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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2005年11月21日(月) ちょっと語りたくなっちゃって。

「良識というもの」で書いたけれど、わたしが「ナイトメア」を好きになったのは
彼らの「音」に魂抜かれたからで、容姿に惚れたわけじゃないのね。

そしてもうひとつ。
ヴィジュアル系バンドなのだけれど、バンド名も「悪夢」なんだけど
彼らはチャリティ活動に参加して、社会に貢献しているからなの。
そしてアルバムの中には、母親の心を通して描いた、戦争を嘆く歌があるの。

自分の歌が売れることばかりを考えている歌手。
何万ものヒットを飛ばして売れていても、その莫大な私財で豪邸を建てるだけで
少しも荒れた世界への還元など考えてなどいないアーティスト。
なんて多いんだろう。

偏見に満ち満ちたヴィジュアル系という音楽ジャンルの中で、どれだけのバンドがチャリティに参加しているのだろ。
メジャーデヴューしたとはいえ、まだまだ無名の彼らの、少しでも社会に貢献したいというその姿勢が
とても新鮮でステキだったから、惚れたの。

主観と五感にびりりっ★と来た「ナイトメア」の作り出す「音」と一緒に、静かに生きていたいと思う。
彼らの姿勢に、批判する人も気づいて貰えたら… 尚、嬉しい。



2005年11月19日(土) 「良識」というもの

しばらくネットに出るのを控えてた。

それというのも、わたしが借りているブログに足跡機能があって
どんなアクセスがあるか知ることができるんだけど、更新していないにも関わらず
最近ちょっとアクセス数があがっていたので変だな〜って思ったので、足跡を見てみた。

どうも「ナイトメア」で検索かけて、何人か来たみたい。

だけどね〜。まいっちゃったの。
そのどれもがブログで、おまけに彼らをこてんこてんにコキオロシてて。
他のバンドと比較したりもしてて、読んでいて凹んでしまった。
そんなことしたって意味ないと思う。
エルヴィスとビートルズを比較するようなもんだもの。
音楽評論家でもないんだし。

それにね―――
彼らの音に対しての考え方は、中途半端なものじゃないし、今 売れていればそれで良しみたいな
刹那的な考えは持っていないのに。
トラブルがあった時も、彼らがどれだけ悩んだか知っていたら、あんなひどい言葉で中傷はできないはず。
綺麗とか可愛いとか、わたしは彼らのルックスに惚れたんじゃないのよね…。
傍で見ていて胸がじ〜んとなってしまうくらい、突き詰めて彼らが考えている「音」に惚れたんだもの。

一度、Webに載せたら、それは全世界の人の目に触れることなのよね。
ネットが身近になって、誰もが情報を発信できるようになったことは好ましいことだと思うけれど
鋭い言葉を投げれば、それで誰かが傷つき、アーティスト本人の魂まで傷つけてしまうということ
それをもっと知って欲しいと思う。
「良識」を持って、言葉を選んでほしいと思う。

日本人はいつから、ずっと昔から培ってきた「良識」という美しいものを忘れてしまったのだろう…。



2005年11月06日(日) 「蟲師」


土曜の28時。
日曜に日付の変わった午前4時。

フジTVで「蟲師」のOAが始まりました。
今夜はその3回目。
異色のアニメ。

原作は、漆原友紀 作
アフタヌーンKCより出版されてます。
公式サイト http://www.mushishi.jp/index.html

新番組ハイライトを一目観た時から、ふっ… と惹かれた作品なの。
まだ原作は読んではいないのだけれど、ものすごく丁寧に、怖いほど綺麗に
作られたアニメで、午前4時という遅い(早い?)時間にもかかわらず
じっと魅入られたみたいに観ているの。

お話の中で表されている「蟲」は、動物でも植物でも、また微生物や細菌とも違う
「命の原生体」に近いモノ達のことだそう。
それらは形や存在が曖昧で、蟲とヒトとが重なる時、ヒトの考えの及ばない
妖しい事象を起こすのです。

それらの生命とは?
何故、そこに存在しているのか?

主人公のギンコは、「蟲」とヒトを繋ぐ「蟲師」。
旅の途中でさまざまな人たちに出逢い、蟲が引き起こす現象を解明して行きます。

閉鎖された集落であったり、忘れられたような町であったり。
静かな 怖いくらい静かなアニメ。
それなのに恐ろしい激しさをも感じるのです。

今夜の「柔らかい角」は、素晴らしかったです。
しんしん… と降る雪。
その音のない音。
映画のように舞う雪の効果は、アニメを越えていました。
またギンコの静かな口調が、静寂をより引き立てていて。

わたしが幼い頃、茜色に染まる夕陽の影に、ぽっかり口を開けていた黒い闇を見て
ぞっ… となったことがありました。
「蟲師」は、そこに似た雰囲気のある作品でした。

すっかり気に入ってしまいました。
何処か『夢喰見聞』にも通ずるものがあります。

毎回エンディング曲が違うのですが、今夜の曲はまた一段と綺麗で…。



2005年11月05日(土) 時が進むのが速いです。



今日はchimomoの高校の保護者会に行って来たの。
3年生だから、恐らくこれが高校最後の保護者会。

進学校で勉強もシビアな高校だから、入学当初はついて行けるか心配していたの。
でも先生方も熱心で親身になって下さる方が多くて、それに行事も生活も
充実しているから、chimomo自身も、この高校に入れて良かったって話してて。

私立だけど、附属の大学はないから、ちょっと大変なんダ。
大学受験に向けて、今 大詰めで。

最後の保護者会というと、何だか寂しくて。
ウチは一人っ子だから、高校は最初で最後。

高校って、中学や小学校と違って、親はほとんど出る幕ないってこともあって、
時間が飛ぶように速く過ぎた気がするの。

保護者会の後に茶話会もあって、子供たちの家での様子を聞くことができたの。
みんな不安に感じていることがわかって、ほっ…となった。

年が明けると、いよいよ本番。
親も子も、しばらくしんどい日が続くけど、うまく気分転換して頑張らないと。

気持ちが塞ぎがちだったけど、何だかちょっと前を向けた気がした。




2005年11月03日(木) 最後の一撃はとても哀しい。


凹んだり塞いだりした時は、好きなゲームをやるのが一番ネ。
気分転換は必要ヨ。

「ICO」知ってる?
4年前に発売されたアクションRPGゲーム。
『この人の手を離さない。何故なら僕の魂ごと離してしまう気がするから。』というCMに、わたしは魂 抜かれて、即買いしてしまったの。

登場人物は3人だけ。
HPとMPを表すゲージも無くて、オマケにBGMまで無いの。
しん… と静まりかえった古城を、不思議なほど透明感のある囚われの少女ヨルダの手を引いて、生け贄だった角の生えた少年イコの脱出アドベンチャー。

音楽が無いというのは、臨場感を極限まで高めるということに改めて気がついた。
難解なトラップをはずし、くぐりぬけ、たった二人だけの必死の脱出の旅。

細部にまでこだわった作り方、イベントで流れる数少ないBGMは、どれも儚く、ミステリアスな美しいものばかり。
本当にファンタジックな珠玉の作品なの。

で―――

その『ICO』の製作スタッフが手がけた二つ目の作品が『ワンダと巨像』。
10月28日に発売されたばかり。

またまたしっかりのめっちゃって。

ただ巨像を倒せば良いんじゃないの。
それには意味があって。

魂を失ってしまった少女を蘇らせるために、此処ではない何処かで、青年ワンダは運命に立ち向かっているの。
恐らく大きな代償を求められるのだろうね。
それはきっと―――

巨像に留めを刺す、その一撃はあまりに哀しくて。
胸が痛むけれど…

何処か『ICO』に通ずるモノがある『ワンダと巨像』
大事にゲームを進めているの。

大好きな「ナイトメア」のネ、ギタリストの咲人くんも「ICO」と「ワンダ」のファンなの。
何だか嬉しかったり♪(*^m^*)

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或る場所にupしようと思って書いた下書き。
先日のDiaryとダブっている部分、あります。



2005年11月02日(水) 心喪失時代なのかも知れない

不安定な時代を反映しているのか、胸の痛む事件が多すぎるよね、最近。
こころまでまとめて風邪ひいたので、ちょっと一休みしながらTV見てたけど
親が子を殺し、子が親を薬物実験する嫌な事件ばかり。

人は誰でも、幾つか別の「顔」を持っていると思う。
それは家族であっても、見せない部分。
でもソレに支配されちゃ、駄目じゃない…。

心から大切に想うこと、想われること
素直に愛すること、愛されること
見知らぬ人に優しく接する気持ち

今は、そういう優しさに飢えた時代なのかも知れないね。

昔、当たり前に出来たことができなくなってしまった人たちが、
溢れてしまったのか…。

人として、大切な何かを忘れてしまったのか…。

今、世界から貧困をなくす活動として「ホワイトバンド」を買って身につけることが流行っているけれど
世界の飢餓も深刻なことだけど、日本の今を生きる子供達の「心の飢餓」は
後回しでもいいのかな…。
いつも何となくおかしいな…って思うのね。

「心喪失時代」
手遅れにならないと良いんだけど―――




2005年11月01日(火) Keywordは自分の中に


chimomoの風邪は、すっかり長引いてしまったのだけど、「ストレス発散に」と、
昨日は学校帰りに中学時代の仲良しとカラオケに行っちゃって。
「ナイトメア」を歌いまくって来たみたい。いいな…。
遅くまでわたしはひとりぼっち。
話したと言える人は、いなかったなぁ…。

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わたしの風邪は、2日ほどで治ったのだけど…。
こころの風邪はまだ重い状態で。

こういう時って、言葉が欲しいと思うことがある。

自分と向き合えなくなった時、きっかけになる言葉が欲しいと思う。

でもどんな言葉をかけてもらっても、きっと、閉じてしまった心には届かないんだと思う。

結局は自分できっかけを作り出すしか道はないの。

結局は、Keywordは自分の心の中にしかないの。


今日から11月―――。
落ち込んでいても、時は過ぎ去って待ってはくれない。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]