2002年12月20日(金)


くまたんは予定の時刻になっても来ない。
現れたのは午前11時過ぎ。
片手にショートケーキの段ボール箱を持ち、息を切らしていた。
「いや一騒動あってね」というと、おもむろにショルダーバックのチャックを開けた。
中から出てきたのは、兄たんと猫缶4缶。

兄たんは(((((;;゚д゚)))))ガタガタブルブル 震えていた。
かわいそうに。
よっぽど恐い目に遭ったんだね。

それからクマたんの手作りショートケーキを僕は早速食べた。
とても重かったので、時間を置いて残りの2個を食おうと思った。
ありがとうクマたん。美味しかったよ。
クマたんはそれから秋田の実家へ帰って行った。
しばらくの間、兄たんは、兄たんの育った家で過ごすことになったのである。

それからちょっと兄たんと遊んだ。
兄たんは、「何だここ。見覚えあるけどやっぱ知らないとこだな。鬱だ」と言った。
普段鳴かない兄たんもミャオミャオ言う。
そうしてるうちにバイトの時刻が迫ってきたので、
自転車を買いに行こうと家を出ようとすると、2号がいる。
「おかえりー」と家へ招く。
僕はセキチューへ行く。
自転車を手に入れて帰ってくると、兄たんと2号はケンカしていた。

兄たん「なにおぅっ僕が世界一なんだっ!お前なんかに負けるもんかっ!」
2号 「…うっさいなぁもう!ケンカ売ってんの?!」
兄たん「とりゃっ!とりゃっ!どうだっ!強いだろぉっ!」
2号 「ていうかアンタ弱すぎ!私に敵うとでも思ってるわけ?!馬鹿じゃん?!」

そんな感じ。
あの兄たんが啼いている。
タレより甲高い声しか出さない兄たんが、その高い声でうーうー唸っている。
ぜんぜんこわくない。
そんな唸るほどムカついてんならチョッカイ出すなよ。
と思っても、2号が「やってらんないわ」と背を向けるとそこに襲い掛かる。
2号逆襲。ぎゃあぎゃあぎゃあ。
その繰り返しであった。

ずっと見ていたいのを我慢し、僕はバイトへ出かけた。



2002年12月19日(木)


朝6時12分に起床し、僕は身支度を始めた。
今日はマイクロソフトのセミナーが東京国際フォーラムで開催される。
セミナーと言うのだろうか?よくわからないが、まぁ主催はマイクロソフトだ。
どーんと出てみた。

7時12分発、9時22分着で有楽町。
一応地図もプリントアウトしておいたのだが、それはまったくの意味を成さなかった。
何しろ駅に目の前にあったのだから。
僕は矢印のプラカードを持つ人の示すとおりに歩いていった。
周囲を見渡すとなんだか嫌な予感がする。
スーツ姿の人間が数多く見受けられるのだ。
しかしそんなはずはない。
なにしろ応募要項の注意書きには「カジュアルな服装で来てください」とあった。
そう、僕は額面通りのカジュアルな服装で来たのだった。

嫌な予感的中。
私服の人間は3割強しかいなかった。
僕は恥ずかしかった。
帰りたかった。
それでもそこにいたのは、僕と同類の人間がまだいることと、
ここに来た意味をなくしたくないからの一心であった。
実際帰らなくてよかったと思う。
僕が参加したのは今日の2項目だけだったが、そのたびにアンケートを提出し、
マイクロソフトオリジナルノートを貰い、さらに、スロットゲームでメモパッドを貰った。
本当はマウスが欲しかったのだが、残念ながら5等だったのだ。
いやそんなことではない。講演だ。
最初は阿多社長の話を聞き、次に野中さんという営業の方の話を聞いた。
行ってよかったと思う、うん。

それからバイトのためにすぐさま高崎へ帰る。
途中上野構内のベーカリーショップでパンとホットミルクを頂いた。
高崎に着くと、チャリがない。
衝撃だった。
どこをどう探しても朝置いた場所にチャリがないのだ。
どうやら市に回収されてしまったらしい。
あまりの腹立たしさに、僕は気持ち悪い腹をさすりながらファミマでチーズまんを購入。
オレンジジュースを片手に、食しながらバイト先まで歩いていった。
このクソ寒い中に、よくも市はそんなことをしてくれたもんだ。
僕はもう二度と市に金払ってチャリを取り戻す気はなかった。
あいつらに金払うくらいなら、その10倍の金を払って新品にした方がマシだ。



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