Home Page
「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年07月29日(日) 音楽

1ヶ月ぶりの過ごしやすい気温に誘われて、CD Shopに出かけた。
娘は「Kinki Kids」のアルバムを、
わたしは「WINO」のアルバムをゲットした(*^_^*)

アニメ版「HunterXHunter」のOpening Songになった
「太陽は夜も輝く」で気に入って、アルバムを集め始めた。
今回買ったのは、今年5月にリリースされたアルバム
「DIRGE No.9」だ。

ロックが大好きなわたしにとって、彼らのビートはとても心地よく、
バラードも素敵だ。
詞もストレートに胸を打ってくる。
どうしようもなく切ない苦しい思いを、静かで綺麗な旋律で
描かれた音が、心の琴線を揺らす。



≪ボクの心はいつでも壊れて 悲しい歌を探す
涙はあふれて 自由な心で
凍えた空に 夢を見てる≫
(「Dirge No.9」より)


わたしのもうひとつの「心」も、壊れかかってるかも知れない…



2001年07月25日(水) ラムネ

いつからなんだろう…
ラムネのビンが、プラスチックになってしまったのは。

毎年行われる夏祭りでも、5、6年前からビンのラムネが姿を消した。
ビンを返すと、10円貰えるという幼い頃の小さな楽しみも
同時に無くなった。

ところが昨日、コンビニでそのビンのラムネを見つけた。
早速、買って帰る…

中のビー玉が、からん、からん…と
ビンにぶつかる涼しい音を楽しみながら、
蒼いガラスを通して、炭酸の小さな泡が立ち上って行くのを
黙って眺めていた。

よく見ると、わたしが子供の頃のラムネのビンと、
形が違っている。
あの時、どうしても中のビー玉が欲しくて、何とかして取ろうとしたけれど
飲み口の所までガラスビンは繋がっていて、取れなかった。

それが、今の形は飲み口がプラスチックのキャップになっている…
捻って回してみた。
キャップが取れて、中のビー玉が掌の上に
「ころん…!」と転がり出た。

夏の陽射しに、きらきら輝くガラスの宝石…
取りたくても取れなかった、憧れ…

ラムネの透き通ったビンを、眩しい陽に透かしてみた。
昔の思い出が、見える気がした…



2001年07月22日(日) 夏祭りのあと

今年もこの連休中に、夏祭りが開かれた。

子供の頃から、わたしは夏祭りを楽しみにしていた。
夕方から聞こえてくる太鼓の音や、提灯にわくわくしながら、
夜の訪れを待ったあの日。
特別なお小遣いを貰って、浴衣を着せて貰って、
近所の子たちと誘い合って行った夏祭り。

わたしは生まれ育った町に、今も住んでいる。
その夏祭りもまだ開かれている。
でも…

この辺りは団地の立替計画が進んでいて、だんだん引っ越す人が増え、
ゴーストタウン化しつつある。
遅くまで家々の明かりが灯り、子供達の声が外まで聞こえていた
あの明るい夏の日々が懐かしい…

お祭の矢倉(やぐら)も3階建てで、1階では子供会の皆が輪を作って
踊ったりして、矢倉に上がるのが楽しみだった。
夜店もそれはたくさんあって、お小遣いの小銭を握りしめて
どれを買おうか、どきどきしながら品物を眺めた。

おもちゃを売る屋台の店先で、普段いつも見なれているはずの
可愛いペンダントや指輪も、夏祭りには何か別のものみたいに
きらきら光って、誘惑していた。

わたしは、窪みにビー玉をひっかけて飲むラムネが大好きで、
そして飲み終わった後、ビンを返しに行くとお金が戻ってくるのが
何とも嬉しかったものだ。
得をしているわけじゃないのに。

わたあめ、あんずあめ、べっこうあめ、たこやき、
やきそば、金魚すくい、ヨーヨー釣り…

それが今は、年々寂れて行くばかりだ…

矢倉も足場と太鼓を叩く所だけになった。
提灯が減って、お祭の広場も暗くなってしまった。
夜店がめっきり減ってしまった。

変わっていないものがあるとしたら、それはまだ
わたしが夏祭りを楽しみにしているということ。
娘も毎年、わたしに浴衣を着せて貰って、友達と誘い合わせて
お祭に行くのを楽しみにしている。
夏祭りが大好きな心だけは、変わっていない…

お祭のあとは、何となくもの悲しい。
夏を見送る寂しさを感じるからだ。
それが毎年、もっと寂しく感じるようになってしまった。

来年は、夏祭りができるのだろうか…



2001年07月20日(金) こだわり

1学期が終り、夏休みが始まった。
通知表もなかなかの結果で、一番喜んでいるのは、
娘本人だろう。
何しろ成績が著しく悪くなった場合は、携帯をstopすると
伝えてあるから。

中学に入ってから2年目。
彼女は無遅刻、無欠席、無早退で頑張っている。
このまま3年間ずっと皆勤を続け、卒業の際に
表彰してもらうんだ。
それが娘のこだわり。

わたしは娘に対して、優等生であることを特別望んでいない。
(だって自分が「30点ママ」だし)
自然体でいてくれればいいと思う。
その30点ママでも、風邪をひいても、辛くてダウンしていても
お弁当を一日も休まなかったことは、ちょっとした「誇り」。
3年間、お弁当を作ってやることが、わたしのこだわり。

そんな他愛ない、母と娘のちっちゃなこだわりも
一息つける、のんびりした夏の休暇が始まった。



2001年07月07日(土) 七夕の夜に…

いつもは梅雨の真っ只中で、七夕に星空がのぞめたことは少ない。
それが今年は6月下旬から、梅雨明けしたような暑さと
青空が続いていて、今宵は綺麗な夜空が広がっている。

わたしが子供の頃は、まだ東京の空でも夜は暗く、
オリオン座の中心にある星雲も、双眼鏡で見ることができた。
それがここ数年で、急速に夜空が明るくなって来てしまった。

綺麗な夜空といっても、天の川は見えないけれど…
今宵は星たちの囁きに耳を傾けよう…。
天の川を越えて愛しい人に逢いにゆく、牽牛と織女の
素敵なロマンスの伝説に…

そして今夜は十六夜の月。
満月よりも美しいと詩歌にも詠まれている、
麗しい月が見られる。

現代人は、空を見上げることが少なくなったと言われている。
今夜くらいは足元を見るのはやめて、
空を見上げてみてはどうだろう…。
たとえ雨模様でも、その厚い雨雲の上には、
満天の星空と月が輝いていることを忘れないでいたい…


   INDEX  未来 >


冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]