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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2011年04月24日(日)
Vol.774 未来はあるよ

おはようございます。りょうちんです。

阪神淡路大震災が起きたのは、俺が大学生だった時。TVのニュースはあまりにも衝撃的な映像を流し続けた。めちゃくちゃになった街、炎を上げる家、途方に暮れる人々。まるで戦時中に空襲にでも遭ったような悲惨な風景が、平成という時代の日本でまさにオンタイムで起きているなんて。死者や行方不明者が何千人と膨れ上がるにつれ、こんなにひどい災害はこれが最後だろうと俺は勝手に信じていた。
あれからわずか16年、さらにそれを上回る悲劇が起きてしまった。今日現在、死者と行方不明者を合わせると27000人強。それだけが災害の規模を表すわけではないけれど、これが最悪の災害だと思っていた阪神淡路大震災をけた違いに超えて、東日本大震災は日本中に悲しみを連れて突然やってきた。地震や津波の恐怖と不安は1ヶ月以上過ぎた今でも消えることなく、たくさんの人がまだ絶望の中にいる。
でも、俺は思う。悲劇が訪れたあの日から、日本は少し変わったかもしれないと。いや、変わったんじゃなく、本来の日本の姿やもともと持っている日本人の特徴が、この東日本大震災をきっかけにはっきりした気がする。災害時でもパニックにならず冷静に行動したことや、秩序を守り治安が乱れなかったことは海外からも賞賛されたらしい。どんなに悲しみに暮れても泣き叫ぶことなく、辛くてもじっと耐えながら笑顔を作り前向きにがんばっている被災者の姿は、何度もTVの映像で見た。思わず涙があふれてしまった心温まるエピソードや感動秘話をいくつも聞いたし、あちこちで励ましや応援が飛び交っている。災害直後から迅速にボランティアが動き出し、大きな力になっているという話も聞いた。非難はいろいろあるが、政府の対応も俺はほとんどベストを尽くしていると思う。誰も彼もが、一生懸命だ。
日本人は愛国心がないとか、最近は他人を思いやる気持ちが薄れたとか。そんな悪い固定観念が、俺の心を縛っていた。でも、そんなことない。みんな、やればできる。自画自賛だが、日本人ってすごい。誇りに思う。これくらいでダメになる日本じゃないんだ。今はまだ絶望の中でも、きっと大丈夫。この国に未来はあるよ。