殻

そうあって欲しいのか、
そうあるべきなのか、
そうしようと努めているのか。

結局よくわからないけれど、
そういうものだと言われてしまう。

期待なんてものは大抵は何かの裏返しで、
迂闊に飲み込むと大火傷を負う。
それだけならまだしも、
人によってはとてつもないプラセボになる。

等身大なんて言葉はそれこそ嘘っぽくて、
口幅ったくて自分でもなかなか使わないけど、
やっぱり身の丈に合ったものが一番似合うよ。
無理せず着こなせる服を持っていることが、
きっと最高のお洒落なんだよ。

何気ない策略に落ちてはいけない。
その深淵に嵌り込んではいけない。

僕等の周りにはたくさん鏡があるじゃないか。
それに自分を映してみればいい。

ただし、
知らないうちに自分が鏡になっていることもあるけどね。

なみだがながれる。

それはきっと、

なくしてしまったじぶんのゆめや、

いつもはかくしている、

いや、

きづかないふりをしている、

どうしようもないさみしさを、

おもいだしてしまうなみだ。

きづかずにいられたらしあわせかな。

だけどほんのすこしのおさけと、

せつないうたがきこえると、

なぜかぼくのこころは、

しぜんとなみだをながすんだ。