時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2013年04月27日(土) 悪いこと・良いこといろいろ(悪いこと編)

先日、ちょっと怖い情報を目にしました。
ケータイサイト向けのSNSに投稿した小説が、無断で電子書籍化されてAmazonやkoboストアで勝手に販売されていたとのこと。

これ(http://togetter.com/li/491874)なんですけど、togetter(ツイッターのまとめサイトみたいなやつ)ってツイッターのアカウント持ってなくても見れるんだっけ? 見れなかったらごめんなさい。

どうやら、そのSNSは、規約に、投稿した作品について著作者人格権を行使しないとかの、無茶な規約があったらしいです。

そういう規約があること自体も怖いですが、もっと怖いのは、規約をちゃんと読んで、そういう怪しいところには投稿しないことにしても、それで安全というわけじゃないところだと思います。

例えば、togetterでも言及してる人がいたけど、悪意ある誰かが他人の作品を無断でコピペしてそのSNSに投稿しちゃったら、その作品は、作者のあずかり知らぬ所で、その会社の好きに使われちゃうわけですよね。

しかも、普通の、ネット小説サイト間での盗作より発覚しにくいのが怖いですね。
同じネット小説界隈にUPされて、ネット小説の検索サイトを利用したりしてれば、たまたま本人が見つけることも、誰かが見つけて報告してくれることもあるだろうけど、場所が電子書籍のストアでは、多くのネット小説作家さんやネット小説読者さんにとっては活動範囲外で、たまたま目に付く可能性が低いでしょう。
しかも、電子書籍だと、ネット上には本文が上がってないわけなので、普通のネット小説間の盗作発見には有効な、作品名やキャラ名、本文中の特長ある一文などで検索するという手も使えないです。

しかも、今回の場合、タイトルを変更してたり、作者名を出してなかったり(著者名が『◯◯編集部』みたいなのになってる)したそうなのですが、それをやられたら、通常、ほぼ発見不可能ですよね。
なにしろ、無料作品なら、怪しいと思ったら試しにDLして見てみればいいけど、有料じゃ、もし疑わしいタイトルのお話を見つけも、買わなきゃ中身がわからないわけで……。

今回は、たまたま、電子書籍の新刊案内のようなものに自作のタイトルを発見した人がいたことから、芋づる式に発覚したらしいんですが、そういう偶然でもないと、まず、発覚しなさそうですよね。

で、さらに怖いのは、今回はケータイ小説が対象だったし、SNSに投稿した作品が対象だったけど、考えてみれば、これ、別に、ケータイ小説じゃなくても、SNSや投稿サイトを利用していなくても、個人オンノベサイトの作品を勝手にコピペしてきたって、誰にでも勝手に電子書籍を作って売れちゃうってことだと思います。
ネット小説の書き手さんの中にも、電子書籍にあまり関心のない人も多いだろうから、そういう人は、やられても、まず気づかないかと。

これを、闇ビジネスとして大量にやる人でも出てきたらと思うと心配ですね。
だって、一冊一冊の金額は小さくても、チリも積もればそれなりに儲かるだろうし、パソコン一台持ってれば何の元手もかからず、PDFファイルやepubファイルも今は電子書籍投稿サイトに投稿すれば自動的に生成してくれるんだから特に専門知識もいらず、大した手間もかからないし、万一バレても口座から足がつかないようにさえしとけば簡単に逃げられるしで、これって、元手がかからず知識もいらずリスクの少ない、美味しい闇ビジネス足り得ますよね。

もちろん電子書籍を登録する際には『第三者の著作権を侵害していません』みたいな自己申告を要求されると思うのですが(パブーではそういうチェック欄があった)、そんなの、嘘を申告すればそれまでだし、ストア側も、一点一点調査なんてしてられないから自己申告を信じる他無いわけで、もしそれで実は著作権侵害があっても、自己申告を信じたってことで免責でしょう。

そんなわけで、ストア側としては、盗作作品が登録されるのを実質、防ぎようがないし、盗作だという指摘があっても、指摘のほうが悪意ある中傷かもしれないんだから無条件で削除に応じるわけにもいかないし、かといって、個々のケースについていちいち真相の調査もしてられないだろうし。
自作を無断使用された人はタイトルや作者名を変えられてたら発見の手立てがないし、お金を払って買った人も、それが盗作品だと知らなければ、ただ『売ってるものを買って読んだ』というだけで別に何か被害を受けるわけじゃないから文句も言わないだろうし。

というわけで、こういうのも電子書籍の今後の問題点になってくるかもしれないな〜と考えつつ、そういえば盗作を見つけるのにはキャラ名でぐぐると良いといわれてるけど自分はやったことないと気づき、思い立ったが吉日と、さっそくぐぐってみました。

ちなみに、使ったキャラ名は、エルドローイ、キャテルニーカ、エレオドリーナ。

アルファードなんかは、普通にアラビア語だし、実在の星の名前という元ネタがあるから、どこといくら被っても全く不思議はないし、リーナだのソルだのディアだのリリだのという短くて語呂の良いカタカナ名前もあちこちと被って当然だけど、上の3人は、全く元ネタなしの完全でまかせ(笑)なので、これだけの長さの無意味な文字列が偶然よそと被る確率は、かなり低いと思うんです。

で、やってみた結果、見事に、中国製と思しきスパムブログが、大量に発見されました(^^;)
イルファーラン物語の一部(しかも、それぞれ中途半端なところ)をブログに貼り付けて、合間合間に、プラダのバックだのなんだの無関係なリンクを挿入しているのです。

これは、向こうとしては小説の盗作という意識は別になく、ただ、ネット上にあった適当な分量の文字列を勝手にコピってきて貼っつけてるだけだと思うんですが、当然、気分は悪いですね。
あと、自分で全部ネットで公開してる文章でも、一部分だけ切り取って貼り付けられてて、誰かの目に触れるかもしれないと思うと、なぜか恥ずかしいですね(^^ゞ

でも、対処のしようもないし、ただ気分悪かったり恥ずかしいだけで、特に実害はないと思うので、しょうがないから放置しようと思います……。

これが悪いことで、あと、同時にあった良いことについては、長くなったし時間がないので後日また書きます。

話は変わって、WEB拍手してくださった方、ありがとうございます!
連打の方もいて、嬉しいです、ありがとうございます!



2013年04月15日(月) イマドキのラノベ風タイトル

こないだ、ふと思いついたんですが、イルファーラン物語の、イマドキのラノベ風のタイトル。
『異世界に召喚されたけど相手役が美形の王様とかじゃなく田舎の貧乏羊飼いでした』

これって、すごくないですか?
だって、タイトルだけで、恋愛要素ありの異世界召喚ものであること、主人公がたぶん女性であること(相手役候補?が『お姫様』じゃなくて『王様』だってことは、BL作品じゃなければ主人公は女性)、舞台が田舎であること、相手役が庶民であることなど、ひと通りの情報が分かっちゃう。

このテのタイトルって、なんでそんなヘンなタイトル付けるんだろうと思ってたけど、こうしてみると、すごい機能的なんだと気が付きました。
なるほど〜。流行るのも頷ける……かも?(^^;)

話は変わって、WEB拍手くださった方、ありがとうございます!
14日にイルファーラン感想フォームからメールくださった方、ありがとうございます!
偶然の巡り合いに感謝です。
お薦めいただいたサラ・マクラクラン、聴いてみますね!



2013年04月01日(月) 桜の季節

東京では、桜はもう散っちゃったのかな?
満開後に雨が降ったから……。
東京から数日遅れで咲きはじめたこの辺りでは、咲きはじめたとたんに急に寒くなったために、見頃になってから一週間以上も長持ちしてて、まだソメイヨシノが咲いてます。
満開になってから雨が降ると散りやすいけど、雨が降った時はまだ8分咲きくらいの感じだったのも幸いしたんだと思います。

そんなわけで、ソメイヨシノはもう盛りはすぎたけど、今度は山桜が、引き続き見頃です。
さらに、八重桜も、ぽつりぽつりと開き始めて、スタンバってます。

(日本に生まれて、田舎に住んでて良かったなあ)と、毎年思うのは、この時期。
通勤とか買い物とか駅までの送り迎えとかで、ちょっと車を走らせるだけで、あっちを向いてもこっちを向いても、周りじゅうの山は新緑を淡く彩る野生の山桜だらけだし、通勤途中には造園屋さんが何軒もあってプロが育成中の立派な苗木が見事な花をつけてるし、農家の広い庭も次々と開く桜やコブシや桃などの花木と草花でいっぱいで、毎日がちょっとした花見ドライブなのです。

いっせいに咲き誇るソメイヨシノも良いけど、緑の中に散在する色とりどりの山桜の趣は、また格別です。
花の開き具合や葉っぱの出具合によって、毎日、毎日、山の色合いが変化するんです。
山桜って、同じ山に咲いてるのでも木によって花も葉っぱも色とりどりで、咲く時期や、花と葉の時間差も微妙に違うので、いろんな種類なのかと思ってたんですが、あれって、全部同じ、山桜という種類なんですってね。
あの、色の違いは、全部個体差なんですって。
花期の違いは、日当たりなど、生えてる環境の差なのかな?

ソメイヨシノは東京でも見られるけど、この、山桜に彩られた景色を見られるのは、田舎ならではの楽しみです(^^)

話は変わって、WEB拍手ありがとうございます!
なろうさんに里菜竜のエイプリルフール小話を転載したので、そちらから来てくれた方もいるのではないでしょうか。
ありがとうございます!


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