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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2007年12月31日(月)
Vol.707 流れゆく時間の中で

おはようございます。りょうちんです。

今年も1年間を振り返ってみると、ものすごい速さで過ぎていった気がする。くしくも、年の初めに俺が掲げた今年のキーワードは「TIME」。時間を意識しながら過ごしていきたいと誓った。さて、俺は今年、本当にそれができたのだろうか?
仕事において、秋に俺は大きな変化を迎えた。タイムリミットが迫ってくるにつれて、残された時間がすごく貴重に思えていった。今まではなんてことなかった日常も、そのひとつひとつが妙に大切に感じた。9月が終わり、そしてやってきた新しいライフスタイル。10月は少しだけ不安を抱えたスタートだったけれど、結論から言うと結果として時間的にはすごく楽になった。自由に使える時間が増えたことによって、今までできなかったことも今は少しずつはじめている。
限られた休日を使って、今年はいろいろと旅行にも行った。相方と北京にも、家族と沼津にも行ったけど。たった一日しかない休みと青春18きっぷを上手に使って、どこまで遠くにおいしいものを食べに行けるかなんてゲームみたいなことも楽しんだ。先日はその第3弾、へぎそばを求めて新潟は小千谷へ。楽しい時間ほど早く過ぎてしまうから、非日常ほどその一瞬一瞬を大切にしなきゃと胸に焼きつけた。
5年ぶり、10年ぶりに会う友達もいた。でも、彼らとの時間の空白がウソのように昔みたいに話が弾む。時は流れても、前と同じくふざけ合えたのがうれしかった。
また今年は、自分の先祖を辿ることにも力を入れた。今は亡き祖父や曽祖父やもっと昔の先祖たちが残していった謎は、まだまだ解明されない部分もたくさんあるけれど。ずっと昔から続く先祖たちのことを知っていくたびに、時の流れとその重みを感じずにはいられなかった。それゆえに、代々の先祖たちから受け継いだものは、今は確実に俺の中にあるんだと強く思えるのだ。
こんなふうに振り返ってみると、まぁそれなりに今年は時間を意識して過ごせたんじゃないかなぁなんて思える。そして、止まることはけしてない流れゆく時間の中で、俺は来年からもより良い方向へ変わり続けていきたいと思うのだ。



2007年12月06日(木)
Vol.706 父の医者嫌い

おはようございます。りょうちんです。

驚いたことに、父は今まで一度も健康診断を受けたことがないそうだ。自分で床屋を営んでいる父は、会社勤めの経験がない。ゆえに定期的に俺が強制させられている健康診断を、父は今まで受けなくて良かったのだ。理容組合で企画された集団健康診断はあくまでも任意だから、お墨付きの医者嫌いを通している父がそんなもの受診するはずがない。とても元気そうに見える父だが、カラダのどこかに病の影が潜んでいるかもしれないのだ。考えてみれば、今は奇跡的に回復した母が倒れた時も突然だった。これは一刻も早く父にちゃんとした検査を受けさせる必要がある。
調べてみると、俺が住んでいる場所でも市がおこなっている市民健康診断なるものがあった。医療機関で個人的に受ける人間ドッグとほぼ同じ内容の検査項目が実施され、かつ料金は格段に安い。タイミングの良いことに、近くの保健センターで企画されるのが半月後の予定である。さっそく俺は父に市民健康診断を受診してくるよう、話を持ちかけた。大の医者嫌いの父である。最初は激しく拒んでいたが、俺と母の懇願により最後はどうにか診断を受ける約束をすることに成功した。
だが。健康診断当日の朝、心配になって実家に電話すると。案の定、父はやっぱり行かないとごねていた。休みだった俺は急いで実家に帰り父を説得する。結局母の提案で、母の通院する病院で検査という口実で人間ドッグをすることで父は納得してくれた。費用はかかるが何もしないより良い。さっそく母が病院へ連絡するとその日のうちに検査ができるとのことなので、すぐに父を車に乗せ病院へ向かった。
付き添いふたりに連れられて、父は渋々診察室の扉を開けた。ここまでお膳立てされればさすがに観念したようで、あれだけ嫌がっていた採血もすんなり終わる。思ったより痛くなかったと父は笑った。そして2週間後に出た検査結果は、中性脂肪値がやや高めだが特に異常は認められないというもので、気休め程度の薬を処方されただけだった。父の医者嫌いには本当に苦労させられたが、これでようやくひと安心だ。でも実は、来週還暦を迎える父がいちばんほっとしているに違いない。