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りょうちんのひとりごと
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2012年01月31日(火)
Vol.787 おせち料理を作ってみよう

おはようございます。りょうちんです。

昔から俺の実家では、お正月におせち料理を食べる習慣があまりない。父も母も年末は大晦日まで仕事で忙しかったためか、近所のスーパーで有り合わせに買ったかまぼこや栗きんとん程度のすでにできあがったおせちが数種類、正月の食卓に並ぶくらいだった。だからTVや写真で時々目にする美しく重箱に盛りつけられたおせち料理が実は何万円もする高価なものだなんて、大人になってから知った事実なのだ。おせちって好き嫌いもあるし、大金はたいて買うものじゃないだろうと思うのだが。だったら自分でおせち料理を作ってみようかと、そんな気になった。
最近は男が台所に立つのも当たり前になり、俺も自分と相方の食事は適当に作っている。料理が趣味と言う男性も増えたが、おせち料理まで自分で作る男はそんなにいないだろう。おせちを作れるなんてカッコイイかも。そう考えると俄然やる気が沸いてきて、さっそく俺は図書館で「おせち基本帳」なる本を借りてきた。年末年始は例年以上に仕事が忙しくおせちを作る余裕はなかったため、旧暦の正月に完成することを目標に準備に取りかかる。1月も後半に入るとさすがにくわいと鯛は手に入らなかったが、スーパーではそれなりに材料もそろえることができた。
おせちを作るには、手間と時間がかかる。俺は休日を丸々おせち作りに費やすことを決めた。黒豆を何時間も煮たり、前日から塩抜きした数の子の塩加減を確かめたり、松前漬けのするめと昆布をはさみで切ったり、栗きんとんのさつまいもを焦げないよう火にかけたり。「おせち基本帳」には、面倒な工程もいろいろありますがその手間を楽しみつつ無理せず作りましょうと書かれている。そのコトバを胸に、俺は黙々と作業を進めていった。結局一日では作り切れず翌日と翌々日も仕事が終わってからおせち作りを続け、やっと23品のおせち料理が3段の重箱に並んだ。
失敗は多々あったが、予想以上に上出来だ。記念に写真を撮ってから相方に試食してもらうと、大絶賛。材料費2000円程度でこれだけのおせち料理が楽しく作れるなら、これから毎年作ってもいい。あとは年末に時間があれば、であるが。