状態では、そのままOKも出せない。
モニタが真っ暗になった時、確か動いてはいたはずだから
とりあえずモニタだけ直してもらおう。
バックアップを取ったらまた修理に出せばいい。面倒だけど。

慌てて送信元に電話をし、事情を話して修理依頼の内容を変更してもらい
個人の依頼から法人の依頼に切り替え
(一応実家の会社の名義で購入していたのを、すっかり忘れていた。)
領収書やらの話で30分くらいすったもんだした挙句、やっと終了。


一応領収書は取っておくが、それが果たしてどうなるかは
実父の機嫌次第といったところだろうか。



2004年08月08日(日) 予定。

今週は仕事の予定が若干変わってる。
いつもなら火・木・金なのだけれど、水曜日にどうしても
社長夫人が病院へ行くというので水曜出勤の金曜代休。
そのまま親会社が来週水曜まで盆休みに入ってしまうため、
ウチの店も同じだけ休むらしい。

即ち、金・土・日・月・火・水と6連休なわけで。

相方は日曜しか休みを取れないから、その間一人でさてどうしよう。
一人旅というのがまず浮かんだけれど、どこもかしこも人だらけで
民族大移動の最中一人で旅というのも気が引ける。
実家に帰ったところで、することないし。
家に居たってやることは変わらんし。

そういえば最近、ゆっくり博物館や美術館巡りをしていなかった。
相方はこのテのものに全く興味を示さない人なので、
こういう場合は一人で見ている方が気が散らなくていい。
本棚から『都内美術館・博物館ガイド』を取り出し、
火曜の朝刊に出ていたガイド欄を古新聞の中から引っ張り出す。
同時にWebで検索もかけてみたり。

ついでに、あちこちブラブラするのも悪くなさそうだ。




2004年08月07日(土) 静寂。

昨晩から相方の弟と姪が、階下の義父母のところに来ている。
とはいえ姪はともかく相方の弟の方は仕事の都合でもあるので、
乗ってきた車を目の前の私道に置いたまま、今日は出勤。
何でも板橋の店(某大手スーパー)が今日は花火大会で
人手が足らないからと助っ人に駆り出されたらしい。

『じゃ○○○さん(私)、鍵ここに置いておきますから
 もし何かあったら宜しくお願いします。』って、ちょっと。
10年近くハンドルも握ってない人間に、どうしろと。
今のところ動かす必要がないのと、オートマ車というのにほっとしつつ
彼が帰宅するまで落ち着かない。

午前10時、子供向けミュージカルを見に行くとかで
姪っ子と義父母が出かけた。

それまで賑やかだった家の中が、急にシンと静まる。
外で聞こえる祭囃子の音が、やけに響く。
何となくCDをかける気にもならず、そのまま家事をこなしていたら
終わった瞬間にふーっと睡魔が襲ってきた。


午後2時、いつの間にか耳元にあったPHSの着ボイスに驚いて
飛び起きた拍子に電気スタンドの笠に額をぶつけ、午睡終了。

祭囃子は、もう聞こえなくなっていた。



* * * * * * * * *


ところで、いつも書く度悩むのだけれど
『相方の弟』…世間で言うところの義弟という人が
自分より年上だったら、何と書けばいいのだろう。
家の中じゃお互い名前呼びで済んでるとはいえ、文章だとそうもいかず。

どなたかお知恵を拝借しとうございます。



2004年08月06日(金) 店番。

仕事中。
社長夫人は外出のため、一人で店番。
そんな時に限って一風変わったお客様がいらっしゃったりする。

私より少々年上っぽくて、何だかとにかく風変わりな男性。
何でこの人サングラスを後ろにかけてんだろ。

暫し店内を見回した後、そのお客様は私に向かってこう言った。

履き易くて使い捨てできる靴ありますか?

意味が分からず頭の中にでっかい疑問符が3つほど浮かんだが、
とりあえずそのようなものはない旨を申し上げる。

じゃぁ、この辺にそういう靴屋さんありますか?

疑問符、ひとつ追加。
とりあえずそのような店は私の知る限り、この界隈にはなかった筈だ。
それを伝えてから私の疑問符はその後、増えてゆくことになる。
(以降『』の後は全て私がその方に申し上げたこと)


ところで区役所はどこですか?
…は? あの、区役所でしたら駅の向こう側です。
ここからだと歩いて10分ほどかかりますが。

そのカラーコンタクト、何色ですか?
え?グレーですけれど…。

目に悪影響とかないんですか?
検査は定期的に受けてますから…。

それ、メンズでも大丈夫ですかねぇ?
あの、私の男友達でも使ってるのがいますので。

何色が流行りなんですか?
あの、それはお店の方にお聞きになって下さい。私のは個人的な好みですので。

どこで作ったんですか?
…東口のビッグカメラですけど…。


ここまで質問攻め(しかも店の商品とは無関係だし)だと
変というかちょっと怖い。つい身構えそうになる。
結局そのお客様は何も買わずに『ありがとう』と去って行かれて、
私は思わず溜息が出た。

この話はここで終わりじゃない。

3時間後に再び来店された。
今日は充血が酷くてダメでした。
 やっぱり一晩寝てからじゃないと。

そんな報告をしに、わざわざ。


実に律儀なお客様である。



2004年08月04日(水) かつての庭にて。

高校時代の友人とお昼を食べるために、大宮まで。
確か去年同窓会があった時に来るには来たけれど、
周辺をぶらぶらする余裕はなかった気がする。

ちょっと早く家を出て、かつての庭をぶらついていた。

高校が大宮の外れにあったのと、当時通っていたライブハウス
(現在はなくなってしまったけれど)が大宮にあったのとで
その頃は本当に駅周辺が庭同然だった。
もう16年くらい前の話。

改めて見てみると『あれ?こんなに繁華街って狭かった?』という感じ。
駅前こそ大きいビルが建っているものの、そこを過ぎてしまえば
まるで境界線でもあるかのごとく一気に視界が開ける。
暫くその境界線を眺めて、小洒落てしまった駅へ戻り
もうここは知らない場所に等しいと思った。
寂しいけれど、でも仕方がない。


寂しいついでに。

駅前の地下にあったソウル・バーもなくなっていて、ちょっとがっくり。
ノリのいいマスターお手製の糠漬け、美味しかったのになぁ…。





2004年08月02日(月) 早朝ライド。

午前3:45に目が覚めて、暫くゴロゴロしても寝つけそうになく
居間でヘッドホンから流れる音楽を聴きながら爪を染め、
相変わらずな仕上がりに溜息ついた午前5:00に相方起床。
雨戸を開けたら、無性に走りたい衝動に駆られる。

まともに食事もしていない体では
昼間のライドは無理かもしれないけれど
早朝ならば何とか走れるんじゃないか、そんな気がした。

慌てて冷蔵庫に常備してあるゼリー飲料を喉に流し込み
ボトルにスポーツドリンクとクエン酸パウダーを混ぜて
ジャージに着替えた後、愛車のご機嫌伺い。

午前6:00、相方の出勤時間に合わせて家を出る。
階下の義父母はまだ寝ていたので、靴音をさせぬよう、そーっと。
(ロードシューズは構造上、玄関などではやけに響く。)


サドルの上で考えたいことがあった。

でも、その『考えたいこと』が、いざ走り出すと何も浮かんでこない。
1ヶ月近く乗らなかったため、脚も思うように上がらないし
息ばかりがむやみに上がっているせいなのか。
それとも自分自身心のどこかで処理してしまったせいなのか。
途中にあるグラウンド横のベンチで風に吹かれていても、
感じるのは風の心地よさと異常なほど青く見える荒川だけ。

それならそれで、いいのかもしれない。
少しだけ、何かがふっ切れた。

帰宅してシャワーを浴びていたら、何かの拍子にやってしまったのだろう。
朝染めたばかりの左中指の爪に、小さいひっかき傷。


* * * * * * * * * *

ここまでは昼頃の話で、その後がまた一騒動。
掲示板にも業務連絡として書いたが、使っているノートの液晶が
突然真っ暗になってしまった。

確かに今朝から画面がひどく揺れるし、おかしいとは思っていた。
バックアップも前やったのがいつだったか思い出せないくらいだったので
一応やっておかなきゃなと思った矢先にこれである。

というわけで慌てて先日直したばかりのVAIOを
ネットに繋げて、今これを書いている始末。

ああああああああー。



2004年08月01日(日) 自宅検査。

CDを流してボーっとしていた午前中、実家から電話。

実父は数年前から独立して自宅で仕事をしているのだが、
最近税金対策も兼ねて会計士さんに保険を勧められたらしい。
個人ではなく、法人のを。

会社名義ったって、社長が実父で専務が実母で
警備員代わりの犬が一匹いるだけ。
(確かにこいつが賢いのは認める。)


個人の保険であれば最近は『お医者様の診断不要!』などと
謳ってはいるけれど、法人じゃそうもいかないらしい。
診断書どころじゃない。

嘱託医直々のお出ましである。

自宅で尿検査から採血、血圧、心電図に至るまで全部。
普段寝っころがってテレビ見てたりするような場所で採血。
普段ゴハンを食べるテーブルの横で
いきなり採尿カップを出されて一瞬ひるむ実母。
最初は意味が分からなかったそうだ。そりゃそうだ。

とはいえ、その辺を徹底的に調べられたのは代表者である実父。
『家じゃあまり飲ませないようにできるけど
 外で飲んでくるとねー。自己管理の意識低いから。』
とこぼす実母に
すみません母上様、私もだよと心の中で詫びながら相槌を打つ。

まだ保険会社からの回答はきていないらしいが、
実母は話すだけ話して会社の電話が鳴ってるからと一方的に切られた。


……ところで、何の用だったんだろう。


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