Home Page
「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年08月29日(水) シャンプー

何をやってもうまくいかないとき

何をやっても心が前を向かないとき

何をやっても気持ちがひとつにならないとき

心がささくれて、尖っているとき

そんなときは髪を洗う。

シャンプーの優しい香りが心を和ませる
そんな気がするから。
少し優しくなれるような気がするから。

ささくれてガサガサだった心の表面、
少しはなめらかになったかな…。



2001年08月26日(日) 神隠しの郷愁

「千と千尋の神隠し」を観に行って来た。
娘は3歳になる前にトトロと出逢い、初めて書いた字が
トトロの「ト」だった。
誇らしげに「ママ、トトロの『ト』」と言って見せてくれた初めての字。
3歳になる前の、大切な想い出。
まだ大切にとってある。
だから今回のジブリ映画も、楽しみにしていた。

とても心に染みる、いい映画だった。
千尋が電車で旅をするシーンには涙が溢れた。
冥界は、あんな場所なのではないだろうか…。
影法師のように透き通った人たち
亡くなった母も、あんなふうに旅を続けているのではないだろうか…。
そう思うと涙が止まらなかった。

エンディングの風景が郷愁を誘う。
わたしを可愛がってくれた、亡くなった祖母の家を思い出した。
ガラスの引き戸…
ぼんやり灯る電灯…
幼い頃の「わたし」の想い出。
胸が熱くなる。

宮崎監督の手がけたアニメは、ずっと以前からあって、
幼い頃からわたしも育てられて来ていたのだった。
本当に引退されるのだろうか…。
心に優しく染み渡る作品に出逢えなくなると思うと、
残念でならない。

郷愁を誘う風景を知らない現代っこたちの心には、
この映画は、どう染みたのだろう。



2001年08月22日(水) 「ふるやのもり」

台風が来て大雨を降らしている最中、
わたしはとっても怖くて気になっていたものがある。

「ふるやのもり」だ。

知っている?「ふるやのもり」。

これはわたしが幼稚園の時、読んだ絵本のタイトルだ。
荒削りの版画のようなイラストが、「ふるやのもり」の恐ろしさを
想像させてくれる、お気に入りの絵本だ。

娘が幼稚園の時に、この本を手に入れて読んで聞かせた。
案の定、彼女もきゃっきゃっ♪と笑って、大のお気に入りになり、
毎晩読んでくれとせがまれた。

そう、ホラーなstoryではないのだ。

おじいさんとおばあさんの一番怖いもの…
狼でもなく、泥棒でもなく…
それは「ふるやのもり」なのだ。
自分たちよりも怖い「ふるやのもり」って、いったいなんだろう…と
屋根裏に潜んでいた泥棒と、床下に潜んでいた狼が思っていると…
「ふるやのもり」がっ!!!


さぁて…「ふるやのもり」とはなんでしょう。

それはね、「古い家屋の雨漏り」のことなの。
おじいさんもおばあさんも、それが一番怖かったのね。
実は、ウチも古い家で、大雨が降ると「ふるやのもり」が来るの。
それはもぉ 大変っ!!

今度の台風では、しっかり雨漏りしてくれちゃって…
屋根の修理をしないと…ならないようだ。

台風一過、洗われた綺麗な青空を眺めながら…
自分の幼い日と娘の幼い日々を重ねて思い出していた。



2001年08月21日(火) 14回目の誕生日

14年前の今日、8月21日に娘が生まれた。
色白のそれは可愛いコだ。(我が子ながら(^_^;))
母が生きていれば、いろいろと子育てのアドバイスも貰えたのに
母は孫を見る前に亡くなった。
だから今日まで思考錯誤、暗中模索の繰り返しの子育てをしてきた。
それでも心の優しいコに育ってくれている。

わたしは何をやってもパーフェクトにできない。
料理も下手だし、かなり天然ボケな「30点ママ」なのだ。
だから「わたしがついていないとママはダメなんだから〜」と
逆に娘に世話をやいて貰ってる所がある。

反面教師ともいう。
抜けている方がいいかも知れない。
パーフェクトな母親じゃ、子供は疲れるだろう。
そういった意味じゃ、すごいぞ、わたし。
なんてね。へへっ(*^_^*)


誕生日と登校日が重なり、お寝坊さんが早く起きて出かけた。
久しぶりにお友達にも逢い、
「Happy Birthday to You〜〜〜♪♪♪」と歌ってくれたそうだ。

彼女が好きな男の子が、台風が近づく雨の中、
Birthday Presentを持ってやってきた。
素敵な1日になったね。

殺伐とした世の中だけれど、このまま素直に、
素敵な女の子に育ってほしい。
そしてママは、世界で一番の味方だってこと、忘れないでいてほしい。

14回目のお誕生日、おめでとう。



2001年08月16日(木) 月が木星を食べる。

今年の夏は、いつもよりも雲が多いような…
そんな気がする。
すっきり晴れた夜空が望めた日が少ない。
いつもならお盆のこの時期は、車が少なくなるためか、
stopする工場も増えるせいか、
東京でも空が綺麗になって、星がよく見えるんだけど。

それでも未明の「木星蝕」は、肉眼でもよく見えて楽しかった♪
いつもは食べられてしまう月が、木星を食べる。
大きな三日月が、小さい木星を飲み込んでゆく姿は
なかなか素敵だった。
実際の大きさは、木星に比べると、
月はごくちっぽけなものでしかないのだけど。

最近、空を見上げてる?
都会人は下を向いてばかりいるからね…。

宇宙の営みは大きいよ。
小さなことに悩んでいる自分が、哀しくなるくらいに。



2001年08月14日(火) 月遅れのお盆を迎えて

東京は7月にお盆を迎える家が多い。
わたしの親は九州出身なので、お盆はひと月遅れで過ごす。

母は17年前に他界している。
70才過ぎた父と一緒に、丘の上にあるお墓参りへ出かけた。
緑が眩しく、夏の青い空に溶け込んでいる。
降り注ぐ蝉時雨が、心に哀しい。

時折吹いてくる風に冷たさを感じる。
秋はもう、そこまで来ている。

空に向かって黙って立っている塔婆が、
風に「かたん…」と乾いた音をたてた。
振り返ると、シオカラトンボがとまっていた。


「逝く人の 偲ぶ想い出 盆まつり」


友人に触発されて初めて「うた」のようなものを詠んでみたけど…
どうもうまくないなぁ(^_^;)アハハ…



2001年08月13日(月) マキシシングルの隠し部屋

 CD Playerが壊れているので、お気に入りのWINOのCDが聴けない。
そろそろ中毒症状が重くなって来たので、PCで聴いてみることにした。

 「太陽は夜も輝く」は、中でも一番お気に入りのマキシシングルだ。
セットしてみる。
フレッツADSLなので、料金を気にせず繋げられるため、
昼間に日記を更新しようと思ってネットに繋いでいる状態のままでいた。

すると突然窓が開いて、「クリックして〜♪」と言いたげに
見知らぬアイコンが顔を出している。
躊躇しながらもクリックしてみると…

100px四方位の小窓が開いた。
こ、これは何???\(◎o◎)/!

すると綺麗な夕焼けの太陽をバックに、メニューが表示され
WINOのアルバムメイキングの特集をしている公式サイトへ
jumpできるようになっていた。

またタイトルをクリックすると、イメージ映像と共に
曲が流れるようになっている。
もちろん3曲とも別の画像だ。

すごいっ★☆ヽ(^o^)丿☆★
こんな素敵な隠し部屋を作っておいてくれるなんて…
ネットに繋げられることが、こんなに嬉しかったことはない。

彼らの隠し部屋で、彼らの素晴らしさをたっぷり味わって
また惚れ直した(*^_^*)

イイコトのあった日は、何か特別な気がする。



2001年08月09日(木) 綺麗なCGが残すもの

「FF10」が発売されてそろそろ1ヶ月…
わたしはずっとFFシリーズが好きだったし、
スクウェアソフトのファンだった。
でも、8作目と同様、今作もやる気が起きない…。

確かにCGは綺麗だ。
8作目と違って蝋人形ではなく、キャラに表情もある…。
でも… なんだか食傷気味なのだ。

今までの2Dと言われる、2頭身キャラがアニメ風に描かれた
フィールドをチョコチョコ動く姿。
これが今でもわたしは大好きだ。
そこに創造の世界があるから。
キャラがどんな顔をし、姿をして、どんな表情をするのか
チビキャラでは詳しく描けないから、そこに創造の世界が生まれる。

ところがCGときたら…
「ほ〜ら。どう? すごいだろぉ。 さぁ、食べなさい。」って
大量のディナーを「どかっ!」…っとテーブルに並べられたよう…。
とても全部は食べきれない… そんな状態。

好みの問題なのかも知れないけれど。
わたしはやっぱり、レトロな2DのRPGゲームの方が
好きだったりする。
storyは一本道だったけれど、洗練されていた。
何度プレイしても、その度に胸を打たれた。
そういう作品が多かった… そう思う。

たかがゲーム、されどゲーム。
同じゲームをする時間を比べたら、目一杯楽しめる方がいい。
CGにお金を一杯かけても、storyが濃くなかったら
それは何も心の中に残せない。

「ファイナルファンタジー」の映画がアメリカで公開されたけれど
収益が伸びない原因は、そこにあるような気がする…。

綺麗なCGは、何を心に残すのだろう…。



2001年08月04日(土) 壊れたらどうする?

CD Playerが壊れた。
突然に。
前兆もなく。

Shoppingに行った先の店内で、聴きたくもない音楽を
大音響で聴かされるのは苦痛だけど、
聴きたい時に、愛するアーティストの歌が聴けないのは
もっと苦痛。

最新機種ではなかったけれど、光デジタル出力端子のついた
音質の良いCD Playerで、気に入っていた。
大切に使っていた。
なのに…壊れた。

壊れたから買い換える
飽きたから捨てる

わたしはそういうのは嫌いだ。
壊れたら直す。
飽きたら工夫してまた使う。
古いものは大好きだ。

またこのCD Playerで音楽を聴きたい。



2001年08月03日(金) 「Lifetime Respect」って…

言いたいことはわかる。
でも…
この歌を聴いた時の、息苦しさはなんだろう…

「この歌はいい」とか
「言えなかったことを言ってくれてる」とか
「奥さんにプレゼントしよう」とか
そう言って諸手をあげて絶賛し、カラオケで歌いまくってる人たち
歌の言いたいことはわかっても、そういう人の心はわからない。

「心」を、鍵のかかった鳥かごに押し込められるようで息苦しい。

「結婚」は、或る意味「束縛」だろう。
けれど「心」まで所有物にされるのは、苦手だ。

縛りあうのではなく、お互いを尊重しあう間柄でありたい。
何歳になっても。


 < 過去  INDEX  未来 >


冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]