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2003年04月16日(水)   琴歌奇談/椹野道流


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――ほんの一泊の小旅行だった。
絵の師匠と、ちょっと出雲に出かけただけだったのだ。今夜はもう天本に会える。一晩離れていただけで恋しくてたまらない天本に、今夜はもう会える。そう信じて疑わなかった。
ところが――敏生が戻ってみると、我が家は無人だった。その異様な雰囲気に敏生は戦慄した。式神の存在すら感じられない。天本は、いったいどこに消えてしまったのか。(表紙折返しより抜粋)
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だんだんじれったくなってきます、このシリーズは…。早くがつんとやっちゃって(←何をだ)かたをつけちゃえって思ってしまうんですが。これってダメ読者ですか?



「(略)自分の弱さを知っている人は、いつかきっと強くなれる……(後略)」


椹野道流:琴歌奇談,p.244,講談社.



2003年04月06日(日)   サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄/西尾維新


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………………………………………。(裏表紙より抜粋)
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この(↑)紹介文(?)ってありなんですか?誰が考えたんでしょう。やっぱり西尾氏なんでしょうか。ま、確かに説明しようがないんですけどね。結局、上巻で××が○○とか、△△が▼▼とか言ってたのが当たってしまいました。すごくあり得ないと思っていたのに…。さすが西尾氏です。
今回は、「天才」って何?という感じなのですが、身近に天才と思う方がいないので、なんとも…。でも、知識に限らず技能で秀でているだけが天才の条件ではないとは思います。そういう意味で、私的には堕落三昧(マッドデモン)斜道博士は天才ではないですね。むしろいーちゃんの方が…。
ところでこのシリーズ、女性キャラクタがとっても魅力的というか個性的でよいです。でも、男性はイマイチ。西尾氏の好みの問題なんでしょうか。特に、今回は鈴無音々さん、かっこよいです。もちろん問答無用で哀川さんはNO.1ですけどね。



「正真正銘掛け値なしの戯言だよ」


西尾維新:サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄,p.252,講談社.



2003年04月01日(火)   サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し/西尾維新


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「きみは玖渚友のことが本当は嫌いなんじゃないのかな?」
天才工学師・玖渚友のかつての「仲間」、兎吊木垓輔が囚われる謎めいた研究所――堕落三昧(マッドデモン)斜道卿壱郎研究施設。友に引き連れられ、兎吊木を救出に向かう「ぼく」こと“戯言遣い・いーちゃん”の眼前に広げられる戦慄の“情景”。
しかし、その「終わり」は、さらなる「始まり」の前触れに過ぎなかった――!(裏表紙より抜粋)
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上下巻同時発売のシリーズ最新刊(出たのは昨年11月)。ほんとにこの西尾氏は筆が早いです。
さて、今回の舞台は愛知県の山奥の研究所。某助教授の書かれるシリーズのようですね。でも、もちろんなかみは全然違いますよ。
上巻終わった時点では、わからないことだらけなんですが、これを下巻でどうやってまとめるんでしょうか。楽しみです。
実は、××さんが○さんだったりするのではないかな、と思っているのですが…。ついでに殺された△△が▼▼だったりしたら…とかね。でもそうだとしたら、同シリーズのクビキリ〜と同じトリックになっちゃいますけど。



「あんたのその、中途半端に人恋しがる性質ってのは、一体何なのかしらね?」(略)
「人間嫌いのくせに人間のそばにいたいなんてのは、社会が許容できる範囲の我が儘を越してるようにしか思えないけど」


西尾維新:サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し,p.225-226,講談社.






ゆそか