断罪の時間 〜Dance!な日常〜

2018年09月24日(月) スタジオの歴史 その重みを知れ

9/23・24 連日リハーサル。
10月本番です。 正確には2週間後!
友情出演というのは練習量が、、ないッッ
それにしても役柄はストーリーテラーです。重要。

 失敗は 許されない

招かれた者に与えられし絶対のお仕事。
その作品『リトル・サーカス』は、このスタジオで
幾度も繰り返されてきた超定番でした。
ある意味で一番やっかいですw
なぜなら全先生が体に染み込んでいるほどの作品な
上に、お姉さんたちに至ってはみんな踊ってます☆

彼らにとっては《あたりまえ》なのだ

そして、その《あたりまえ》が、わたしにとっては

 -初見-

スタジオの歴史あたりまえ、までが、、遠すぎる―
さあさあどうですか? 想像できますか??
《あたりまえ》を質問しなくちゃならない恐怖感!
◎知りすぎている目で笑顔で答えてくれる惨劇◎
先生たちにとってのあたりまえは自分ならこうです

 そんなところに時間は割けない

もっと大事なところに神経を割かなきゃいけない。
だって、2週間前ですからね。。
そう。優先順位が違う!!
もちろんそんな目に見えるものは皆無です。
皆無だけど、、あるぞ!!絶対ある!!
俺だったら質問されたくない。
優先順位があっても《大事じゃないものはない》
それが本番当日の真実☆
出演者全員の晴れ舞台に何も違いはない!!
演目と技術、そして年齢層。
大きな舞台になればなるほど先生たちの責務も
重くなります。
全部に目を通すだけでも尋常じゃあない!
あらためて舞台がどんな場所か思い知るところです
これもまた大いなる秘密のひとつ。

 舞台はまったく甘くない

わたしはとにかく全て丸暗記した。
そのすべてを文章にまで起こして丸暗記した。
全員の脳裏にあるあたりまえができないのだ
もうやるしかない!!

そして、そっと自分自身に釘を刺しておくのだ


「みんなにとっては《あたりまえ》だと思うけど、
 それ… 俺にとっては《初見》だからね??
 みんなが積み重ねてきた時間は、
 あたりまえ、、じゃないからねッッ」

(いちばんえらいせんせいには絶対言えないやつ)


本番に言い訳はできません。 それが舞台です。
◎すべては本番にわかることなのです◎



2018年09月20日(木) クリエーションstart

2018年9月14日

◎次回公演主要メンバーとクリエーション初日◎

緊張です
求めるものは《自由》
公演タイトルは秘匿されています
「決まってないんでしょ?」って軽く言われました
すべてはここから始まる。

一流のメンバーが揃いました!!
自分がこの場にいるのが一番不思議です(爆)
わたしのやりたいイメージに応えてくれたこと
その勇気に全力で応えたい
これまでにできなかったことができるぞ☆

それにしても歌も曲も、、
それだけで《完成》してしまう
実力が完成を導いてしまうのだ
この力量を完成に至らしめない方法

 それがダンスかもしれない

ダンスの可能性。 ダンスはとらえようが、ない
一見で歌や曲のような一音で《わかる》ものが薄い
もちろん例外はあります。
たった一歩を見ただけで涙が出たことがある。
ダンサーの尋常じゃない空気。
どんなことにもその一歩に似た境地があるはず。
その一歩がただの一歩じゃなくなる瞬間。
その在り処が出演者にあるのか
それとも見ている人の心・経験にあるのか
人前に立つからには、あらゆる人にこの瞬間を
そのためにはわたしたち自身に瞬間を下ろさなきゃ
個人じゃない全員でその瞬間を引き寄せたとき
「あたりまえ」の枷を外せるはずです

やっぱり先ずは、何よりも《実力》
この上にしか何も始まらない!
なにしろこの《実力》を超えていきたいのだ
そのための仲間たちが… 揃ったのだ☆

 ひとりでは超えられない何か

 それを、、探しに行こう!!


わたしが見たいのは「完成」じゃないようです



2018年09月19日(水) 「馬三家からの手紙」

いよいよきた きてしまった

◎人生で…究極の度肝ドキュメンタリー番組◎

実話だけあって身も震える衝撃を受けました…
長くなりますが、知らない人は是非に
-知っていたほうがいい-
そんなひとつの事実だと思えるのです


 『馬三家からの手紙』  (カナダ2018)


中国で大流行した気功術:法輪功が
国家によって弾圧される恐怖。

その気功術は教えと思想を内包しており、
(心と身体を向上させ、よりよい人間になる)
現在でいうところのヨガのように、
いいやヨガ以上に!!
中国全土に大流行した法輪功は爆発的に拡散。
5人に1人レベル(!)にまで広がっていた―
学習者の数は7000万人から1億人とまで言われ
約6000万人の共産党員を大幅に上回ったのだ。
その常軌を逸した異常なまでの広がりに
共産党は法輪功を脅威と見なしていた。
1999年、法輪功を非合法組織と断定。
突如 弾圧を開始。
メディアを操り巧妙に《悪》に仕立て上げ、
賞金を出してまで徹底的に追い詰めた挙句、
あらゆる関係者を再教育施設へと送った。
その再教育施設のひとつが「馬三家」だった―

その中にこの番組の主人公はいました
現代のアウシュビッツとも言えます
想像を超えた本物の恐怖

それでも番組には希望がありました

施設での生活は人のものとは言えません。
しかし!!
主人公の信じる力は並大抵のものではなかった
その教義を信じて…
度重なる拷問にも決して、決して屈しなかった男。
この番組ではその拷問の詳細でさえ語られます。
拷問のひとつを紹介すると、、
【寝させない拷問】
両手両足を縛り付けられ、手首には手錠のような
特殊なものが取り付けられており、一瞬でも
意識が途絶えたら身体が重力で落ちるその瞬間、、
手首に斬られるような激痛で跳ね起きる―
そんな日々だったそうです
5日もすると幻覚が見えるようになり、
感情の起伏も極端になって
突然激しく笑ったり号泣したり、
部屋が無限の空間に見えたり
突然集束したりするらしい
自分の足がまるで象の足のように
腫れあがったり、、も体感したそうです

ここで驚くべき人物が登場します
インタビューに応じたのは、なんと、、
そのときに拷問を行使していた拷問官!!!
どうやって探し当てたんだよ マジかよ
当時、拷問官だったそのおじさんは言った

「私たちは命令されてやっていましたが(拷問)
 人の心を持つ者であれば、
 あの姿は決して見たくないものだと思います。
 良心のある人間ならあんな姿は見るに堪えない」

(思い出したくないと震えながら水を飲んでいた)

さらに驚いたのはどういう経緯かはわかりませんが
主人公とそのおじさんが、、
《笑顔で一緒に写っている写真》です。
この主人公はとんでもない人物です。
おじさんの立場を許せないと写真なんて撮れるか?
(わたしはその写真が奇跡の1枚だと思えました)
おじさんは主人公の、決して拷問に負けない姿に
尊敬の念を抱いたそうです
最後に主人公のことをこう言いました

「社会に害など及ぼしません。
 独自の信念があるだけです」

主人公には妻がいましたが
妻はどんなに夫を愛していても
それだけそのぶんだけ不幸でした
妻も捕らえられて別の洗脳施設へ送られています
そのときの事は涙なしには語れないようでした
国賊扱いで人の扱いを受けていなかった

 愛しているぶんだけ夫を憎んでもいた

妻の心は混沌でした
おそらくは夫と一緒につつましく生きていたい、
そんなあたりまえの日常だけでよかった
しかし夫の信念は正義は本物だった
だからこそ尊敬していました
だからこそ憎んでもいたのです

収監されていた当時、厳重に監視されながらも
主人公はある計画を思いつきます
施設でつくらされていたのはおもちゃの墓標
それはハロウィンのおもちゃの墓碑でした―
朝4時から夜の11時、ときには真夜中まで
休憩は食事のみで徹夜させられたことも…

「眠っていても 手が動くことがありました」

夢の中でも作業させられていた
ある日、検品のため業者がやって来ました。
箱のラベルが英語なので輸出用だと分かった。

 そうだ! この箱に手紙を潜ませたら―

1通くらいは誰かが見つけてくれるのでは!?
寝たふりを装って決死の覚悟で手紙を書いた。

「見つかったら命取りです
 紙を押さえられないので思うように書けない!
 そのうえ監視役が何度も見回りに来ます。
 身のすくむ思いでした…
 ひと晩に1通も完成できませんでした
 でも隙を見ては書き続け約20通を用意した。
 いよいよ箱に忍ばせます
 休憩で皆が部屋を出る時がチャンスでした」

その手紙を発見したのは、
米オレゴン州の一般的な家庭のお母さんだった!

「想像もしませんでした…
 見知らぬ誰かから
 命がけの手紙を受け取るなんて…
 5歳になる娘のリクエストで
 ハロウィンの飾り付けをすることになり、
 物置で2年前に買った飾りを見つけ―
 箱を開けると手紙が落ちました。
《この手紙を国際的な人権団体に届けてください》
 ネットで調べてみると、
 犯罪者でもない人々が拘禁され、
 虐待されているとありました。
 何千人もの人が迫害されていると知り、
 衝撃を受けました。
 広告業界で働く友人に見せると
 「これはもっと大きな問題よ」と言われました。
 クリスマス直前に第一面で報じられました」

これはこの家族にとっても勇気がいることでした

全米のメディアから取材が殺到。
いろいろな揶揄をされることになります。

「手紙を公にしたとき―
(入所者を危険にさらした)と非難を浴びました
 判断を誤ったのかと不安でした」

主人公は施設を出所して2年を経ていた。
妻への償いは《この現実を変えることだ》と信じて
自由をうったえつづけていました。
主人公は言います

「報道のおかげで問題が表面化した。
 あの手紙をきっかけにドミノ倒しが起きました」

潜伏を試みるも逮捕されてしまいます
尋問で著しく体調を崩し、妻が警察に呼び出された

 血圧230
 いつ血管が破裂してもおかしくなかった

「警察は私の死の責任を問われるのを恐れ、
 理由をつけて仮釈放したのです…
 携帯電話は押収されました。
 パスワードが破られたそうです。
 この番組のことも
 きっと知られてしまうでしょう」

 私は中国を脱出する決意をしました


お母さん
「あの手紙を書いたのはどういう人で、
 他の入所者はどうなったかと考えていました。
 この4年間ずっと彼のことが心配でした。
 私が手紙を公表したせいで
 危険な目にあっていないかと…」

番組のチカラでお母さんは主人公に会う旅に出た。

主人公は見事インドネシアに国外脱出していた!!
しかし亡命手続きは3〜5年もかかるらしい。。

ついに二人は出逢った

これはとんでもないことだとおもいました
番組の意図だとしてもこれには勇気づけられました
危険がともなうのも事実ですが
ふたりが出逢うのは奇跡にも近い、そう思いました

とにかく主人公は生きていたのだ

「あなたを危険にさらしたのではないかと
 ずっと不安でした…」

「幸運にも…
 これまで無事に乗り切ってこられました。
 多くの中国人がネットなどを通じ
 事実を知ることができました。
 彼ら全員を代表してお礼を言わせてください」

「動揺させたくないのですが
 お見せしたいものがあります」

お母さんは手紙とハロウィンの墓碑を持参していた

「私は自分の身のまわりの製品が、
 どこでどのように作られたかを
 考えるようになりました。
 外の世界に無関心ではいられなくなりました。
 あなたは私の人生を変えました」



「あれほど悲惨な体験も、彼の魂や人間性を
 破壊することはできませんでした。
 彼はなおも前進し、同じ境遇にある人々の
 苦しみを世界に伝えようとしています」

「ジュリーは私に会いに来てくれました。
 そんなことは不可能だと思っていました。
 とても感謝しています。
 望みは人によりさまざまですが、
 私が欲しいのは《自由》です。
 信念のためなら苦難もいといません」


時間的にここで番組は終わるとおもっていました
おもっていましたが、、
まったく現実はあまくなかった
画面に流れたのはこのテロップだったのです


 ―――――――――――――――――――
 まもなく主人公は中国の公安関係者と見られる
 人物から接触を受けた

 2ヶ月後 謎めいた状況で主人公は突然死
 急性腎障害とされた

 遺族が要求した死因の調査は行われなかった
 ―――――――――――――――――――


この番組の最後は主人公の声です。

「世界に伝えたい
 中国では 今なお何百万人ものひとが
 迫害されています
 しかし最後には 正義が悪に勝利します」




正直、、もう言葉がありません
でもこれもひとつの《人間の黒歴史》と同時に
《人間の希望》です
わたしたちは一体何と戦えばいいんでしょうか
戦ってもその結末は―
それでも戦ってきた人がいた
踏み出したら後戻りできない戦いです

 その信念のつづく限り

考えようによっては信念の強さが
命取りだったとも言えます
知らぬ存ぜぬとそう決め込んでしまいさえすれば
少なくとも生きていられたんじゃないか
それでもこの信念を貫けるのは…
この信念は誰でも持ち合わせられない領域です

 わたしたちの《人間らしさ》

これこそは人間の可能性そのものじゃないか


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