29号の日記
DiaryINDEXpastwill


2004年12月31日(金) 大雪

朝から大雪。まだ書き残していた年賀状を出しに車で本局に行こうとしたが、スタッドレスになっておらず、また、周りの車も自転車程度のスピードの徐行運転だったため、あきらめて、徒歩で近くのポストに出しに行った。その後、実家の周囲の道路を雪かき。あまり寒くなく、いい運動になった。


2004年12月30日(木) 帰省


写真は、昨日、横浜駅構内で、床にどっかりと腰を下ろし、3合瓶と缶ビールを並べ、独り酒を飲む人の姿。年末だなあと思う。後姿が哀愁をそそる。(携帯写真)

帰省。起床が午後1時だったため、出発も遅くなってしまった。予め何人かにネット年賀状を送ろうと思っていたけど、ちょっとそれだと夕飯に間に合いそうもないので、申し訳ないけど3日に送ることにする。
湘新線で金港駅から二時間で実家のある駅に到着。


2004年12月29日(水) 熱帯門松

久しぶりに会う28号氏及び、おっちい氏と、舞浜のTDR園外施設「イクスピアリ」の映画館に行く。ここ数日の夜更かし傾向が治らず、携帯の目覚ましが断続的に30分間大音響で鳴り響いた筈なのに、爆睡していて気付くことなく、一時間の遅刻。申し訳ないです。一度9時に目覚めた時に思い切って起きていればよかった・・・。
さすがに年末ということもあって、イクスピアリの施設にも門松が。しかし近付いて良く見ると、ブーゲンビリアとかカラー等の熱帯の花が・・・。(写真参照)
「イクスピアリ」内のイタメシ屋に入り、28号氏は何かのセット、おっちい氏はパスタもの、俺は「これいいじゃん」と思って「レディースセット」を頼む。店員は、いやな顔せず淡々と注文を受け付けてくれた。
しかし、「レディースセット」は思いのほか油たっぷりだった。バターたっぷりのパンに、ギラギラ光るシーチキン・・・、しつこさにかなり参った。
で、見たのは、今話題の「ハウル」。キムタクが声優を担当したという金髪イケメンの主人公「ハウル」は、途中から黒髪になってしまった。映画の最後では再び元の金髪になるのかなと思いきや、最後まで黒髪のままで残念。この映画、悪くはないのだが、製作者が訴えたいことがいろいろありすぎて、欲張りすぎ、結果としてそのどれもが徹底していない感じがした。28号氏にその旨を言ったところ、28号氏も、同じ感想だった。


2004年12月28日(火) 64キロ

 今日で今年の仕事おさめということで、昼間、係長の誘いで高級焼肉屋に行った。高級霜降り肉。「霜」の部分の方が赤身の部分より多い!肉自体の重量はそれほどでもなかったが、霜(=脂)のせいで、食べた後、胃にズシーンと来るものがあった。ちなみに霜降り肉は、牛を小屋飼いし、運動させずに、牧草ではなく高カロリーの「穀物」を食べさせることで作られるらしい。要するに「フォアグラ」と同じ原理だ。強制的に肥満にさせられる牛がちょっと可哀想。
 ということで、胃にもたれた「霜」を燃焼させるべく、今日はスポクラで、いつもならスタジオプログラムの後、すぐ風呂に入るところだが、ランニングマシンを30分動かした。
 このところ、スポクラに週2日、多い時は週3日くらい行けることで、2年に渡り長期高止まり傾向(67キロ)だった体重に少し変化が出てきているようだ。
 今日、運動前に体重計に乗ったら65.0キロ。運動後+風呂・サウナ後に再度計ったら何と64.0キロ。汗と脂肪燃焼(+小用)で1キロも減るとは。


2004年12月24日(金) クリスマスプレゼント

 今日はクリスマスイブだが、まだ紅葉も終わっていないのでまるでクリスマス気分が盛り上がらない。やはり凍える寒さがあってこそ、クリスマスの価値があると思う。
 今年もというべきか、特に何もないので、スポクラへ。更衣室は閑散としている。そして、「ヨガヒーリング」のスタジオは何と俺含めて8人。いつもの3分の1の人数。その後途中参加者が2名程いて10人の大台には乗ったが、俺以外全員女性。何故だろう?女性に比べて男性の方が、「クリスマスに独りでスポクラに行くなんて、恥ずかしくて出来ない。だからたとえ恋人がいなくて、行く時間があったとしても行かない。」と考える人が多いのだろうか???
 で、インストラクターは、参加者全員にささやかなクリスマスプレゼントをくれた。些細なものだがちょっと嬉しかった。


2004年12月23日(木) のんびり散策

 今日は昼に起きて、独りでのんびり散策。まず、山手線目黒駅近くにある東京都庭園美術館の庭園を見てきた。いくら暖冬でもそろそろ紅葉も終わりかな、と思ったが、もみじの紅葉がまだ終わっていなくて綺麗だった。カップルもチラホラ。
 そのすぐ隣の植物園、(というか、極力手を加えずに放置していることで有名な)「国立科学博物館附属自然教育園」もついでに、、、(というか、本来はこちらが目当て)と入口に来てみると、門が閉まっている。「開園時間、10〜3月は午前9時〜午後4時半。入園は4時まで。」との表示が。閉園時間早過ぎるよ・・・。
 しょうがないので、滅多に降りることもない目黒駅、他の名所を、ということで、駅の反対側にある目黒区立美術館へ。「庭園」からは歩いて15分くらい。展示の内容によっては有料のこともあるとのことだが、今日は入館料タダ。しかし、現代美術とあって、素人眼には「絵の具の殴り書き」にしか見えないような、よく分からない作品が多い。
 外に出るともう真っ暗。恵比寿ガーデンプレイスのビルを目印に恵比寿駅まで歩いて山手線に乗り、原宿へ。駅すぐ近くの某ビルで行われているイベントに参加。その後、湘新線で帰宅。
 


2004年12月22日(水) クッチンマロなCM

 IBMのコマーシャル。場面はパリの喫茶店で談笑する二人。男Aが言う。男A「さすが花の都パリ。カップルがいっぱいいて愛にあふれているねえ。」
もう一人の男Bが言う。
男B「愛?何言ってんだよ。お前には見えていないのか。オンラインオークションや住宅ローンの認証、グローバルなサプライチェーン。勿論オンデマンドに楽しめる映像や音楽、何百万件ものワイヤレス取引が見えるじゃないか。」
最初の男が、苦々しげに皮肉を言う。
男A「本当ロマンチックだな、お前って奴は。」

と、こういうCMなのである。聞かされてとっても不愉快だ。IT用語をこれでもかと並べられて、消化不良を起こしそうだ。(というか、既に起こしてる。「オンデマンド」って、「居ながらにして」っていう意味だったっけ?)

「本当、ロマンチックな会社だな、IBMって企業は」とでも言ってやりたい。

 


2004年12月17日(金) ようやくCD入手

 先週の木曜日、仕事帰り、某セルCDショップに立ち寄って、「NHKスペシャル『ローマ帝国』サントラ」を注文したのだった。対応した中年女性店員は、
「しばらくお待ちください」
と待たせた挙句、「あー、面倒な注文をする客にぶつかってしまった」と言わんばかりの不機嫌そうな表情で、
「ちょっと調べないと分からないので後で電話で連絡します。」
「店が混んでる訳でもないのに、待たせた挙句、後で電話って一体何なの?、あとその不機嫌そうな表情は何?」とひとこと言ってやりたいくらいだった。

 その後帰宅してすぐ、
「先程の品、秋葉原からの取り寄せになりますので2、3日程お時間みていただくことになります。入荷次第再度電話で連絡します」
と電話が来た。

 しかし、その後電話が来ないまま1週間。今日、店に行って、
「2、3日と言われたのにもう1週間待ってるんですけど。」
と、サンタ姿の別の店員に声をかけたら、
「既に入荷してます。13日に留守電に連絡入れたと記録にありますが。」
とのこと。
「留守電チェックしてたけど、入ってなかったですよ」
と言ったら、
「申し訳ありませんでした」
とのこと。もうこの店では買うまいと思っていたが、先週の中年女性店員と違って、今日の店員は応対が丁寧で誠意が感じられたので、それまでイライラしていた気持ちと店への不満が消えた。

 ということで苦節8日目にして念願のCDを入手。

 帰宅後、CDを聴きながら、およそ3週間ぶりに、部屋を片付け、ちゃんとした掃除をした。


2004年12月12日(日) 疲れ気味

 平日の疲れが残っている感じで、この土日、クリーニング屋に行って、スーパーに行っただけで終わり。
 他に建設的なことをやる気力がなく、予定していたホームページ更新もまた次回にモラトリアム。実はこの文章を書いているのも18日深夜である。(笑)
 こういう時に気力回復にもってこいなのが、「AOE」=エイジオブエンパイア(かれこれ6年前に発売されたマイクロソフト製パソコン用ゲーム。リアルタイムストラテジーゲームの走り。詳細は「お気に入り」のゲームの頁を参照。)である。
 しかし、もともとウインドウズXPなんて影も形もなかった時代のゲームをXPで動かしているのに無理があるのか、ゲーム中に突然パソコンの電源が落ちるというどうしょうもないトラブルが頻発。なんとかならないものかね。
 とにもかくにも、こまめなセーブでしのいで、なんとか、私の率いる「エジプト」は、漢・ギリシャ・ミノア・ペルシャ・パルミラを敵に回して戦うこと2時間、ついに「世界」制服。
 あー、これでようやっと少しだけ、明日から金曜日までを過ごす気力が生まれてきたような気がする。


2004年12月10日(金) ウォリアークイーン

 先週末、蔦屋でレンタル半額セールだったので、前々から観たいと思っていた、「ウォリアークイーン」を借りてきた。
 世界の辺境ブリタニア(=現英国本土 大ブリテン島)のいくつもの原始部族のひとつが、植民地政策を採る古代ローマ帝国に抵抗して戦う物語である。
 観終わって、「なんかねえ、悪いけど、これじゃ、植民地にされても文句言えないよ」が率直な感想。正直、どこまで史実に忠実なのかも疑問。
だって、これに関しての史料はローマ側の歴史書と、口承でのケルト神話くらいのもの。ローマ軍や、その植民地総督がどのくらい残虐非道だったかは、双方の主観でしかないため、本当の所は分からない。細かい部分はある程度想像を働かして物語を作らなくては、映画にならない。
 
 ともかく、部族内で抗争が起こり、対ローマ融和を唱える酋長が暗殺され、強硬派だった妻が女酋長となる。
 ところが、女酋長は二人の娘と共に、植民地総督に捕らえられ、鞭で打たれ、陵辱される。そもそもこれから平和的に植民地を経営しようと考えているのに、わざわざ、先住民の逆鱗に触れるような真似をするものだろうか?史実でもそうなっているのだろうか、極めて疑問。
 案の定、逃げ帰った女酋長は、周辺部族も言いくるめて報復する。ローマ殖民市をいくつか攻略しながら、ついにロンディニウム(現ロンドン)に迫る。女酋長は「敵部隊を追うのが先だ」と主張するが、同調部族の長は、「ロンディニウムで略奪させてくれなければ兵士がついてこない。同盟を破棄して帰るぞ」と主張して譲らず、結局、ロンディニウム略奪の間に、部隊を立て直したローマ軍に、先住民連合軍は全滅する。
 


2004年12月08日(水) 鹿ステーキ

 やはり昨日の寝汗は、風邪の菌と俺の体との最後の戦いだったようだ。
もはや今日は全く寒気なし。わずか二日で風邪を追い払ってしまうとは、俺、なかなかやるじゃないか、と、自分の体をほめてやりたくなる。
 予定通り、今日も職場から直行でスポクラ。毎度のことではあるが、昼飯後、夕方に少々の間食をした程度で、夕飯をまだ食べていない中での運動。今日は特に空腹感が強かった。

 実は、冷凍庫の中には、しばらく前にヤフオクで落札した「蝦夷鹿肉2キロ」が眠っている。「しか牧場」とかで肥らせたものではなく、鉄砲で撃ったやつだ。送料も含めて100グラムあたり200円しなかったから、とってもお得な値段で買えたことになる。しかも、牛肉や豚肉と比較して低脂肪なのも、お腹の贅肉が気になる年頃の俺には嬉しい。届いた後、包丁で切れる程度まで半解凍して、適当に切っておいて、その後すぐまた冷凍してある。

 ということで、「今日は帰宅したら鹿ステーキだ」と自分に言い聞かせながら、空腹でヘタりそうになるのをなんとかしのいでスタジオプログラムを終え、一風呂浴びて帰宅。


 早速「冷蔵庫の中の物あり合わせ味噌汁」と平行で「鹿ステーキ」を焼く。まずは冷凍庫から、直径10数センチ、厚さ2センチあまりの肉を選び出す。電子レンジの解凍ボタンで解凍する。フライパンに移す。ステーキソースも焼肉のタレもウチにはないので、当然調味料は醤油のみ。つけあわせに人参とピーマンを切って投入。最後に、予めキャベツの千切りを盛り付けておいた皿に、肉とつけ合わせを移しかえ、完成。

 結果、ものすごく腹が減っていた為、ものの3分とたたないうちに、ペロリと食べてしまった。うーん、やっぱり運動後の肉は最高。


2004年12月07日(火) スポクラ強行

 昨晩、合計10時間も寝たせいで、今日は頭が痛いものの、かなり回復。念の為、少々厚着をして出勤。少々汗をかいた。仕事には支障がない程度に快復した感じ。職場の気温も寒く感じない。

 今週はスポクラ、金曜は休み。木曜日はスタジオプログラム(エアロビ等、インストラクターの声と動作にあわせて運動する科目)に気に入ったものがないので、今週はあと実質、今日と明日しか行ける日がない。まだ安静にしていた方がいいだろうか、それとも行こうか、と迷った末、出した結論は、「行ってしまえ。」

 結果は正解。インストラクターの動きに付いていけたし、終わったあと、スッキリして、風邪の菌が汗と一緒に追い出されたような感じがした。

 今日もまた薬用にりんごを一個食べて寝た。その晩は寝つきが悪く、また、夜中に何度も起きた。気がつくと布団がびっしょり。かいた汗が冷えて起きたのだろう。服を着替えて、布団も予備のものに替えた。
 寝ている時に布団にたくさん汗をかくのは風邪が治る兆候だと昔、親が言っていたが、ひょっとすると明日起きた時には風邪が治っているかも、と思いつつ、新しい布団をかぶって、再度の眠りについた。


2004年12月06日(月) 悪寒〜風邪

 いつものように出勤。職場が暑いのを見込んで薄着出勤。この時期、月曜日は、土日の間に冷え込むので、火曜日以降と比較して割と涼しいのだが、今日はとりわけ涼しい・・・というか、寒い。
 本当に寒いので、ロッカーから上着を出してきて着込む。それでも寒い。しかも周りのみんなは上着なんて着てない。おかしい。寒いのは俺だけなのか・・・。ようやく自分の体調を理解する。

 土曜日は無理し過ぎた。当初の目論見通り、カラオケの後の2次会は1時間程度で切り上げてさっさと帰宅していればよかったのだ。しかもあの時、帰宅時に氷雨に降られた。金曜夜の寝不足と相乗効果を発揮して、知らない間に、体力を消耗していたのだ。

 思考力も随分鈍っていて、書類の簡単なチェックが思うように進まない。こんな日は何をやっても能率が上がらないだろう。定時きっかりに退勤。本当はスポクラに行く予定だったがあきらめて直帰。
 
 帰宅しても悪寒が抜けない。すぐさま暖房を点け、風呂を沸かす。すぐにでも横になって休みたくて、いっそのこと夕飯はデリバリーでも頼もうかとすら思ったが、こんな時こそ健康的なものをと、冷蔵庫の中に豊富にある野菜を使って調理。風呂に入って食事をする。風邪に良いといわれる「りんご」を一個全部食べ、実家からもらってきた「ゆず」を絞って黒砂糖をお湯で溶いたもので割って飲み、すぐに寝る。

 しかし、とものり忘年会と重なって見れなかったNHKスペシャル「ローマ帝国」だけは何としても見たい。でもこんなに頭が朦朧としている時に、普段滅多にセットしない、ビデオの録画予約なんて出来るわけがない。目覚ましを深夜12時にセット。意地で起きて、布団に包まりながら見た。


2004年12月05日(日) びっくり12人大忘年会

 昨日、お見舞い帰りに夕方から、とものり主催の忘年会に途中参加。
 昼間カラオケ、夜7時から沖縄食堂で食事ということだった。
俺が来た時、カラオケメンバーはとものり本人も含めて3人。
7人と聞いていたので、ちょっと拍子抜け。俺の後に一人来て、最後は総勢5人に。カラオケ代の割り勘を1円単位で算出するとものりにはちょっとびっくり。そこまで細かく計算しなくてもいいのに。

 次いで「沖縄食堂」での夕飯。「沖縄食堂」の意味を俺は本当の食堂(=メシ屋)だと思っていたのだが、実は飲み屋。長くても一時間かそこらで店を出るだろうとの予測は完全に覆り、とものりお得意の長居。ここでも途中参加の人が何人かいて、最終的に参加者は12名に。これだけ人を呼んでしまう、とものりの企画力と、人間関係を維持する能力には脱帽。
 
 昨晩、2時間しか寝ていないので、酒は最初のビール1杯のみで、食べに徹する。他の参加者には申し訳ないが、座ったまま時折意識がフワッと飛び、ついウトウトとしてしまう。アレっと気付いたら。既に午後11時半。入店から3時間も経っている。帰れるか帰れないかギリギリの時間。ちゃんと帰って寝ないと、翌日一日つぶれてしまうので、急いで帰ることにする。湘新線は言うまでもなく、東海道線も既に終電が終わっているので、新宿から山手線で品川まで出て京浜東北線に乗り換えるという、時間のかかるルートでの帰宅。山手線は普通だったが、京浜東北線は大船行きの終電で、新聞も読めない程の大根雑。
 湘新線を使った場合より30分以上も時間をかけて、午前1時にようやく帰宅。


2004年12月04日(土) 姨捨山参り

 行こう行こうと思っていたが、先延ばしにしていたが、半年ぶりに、祖父に会いに峡府に行った。
 都内随一のターミナルである内藤駅で母親と待ち合わせ、スーパー梓号で一時間半。余り揺れず、停車駅も少なく快適。

 今年初め、それまで自宅介護をしていた長男(俺にとっての伯父)が入院し、介護施設送りになった祖父。
 5月の連休に会いに行った時は、それでも会話したりできていて、その時は、「どこも体悪くないのに、何でここにいなくてはいけないんだ」とか言っていた。
 その後、ちょうどきっかり3ヶ月おきに、介護施設をたらいまわし。間違いなくそれは、施設や病院が国からもらえる補助金が、入院後3ヶ月で打ち切られるという現行の国の制度に起因するしわ寄せをもろに食らっている。
 しかも2番目の施設では、夜大声をあげて迷惑だからと経口鎮静剤(=多分麻薬)を投与されて、意識が朦朧となって、副作用で3週間何も食べ物を受け付けなくなり、挙句の果てに、3週間ぶりに食べ物を食べさせられた際に、うまく食べ物を胃に送り込むことができず(それまでそんなことはなかった)、肺につまらせて危篤となり、急患で現在の病院に運ばれてきたという。
 まさに姨捨山状態で、祖父の苦痛を思うと、言葉も出ない。医療過誤で2番目の施設を告訴してやりたいくらいだ。(鎮静剤投与は、一応長男夫婦の了解を取ったらしく、また、長男夫婦は「穏便に済ませたい」ということで、訴えるつもりがないらしい。)

 モータリゼーションが進んだこの地方では珍しく、駅からわずか徒歩5分で病院に着いた。この地方でも地球温暖化の影響は大きく、東京よりは若干気温が低いものの、下着+長袖シャツの2枚で寒くない状態。道行く並木や、周囲の山々の葉はまだ半分くらいしか落ちていない。

 病室の中で、胃に直接穴を開けたチューブで栄養剤注入を受けている祖父。もうすぐ正月なのに、これでは正月になっても、もちのひとつも食べられない。食べられる筈だったのに。

 長期にわたって独りでベッドにただ単に寝かされていた生活で、人との会話がなかったためか、それとも鎮静剤(=麻薬?)が精神も破壊してしまったのか、既に言葉がなく、こちらから話しかけても「あー」と声をあげるだけ。それでも話しかけているうちに、どうやら、こちらの話しかけに対して肯定の場合は「あー」と言い、否定の場合は無言ということが分かってきた。

 あと、一日中寝てばかりで、せめてもの刺激と、予め買っておいたお土産を渡した。本当は、「癒し効果世界一」との折り紙つきの、あざらしのぬいぐるみ「パロ」をプレゼントしたかったが、生産が追いつかず、福祉施設へのリース優先で、個人への販売は来年2月以降開始とのことで、到底間に合わない。
そこで俺が選んだのは「夢こねこ」という、猫のぬいぐるみ。背中を撫でるとニャーニャーと声を出し、手足が動く。
 「対象年齢3歳以上」とある、子供向けのおもちゃなので、明治生まれの祖父のプライドが許すかどうか不安だったが、もはや会話すら成り立たない容体なのだから、不安も何もなかった。むしろ、ぬいぐるみを反応させるだけの力が手に残っているか、ということの方が心配になったが、ちゃんと手を動かし、ぬいぐるみを反応させることが出来た。

 あと、言葉の薬として俺が用意していった、法話を読んで聞いてもらった。寝たきりの生活では、「俺って何のために生きているんだろう」という、答えのない疑問にきっと突き当たっているに違いないと思って。その疑問の解決のヒントになると思って、昨晩、仏教系のホームページを回って(S学会とかそういう既存団体ではない。念のため。)人生相談コーナーのQ&Aから引用したものだ。理解してもらえたかどうか分からない。もう少し早ければ大丈夫だったかもれないが。

 2時間半ほどいろいろ(一方的に)話をしたり、体をさすったりして、帰路についた。 


2004年12月02日(木) 現代人版金太郎・桃太郎

 昨日に引き続き、テレビコマーシャルネタである。

 恐らくシリーズものなのだろうが、しばらく前、金太郎が出てくるコマーシャルがあって、抱腹絶倒しそうになった。金太郎といっても、「サ○リーマン金太郎」ではなく、昔話に出てくる、鬼退治のあの金太郎のことである。

 舞台設定は現代。配役はイケメン青年。
 チェーン店系と思われる飲み屋での飲み会の一場面にて、その金太郎が携帯を取り出す。携帯の画面に写っているのは、鬼のコスプレ衣装を着た美女と一緒に写っている金太郎自身。飲み仲間に向かって「おいおい、この娘イケてるだろ」と、セリフも現代風。
 もし現代という時代に金太郎が生まれていたら、こんな感じに成長するのかな?と考えると、非常にリアル。しまいには、飲み仲間に、「おい、そのまさかり邪魔だよ、そっち置けよ」と言われる芸の細かさ。完璧である。

 残念ながら、このコマーシャルはまだ一度しか見ていない。が、先日、シリーズもので、桃太郎バージョンを目にした。その粗筋は、

 朝のオフィス。やや遅れて桃太郎が出社。浦島太郎の隣のデスクに座る桃太郎。浦島太郎は、桃太郎の横顔を見て、
「あれ、桃ちゃん焼けてない?」
と一言。桃太郎は、
「島行って来た。」
と言いつつ、自分の携帯を取り出し、写真を表示。その写真に写っているのは、ビーチでサーフィン片手の桃太郎と、鬼のコスプレ衣装を着た女の子達。写真を見た浦島太郎と金太郎は、「おっ、いいねえ。」
その時、桃太郎の携帯が鳴り、電話をとった桃太郎は、
「あ、おばあちゃん。」
と、電話の向こうのおばあちゃんと話し始める。
「きびだんごを送る」というおばあちゃんに向かって、
「いいよ。いつも余るだけだから。」
と言っている桃太郎。

 鬼が島の鬼がコスプレ美女になって、桃太郎と仲良く写っているのも笑えるし、実家からの「きびだんご送る」の電話に対して「いいよ、いつも余るだけだから」と言う言葉など、特にリアル。最近の独身の若者は、実家で食生活を心配して米やら野菜やらを宅急便で送ろうかと心配しているのに対して、「だって作るのめんどくさいし、コンビニやファミレスでの食事で十分だからいいや」という理由で、「余るからいらない」と断ることが多いという事情を考えると、本当に良く出来ていると思う。

 スポンサー会社の思惑とは裏腹に、俺は、スポンサー会社にとってはどうでもいいことだけ覚えていて、コマーシャルの命ともいえる、「どこの企業の、何の商品」のコマーシャルなのかはさっぱり覚えていない。確か新しい携帯の機種だったような気がするのだが・・・。


2004年12月01日(水) 飛行機のシンクロナイズドスイミング

最近面白いなと思ったテレビコマーシャル。
「12月1日、羽田空港第二ターミナル開業」を伝えるもの。
恐らく関東圏以外では放映されていないと思われるが、これが実に面白い。

曲名は分からないが、聞き覚えのあるメロディーに乗って、
空港の駐機場で、飛行機がリズムに乗って、嬉しそうに機体を揺らしている。空では一列になった飛行機がらせん状に連なっている。そう、シンクロナイズドスイミングの飛行機版。

なんかほのぼのさせられるコマーシャルである。


29号 |MAILHomePage