徒然帳
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2004年03月25日(木) |
.....SICK (キンシン/SS) |
キンタローのシンタローに対する執着はもはや病気である。 マジックもそうであったが、本意でないにしろシンタローに対する(あまりありすぎる)想いは親子喧嘩で消化しているともいえるので結果的にはそれほど負担にはならない。邪険でも一応は構ってやっているのだから。 けれどキンタローの場合は、彼がその感情をあまり現さないので問題がある。不安や怒りといったものを上手く消化できないで気づいた時には末期症状な場合が多いからだ。
そういった不安やら何やら切っ掛けでも欠片なりとも見せれば、シンタローにしても対処しようがあるのに‥‥。いつも突然それはやってくるのだ。
「シンタロー」 「んー‥‥?なんだ‥‥‥ん‥‥‥っ!!」 キンタローのキスで握っていたペンが落ちる。 「こ‥‥のッ、いきなり何しやがるっ!!」 「シンタロー、シンタロー‥‥‥」 「‥‥‥‥」 こうなっては仕事にもなりゃしない。 てこでも動かないのだから。
「何かありましたか、総帥?」 「あー‥‥アレだ。キンタローが発病しやがった‥‥」 「‥‥今回はずいぶん早いですね」 「ああ、きっと研究発表やら講議やら外に出る仕事が重なったからだろう。そん時は俺も長期で出かけてたからな。最近顔を合わせてなかったみてぇで、今、気がついた」 「反動ですか」 「‥‥‥」 「ちゃんとケアなさってあげてくださいね。じゃないと前みたいにゾンビよろしく徘徊するキンタロー様を見てDr.高松様が鬱陶しく泣いてくるに違いありません‥‥そうなってはこちらも仕事になりませんから」 「‥‥‥あんの、過保護め」 だがシンタローもどっこいどっこいに彼に甘いのはティラミスも言わなかった。 「じゃあ各部署には通達しておきますので」 「わりぃ、頼むな」
そうティラミスに電話口で告げて、強制的に休みになってしまった。
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bzen
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