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2003年05月30日(金)   恋刃〜Lancet 〜(2)/五條瑛


革命シリーズの第4弾。
雑誌「小説推理」の連載2回目です。
まだまだどうなるかわかりませんが、言えることはただひとつ。
彫翔さんがドリーマーってこと。
なんだかやたらと彫翔さん視点の、リョウちゃん(亮司)の描写が夢みがちなんですよね。むしろヲトメ。
このドリーマーっぷりは、「スノウ・グッピー」のうさみん(宇佐美さん)と三津谷さんに匹敵しますね。



──俺を救ってくれ。この罪深いピンクと一緒に俺を氷に封じ込めてくれ。詩神の手で。(小説推理7月号p.295)



2003年05月25日(日)   ネバーランド/恩田陸


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舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎えた多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇が始まる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。(裏表紙より抜粋)
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文庫化をずーっと待っていた作品。
待っててよかった。やっぱりおもしろかったです。
恩田氏は「当初、『トーマの心臓』をやる計画だった」とあとがきで書かれていますが、確かにそんな感じもするかも。
ノスタルジックで、どこか排他的で、ストイックで。
伝統ある男子校の寮ってだけでも、にやっとしてしまうのに、あの4人はおいしすぎ。



「(前略)今の俺にはここしかない。俺の世界はここだけだ。俺は、こいつらと一緒に、ここで毎日飯食って暮らしてるんだ。これは、俺のだ。あんたたちのじゃない。(略)」


恩田陸:ネバーランド,p.150,集英社.



2003年05月22日(木)   陰陽ノ京 巻の四/渡瀬草一郎


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時継と一つ屋根の下で暮らすこととなってしまった慶滋保胤。周囲にからかわれながらも、何とか平穏無事に生活していたのだが、異変は保胤の周囲に起こっていた……!住吉家の識神・浄雲が嗅ぎつけたのは保胤の友人――住吉清良の身体から漂う死霊の臭い。陰陽寮の一員でもある清良に纏わりつくその臭いの正体は……!(表紙折返しより抜粋)
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今回、保胤さんは何もしてません(笑)。まぁ色恋について彼がどうこうできるとも思えませんしね。
蓮ちゃんの気持ちがわかると言った時継の気持ちを、保胤さんわかっているんでしょうか。おっとりにも程が…。
巻末には絵草子「訃柚」が収録されていますが、豪華ですよ。保胤の識神・訃柚と保胤の出会いのお話に、えんえん30枚のイラスト!
訃柚が一途でかわいらしいし。



「(略)せめて……せめて、私の生きた証が欲しいのです」


渡瀬草一郎:陰陽ノ京 巻の四,p.184,角川書店.



2003年05月07日(水)   恋刃〜Lancet 〜(1)/五條瑛


革命シリーズの第4弾。
雑誌「小説推理」の6月号から連載スタートです。
この五條氏ってば、雑誌に掲載した作品だと、単行本化するときに加筆でかなり変わるらしいのです。すごいときなんか、ラストまで違うとか…。
そんな五條氏ですから、ファンとしては雑誌連載時からチェックせねば、なわけです。
今まで第3弾までは全然連載のチェックしていなかったので、今回こそは!
今月末にはシリーズ第3弾「心洞〜Open Sesame〜」が単行本化されますしね!
興奮してきました。

Lancetってランセットですよね。手術具の。
だとしたら両刃(もろは)のはずなんで…、そういう感じ(どんなだ)のお話になるんでしょうか。



──お前の詩神は見つかったのか?お前はいま、幸せなのか?そして僕は幸せそうに見えるかい?(小説推理6月号p54)






ゆそか