明後日の風
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2010年03月22日(月) |
これでしょ!を探して |
カーテンを開ける。 「まぶしい」 そういう日差しを感じる朝を迎えた。
晴天の中、ハンドルを握る。 上州「前橋」の日曜日の朝は静かで良い。日曜日、というオフの雰囲気が、強い風の爽快さの中に広がっている。 「寒いし、久しぶりに伊香保温泉にでも入ろうか」 と、僕はアクセルを踏む。 いつもなら、渋川伊香保インターで関越道を降り、渋川市内を過ぎて伊香保への急勾配の道を登りつめるというのが常套手段のルートになるのだが、前橋にいる、という現実が、水沢観音にお参りして行ってみよう、といういつもとは違う行動に誘導してくれるのである。
はじめて訪れた水沢観音は、「キリっ」とした冷たさの中にあり、オフの穏やかさとこの緊張感の対比がなかなかいいなと自己満足をしつつ、予定通り、はじめての水沢うどんをいただくことにする。
伊香保が近づいた。 快適なスカイラインから、上信越国境の山がきれいに見えている。 「この前はうまく撮れなかったんだよな」 と思うと、逆にムショウに良いものを撮りたくなる。撮影場所を探しての徘徊もなかなか楽しい。「ここの公園に停めて・・・」と駐車場に入ると何も見えず、あの先が良さそうだと思い伊香保市街を過ぎた運動場に駐車すると、「高圧線がばっちり」というような具合で、結局、伊香保で温泉に入ることもなく、僕は「さらに高いところへ」と、榛名山頂へのヘヤピンカーブが続く道を登り続けていた。
「これでしょ」 というべき場所がそこにはあった。榛名山から北側の180度のしっかりとした眺望が広がっていた。国境線の山並みからは、雪が突風で巻き上げられ、春の勢いが感じられる。
僕は、榛名湖畔の露天風呂で山を眺めている。 上信越国境とは違い、こちらは、どこまでも「のどか」だ。
もう春が来る。
さわ
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