現場監督の気まぐれ日記
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2006年03月30日(木) 運命

 つい10日前の八ヶ岳での凍死事故。
 遭難者が同じ横浜在住、同年輩ということで何か心に引っかかっていたのだが、その理由が思いがけないところから解けた。
 亡くなられた三人のうちリーダーのT氏は、以前私が籍を置いていた横浜のS登高会に所属していたとのこと。
 同じ職場の同会の旧友に話を聞き、そういえば・・と急に思い出した。
 実際には私が退会する直前に一度だけ三ツ峠へ同行しただけだが、お互い同時期にインド・ヒマラヤのガンゴトリへ遠征していたのでその奇偶に驚いたことを覚えている。
 すでに18年も前のことで顔もはっきり覚えていないが、あの頃の彼は私よりずっと山馴れしていて、実力・経験共にたしかに素人ではなかった。
 人の運命、山ヤのつながり、生と死の巡り合わせ・・・山の世界とはつくづく奇妙で不思議な縁で結ばれている。


2006年03月28日(火) 福島

 家族でSKI。
 いつも苗場か蓼科ばっかりなので、今回は目先を変えて福島県の猪苗代へ。

25日(土)晴れ 東北道で移動。
26日(日)曇り時々晴れ 猪苗代スキー場。雪がやや重馬場だったがまぁまぁ。☆☆☆
27日(月)快晴 アルツ磐梯スキー場。雪質の良いロングコースで満足。☆☆☆☆ 
28日(火)晴れ後曇り 野口英世記念館☆☆☆☆

 最近は不況のせいかスキー場も土・日といえど空いていて、リフト待ちなどまるでなし。二日目の最後の方は滑り疲れるほど。
 それにしても最終日、何の気なしに寄った野口記念館はなかなか良かった。
 私が知る福島の著名人といえば野口英世とドリフの加藤茶ぐらいだが(失礼!)、改めてDr.野口の生き様と郷土の人たちが誇りに思う気持ちを知り、とても感慨深かった。
 一度は訪れて損はないと思う。

 


2006年03月23日(木) 小物

 今日は午後から仕事はフケて、高田馬場「カモシカ」の年に一度の我楽多(がらくた)市へ。
 調子に乗ると余計なモノまで買ってしまうので、今回は財布のクチ固めで臨む。
 で、今回の購入品。
・Alpina(独)のサングラス 6,090円→1,800円
・MountainTecnologyのカラビナ @1,312円→@650円×2ケ
・The North Faceのポケッタブル・トートバッグ 3,865円→1,480円
・保革油 650円→250円
・SINGING ROCKのチョークバッグ 2,625円→250円
・ウールの厚手ソックス 500円
・GORE-TEXの小物袋 200円



 その他ミレーのザック等いろいろあったが、あまり買っても家に置き場もないので今回は小物だけで我慢した。


2006年03月22日(水) 遭難

 この飛び石連休の間、各地の山で事故が続出。
 八ヶ岳では阿弥陀で三人が疲労凍死の他、地蔵尾根での滑落など計三件。
 その他、谷川では仙ノ倉山や一ノ倉尾根でもあったらしい。
 原因は春の嵐による急激な天候悪化のようだが、私は行動のタイミングがよかったのか、少なくとも天候の危険はそれほど感じなかった。
 それにしても阿弥陀の事故がイマイチわからない。
 あそこから行者小屋なんてあっという間なんだからビバークなどせず、転がってでも這いつくばってでも降りてこれなかったのか。
(少なくとも19日の午後から天候悪化の予兆はあったと思う。)
 まぁ事故はいつでも紙一重。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。


2006年03月21日(火) 雪稜

 3/19〜21の三日間で八ヶ岳へ行ってきた。(ちなみに20日は自分にとって四十○歳の誕生日)
 計画は赤岳東稜〜阿弥陀岳南稜下降(単独)

一日目 朝、横浜発。降雪の中、清里から大門沢二俣を目指すがアプローチミスにより隣の沢でテント泊。
二日目 快晴の下、赤岳東稜を登りそのまま阿弥陀へ向かうが強風のため行者小屋へ一時避難、テント泊。
三日目 阿弥陀岳へ登り返すが南稜視界不良のため山頂から引き返す。

 

 帰途、他の登山者から阿弥陀で疲労凍死事故があったことを知らされる。
 急いで自宅や山仲間に連絡したが、みんな心配していたとか。
 山の遭難はそれなりに原因もあるのだろうが、運・不運としか言いようがない時もある。


2006年03月17日(金) 幸福

 一足早く職場のバイト嬢から誕生日プレゼントをいただく。
 予期していなかっただけに・・かなり嬉しい♪

 その他にも今回は珍しく家族からもいただく。(一体どういう風の吹き回し?)



・女房と次男からはハゲ隠しにと「ラルフ・ローレンPOLOのキャップ」
・娘からは「モアイ像のティッシュケース」
・長男からは近所のスーパーで「安売り缶チューハイ15本セット」

 皆、なかなかにオヤジの好みのツボを押さえていて感心。


2006年03月15日(水) 買物

 仕事帰りにコージツ横浜店へ。
 BDキャメロット旧モデルが30%OFFだったので、とりあえず#0.5をその他の小物と一緒に迷わず購入。
 雪山シーズンもGWまで。早く指を治してフリーの準備もしないと・・。


2006年03月14日(火) 故障

 S師が先日のストマジで半月板を痛めたらしい。こちらもなかなか指が完治せず。お互い寄る年波には勝てぬということか。(涙・・)
 ジムに行けない分、身体がニブるのはもちろんだが、それよりも精神的に落ち着かないのは困ったことだ。

「無酸素登頂8000m14座への挑戦−スーパークライマー小西浩文の愛と墓標」を読む。



 著者の長尾三郎氏は故・佐瀬稔氏と同様、多くの山岳ノンフィクションを残しているが、この作品は自分的にはイマイチな印象。
 何となく内容が散漫な感じがして自己評価は☆☆1/2。(エラそうにすみません)
 
 小西氏とはもちろん面識あるわけじゃないが、1991年の第一回日本山岳耐久レース(通称「ハセツネ・カップ」)を共に走った間柄。
 小西氏はたしか22〜25位ぐらいで、私は33位。もう少し本気出してたら肩を並べていたかもしれないなぁ。(←オイオイ)


2006年03月13日(月) 買替

 ワケあって今まで使っていたザック「オスプレー・イーサー」をヤフオクで手放し、代わりに2006年の同newモデルをカモシカ15%offで購入。
 前モデルも考え抜いて選んだものでなかなか気に入っていたのだが、いかんせん左右のショルダーベルトの間隔がアメリカ人向きなのか肩幅の狭い私にはちょっと合わない。
 newモデルはそのへんがしっかり改良されていて、なおかつビミョーなカラーリングが気に入って思わずゲット。
 三月は物欲と金欠の季節でもある。

→ 


2006年03月11日(土) 贖罪

 NHKの土曜ドラマ「繋がれた明日」を観ている。
 「ホワイトアウト」などの真保裕一の原作で、殺人を犯した若者に明日はあるのか?といった重いテーマ。
 前作のドラマ「氷壁」が何だかなぁ・・といった感じだったのに較べ、こちらの方が骨太で見応え十分。
 昔、同枠の「山田太一シリーズ−男たちの旅路」が好きだった私としては、「軽い」のは民放に任せてNHKには「重い」ドラマを期待したい。


☆☆☆☆☆


2006年03月10日(金) 恐怖

 DVDで「着信アリ」(柴咲コウ主演)を観る。

 話の筋としてはちょっと「リング」に似てるけど、これも怖かった!
 ま、私はケータイ持ってないから、そういう意味では心配ないが・・?


☆☆☆☆


2006年03月08日(水) 時代

 つい先日の新聞にも年々子供の運動神経、身体能力が低下傾向にあり、そのため体育の授業では子供の差別化を避けるため誰でも参加でき楽しめるゲーム感覚の内容が増えているとか・・。
 なんか時代がどんどん甘くなっているよなぁ。だから最近のカーリング熱も嫌いなのだ。ちょっと飛躍し過ぎかもしれないけど。

 ・・と一人勝手に嘆いていたら、やはり時代は確実に進化しているようで水曜夜のお笑い番組「水10!」が今とてもアツい!
 「ゴリエ杯」というチアダンス大会が行われているのだが、中でも各地の小学生チームのハイレベルなパフォーマンスはプロ顔負けで圧倒される。
 クライミング界もしかりで、つい最近の「ロクスノ」でニューエイジの台頭を興味深く読んだばかりだが、たしかに時折インドアのジムでも目ウロコものの子供を見かけることも珍しくはない。
 
 それにしてもトリノ五輪が始まる前はやたらメディアに安藤美姫が出てたような気がするが、直後は荒川、そしてもうすでに浅田真央がテレビCMなどにバシバシ出ていたりすると、おやじとしては時代のスピードについていけなくなりそうで、ちょっと怖い・・。


2006年03月05日(日) 基礎トレ

 骨にヒビの入った右手小指が使えないため、大事をとってしばらくBP2は自粛。
 三月後半は八ヶ岳あたりを考えているので、脚から鍛え直そうと、この週末は土・日とRunを各15km。
 弱点の左脚も最近はようやく何も掴まずに片足スクワットで20回は行けるようになってきた。
 体重も60kg前後でベストに近いが、それだけにインドアジムに行けないのが何とも歯痒い・・。


2006年03月01日(水) Crush

 今年度アカデミー賞ノミネート(後日「作品賞」受賞)の話題作「Crush」を観る。

 アメリカに根強く残っている人種差別を一つのテーマに、人生の苦味を描いた作品。
 監督ポール・ハギスはつい先日DVDで見た「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を書いた人で、この作品も前作同様、救われるところもあるが最終的にはどうしようもなく暗い。
 「一寸先は闇」「Tommorrow never knows」というのがこの人の哲学なのかもしれないが、後々まで尾を引き、いろいろと人生について考えさせられる。
 ネットのレビューでは多くの人が最高の五つ☆を付け「泣けた」と言っているが、私はそうでもなく☆☆☆1/2といったところ。
 しばらく間を置いてまた観てみたい映画ではある。


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