星の行方(レックナート視点2プレイ記)
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シュウ「ハイランドを…ルカ・ブライトを止める為の鍵は君の手にある。よろしく頼む」
ルック、もうそろそろ向こうに行く準備をしておきなさい。 ルック「やっぱり僕、行くんですか(嫌そうな顔)」
ナナミ「あ…ごめん、ごめん、起こしちゃったね。でも、でも、でも、きくまるがあんまり遅いから…」
あら、そうよね、私と離れるのは寂しいわよね。 ルック「いや別に」 そうだと思って、これを用意したの。額に付けておくだけで、いつでも私と会話が出来るのよ。
ナナミ「何で、こんな事に…」
ルック「…その荷物はなんですか」 やっぱりお出かけだもの、少しはおしゃれしなくちゃ。色々服を用意してみたの。 ルック「(山と積まれた派手派手しい服に埋もれながら)いや、今までの服で充分で」 遠慮しなくていいのよ。
ナナミ「何できくまるが…あのシュウって人、私やっぱり信用できないな」
ルック「あの、ひとつだけ聞きたいんですが」
ナナミ「でも、今は戦わなくちゃいけない…のかもね。大丈夫、大丈夫、いざとなればお姉ちゃんが守ってあげるからね」
ルック「レックナート様は、目が見えないんですよね?」
なんて要領の悪い戦い方だ。せっかくの火炎槍も、まるで役に立っちゃいない。
目の前で、ばたばたと人が死んでゆく。 「もしもぼくなら」なんて、こんな事を考えるのは無意味だ。でも。
そうよ。それがどうかした? それより、これなんか似合うと思うんだけど。どう?
シュウ「きくまる、いや、きくまる殿。あなたが新しい同盟軍のリーダーとなるべきです。どうか我々に勝利への道を示して下さい」
ナナミ「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってよ。何で?何できくまるなの?何かおかしいよ。どうして?説明してよ」 ビクトール「ゲンカクの名前…か?シュウ」 シュウ「30年前、都市同盟を追われた英雄ゲンカクの子、そして、ゲンカクもまた宿していたと言う”輝く盾の紋章”をその右手に携え、今、ソロン・ジーを打ち破ったきくまる殿。多くの人々があなたの姿に希望を見るでしょう。そして、何よりあなたの中に輝きを見た。時代の必要としている輝きを。貴方こそが、この同盟軍を率いるべきです」 きくまる「ぼくが…リーダー…」
ルック「これでいいです(何も言うまい…)」 あら、一番地味な奴じゃない。まあいいわ。その服は袖がポイントなのよね。気に入ってくれて嬉しいわ。
ナナミ「ま、待ってよきくまる。本当にいいの?そ、そんな…よく考えてよ」
きくまる「ルカ・ブライトを…」
ナナミ「そ、そうだけど…でも、きくまるがそれをしなくちゃいけない理由はあるの?もっともっと危ない目に遭うかもしれないのに?」
きくまる「そんな”力”…」
ルック「あのやっぱり、元の服がいいで」 この服に似合う杖を作ってみたの。今までよりずっと使いやすい筈よ。欲しくない? ルック「…欲しいです」 じゃあ決まりね。
ビクトール「そんないきなり言われたって、きくまるも困るだろう。それに、俺も話したい事がある。アナベルが伝えられなかった事だ…」
明日の朝に出発予定だからね。それまでに家事とかやっておいてね。
ナナミ「ねぇ、きくまるは力が欲しい?」
ルック「はあ。ところで、見てなくて良いんですか?向こうじゃすごいディープな話し合いをしてますけど」
ナナミ「…ま、まぁいいかぁ。やめとくね。きくまるを迷わすだけだから…」
見てるわよもちろん。ナナミは結構発言がすごいから飽きないわ。
リッチモンドの協力をえて、シュウを待ち伏せする。 説得を試みるアップル。が、何を言っても、彼は聞く気はなさそうだ。
あげくに シュウ「これ(コイン)を拾ってこれたら、仲間になってやろう」 と言い、川にコインを投げるふりをして、石を投げた。 アップル「今の約束、本当ですね」 アップルには見えてなかったらしい。(多分、ここにいる殆どの人は見えてなかったはず)
ナナミが川面を見つめる。 ナナミ「ねぇ、もう無理だよ。あんな小さいコイン、見つかりっこないよ。帰ろうよ」 その言い方は…ああ、ナナミにも見えていたのか。 ナナミ「ビクトールさんたちが上手い方法を見つけているかもしれないじゃない。ね?ね?」 アップル「いえ、コインは見つけ出します」
(あるはずのない)コインを見つけ出すために、水門を閉めてくれるよう、管理している人に頼み込む。 最初は乗り気でない海の男達も、アップルの熱意に押されてくる。 アマダ「うーん、その真剣な目、俺っち、そういうのに弱いんだよね」 そしてついに、ぼくと海の男代表アマダが一騎打ちをして、ぼくが勝ったら開けてくれる事になった。
せき止めた川にはぼくとナナミ、そして一人ぬかるみの中、コインを探すアップル。 見かねて、ぼくらも探す(ふりをする)事にした。
ナナミ「ねぇ、ねぇ、ねぇ、もう、止めようよー。やっぱり見つかりっこないよー」 アップルは聞こうとしない。うーん、ぼくもナナミには休んで貰いたい。こんな寒い時期、女の子がずっと水につかって体を冷やしているのはすごく気になる。しかもこんな不毛な理由で!
ナナミ「…ねぇ、ねぇ、見つかるはずないんだよぉ!私見たんだもん!」 アップル「何をですか!?」 ナナミはシュウがコインでなく石を投げた事を話した。
アップル「…そんな事ありません。私は探します」
… アップル「…いいのよ」 ナナミ「…?」 アップル「貴方達は、もう帰ってもいいわよ… 私も…知ってた…シュウ兄さんが私に、わずかなチャンスさえくれなかった事…」 ナナミ「そんな…」
ぼくはあまりに気まずくて、探すふりにいそしむ。すると、上から何か落ちたような気配を感じた。 そこを探す。と、…コインがあった。 ナナミ「えらい!!きくまる!えらい!えらい!!」 横でバンザイをするナナミ。 シュウ「アップル…」 気付くとすぐそばにシュウがいた。 シュウの仕業か?いや、彼にそんな精神的余裕は見られない。 (現在ラブラブモード全開だし。この俺がついてる、とか言ってるし!良かったねえアップル!)
シュウがぼくの右手の紋章を見て、ひどく驚いている。そして、またじいちゃんの名前が出てくる。 この紋章はただ、性格の悪いおばさんがぼくにほぼ無理に押し付けただけのものだと思っていたのだけど。
…誰の事かしら。
シュウ「君と、その紋章があれば、この戦いにも勝ち目があるかもしれない」
橋の上に人影が見える。あれは、リッチモンド? 彼がコインを用意したのか。いい仕事だ。仲間にしたいな。
ルック「このでかい荷物はなんですか」 ん?もうそろそろなんだから準備をしてるのよ。 ルック「何がもうそろそろなんですか(いやな予感)」 大丈夫!全て私に任せなさい。 ルック「…(だから何を?)」
アップル「ここにシュウ兄さんがいるのね…」 気後れしているのか、なかなか中に入ろうとしない。 ナナミ「ねぇ、ねぇ、ねぇ、きくまる。アップルちゃんとシュウさんって訳ありって感じね」 きくまる「うん、そうみた」 アップル「(速攻)入りますよ」 ナナミ「え?あ、うん」
結果。けんもほろろ。うなだれるアップル。 きくまる「諦めたほうがいいよアップル。相手は一生商人でいたいって言ってるんだから」 アップル「シュウ兄さんと私はマッシュ先生の元で軍師としての教えを受けました。 シュウ兄さんは私のことを本当の妹のように可愛がってくれて…でも、その才能を誤った方向に使ってはならないと 先生に諌められたにも従わず、結果的には破門になりました。 私にとっては先生も、シュウ兄さんも大事な人なのに…その二人が…」
きくまる「まだ何か手があるかもしれないよ。もうちょっと、粘ってみよう」 何でだろうなあ。シュウを欲しいとは全然思わないけど、彼女には協力したくなるんだ。
腹ごしらえを済ませ、店を出ようとすると、シュウとはちあわせした。 話しているうちに、アップルが土下座して頼み込むことに。 でも結局完全に言い負かす事が出来た。 良かったねアップル、もう一押しだ。
良いのきくまる?途中から趣旨が変わってるわよ。
洞窟にいたカーンとともに星辰剣をゲットし、ネクロードの城に乗り込む。 ネクロードは、ご丁寧に人質を用意していた。
どうやらビクトールの知人だったらしいその人は、もうすでに死人らしく、ビクトールが首を刎ねても、血が一滴も出なかった。
ナナミ「あいつ許せないよ!」 同意だ。殺っちゃおうナナミ。 とか言ってたら逃げられた。非常に悔しそうなビクトール。カーンも行ってしまった。
大丈夫よーそのうち嫌でも関わる事になるから!でもその時はネクロードどころじゃないって気持ちかもね☆
しょうがないので城を出る。 と、サウスウインドゥに待機していたはずのメンバーが、何故か揃っている。 しかも皆の顔色が尋常ではない。
ナナミ「ど、どうしたの、みんな?」 フリック「…サウスウィンドゥが…ハイランドの手に落ちた」
グランマイヤーは、ソロン・ジーの手によって晒し首になったらしい。 戦いを避けるための、全面降伏だ。 フリック達は何とか逃げ出してこれたが(リィナさんが上手い事やったっぽい)、王国軍は散らばったサウスウィンドゥの兵士達の掃討作戦に出ているらしい。 ここが見つかるのも時間の問題。
ナナミが青い顔をしている。元気づけなくちゃ。 きくまる「何か方法があるはずだよ」
ビクトール「きくまる…しかしなあ…」 フリック「あの王国軍に勝てるとは…」 すると、アップルが「奇策があれば勝てる」と言い出した。 ラダトにシュウという人物がいるらしい。アップルの兄弟子(破門されたが)で、その人ならこの状況をきっと打ち破れるだろう。という事だ。
今は、仲間は多いほうが良い。ぼくが役に立つなら、スカウトに協力しよう。
うーん、前向きなきくまる君って良いわねえ。お姉さん奮発してあ・げ・る☆ ルック「…何したんですか?」 何警戒してるのよルック。私は単に城をなおしてあげただけよ。 ルック「何のメリットでですか」 …ルック。私は悲しいわ。きくまる君に後顧の憂いなく人集めをさせてあげようとするこの真心が信じられないの? ルック「はい(即答)」
ふんだ。城のそこかしこに盗聴器を山ほど設置しただけよ。 ルック「盗聴器?」 それはねルック、例えば(以下適当に魔法についての薀蓄を30分ほど)
ナナミ「ねぇ、ねぇ、ねぇ、アップルちゃん、そのシュウさんってハンサム?」 な、何いってるのナナミ! アップル「え?…知りません!」 …で、なんでぼくと同じくらいアップルがうろたえてるの? (少し考えて)…ああ、そういうこと。
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