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2004年10月31日(日) Vanilla Sky












モネが描いた理想郷の空。
遠出した子供は、やがてそれが別の世界へと続く空であることを知る。


2004年10月30日(土) 十年後の世界

十年後にも変わらないといえるものを、
持っているだろうか。

『悲しい……、というには、自分は百年若すぎる』
(森博嗣『すべてがFになる』)


2004年10月27日(水) Identity

「何か足りない」とよく思う。
それが何なのか、多分答えは出ている。

でも大事なのは、
それを解決することよりも、
それを受け入れることなんじゃないかと思う。


人間がまず自己に対する問いかけから世界を理解しようとするのは、
ハンナ・アレントが「世界疎外」と表現した近代人の懐疑の表れなのではないだろうか。
アレントによれば、世界の意味づけを知ることをあきらめた近代人は自己だけは確実な存在であると信じて、
自分とは何かという問い、すなわちアイデンティティの探求を通じて確実な世界を取り戻そうとする。
しかしそれは、結局はむなしい試みでしかない。
自己の内側をいくら探っても、結局は確実なものは存在しないからである。
我々がアイデンティティと考えるものは、本来は他者との関係性によって自覚されるのである。
人間は親という他者と接して初めて自己を認識するし、
異性を意識して初めて自分の性を意識するし、
異文化と接して初めて自らの属する文化体系を意識する。
アイデンティティは始めから実在する不変のものではなくて、
世界の中に住む自分が他者と出会い、交わることで、新たに創造され、変化する。
アイデンティティとは出発点ではなく、世界との交わりの終着点なのである。
(中西寛『国際政治とは何か』)


2004年10月26日(火) 普通

普通になりたくない。
普通でないことをやり遂げたい。

そう考えるとき、それが、
「普通であることに価値を見出せない」
ということを意味するなら、不幸だ。


若者は皆、好きなものを求めるのと同じだけのエネルギィを使って、
嫌いなものを一所懸命探している。
そうすることで、自分が明確になると信じている。
(森博嗣『夏のレプリカ』)


2004年10月25日(月) Blue Sky

『空はどうして青いの?』
『空は、「青」だけじゃないよ。空が青だっていう人は空を見てない』
(山田玲司『ゼブラ−マン』)


2004年10月23日(土) 優先順位

勉強しないといけないことはいくらでもあるが、
メインとそうでないものがある。
サブ的なものは徐々に後ろに回されていく。

後ろに回しつづけて、忘れてしまったときが、
メインでないものの終わり。

「これがメインじゃないというのが、本音ですよね?」


2004年10月22日(金) やさしさに包まれたなら

落ち込んだりもしたけど、私は元気です。
(映画『魔女の宅急便』)


2004年10月20日(水) 充電期間

「焦っても良いことは何もない。今はじっくりと力を蓄える時期で、ある時それが爆発する。何もかも中途半端にするのではなく、一度一つのことを深く掘り下げてみる。そうすれば、その後はその類推で色々できるようになるものだ。いつまで力を蓄えるかって? そうだね、それは35歳とか、それくらいまでかかるんじゃないかな。もちろん人にもよるけどね」


2004年10月18日(月) Image

音楽を聴いたり、風景を眺めたり。
そういうときに浮かぶイメージを、
上手く言葉にできないことが多い。
五感の速さに言葉が追いつけない。



フラッシュバックするイメージが、消えない。
それは映画の一場面のような、綺麗なシーン。
ふとした日常に隠れている、かけがえのない断片。


大切なものはいつだって
目の前に転がってる
踏ん付けないように 蹴飛ばさないように
歩いて行けるなら
(Mr.Children『Image』)


2004年10月17日(日) 多忙な人

忙しくがんばっている人を見ると、
自分もがんばらなくちゃ、
と励まされる。

君のがんばっているところ、好きです。



「今日で終わりじゃないんだから、休むこともときには必要だ。がんばるのと倒れるのとは違うから。でも、倒れない自身があれば、走り続けるのも良いだろう」


2004年10月15日(金) Chance

「君でなくても構わないのは事実だ。他の誰かにもできる。だが、現に今、君はそこにいる。やってみる価値はあると思わないか?」

「できる」ということと、
「する」ということには、
天地の開きがある。


2004年10月13日(水) 名もなき詩

この名もなき詩を、
いつまで君に捧げられるだろうか。


2004年10月12日(火) 研究11・光の射す方へ

「世界に先駆けて、これを実現してほしい」


2004年10月10日(日) 落ち着ける場所

世間知らずだった少年時代から
自分だけを信じてきたけど
心ある人の支えの中で
何とか生きてる現在の僕で
(Mr.Children『Everything(It's you)』)

弱音さらしたり、愚痴をこぼしたりしながら、
それらを受け入れてくれる存在を求めているのだ。


2004年10月07日(木) 幸福の行方

一人の人間を一途に思い続けるというのは、純粋なことだろうか。

純粋なことは美しいだろうか。

美しいことに意味はあるだろう。

意味が必要だろうか。


愛しき人よ
君に幸あるように。


2004年10月06日(水) 有限の時を歩く

いかなる経験も無駄にはならない。
それは正しいが、当たり前のことを言っているにすぎない。
その一方で、時間は有限だ。

どうにか無駄ではない経験と、
多くのものを得られる経験。
どちらの場合も消費される時間は同値だ、
というところに、定性的意見と定量的事実の違いがある。
すべてがプラスであったとしても、
大きなプラスから見れば小さなプラスは相対的にはマイナスなのだ。

(ただ、歩く速さだけでなく向きも重要なので、一概にプラス値だけでは語れない部分もある)


2004年10月01日(金) 幸福論3

力のあるものが動けば、弾き飛ばされる人間がいる。
世の中はどうしようもなく力で成立している部分がある。
弾き飛ばされないように力をつける。

でも、そういう力だけでは、
幸せにはなれないんだ。
でも、そういう力が、
幸せにとって必要なときもある。
どちらも事実で、矛盾もしていない。

(幸せの定義は?)


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