明後日の風 DiaryINDEX|past|will
旭川盆地には雪原が広がっている。
「う〜ん、腹が空いたな」 「ドライカレー」 赤い色付きのハムが入る、今となっては、なかなかお目にかかれない贅沢な一品。 空港行きのバスが発車するまで15分余り。スプーンで掻き込むと、その辛さにじんわりと汗が滲んでくる。 「高校時代に部活の後に食べたよな、と思わせる味」 と言えばピンと来るだろうか。 大分を訪れたら足を運ぶ店が、また一つできた。 そう言えば、「味カレー」なるスナック菓子もあり、九州発祥だったような記憶がある。こういう習慣性の高いカレー文化は、九州の十八番なのだろうか。
「うわぁあああああ・・・」 今年初めての山歩き。 郊外電車に乗って、1時間あまりの静かな駅に降りた我々の目の前には、たんまりと花粉をつけた杉の雄花が広がっている。 「またしても嫌な季節になったな」 とは思いながらも、だからどうなるわけでもなく、気分を切り替えて山に進んでいく。 昨年末に一度訪れた山。 それだけにルートはしっかりと頭に入っており、見所も承知している。下山後にはいい具合に日帰り入浴施設があり、痛んだ体を休めることができる、という完成された感じもなかなかいいのだ。 里山の中を縫うように走る登山道はそれなりに考えられていて、アップダウンがないようにうまく計算されている。 「どう考えても、これは個人のお宅の中でしょ」 と思うようなところに里の道は続いているのだが、 「どうもすいません」 とちょっと、頭を下げ気味に、我々は通過していくのだ。 運動をし、風呂に入り、そして訪れる生ビール。 この3点セットに優るものはない。 今年の山登りは幸先がいい感じがする。
さわ
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