2003年06月23日(月)


目を覚ましたのは、もう熱海を過ぎてもうすぐ横浜、というところであった。
すっかり熟睡していたようだ。
僕はおもむろに起き上がり、しばらくぼうっとしてから洗面のために部屋を出た。
外は曇りだが雨は降っていない。
東京について山手線に乗る。

東京、いいわ。
山手線、安心するわ。

つくづくそう思い、なんとも言えぬ安堵感と嬉しさがこみ上げる。
高崎線の中で、僕は安心しきってしばらく眠りこけていた。
そして、昨日のことを反芻してみる。

僕の場合だったら――――
まずご主人を殴って引き離し、その隙にクマたんをガストに連れ出し、
ここは奢るからご勘弁をと無礼を詫び、「なんだあのキチガイは!ヽ(`Д´)ノ」と二人で愚痴る。
もし程度がひどい場合には、罰金(小遣いカット・本を処分)や
懲役(PCにプロテクト・食事抜き)も已むを得ないだろう。

ご主人の場合だったら――――
「間違いなく、張り倒す。それから飲みなおしに行く」。

これ、普通ですよね?
僕キレたこと間違って無いですよね?当然ですよね?



2003年06月22日(日)


みんなよく分からん強い酒(確かウィスキー)をストレートで飲まされる。
これは本当に辛かった。
でもそこまではまだよかったんだよ。

K島説教始めましたよ。

後輩二人ビシバシやってますよ。
痛々しいったらありゃしない。
後輩らも殴り返しゃいいのにしねーし、majoもmajoで「いたそう〜」しか言わんし、
でもまぁmajoがさとして、共に店を出たわけなんですが、
ヤツは酔いまくっててですね、僕に絡んでくるわけですよ。
手つないだり、腰に手回したりと。

僕はコンパですか?

奢ってもらってありがたいが、代償払う義務はねえ。
怒ると「何怒ってんのー?かわいーわなぁー」と揶揄するばかりで余計くっつく。
ちょっとキレ気味でホテルへ帰るが、当然ヤツもやってきた。
胸やケツにチューしたりとセクハラは止まらない。
エレベーター内では、僕の目前でmajoといちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ。
部屋に着いて明日のために休もうと思えばまた邪魔してくる。
風呂に鍵が無いとわかった時は本当に絶望した。
「パンツ脱いでみろ」「シャツ脱げや」 暴言吐きまくりで迫るわ押し倒すわで

プチンッ

荷物をまとめて部屋を出た。
しかしエレベーター待つ間にひと悶着。(もう僕かなり必死。)
その際二人の素足を踏みつけてしまい、majoは親指の爪から出血までしていた。
仕方が無いので部屋に戻って、自前の絆創膏を探した。
その間ヤツは「お前のせいやろうが、ああ?」とケツを幾度か蹴りつける。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。他にすべきことがあるんじゃないの」
声を押し殺して僕が反論すると、「カッコつけてんちゃうぞコラぁ」。
ピキピキくるのを抑え、こいつらが寝静まってからここを出ることにした。

ベッドに寝転がり、電気を消して大人しくする。
「おいブス。ブス〜〜。ブス!」。シカト。
すると今度は異様な行動にでてきた。

ベッド脇でいきなりパンツを下ろしたのだ。
majoは「何パンツ脱いでるん?!」と笑い、ヤツはmajoに迫り、majoは受け入れた。
僕は見たくないので反対側に寝返る。

ああこりゃいいネタだよ。くく。
最初はそう思った。がすぐにその笑いは止まってしまった。
  …もう泣きそう。
…なんで僕ここにいるんだろう。僕何してるんだろう。
惨めで情けなくて、もう一刻も早くここを立ち去れるよう強く願うほか無かった。

シーツの擦れる音が無かったので、おそらく手コキかフェラだろう。
「全然感じひんぞ」という声が聞こえ、それから僕のベッドが軋む音がかすかにした。

その瞬間     …ブチンッツ!!!!

ヤツに襲う気はなかったのかもしれん。
けど僕もう限界。ぶち切れて外に飛び出した。
ヤツは下着を脱いでいたので時間稼ぎは必要なく、
1階に着いてから隣のエレベーターを見ても、まだ5階を降りている途中だった(部屋は13階)。

僕は走り出た。

全然道わかんないけど、とにかく走って走って路地を折れてまた路地を折れて、
それで道を確かめたら駅と反対方向で、雨も本降りになってきて、最悪の状況だったけど、
地獄に仏、路面電車がやってきた。方向もぴったり。
すぐさまそれに飛び乗り、無事松山駅まで辿り着いたのだった。

僕は、K島の行為に対し、非常に腹立たしく、激しく嫌悪していた。
しかし最も許せないことは、majoが何もしなかったことである。
僕は、文句を言ったり行動で示したり、拒否するところはちゃんと拒否した。
ちゃんとってかキレ気味のときはタメ語で罵るほど失礼だったけどね。
majoは、僕が「助けてよー」と言葉で助けを求めていてさえも、助けてはくれなかった。
言葉の端々に助けを求めていたのに、それも全部無視された。

彼女は僕のために何もしてくれなかった。

後輩が殴られてるときも、フォローの一言も無い。
僕がどんなにフォローしてあげたかったことか。(他人だから我慢してたんだぞ。)
僕が一度出て行こうとしたときも、「酔うといつもこうだから。すぐ寝るから」と
僕の情況や心情を察しもせず、自分の彼氏が僕に迫っているのに、わざわざ止めるのだ。

友達だったら一緒についてきてくれるだろ?

majoが怪我しても僕のせいだと蹴ることしかしなかった男。
「酔うと滅茶苦茶なんよ」。
彼女はそう言って、他人に迷惑をかける彼を放っておく。
理由は簡単、自分に危害が加えられないからだ。
K島が僕をブス呼ばわりしても、僕にキスを迫っても、彼女は僕を守ることを絶対にしない。
無難な言葉をついと口に出すのみである。
僕にセクハラする彼氏が普通で、それを拒否った僕がおかしいのならばそう思えばいい。
酔っているから仕方がないと合点し、たしなめることもしない人間は、ただの馬鹿だ。
意識があって理性を保てないような人間(しかも暴言罵言吐き)は、ただのチキンだ。

阿呆同士お似合いだな。

彼女は、「出てくことないんちゃう?(怒)」と言われれば「そうやね」と頷くだろう。
そして、何故こんなことでキレるのかと懐の狭さに幻滅しているだろう。
そのあと彼女からメールが来たが、一緒に観光してご機嫌取りしたいらしい。
どの面下げてそんな行動起こせるのかね。

こういう、友達を平気で売れることが出来る友達を持ったことが、僕はとても恥ずかしい。
二度とこういう人とは関わりたくないと、心底思った。

で、寝てないわけなんですが、ここで高松帰ったら松山来た意味ないっすね。
というわけで、とりあえずルーズに予定を立て、まずは東雲神社へ。
次に松山城へ。ここでボランティアの人に色々と説明をもらった。
それから、彼の意見に従い、道後温泉へ。
湯築城跡へ。ここでもボランティアの人に色々とお世話になった。
ルーズなおかげでたくさんの場所は見られなかったが、詳細な説明を聞くことが出来た。
それから松山駅から高松駅まで、鈍行で帰ることにしたのだった。



2003年06月21日(土)


ビジネスホテルにて6:21起床、シャワーを浴び、メイクし、コンタし、ウィダーを飲んで、
昨日の失敗を生かし予定より一時間早いスケジュールで出発。
朝飯は、軽く駅で買って食べようと思ったが、驚くべきことに駅周辺にコンビには無かった。

鳴門公園へ。
ここは、かの有名な鳴門海峡のある場所である。
まず、千畳敷へ行って鳴門海峡を見る。
次に、渦の道に寄ってみて料金と潮の時間を見る。
「本日の干潮時間」は、満潮11:50、干潮17:50。その一時間くらい前から見られるらしい。
が、今日は両方とも小潮、しかも今現在9時チョイすぎ、ということで渦の道を跡にする。
次に、エスカヒルに上ってみる。
入場料を払って、えらい長いエスカレーター(全長68m!)に乗り、展望台へ。
それだけの施設だった。うーん、千畳敷で充分だったかな。
出口にアイスクリーム屋さんがあったので抹茶アイスを買う。
次に、大鳴門橋架橋記念館エディに入ってみる。
入場料を払って、20分で回るという無駄遣いをした。なにぶん時間が無いので。
説明書が各地点に設けられており、それを片っ端から取ってって、無いトコはメモって、
というやりかたでさくさく回った。
バス停に戻るとすでにバスが来ていて(一時間に一本しかない)、急いで乗り込んだ。

妙見山公園へ。
バスから見える海に感動を覚えながら、途中で降り、歩く。
鳴門郵便局から1kmくらい歩くと妙見山公園の入り口が見える。
それはそれは長ぁい階段で、疲れた疲れた。
そして、鳥居記念博物館を拝観。
そして、ガレの森美術館(元恰美術館)に寄って、タダである一階だけ見て回る。

鳴門駅に戻って、近くのJUSCOで昼飯を食う。
四国にはこの懐かしきJUSCOが多い。
ちなみにコンビニは、サークルK、スリーエフ、LAWSON、ヤマザキが多い。
聞くと、関西にセブンは無いらしい。ampmもミニストもファミマも見なかったな。

徳島駅へ。
ここでまず徳島バスを訪ね、予約した高速バス乗車券を購入せねばならない。
行ってみると、大変優しい人たちで、徳島城の場所を訊いたら周辺地図をコピって
近くまで案内してくれた。優しい徳島の人。
後に駅に逝ったとき、バス予約案内所みたいなところがあったが、
遠回りしてでもこちらで乗車券を受け取って本当に良かったと思う。

徳島城跡へ。
公園内の遊歩道を歩き、徳島城博物館に入る。
ここのトイレのマークは、男女とも着物を着ていてとても可愛かった。
それから、名勝旧徳島城表御殿庭園に入る。
ごんごんと変な音がするので工事でもしているのかと思ったら、大きな鳥が立っていた。
異様なやつだ。

高速バスに乗る。
ぎりぎり3分前くらいでバス停に辿り着き、無事乗ることが出来た。
バス内の電光掲示板ニュースで野球速報もたまに流していたが、
           セ・リーグ試合速報
           ヤクルト 3-0 横浜(4回ウラ)
           ロッテ 2-2 ダイエー(5回表)
           近鉄 1-4 日本ハム(5回ウラ)
とあり、最後に
           巨人 - 阪神 (18:00
とあったので、18対0ぉ?!馬鹿か阪神!ていうかこれ野球かよ!
思ったら単に18時から試合であるだけだった。おいオイ馬鹿なのは僕だよ。

そんなこんなで松山駅着。
友人のmajo(30代/女/既婚)が送迎に来ているはずである。
探すとすぐに見つかった。
「ナメック全然変わってないねー!」と言われ、「majoだって変わってねーがん!」と言う。
松山に関しては全てmajoに任せてあるのでそのままホテルへ。
ホテルは東横インで、部屋はツインだった。
「これ\8,000なんよ、安いやろ?」の声に頷く僕。
(すでにネットでこの辺のホテル事情はかなり調べてあり、夕べのは\5,000以下。)
しかしカネはmajoの彼氏(旦那とは別)が出してくれるので心配無いようだ。

居酒屋へ向かう。
すでに彼氏(K島/45歳/既婚かバツイチ)が来ており、これまたカネの心配は無いようだ。
飲み物は平均\600くらいの高い居酒屋。食べ物の値段もこれで想像できよう。
僕は久しぶりのまともな食事に舌鼓を打つ。
二次会は、全日空ホテルのバー。
ラテンの生演奏つき。チーズとか果物の盛り合わせとかで\1000以上取るようなところだ。
三次会は、琴とかいうスナック。
面白いママやK島の友人らも集まり、楽しく会話は弾む。
しかし、ここからちょっとK島は友人に説教かましたりしていく。
四次会は、ZESTとかいうバー。(僕は苛々し始めてる。)
僕がようやくマイクを握った(歌った)のでそれからバーを出た。
五次会は、もはやなんて店だか覚えてないバー。(僕はかなり疲れている。)
K島の後輩(店主)とその後輩(客)がいて妙に和気あいあい。

ここだ。
ここで終了。
翌日に続く。



2003年06月20日(金)


朝起きたら電車は一時間も遅れていた。
おまけに雨まで降っていた。
綿密な計画を立てていた僕にとって、一時間の誤差と雨は予想外だった。

8:57高松着。
早速トイレに行くと、生理になっていた。
思えば旅行に行くと必ずなっていたが、まさか今回もとは。
このこともまたご主人様の予言であった。
激痛の腹を抱えてサンダルで歩くことになるのか。

屋島へ向かう。
屋島ケーブルは駅から少し坂を上ったところにある。
とにかくその辺には猫がたくさんいて、「にゃんにゃん〜〜♪」となでまくった。
普通のケーブルかと思ったら、線路の上をちゃんと走るケーブルだった。

遊歩道を歩く。
重要文化財屋島寺本堂、同じく重要文化財本尊十一面千手観音を見、
屋島三郎狸の伝説にほほうと頷き、血の池(瑠璃宝の池)を回り、
獅子の霊厳や談古嶺から瀬戸内海を眺めた。
傘を買わないどいて正解、すっかり快晴モードでたちまち体は汗だくになった。

ご主人様からメールが来て返信しようとしたら電池が切れ、もはや時刻も分からず。
ふもとに着いたら観光ガイド(図書館で借りた)をどこかに置いてきてしまったことを思い出す。
そして予定より少し遅れてしまった分を取り戻すために
四国民家博物館(四国村)を抜かして次へ向かった。

栗林公園へ。
時間がないため天然記念物のある庭だけみて去ることにした。
近くの薬局でナプキンとウィダー(プロテイン・ビタミン)とアップル100%を買って生理に備える。

玉藻公園へ。
人に時間を訊きつつ見学。
風景ばっか撮ってるおかげで画素数あがりまくり、すでに容量足りず。

徳島へ。
高徳エクスプレスの乗車券を買い、ざるうどんを食ってバスを待つ。
さすが本場高松。麺のコシがすごいっす。よぉくかんで食べないと。
これが今日はじめてまともに食ったメシである。
それからスーパーで茶を買ってバス乗り場へ行くと、バス総合案内所のネェさんが
僕に、「さっきここで鳴門IC着から徳島着に変えて券買った方ですよねぇ?」と尋ね、
ええそうですけどと応えると、どうやら発券機の中にお釣りを忘れていたらしく、
\400を渡してくれた。優しい香川の人。

徳島駅は高松駅より都会だった。
COCO壱もあればSOGOもあった。
僕は切符を買って、路線図を見てから改札の駅員に聞いた。
「鳴門までは1番線でいいんですよね?」
大きな間違いだった。
なると行きはあと約一時間後の20:13。
どうなってんだこの国は。
目の前では待機中の電車(二両や三両程度の短さ)がごがぶるごがぶる音を立てている。
車内冷房は扇風機だしね。



2003年06月19日(木)


突如思い立った四国旅行。
今夜僕は旅立つ。

授業を終え、準備万端支度を整えて北高崎駅に向かった。
駅に着くと同時に夕飯のパンとおやつのポテチとお茶を忘れてきたことに気付く。
家を出る前、ご主人様に「いいか、家を出たら立ち止まってちょっと考えるんだぞ、
お前はいつも何か一つ忘れ物をするんだから」と諭されたが、その通りだった。
それから高崎駅で電車を待つ。
久しぶりに東京に出ることにワクワクした。

乗った電車は幸運にも通勤快速だったが、熊谷辺りから各駅停車することになった。
ダイヤ乱れのためである。

東京駅でサンライズ瀬戸を待つ。
ところが、東海道線架線トラブルのため遅れてしまう。

ようやく乗り込んだサンライズ瀬戸。
まず探検するのがお約束だろう。
僕は、荷物をおくとすぐに、カメラを持って車両を渡り歩いた。
幾枚か写真を撮って満足し、部屋に戻ると、ロックが開かない。
仕方なく次の駅で車掌さんが降りた時にでも助けを呼びに行こうと、
車掌室に最も近い乗降車口で待機。
が、程なくして車掌さん歩いてくる。
渡りに舟だと、早速ロックをといてもらった。
ついでにシャワー券\310を購入、シャワーを浴び、サンダルも洗った。
ボディソープもリンスinシャンプーもあるので、あとドライヤーさえあれば完璧なのにと
惜しく思う。部屋に戻りエアコン全開にして髪を乾かした。
それから備え付けの寝巻き(白x水色ストライプ)に身を包み、僕は今日を終わりにする。

うるさすぎてろくに眠れなかったんだけどね。



2003年06月17日(火)


僕たちは少し話し合って、蚤取り首輪を二号さんにプレゼントすることにした。
一年前の今日、僕は二号さんと出逢った。
その頃の二号さんは、生後1ヶ月くらいだったろうか。
正確には5/17が誕生日としたいところである。
しかし気がついたときには6月に入っており、二号さんにはすまないが今日を誕生日とした。

僕たちは二号さんを置いて、ペットショップに出掛けた。
蚤取り首輪は格好悪いし高いので、蚤取り薬を買った。
それから、マタタビを買おうかどうか迷い、やっぱりやめて、
おやつの小鯵とパウチの黒缶を購入、それからバリューで買い物、
シャトレーゼでショートケーキを4つ購入、帰宅して二号さんとケーキを食べた。
二号さんはクリームが大好き。
ご主人の「虫歯になるから止めなさい」も聞き入れず、二号さんの気の済むまで
僕はケーキを食べさせてやった。
一年に一度の日なんだからいいじゃんねー二号さんヾ(´∀`)

そんなマターリした日。
二号さん、一歳の誕生日おめでとう!!



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